2005年 11月 26日
・「種運」アストレイも早いものでもう、3巻に突入です。この巻で「テスタメント」を巡る一連の騒動には一応の終止符が打たれ、物語は次なるステージへと移ることとなります。 しかしまあ、「テスタメント」に関することはもう既にネタにしているので、特に書くことはなく。コミックスで特筆すべきは「THE EDGE」を好評連載中の久織ちまき氏が寄稿している、という所でしょうか。 アスラン・シン・ジェスの揃い踏み、という趣のイラストなのですが余白に書かれていた 「シンにもジェスのような熱血系アニキな“大人”がいてくれたら・・・なんて思ってみたり。→(の先にはアスラン)役不足と言いたいのではなく・・・(笑)」 に大人の事情を垣間見ました(微苦笑)。 そういう意味ではむしろ、新章に突入した今月号分の方が興味深いですね。 ・マティスが連合軍特務情報部に所属した、正式なメンバーであることが明かされたり(ただ、劇中では“諜報部”と呼ばれている)。どうやら、表向きファントム・ペインは地球連合軍第81独立機動群とはなっているものの、単純なブルーコスモスの私兵という訳でもなく、マティスにも幾許かの指揮権があるようです。 そうでなければ、ファントムペインからの情報がジブリールに直接ではなく、マティスを経由したりはしないでしょうから。 やはり、彼女はルキーニにも似て、情報を制することで己が世界を操るという野望にとり憑かれているようです。そしてそれには、彼女ら兄妹の出自にも係わり合いがあるようです。おそらくそれは、古き結社・ロゴスとも何らかの接点が見出せるのではないですかね。 ・あと、上手いと思ったのはプラモの「HG ハイマニューバ2型」のインストで追加された斬機刀の設定 『ジンやシグーの標準装備である重斬刀と同系統の武装だが、鍛造過程において外部の技術(一説ではグレイブヤードと呼ばれる失われたテクノクラート集団の系譜らしい)を取り入れ』 を上手く取り入れ、ロウやジャンク屋ギルド糾弾の ただ、このインストからだとハイマニューバ2型は 『(ジンから)ゲイツへ移行するまでの過渡期に於いて、中継ぎ的に少数生産されたモデル』 のバリエーションであり、それを素直に解釈するならこの斬機刀が開発、実戦配備されたのも同時期ということになります。 なので、残念ながらこの情報操作は不完全に終わる、ということでヒロインのルルーさんにはロウの無実を勝ち取る為に是非、頑張って頂きたいものです。 あと、インストと言えばMG エールストライクのインストには 『(アーマーシュナイダー=)高周波振動ブレードの鍛造にあたって「グレイブヤード」と呼ばれた廃棄コロニーに存在したらしい、失われた技術を継承するテクノクラート集団の技を何らかの形で導入したと言われている』 という記述もあるので、これらが正しいとすればザフトの設計局や、連合も怪しいということになりますな。 ・この他、エドも連合に逮捕され、多勢に無勢、孤軍奮闘の観のある我らがジャンク屋ギルドですが、アマノミハシラに撤退するということで何とか頑張って頂きたいものです。 そう言えば、カイトがテスタメントに乗ってジャンク屋ギルド保有のミーティアを駆っていたら、ここまでの苦境には陥っていなかったのでは、という気もします。それとも、ザフトや連合に弱みを見せない為に、早々に解体してしまったのだろうか。 ・HJ誌の「MSV戦記」第1回はヘブンズゲート戦でしたが、ここで画面には出て来なかったものの、実は連合軍側はNダガーNやワイルドダガーと言った機体が参戦していたことが明かされました。 まあ、ここで負けたら少なくとも地上では後のないジブリール様ですから、ありったけの戦力を掻き集めて投入したとしても別段、不思議ではありません。 まして、前者は核動力を採用した高性能機ですし、後者も後者で鹵獲したガイアの技術を流用した最新鋭機ですからねえ。不治の病レベルで戦略戦術音痴のジブリールでも、そりゃあ投入するでしょうなあ。 ・「MSV戦記」次回はオーブ戦-オペレーション・フューリーだそうで。と、なるとジオグーン話がメインでしょうかね。或いは、アカツキか。 おまけ #
by shunichiro0083
| 2005-11-26 14:02
| 書籍
2005年 11月 25日
・と、いう訳でオフィシャルファイルについて少し。量がそれなりなので、箇条書き風覚書で羅列させてみます。 一応、項目は本の順番です。 ・打撃自由及び無限正義の動力源(新型エンジン)に関する記述はなし(但し、新型駆動力はザフトの最新技術であることを匂わせる記述はある)。 ・上記2機の開発に使われた技術やデータはターミナルから、ファクトリーに提供された。と、言うことは今更ながらターミナルのメンバーは連合及びザフトの技術陣の上位にも潜入している、ということになる。 ・アカツキは当初、オーブ軍の旗機となることを想定されていたが、さまざまな要因からアスハ家の私的な装備、ということに落ち着いたらしい。 また、開発自体はかなり早い段階からカガリ専用機として進められていたらしいが、硬度に過ぎるスペック要求に滞るだけ滞り、実際の完成は前大戦が終了してから大分経ってから、ということのようだ。 そうなると、あのウズミの遺言映像はもっと早く完成していたという想定で撮られたものなのだろう。 ・対ビーム防御・反射システム“ヤタノカガミ”がナノテクによる特殊処理鏡面装甲であることはよく知られているが、ならばどうして同じく標準装備されている試製71式防盾にPS装甲を仕込まなかったのだろう。 これについて同書では「(シールドの)中央部には特殊鏡面処理はされていない。あるいは、実体兵器への対抗措置が施されているのだろうか?」とあるのだが-「?」はないでしょ、「?」は。 ・「シラヌイ」に搭載された誘導機動ビーム砲塔システムの形式番号はM531Rなのだが、これはレジェンドのGDUや、カオス/打撃自由のEQFUともとも異なるもの。 どうやら、こちらも新型量子インターフェースを採用した、誰にでも扱える改良型ドラグーンのようである。オーブの技術陣は独自にこれを開発したのだろうか。 ・C.E.世界のビーム兵器の規格はほぼ、共通しているらしい。これはひょっとしたら、マイウス・ミリタリー・インダストリーもロゴスと繋がっていた傍証であるのかもしれない-というのは穿ちすぎだろうか。 ・結局、何故ガイアがバルトフェルドの手に渡ったかは「何らかの手段」ということで、詳しい説明はなし。 ・前から思っていたのだが、ビームシールドとドムトルーパーのスリーミングニンバスは似て非なるものらしい。ちなみに、後者は「攻性の防御フィールド」と説明されることが殆どなので、さしずめビームシールドは「守性の防御フィールド」ということになるのだろう-よく分からないが。 ・ドレイク級宇宙護衛艦改に搭載されたリフレクターシールドは「アルテミスの傘の改良型と、陽電子リフレクターのハイブリッドに近いものになっている」ということであるらしい。 と、言うことは「アルテミスの傘=光波防御帯」と「陽電子リフレクター」はその作動原理、若しくは効果範囲が異なる、ということになるのだろうか。 また、ザムザザーなどが搭載していた初期のリフレクターシールド=陽電子リフレクターは、その頃は防御出可能なビームの種類が限られていたらしい。つまり、陽電子リフレクターが光波防御帯に近付きつつある、ということなのだろうか。 こうしたことを考えると、光波防御帯の技術を元に簡略化、簡素化、小型化を果たしたのが陽電子リフレクターなのでしょう。 その一方、ビームシールドも「モノフェーズ光波シールド=光波防御帯」の技術を元にして開発さられたことになっている。両者がどう違うのかは不明なのだが。単に出力の違いとかだったら笑えるのであるが。 ・デスティニープラン用量子コンピューター群の設置場所は不明で、メサイア内部ではなかった様子。バックアップの有無も分からないらしいが、議長の性格から考えてバックアップが取ってないなんてことはまずないだろう。 ・しかし、デスティニープランそのものとも言えるコンピューター群がメサイアに設置されていないということは、プランは一時的に頓挫しただけでこれが発見さえされればいつでも、すぐに再開出来るということになるのではなかろうか。。 ・軌道間全方位戦略砲 レクイエムシステムの要とも言うべきビーム偏向ステーションに付けられた名称「グノー」「フォーレ」「チェルシー」などは全て、レクイエムを作曲した音楽家の名であるらしい。 いや、こういう細かい所の押さえ方は本当に巧い。 ・長谷川先生の1P漫画も、少々お疲れ気味なご様子・・・。 監督インタビューのこと #
by shunichiro0083
| 2005-11-25 00:56
| 書籍
2005年 11月 18日
・コミックボンボンも来月号からリニューアルだそうですが、我らが高山先生版「種運」はその記念すべき号が最終回、ということになります。 ですが、「真実の歌」も「ミーア」もすっ飛ばしたお陰で、月での戦闘とデスティニープラン発動。そして、ラクス一派との最終最後の決戦の幕開けまで過不足なく、しかし一気に進んでおります。 うーん、やっぱり高山先生は凄い! ※11/21 加筆・修正あり。 ※こちらの未熟さから「蒼い風の眠る場所-はてなダイアリー出張版-」のmiduki-sさんにはご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。 また、以上のことを踏まえ、当該箇所に加筆及び修正をいたしましたことをご報告させて頂きます。 続きを読む #
by shunichiro0083
| 2005-11-18 22:32
| コミック
2005年 11月 04日
・今月号の電ホの「アストレイ」ショートストリー内コラムによりますと、C.E.にて核分裂炉による発電システムは、核炉の熱量をMHD式ジェネレーターで変換した電力をそのままダイレクトに使用するのではなく、一旦バッテリーに蓄えてから使うのだそうで。 つまり、理論上はほぼ無限大のパワーを持つ核エンジン型MSであっても、このバッテリーに蓄えられている電力を使い切ってしまうと、再チャージするまで必要最低限-PS装甲の保持や生命維持装置等-の活動しか出来なくなってしまう、ということらしいです。 ・この理屈によって、ゴールド天が持つ強制電力放出システム・マガノイクタチは核動力MSにも充分、効果を発揮するのだそうで。と、言うことは核動力MSに搭載されるバッテリーというのはかなりの容量であり、一旦使い切ってしまうと充電し終わるまでにそれなりの時間が必要とされる、ということなのでしょうね。 この説を採るなら、デスティニーが対オーブ戦においてエネルギー切れを起こしたのはあくまでバッテリー-本編内では“PRIMARY”と“SECONDARY”の二つの「HYPERCAPACITOR」-の電力を使い切ってしまったから、ということになるようです。 しかしそうなると、デスティニーは一度バッテリーを消費してしまうと自力では回復出来ず、一度母艦に帰還しなければならない、ということになってしまいます。それもまあ、おかしな話ではないでしょうか。 これでは「(核エンジンが)無限のパワーを持つ」という今回のコラムの記述とは、相反するものになり兼ねません。 まあ、好意的に解釈するなら、マガノイクタチは核炉による再チャージが追いつかぬ程に高速で過放電を起こさせて一時的に行動不能にし、その間に敵機を撃破する。また、デスティニーの場合はキラやアスランといったスーパーエースと交戦しながらでは再チャージが難しかった-不可能ではない-ことに合わせて、頭に血が上ったシンを落ち着かせる為に敢えてレイがミネルバに戻るように指示を出した、という辺りで落ち着くのではないでしょうか。 ※参考:ハイパーデュートリオンのこと #
by shunichiro0083
| 2005-11-04 13:49
| 設定
2005年 11月 01日
・まあ、大したネタではないのですが。もうご存知の方も多いと思いますが、当初ヘブンズゲート戦において確認された連合軍の水中用MSはGAT-X255 フォビドゥンブルーであるとアナウンスされていました。 が、今月号のHJ誌で訂正され、表題の通りの形式番号と名を新たに与えられた訳です。ちなみに、ご存じない方がいるかもしれませんので念の為に書き記しておくと、オーブ戦で使用され、セイラン夫妻を瓦礫で押し潰したグーン地中機動試験評価タイプも同様に、UTA/TE6P ジオグーンということになりました。 まあ、要するに両機とも単なる少数生産されたプロトタイプではなく、その機体を元に改良を加えられた上で正式採用された機体、ということになった訳です。 ・実は「SEEDMSV」の系譜としてはフォビドゥンブルーのデータを元に水中用MS・GAT-706S ディープフォビドゥンが正式採用されており、こちらはガンダムヘッドがダガー系のゴーグル型となった他、コクピット周りには強化チタニウム製耐圧殻が採用された-ということになっている。 Fブルーは4機しか製作されなかったが、Dフォビドゥンは正式採用され、その部隊は第二次カサブランカ沖海戦におい、後に「白鯨」の二つ名で恐れられることとなるジェーン・ヒューストン少尉に率いられ、多大な戦績を上げたという。 FヴォーテクスはこのDフォビドゥンのデータがフィードバックされた最新鋭の水中戦用MSであり、外観上はFブルーとまったく見分けが付かない-少なくとも、ブログ主には。 ・しかしながら、FヴォーテクスのHJ誌上における設定は、ナニをとち狂ったのかかなりヘンテコと言うか、トンデモとでも言うべきか。少なくとも、これまでの資料を根底から覆しかねないモノになってしまている。 その為にはまず、そもそものFブルーの設定にまで遡らなくてはならない。以前も紹介したのだが、Fブルーは原型となったGAT-X252 フォビドゥンが持っていた特殊装備・ゲシュマイディッヒ・パンツアーを応用した耐圧フィールドによってのみ、水圧に抗するという特徴を持つ。 これは耐圧フィールドへのエネルギー供給が行われていれば、無限大に潜行深度を増すことが可能である、ということである。が、同時に何らかの事情によってエネルギー切れを起こしたなら、即座にフィールドが消失してそれまで無効化されていた水圧に突如として晒され、最悪の場合そのまま機体が圧壊するという危険性を秘めている。 この問題はFブルーが実験機である、という理由から黙殺され、それ故にテストパイロットからは「フォビドゥン・コフィン-禁断の棺桶」と呼ばれたと言う。 前述の『コクピット周りには強化チタニウム製耐圧殻が採用された』というのは、このことに起因する。これによって、必要最低限の生存性が付与された訳で、こうした量産の際の仕様変更にも「白鯨」ジェーンが関わっていたのではないかと推測される-彼女はFブルーのテストパイロットでもあった。 ・つまり、FブルーもDフォビドゥンも、根本的な部分では耐圧性能を耐圧フィールドにのみ頼っているのであり、それについては変わりはない筈である。 しかしながら、HJ誌ではFブルーの耐圧機構を事もあろうに「PS装甲に由来する」とし、「ディアクティブモードになると圧力に耐えきれなくなり、圧壊するのが弱点だった」としているのであった。 更にはFヴォーテクスはその弱点を「量産型であるDフォビドゥンのデータを用いる事で克服した」という記述まであるのである。 そもそもこれら一連のMSの原型となったフォビドゥンはPS装甲機ではなく、TP装甲を用いた機体である。なのに何で、その派生機がPS装甲を持っていねばならないのだろう。 まあ、百歩譲ったとして、「SEEDMSV」は自分の雑誌の連載である。自誌の連載に由来するMSの記事なのだから、もう少し気配りのある文章にして欲しかった、というのは設定オタクの勝手な思い込みなのだろうか。 何とかこれに整合性を持たせるなら、Fヴォーテクスにおける改良点とは一つにコクピットに非常用のPS装甲を装備し、その上で外装にもPS装甲を採用した-ということになるだろうか。 つまりFヴォーテクスは従来のゲシュマイディッヒ・パンツァーを応用した耐圧フィールドにのみ依存するのではなく、装甲材質をPS装甲とすることで本体そのものにも耐圧性を持たせ、更には最悪の事態に備えコクピットブロックを強化チタニウムとPS装甲材の二重構造の耐圧殻としたのではないかと思われる。 おまけ #
by shunichiro0083
| 2005-11-01 21:12
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