shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2007年 01月 12日

議長陰謀論者説に関する若干のこと

・さて、議長が全世界に自らの信じるデスティニープランを発動させる為に様々な企みを持っていたことは事実として。
 果たしてそれが何処まで及び、何を実行したのかについてはそう単純には断ぜられないと思います。
 そういった部分も含め、ここでは先のエントリーでブラックさんから寄せられたファントムペインによるガンダム強奪事件について、これが議長の陰謀の一つであったかどうかを考えてみようと思います。
 
・先にお断りしておきますが、今後ムックやら劇場版等で『実は全て議長の陰謀だった』といわれることもあるかもしれませんが、少なくともこれを書いている時点ではそういうことは一切言われておりません。
 なので、間違っているかもしれませんが、現時点で自分はこう考えているということをどなた様もご承知置き下さい。

・結論から言ってしまえば、自分にはこの事件が議長の陰謀であるとする根拠は現時点ではあまりない、としか言いようがありません。
 アスランを取り込む、という動機が議長に存在するにせよ、現実にはこの事件そのものはそれに関しては殆ど影響を及ぼしていないからです。
 実際にアスランがザフトに再度渡るのはユニウスセブン落としによる世情の悪化が主たるものですから、これについて強奪事件は殆ど影響がないでしょう。
 サトーの言葉、という出来事はありますが、それを考えるならあの事件で犯行声明が出ていないことこそ問題とされるべきでしょう-「種運アストレイ SCOOP.17」より。
 あそこで来るかどうかも分からず、だとしてもあの混乱の中でサトーとアスランが実際に交戦し、言葉を交わすなどと言うことを期待するなどは逆に策士たる者の行うことではありません。それは単なる希望的観測と言うものです。
 サトーがアスランに投げた台詞とは本来-「STARGAZER」の子供のように、犯行声明によって広く世界に訴えかけねばならないものです。決して、アスラン個人に投げかけて終わるものではないのです。
 確かに、物語として見ればあそこはアスランには大きな問題となりましたが、より大局的な観点から見れば偶発的なもの以外の何物でもありません。
 その意味で、今回の問題では必要以上に大きく取り上げてはならないと考えます。

・更に議長の陰謀という面から考えても、このガンダム強奪事件というのが殆ど意味のないものではないか、ということも出来ます。
 実際、ミネルバは当初こそ新型機を強奪した謎の部隊の追撃任務に就きますが、その後の情勢の変化を受けてザフト地上部隊への遊撃へと変化します。
 これを月方面での任務に就く筈だったミネルバを地上へと変更させる為のものだった、とするのは早計でしょう。書面一つでミネルバの任務がああやって簡単に変更出来る以上、本来任務からの異動も難しくはなかったとする方が本編の流れに適っていると思います。
 逆にミネルバはカーペンタリアではなく、オーブにて修理を受けねばならない程の損傷を負っていしまっています。この二つは目と鼻の先なのですし、ミネルバの脚を考えたなら問題にならない距離の筈です。
 にも関わらず、タリアはカガリの好意ということはあったにせよ、最新鋭艦を他国に入港させているのです。そしてそれによる譴責をタリアは受けていません。この事は、ミネルバが追ったダメージの深刻さが予想以上であったという推論の証拠になると思います。
 つまり、ミネルバの緊急出動は議長の陰謀に利するどころか、最悪の場合自身もろとも宇宙の藻屑となってしまっていた可能性の方が高いと思われるのです。

・逆に、ミネルバがアーモリーワンから出撃する時点で議長がより安全な場所に避難していたなら、数多い陰謀への布石の一つとしても構わないかもしれません。
 ですが、事態がどう推移するかも分からないこの段階で、全ての陰謀が議長の掌の上で転がされているとするなら、議長にはミネルバがユニウスセブン落着阻止に行くことまで見えていた筈です。
 そういう艦に乗る、という選択を遠大な野望を抱いた議長が果たしてするものでしょうか。
 また、ミネルバにアスランが乗り込んでいたからということにしても、議長がミネルバ残留を決めた時点ではまだ、それは知らなかったと思うのですが。

・こうして考えるなら、あのタイミングでのガンダム強奪事件というのは議長にとってデメリットこそあれ、メリットは殆どないと思われます。
 もし、仮にあのタイミングよりも早く強奪が行われていたなら、逆にプラントによる連合への糾弾として利用出来ていたでしょう。丁度、ユニウスセブン落着と逆のパターンですね。これによって議長はクライン派でありながら、無理なく連合への敵対姿勢を採ることも出来たでしょう。
 しかしながら、現実には強奪事件の直後にユニウスセブン落としが実行されています。事実、これとこの後の地上の甚大な被害-連合の宣戦布告によって、強奪事件などなかったことにも等しくなってしまいました。
 繰り返しますが、全ての事件が議長の思惑通りに進んでいるとするなら、こんなタイムスケジュールで行われることはないでしょう。
 考えられるメリットとして、ミネルバに3機の新型機を搭載させないことで戦力を低下させ、サトー一派の作戦の成功確率を上げる、ということはあるかもしれません。が、それにしてもスクランブルだ、という名目で議長権限を以って積み込ませないということも出来るでしょうから、大した理由にはならないと思います。

・以上の理由から、僕はアーモリーワンにおけるガンダム強奪は議長の陰謀ではないと推察します。
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by shunichiro0083 | 2007-01-12 01:56 | 妄想 | Comments(9)
Commented by 電気屋 at 2007-01-13 15:19 x
Dアストレイを見ると、強奪事件は、一族の思惑によるものと読み取れます。
もちろん、強奪そのものが、議長が一族をあぶり出すためだったとも考えられますが、そこまで深読みするときりがないですね。
Commented by ブラック at 2007-01-14 01:30 x
全角300文字だと思うように語れませんね。
議長にとって重要だったのは、連合に新型機を奪わせ、それをミネルバに追わせることだったのかもしれません。
スペエディ2の議長を見るに、彼はシンがSEEDの持ち主であることを知ったうえで彼をインパルスのパイロットに任命したという事実が伺えます。
そして、SEED能力が一番覚醒し易い状況は生存(もしくは闘争)本能が刺激される危機的状況であることは周知の通りです。
そこから導かれる答えとして、あえてガンダムを奪わせシンに過酷な実戦を経験させることで、戦士としての完成を促そうとしたのではないでしょうか?
Commented by ブラック at 2007-01-14 01:46 x
アスランの件ですが、カガリを強奪事件当日に自分の元に呼び寄せたのは偶然ではないにせよ、後にミネルバに乗り込んだことは流石に単なる偶然でしょうね。
議長がミネルバに乗り込んだ理由ですが。
まず有毒ガスが発生したコロニー内よりも艦内の方が安全だったという事と、追撃戦に同行しても『ミネルバは沈まない』と確信していたからだと考えます。
根拠としては、小説版における議長の『充分な能力を持つ人間に充分な力を与えた以上、目的が成功するのは確定事項』(小説版4巻参照)という論説を挙げます。
つまり、ミネルバが沈む可能性など有り得ないと確信していたので安心して乗り込むことが出来たという訳です。
Commented by shunichiro0083 at 2007-01-14 15:57
>電気屋さん
あの辺はマティスが軍の特務情報部の司令官だったり、ファントムペイン指揮を執っているように見えたりと、色々描かれている割に確定的なものが少ないという印象を持ちました。
ちなみに僕は強奪事件そのものはファントムペインの犯行だけれど、情報提供等の側面からの支援を情報部-一族が行ったのではないかと思っています。
まあ、穿った見方をすればファントムペインの実際の運用は一族に委任されていたが、マティスが死亡したので指揮系統が変更された、とか考えることも出来るでしょう。
けど、仰る通り、限がないですから。
Commented by shunichiro0083 at 2007-01-14 16:14
>ブラックさん
議長がシンの資質を解明していたことは問題ないと思いますが、だからと言ってあの強奪事件が彼の戦士としての経験値を高める為だった、というのには肯きかねます。
繰り返しますが、強奪事件の直後に議長が黒幕と思しきユニウスセブン落としが発動しています。
シンを鍛えることが目的だったのなら、ここで行えば良かったのではないかと思います。少なくとも、最新鋭のMSと相手に、ろくに情報もない相手と戦うというリスクは犯さずに済むのですから。

続きます。
Commented by shunichiro0083 at 2007-01-14 16:18
また、実戦経験に乏しいシンに戦わせるには周囲のサポートが必須ですが、その為にもミネルバ直属となる筈だった3機のGとそのパイロットはなくてはならなかったのではないでしょうか。
運良く、アスラン及びジュール隊の援護を受けることは出来ましたが、本部は兎も角襲撃の現場にいたミネルバが予期せぬ混乱によって、司令部と連絡が取れなくなる可能性も決して低くはなかったでしょう。
そうなったら、議長の思惑も水の泡です。
もっと身も蓋もない言い方をするなら、ファントムペインの侵入者が返り討ちに会うということもあったのですし。
そういう不確定要素の強い賭けとも言うべき計画を、少なくともあの頃の議長が立てるとは僕にはどうにも思えないのです。
Commented by shunichiro0083 at 2007-01-14 17:43
>小説版における議長の『充分な能力を持つ人間に充分な力を与えた以上、目的が成功するのは確定事項』(小説版4巻参照)という論説
あの時、アスランの助言がなかったらミネルバは撃沈、もしくは大破していたのではないかと記憶しているのですが。
そして、議長はミネルバが出航した時点ではアスランが偶然乗り合わせたことを知らなかったと思うのですけれど。
別にブラックさんに喧嘩を売っている訳ではないんですがね、ちと疑問に思ったので書いてみました。
気分を害されたなら、ご免なさい。
Commented by fabius at 2007-01-14 19:55 x
はじめまして
議長の陰謀についてですけど、テレビアニメ本編のみ見ている分には、突然の事件や対立相手の失点を、自分の得点に利用するのが上手く、後はそうした機会に恵まれる運がいいだけにしか見えません。なにせ陰謀の証明が本編で全くなされていませんし。
それに、いちいち挙げませんけど、陰謀で意図的に起したにしては不確定要素が多すぎますから。最後の最後まで都合よく逃げ回っては自爆を連発してくれるジブリールとか。あとはせいぜい、事件の事前情報を入手しても、それが「自分の利益になるならあえて見過ごすぐらい。
Commented by shunichiro0083 at 2007-01-15 01:27
>fabiusさん
どうも、はじめまして。
議長が陰謀家であったというのは、そういう人物であったということに加えて、劇中で何度も思わせぶりな態度を取っていた、ということに起因するのでしょうね。
まあ、その陰謀の全容が明らかになっていないのでなんとも言えない、ということもありますが。
水面下で色々やっていたんでしょう、議長は。多分。


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