shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 07月 20日

マルチロックオンシステムのこと併せて改良型量子インターフェイスのこと

・今回のお題であるマルチロックオンシステムとは、言わずと知れたフリーダム・ジャスティス・プロヴィデンスにのみ搭載された火器管制システムで、単機でありながら数十もの敵機を補足、攻撃する恐るべき性能を持つ。
 ちなみに、フリーダム・ジャスティスはミーティアとの運用を前提とし-フリーダムは単独でも充分にその威力を発揮している-、プロヴィデンスは搭載されたドラグーンシステム(分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)を運用する為に必要不可欠なものであると言えるだろう。
 どうやらMSに一騎当千の戦闘力を付与し得るこのシステムも並のパイロットでは使いこなせないらしく、前述の3機の他に確認出来るのはフリーダムの後継機であろうストライクフリーダムだけである-推測ではあるが、これから登場しミーティアを運用することとなるであろうインフィニットジャスティスと、ドラグーンシステムを持つレジェンドにも搭載されているのではないだろうか。

・で、ここで疑問なのはどうして電磁波を阻害するNジャマーが散布された戦場において、フリーダムやジャスティスは敵機を捕捉出来るのか、ということである。
 別段、プロヴィデンスは問題ない。生体レーダー兼生体VLSIとも言うべき特殊能力・空間認識能力がその代わりを十二分に務めるからである。そもそも、マルチロックオンというのは現実世界の戦闘機やイージス艦にもある能力であり、特に後者のそれは高性能フェーズド・アレイ・レーダーと対空火器を協同交戦能力(CEC)システムでリンクしたもので、単艦でも200以上の敵機をロックオンすることが出来ると言われている。
 しかしながら、Nジャマーの散布が一般化したC.E.の戦闘にあっては長距離索敵の為のレーダーはほぼ無効となっており、逆に言えばマルチロックオンシステムとはMSが登場して駆逐された筈の旧い戦術なのであった。
 ここで「フリーダムらにはNJキャンセラーが搭載されているじゃないか?」と言う向きがおられるかもしれないが、Nジャマーを無効化する能力を持つNJキャンセラーではあるが、その有効範囲は極めて限定的である。Nジャマーは数機あれば地球全域を覆いつくすほどの有効範囲を持つが、NJキャンセラーは精々十数mしかその効力を発揮することが出来ないのである。つまり、MSに搭載されたNJキャンセラーには核エンジンをNジャマーから防護するだけの能力しか持たないのであった。

・では、索敵手段としてのレーダーが封じられた戦場において、如何にしてフリーダムとジャスティスは敵機を捕捉しているのだろうか。
 これは僕の個人的推論になるのだが、以前「空間認識能力のこと」という記事を書いた。そこで僕は空間認識能力の第一として“生体レーダー”があり、それだけならば「種」のエース級のパイロットは皆持っているのではないか、と書いた。
 ならば、この多くのパイロットが持つ生体レーダーならば、マルチロックオンシステムにおける索敵を肩代わり出来るのではないだろうか。無論、生体レーダーにもピンからキリまであり、キラやアスランクラスの高い能力がなければ運用出来ないのであろう。だからこそ、マルチロックオンシステムは戦艦や量産型MSに搭載されないのではないだろうか。
 ちなみに、ミーティアは一度に77発のミサイルと、大小合わせて6門の高エネルギー集束火線砲を発射することが出来る。と、言うことは一度に83の敵機を同時に攻撃出来る、ということでもある。これを考えるなら、フリーダム及びジャスティスの(マルチロックオンシステムの)適格者に求められるハードルとはかなり高いものであると言えるだろう。
 
・こうして考えると、カオスに試験的に搭載された量子化通信や、そこからのフィードバックであろうレジェンドの改良型量子インターフェイスにも一応の説明は付く。
 プロヴィデンスに搭載されていた初期のドラグーンシステムは攻撃端末の位置の把握や処理・制御をパイロット側に依存しており、その為適格者は高位の空間認識能力者に限られていた。恐らくだが、システムとしては量子通信と、デバイスとパイロット側とのデータリンク機能が殆どだったのではないだろうか。
 しかしながら、より簡易化された量子化通信や、これのデータを受けて更に普遍化が進められた改良型量子インターフェイスは前述の攻撃端末に関する制御の一切を引き受け、パイロットに要求されるのは生体レーダー能力だけなのではないかと推察する。“真の”空間認識能力者でなくとも、優れた能力=生体レーダー能力を有するMSパイロットであるなら扱えるようになったのだ。
 これがつまり『パイロットを普遍化した(とはいってもかなりの技量を必要とするが)/HGカオス インスト)』であったり、『量子インターフェースの改良により、誰でも使えるようになったドラグーンシステム/SEED120% なぜなに質問箱 第17回』とか、にも関わらず『(レジェンドは)パイロットを選ぶ機体/公式サイト』とかが意味することなのであろう。

・ストライクフリーダムが搭載する“スーパードラグーン”がこれらの延長線上にあるかどうかは定かではないが、もし仮に改良型量子インターフェイスの技術が使われているとするなら、マルチロックオンシステムを完璧に使いこなしていたキラならば、多少勝手は違っても操ることはそう難しくはなかったのではないかと推測する。



・改良型量子インターフェイスについてを絡めないのであれば、マルチロックオンシステムの索敵に関する問題点はもっとすっきり解決しなくもない。
 それは索敵は機械式/生体式を問わずレーダーセンサーに頼っているのではなく、全て肉眼で捕捉したものをロックオンする、というものである。これだと自動追尾は望むべくもないが、ビームならば別に必要ないし、ミサイルならば近接信管なりIRセンサーなりを組み込んでおけばいいのだから、結構使えるのかもしれない-後者は別に、マルチロックオンがどのような方式であっても有効であるが。
 パイロットはコクピットのモニターに映し出された敵機の一つ一つを凝視し、その視線は火器管制システムの視線入力センサーによって特定され、ロックオンが完成する。

・ここでも問題はこのマルチロックオンの索敵が間接的にとは言え、パイロット個人の技量にかかって来るということであろう。遠距離云々に関することは機体の性能-カメラの性能やモニターの解像度-も関わって来るが、そこに映し出された数十の敵機を極めて短時間で捕捉し、ロックオン出来るかどうか。無論、並のパイロットでは到底無理だろう。
 ここでも熟練の、或いは他を圧するほどの優れた視覚の持ち主でなければ使いこなせないシステムとなってしまったのではないだろうか。
 ちなみに、アフリカはマサイ族の方々が視力5.0を有しているというのは結構有名な話であると思うが、そうなるとマサイの人は裸眼で月のクレーターをはっきりと見、火星や金星をくっきりと丸いものと認識するのみならず、土星の輪すら朧気ながら見ることが出来るのだという-事実、そういう証言もある。
 この能力もアフリカの草原を離れ、都市で生活するようになると途端に低下してしまうらしい。だとすれば、生粋の都市生活者でPCのディスプレイをほぼ毎日見ていたであろうキラやアスランがそこまでの超絶的な視力を持っていたとはあまり考えにくい。
 が、視力とは眼球とそれを信号として受け取る脳組織の問題でもあるので、スーパーコーディネイターたるキラや、サラブレッド的存在であるアスランなら眼球側ではなく、視知覚皮質中枢側で解像度を上げることで優れた視力を獲得しているのかもしれない。

・一方では現実問題として、フェイズド・アレイ方式のレーダーならば電磁波の代わりにレーザー光を用いることが可能ではないかと言われている。が、画面からは長距離索敵が成功している風には見えない。
 ならば、何らかの技術的困難によってそうしたNジャマーによって封じられた長距離索敵や通常通信は未だ復活していない、と考える方が妥当なのではないだろうか。
 それが出来ないからこそ、改良されているとは言えドラグーンシステムが搭載されたレジェンドが開発されたのだろう。無線通信が可能であるのなら、それは通常のレーダーが使用可能になっているということであり、旧来の精密誘導攻撃も復活している筈だからである。
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by shunichiro0083 | 2005-07-20 19:59 | 設定 | Comments(7)
Commented by シニ・マスカ at 2005-07-21 08:04 x
C.E.世界ではECM、ECCMが積極的に使用されていたし、異常発達しているIRセンサー、レーザーセンサーの事を忘れていませんか?
センサーによる索敵=レーダー(電磁波)による索敵のみだと考えるのは問題があると思いますが。
Commented by shunichiro0083 at 2005-07-21 09:05
>シニ・マスカさん
どうも、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。

仰ることは解りますが、しかしながらC.E.世界とは大前提として、レーダーの使用が不可能であり、その結果として精密誘導兵器やイージスシステムが過去の遺物となった世界の筈です。
だからこそ、NJキャンセラーが取り付けられた核ミサイルも長距離ミサイルではなく、機動兵器で近付いて発射するしかなかったのではないですかね。

続きます
Commented by shunichiro0083 at 2005-07-21 09:05
また、IR-赤外線センサーやレーザーセンサーも異常発達しているかどうかは兎も角、それがあることを軽んじている訳ではありません。
しかしながら、マルチロックオンシステムが誰にでも扱えるものではないのでは、という僕の主張はどうお考えですか?
赤外線やレーザーによる索敵で長距離精密誘導やマルチロックオンが可能であるなら、当然艦船や量産型MSにも搭載されていて然るべきではないでしょうか。
勿論、イーゲルシュテルンやCIWSに赤外線やレーザーセンサーが用いられている事は、充分考えられます。実際、スカイグラスパーにはレーザーセンサーが搭載されていたのですし。

この項は「マルチロックオンシステムは誰にでも扱える代物ではない」と「ごく限られたMSにした搭載されていない」いう、本編から得られた仮定から成り立っています。
この点を考慮して頂けると有り難いです。ご意見、有り難うございました。
Commented by シニ・マスカ at 2005-07-21 21:22 x
素早いレス恐れ入ります。
ご挨拶が遅れました、初めまして、よろしくお願いします。

shunichiro0083さんの言葉を借りるなら、Nジャマーによって「長距離索敵の為のレーダーはほぼ無効」なのであって、中短距離においては相変わらずレーダー等電子戦装備は使用可能です。
その為に戦闘時には積極的にECM/ECCMを使用しているのだし、赤外線やレーザーはこれらの影響を受けないので積極的に使用されている訳です。
そしてSEED世界で精密誘導兵器やイージスシステムが過去の遺物になっているというのは大きな間違いで、ミサイルが自動誘導されている事も、AMMが使用されている事も画面―ミーティアやAAの戦闘シーンを見れば明白です。
C.E.世界に於いて、戦闘に制限を受けるのはあくまで長距離戦闘のみだし、だからこそ艦載機―MSの戦闘力が戦闘の趨勢を決する世界観が構築されているのです。

続く
Commented by シニ・マスカ at 2005-07-21 21:23 x
「マルチロックオンシステムが誰にでも扱えるものではないのでは」というshunichiro0083さんの主張についてですが。
これは仰るように、「赤外線やレーザーによる索敵で長距離精密誘導やマルチロックオンが可能であるなら」「当然艦船や量産型MSにも搭載されていて然るべきではないでしょうか」という考えに基づいてのものです。
まず前者についてですが、「長距離精密誘導」と「マルチロックオン」は全く別の要素なので分けて考えるべきです。
例え「長距離精密誘導」が不可能だとしても、「マルチロックオン」が不可能ということにはなりません。
先に述べたように、中短距離(要はMSの戦闘距離)においてはセンサーは有効に機能しますのでマルチロックオンは可能です。
そもそも、「マルチロックオンが出来ない=センサーが使用できない為」であれば、通常のロックオンでさえ不可能なのは考えなくてもわかることです。

続く
Commented by シニ・マスカ at 2005-07-21 21:23 x
次に後者についてですが、これも「艦船」と「量産型MS」は分けて考えなければなりません。
まず「艦船」について。
これはAAのCICの様子など見ていれば一目瞭然ですが、マルチロックオンは普通に行われています。でなければAMMやCIWSでミサイル迎撃などそもそも不可能です。
「量産型MS」についてですが、これもshunichiro0083さんが最初に書いてくださっていますね。
より多数の目標を同時に追跡する為には、より大型で高価なレーダー(センサー)システムと、それらを同時に統合制御するより高速高性能で高価なコンピュータシステムが必要です。
現実世界において、なぜ「イージス艦」という艦種が存在するのかは、これらの理由によりそのシステムを全ての艦船に取り付けることが不可能だからに他なりません。
以上のことから、「マルチロックオンシステムが誰にでも扱えるものではないのでは」という主張には異を唱えざるをえません。
敢えて言うなら、ロックオンに少々時間がかかるシステムのようですので、その間敵の攻撃を回避し続けるだけの腕は必要なのでしょうが。

続く
Commented by シニ・マスカ at 2005-07-21 21:24 x
shunichiro0083さんの「マルチロックオン」と「ドラグーンシステム」を統合しての考察は非常に興味深いのですが、その片翼を担う「マルチロックオン」の基本定義にこれだけの勘違いがお有りのようです。
これらを踏まえての再考察を楽しみにしております。


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