2005年 06月 12日
・誰もアレでキラが死んだとは思っていない。絶対。ストライクフリーダムとか公表されていたら、そう思われても仕方ないよねえ。 ・シンはかなーり、壊れてしまっているようです。それより嫌なのは、インパルスとフリーダムの最後の大爆発の瞬間、それを見ていたレイの冷ややかな目線と表情ですね。シンの身を案じていないというのが丸分かりな訳で。 ここでもう、レイが戦友としてシンの為に助力していたのではなく、議長からの命令で協力していただけということが分かってしまいました。 ステラの脱走騒ぎの時はシンの為に力を貸した訳ではなく、ブーステッドマンとしての非情な宿命に翻弄されるステラに同情したのでしょうね。無論、自分が動いて助け出す程ではないにせよ、シンが動くなら力を貸してやるか、という程度だと思いますが。 ・シンとキラの戦いは結局、種割れした者道士の戦いならば、遠慮も手加減もしない方が勝つという、それだけでしかなかったような気がしました。あれなら作戦も戦術もないような・・・そんな感じ。 両者の明暗を分けたのはシンが対フリーダム戦のシミュレーションをばっちりやっていたことと、ステラを殺された恨みに身を焦がしていたからではないかと思います。 まあ、実際の殺し合いではそんな風な雑念は邪魔なだけで、より自然体の方が勝つと言われていますが。実際、シンがキラに勝ったのはエンジェルダウン作戦が発動されていて、窮地に陥っているアークエンジェルに気を取られていたから、というのもあったからではないか、とも考えています。 ・先週の終わりでカガリが急遽オーブに帰ると言い出したのは、議長が公開したロゴスさんリストの中にオーブの関係者がいたから、というのが真相だったようですね。 セイラン親子にも何やら縁の深い人たちのようで、アバンタイトルで慌てふためいておりました。まあ、だからと言ってあの親子がロゴスと繋がっていた、というにも早計に過ぎるのでしょうし。 まあ、ロゴスというのは「産軍複合体」ではなく、「軍需産業複合体」ですから。敢えて言うなら「黒い幽霊団」や「タロン」「トライデント」に近しい存在です(私兵を抱えてないこと以外は)。それなら、先進工業国であるオーブにもそのメンバーがいたとしてもおかしくはないでしょう。 なら、何故二年前ロゴスが裏から糸を引いていたにも関わらず、オ-ブは侵攻を受けたのか、という疑問もあるかもしれません。 が、繰り返しますが、ロゴスとか「軍需産業複合体」です。ということは私企業の集まりであり、その目的はあくまでも利益の追求です。一旦は焦土とされて工場などの設備や在庫等の財産を失っても、それが後できちんと補填されるなら構わない、という長期的な判断と意思統一がロゴス内にあったとしても然程おかしくはないと思います。 ・しかし、今回アバンタイトルでも使われていた議長の演説で、今回漸く気が付いたのですが、議長って謀略組織としてのロゴスの名指しで非難していいるけれど、それを証明する具体的な証拠は一切ないんですよねえ。 少なくとも、今回と前回の放送分で明らかになった映像ではロゴスが存在し、過去様々な謀略を行って来たという確かな証拠を何一つ、提示していない訳で。だったらそれは、単なる言いがかりに過ぎない。もしくは立派だけど、電波な演説という評価。 そういう演説を地上で連合の圧政に苦しんでいる(とされる)人々が無批判に信じ込んじゃうのは百歩譲れるとしても、聡明で英邁なプラント最高評議会議員の皆さんが丸め込まれてしまうのはどうかと思います-やはり優れた知力と冷静な判断力、というのは別物なのだろうか。 ・タリア艦長、アスランの言いがかりにも耐え、取り敢えず命令を実行しています。が、降伏を勧告したり、敢えてタンホイザー発射のタイミングを遅らせたりと色々手を尽くしているようではあります。 本来ならアークエンジェルのバックを取った段階でタンホイザーを発射していれば、そこで終わりだった筈ですからね。それをわざわざ海岸線近くまで待つ辺り、口とは裏腹にタリアはアークエンジェルを友軍として意識しているようです。 前回も書きましたが、ザフトがアークエンジェルを追討するということは、プラントには邪魔な存在である、ということです。それはつまり、ロゴスを討った後の世界には邪魔だということであり、プラントが世界秩序を牽引するという意志の裏返しなのでしょう。 ならばタリアは、デュランダルのその意志に対し漠然とした不安を持っていて、それに抗い得るカードとしてアークエンジェルに価値を見出しているのかもしれませんね。 ・タリア艦長の言葉に少なからぬ衝撃を受けていたアスランでしたが、それは変わっていないと思っていた自分が実は人から見れば、変節してしまっていたということを思い知らされたからなのでしょう。 この辺り、前回の文章とダブりますが、アスラン本人とすれば信念も、主義主張も、何一つ変えていないにも関わらず、属する陣営を変えたことによって第三者から見れば変わってしまったとも見える、ということに気付いていなかったんでしょうね。 事実、前回の戦争では最終的にナチュラルでもコーディネイターでもない第三陣営に属していたアスランが、再びザフトの旗の下で戦うのなら変節したと思われても仕方のないことで。そしてその中で連合と戦っている現実があり。ならそれは、少なくとも外見で判断すれば、完全に変わってしまったと思われてもしょうがないでしょう。 アスランの脱走にはそうことも少なからず働くのではないか、とも考えています。 この段階で結論を出すのは早計でしょうが、何はともあれアスランがザフトに再入隊したのは完全な過ちであったのではないかと思いますね。アスランがアスラン自身の考えに忠実でいるならオーブにいるべきだったし、或いは道義的な立場はどうあれアークエンジェルに参加すべきだったのではないかと思います。 ・しかし、どうしてタリアはマリューがアークエンジェルの艦長だって予想出来ていたんだろう。そんな伏線はなかったような気がするのですが。 シンも同様ですね-共振でもしたんでしょうか(ザッパーンッ)。 ・アーサーは今回もよく、驚いてくれました。マリアの顔を憶えている辺り、中々侮れません。 ・アマギ一尉はCICの席に収まっていましたね。まあ、妥当な所でしょう。事実上の副官席ですから。 ・あのザフト地上部隊の老指揮官、一体何歳なのでしょう。「ジョージ・グレンの告白」後、即コーディネイターになっていたとしても60歳には微妙に届かないのですが。 それとも、よっぽど老けて見える人なのかな。 ・真っ当に考えるなら、フリーダムの核エンジンはエクスカリバーに貫かれてもあんな大爆発は起こしません。だからこそ、前作のラストでアスランはジャスティスを爆発させるのに然るべき手順を踏んだ訳で。 っていうか、小型の核分裂炉の爆発よりも、対消滅反応による爆発の方が規模が大きくて然るべきなんでは、というのは素人考えでしょうか。 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
by shunichiro0083
| 2005-06-12 12:47
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