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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 05月 01日

PHASE-28 残る命散る命

・ナンと言うかまあ、あまりの真っ当な展開に言葉もありません。
 オーブの派遣艦隊は遅かれ早かれ、ああなっていたでしょう。中立政策を捨て、連合に与すると決めた時からオーブの軍人は最前線でザフトと戦うことは自明の理だったのですから。
 問題は何故、タケミカズチが前線に出て行ったかですね。多分、トダカ一佐は疲れていたのだと思います。馬場一尉がカガリ相手に絶叫していた状況に抗いきれず、流されねばならない自分の立場に居続けることに。
 そうでなければ、あそこでタケミカズチを前進させ、ソードシルエットの的にする筈がありません。あれは部下を巻き込んだ壮絶な自殺なのだと思います。
 今まではトダカ一佐というキャラは好きだったのですが、今回の一件で評価がガクンと下がってしまいました。

・また、エクステンデッドのアウルも下馬評通りお亡くなりになってしまいましたね。さぞかし無念なことだったでしょう。さしたる出番もなく、あんなにあっさりやられてしまったのですから。トダカの戦死には敬礼したネオらも、アウルの死には一瞬声を荒げただけで終わってしまいました。
 オクレ兄さんもフリーダムに瞬殺されましたが、こちらは不殺のキラだったことから九死に一生を得ました。アスランのセイバーも似たような有様です。
 そういう意味では情け容赦のないヒールへと転向を果たしつつあるシンが相手だったことを、アウルは呪うべきなのかもしれません。

・いや、それにしても今回は名のあるキャラがよく死にました。しかしながら、今回の三十分で僕が感じたことは戦争の愚かしさではなく、ああいう行き当たりばったりの戦争へと自国の軍隊を追いやる政治家の無能さでした。
 それは何もセイラン父子やジブリールだけではなく、カガリもそうです。オーブの国是である「中立」を錦の御旗に掲げるのはいいですが、では、実際にそれをどうやって維持していくのかという政策面についてはないに等しい訳で。
 この辺りは前作の「種」も含めて考えるべきなのでしょうが、国の利益を守るために「国是」があるのか。それとも、「国是」こそが最優先されるものであり、オーブという国家はそれを顕示する為にあるのか、という部分です。
 どうもウズミもカガリも、こうした非常に厄介な問題に対する感覚がごっそり抜け落ちていたような気がします-この辺の問題については4/7付けの記事「ウズミ様大自爆のこと」を参照して下さい。
 繰り返しますが、キラはカガリを拉致して国外へと逃亡すべきではなかったでしょう。あの時キラがすべきだったことは、フリーダムとアークエンジェルという非常識なまでの武力を背景に政変を起こし、カガリ親政の為のシステムを作り上げることだったと思います。
 そうすれば少なくとも、今回のようにカガリが泣かねばならない状況と言うのは回避出来ますからね。そうすれば、それを口実に気乗りしないキラが戦闘に介入することもなくなって、丸く収まります。
 無論、それは今以上に思い責任をカガリとキラらはオーブとその国民に対し負うことになりますが、今のように「どうすればいいのか」という代案もなしに徒に不殺を続けるという、不毛さからは脱却出来ます。

・それにしても、何故、オーブ軍は戦ってはならないのでしょう。どちらにも味方せず、敵にもならず。その結果、戦火に焼けた荒野に孤独に生き残ったとしても何の意味もないのではないかと思うのですが。
 「種運」のカガリに必要だったものは亡父から受け継いだオーブの理念を基盤に、国際協調の道を探るという姿勢であったと思います。「中立」というものに捉われすぎてしまったが為に、オーブから失われてしまったものはあまりに多いのではないか-今回の話を見ていてそういう思いを新たにしました。

・なんでミネルバは空飛んで、クレタ島を横断して逃げる、という選択をしなかったんでしょう?
 最初に一撃で火器やカタパルトは無傷だったけど、飛行機能には障害を受けていたのだ、実は?! とでも言うんでしょうか。
 あと、ローエングリンを使わなかったのも謎。壊れたまんまだったら出港しないよねえ。

・そう言えば、公式頁でスーパーフリーダムとナイトジャスティスの名前変更がアナウンスされましたね。
 まあ、あくまでも間違って名前を公開していたのであり、正しいのは今回の「ストライクフリーダム」と「インフィニットジャスティス」なんだそうで・・・。

 満足度=☆★★★★(一個)

by shunichiro0083 | 2005-05-01 23:18 | 感想


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