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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 03月 20日

PHASE‐22 蒼天の剣

・さて、ブルコスのジブリールと大西洋連邦大統領の陰湿な会話という、華のないシーンから始まったPHASE‐22・・・なんですが、画面ではナンバリングが「21」になっていましたね。何気に強力なミスですが、人様のブログを見るまで気が付きませんでした。
 それはさておき。ユーラシア西側のゴタゴタを受けてオーブの派兵が決定されたということは、少なくともローエングリンゲート攻略戦(PHASE‐18)から三週間から一ヶ月は経っていると見るべきでしょう。
 と、いうことはミネルバは結構、暇を持て余していたということになるのですかね。画面からはそんなに経過しているようにも見えませんが。シンらクルー達にはいい骨休みになったことでしょう。

・一方、派兵を決定したオーブではトダカ一佐がユウナに実質上の派遣艦隊の指揮官に任命されて空母・タケミカズチを預かります。その規模(空母1、護衛艦6)の大小は兎も角、専守防衛と無干渉主義を貫いていた筈のオーブ軍が空母を所有していた、ということに違和感を持った方も少なくないのではないでしょうか。かく言う自分もその一人です。
 まあ、この辺りはこうしたオーブという国の変質が前の戦争終結直後から進み、(おそらくは)セイラン家の主導で建造されていた、と想像するべきなのでしょう。ユニウス条約のタイミングにも左右されますが、その高度な工業力によってタケミタズチは一年前後で建造された新造艦、とするのが落とし所ではないかと。

・シンらにタメ口をきけと迫るハイネですが、その理論はなかなか凄まじい。究極の個人主義ですが、それで上手く行くのなら軍規などと言うものはいらないんですよね。それとも、それが出来るのがコーディネイターなのかな。

・その後のブリッジでの作戦会議では、援軍がオーブ軍であることをタリアから告げられ、動揺を隠し切れないアスランよりも、その情景に慌てふためくアーサーの方が印象に残りました。あんたイイヒトや、アーサー。

・一方、下馬評通り、“最適化”によってシンとの出会いを失うステラはあれ程固執したハンカチを簡単に置き去りにします。その一方、シンはステラから貰った桜色の貝殻の欠片を大事そうに瓶の中にしまいます。その傍らには、亡き妹・マユの携帯電話が。シンの心の中では、ステラは死せるマユと同じくらいの存在になったということなのでしょう‐いや毎度毎度で恐縮ですが、こういうディテールの演出は本当に上手ですなあ。
 こうした処置を受けていない以上、やはりネオはブーステッドマンではないようです。“最適化”によって記憶を失う三人を哀れむ一方、そうされることで守るべきものない彼らを戦闘機械としてしか見ていないようでもあります。
 しかし、本当に口が上手いなあ、ネオは。それとも、人あしらいが巧い、と言うべきか。あの才能なら前線指揮官よりも、後方での兵站部隊の指導の方が向いているんじゃないかとまで思えます。

・お約束ではありますが、正規の軍人さんが誰一人としてビクともしていないのに、船揺れに耐えられずバケツを抱えていたユウナが何とも言えませんでしたね。
 まあ、そういうユウナですから、ネオに上手くのせられて、一番被害が出るであろう先陣を押し付けられます。もっとも、本人はそんなことには気付いていない様子ですが。やっぱり、根回しが有効な自分の土俵で、机上の空論と正論を用いて女子どもを陥れるしか能のない小者-という辺りで落ち着いてしまいましたね、ユウナ。

・戦う相手が古巣のオーブ軍であると知らされ、激しく動揺するアスラン。そんなアスランを見たハイネは忠告します、割り切れ、と。でないければ、死ぬ、とも。アスランはその言葉に薄く、寂しげに無言も微笑を浮かべるのみ。
 事実、シンが容赦なくオーブ軍に攻撃を加えるのに対し、アスランが駆るセイバーの戦闘ぶりは精彩を欠きます。もう、シンは明らかにかっての祖国・オーブを敵として認識しているようです。少なくとも、戦闘において手心を加える、などという発想があるようには見えません。
 しかしまあ、今回のシンに対するアスランの台詞は申し訳ないですが失笑を禁じ得ません。カガリがいればこんなことには~、という台詞はシンに一蹴されてお仕舞ですが、そんな彼女を支えることを止めたのが自分であることを完全に失念しています、アスランは。
 擁護派からすればオーブに居場所もなく、ともすれば排斥されかねない立場であったアスランが自分探しの為にプラントに帰還するのは当然の成り行きだ-ということになるらしいですが。
 まあ、不確かな自分探しの為に戦争するのは勘弁して欲しいというのは兎も角。過去、二年間でカガリが主戦派を抑え切れなかった事実を棚に挙げ、カガリがいたらこんな最悪の事態は回避出来たかもしれない、という楽観論を言われても困る、という感じです。そして、そんな風に孤軍奮闘していたカガリを経過はどうあれ、結果的に見捨てた自分というのを綺麗さっぱり忘れている(ようにしか見えない)アスランは、ファンの人には済みませんが僕にとっては道化以下です。
 僕は心情的にはカガリ擁護ですし、シンの心理や戦闘の際に取っている一連の行動にも否定的です(アスランの変節については、その明確な動機が言動から見えて来ない反面、その内カガリに対しての言い訳のシーンがあるだろうという予測から判断を保留しています)。
 が、カガリの一番の理解者である筈のアスランがあんな感情的なことしか言えないのではちょっと・・・と思ってしまいます。停戦期間だった2年間、カガリの考えに一番身近に触れて来たのはアスランなのだから、徒に感情論に走るのではなく、もっと論理的で説得力のある言葉をシンに伝えて欲しかったな、と。
 今、シンがそれを分からなくても、いつかそれを理解出来る日が来ると思うから。ステラと出会ったシンにとって、その日はそう遠くない未来だと思うからこそ、きちんとした言葉をアスランには発しておいて欲しかったですね。それが出来る、殆ど唯一のキャラクターだと思うからこそ、余計残念でなりません。

・ミリアリア、初台詞。やっぱり、サイはいないようです。それなりのコネはあるようですが、基本的に一匹狼のフリー・カメラマンなのですね。

・しかし、今回のこのタイトル、某バンチで好評連載中の拳法漫画にクリソツですなあ。人気作だった前作の続編である所までそっ(以下自主規制)。

・それにしても何故、空戦にも対応したハイネ機-グフイグナイテッドを出さないのでしょうね、タリア艦長は。もう、来週には退場するのですから、いいとこ見せてくれないとプラモの売れ行きにも影響するのではないかと、心配になってしまいます。

・そしてまあ、そんなこんなで満を持してのフリーダム登場で、今回は幕、ということになりました。
 公表されていたあらすじから、ネットではフリーダムが陽電子リフレクター並みの防御力を得てるのではないかと、まことしやかに噂されていましたが、蓋を開けてみればタンホイザーに対する精密狙撃でしたね。
 少なくとも、僕が画面を見る限りでは普通のフリーダムでしたよ。
 さあて、来週は強奪ガンダム3機や金色のムラサメも参戦するようで、敵味方入り乱れての派手な戦いとなるようです。個人的には矢田部さんは来週にこそ、担当して貰った方が良かったのではないかと思いますが・・・どうなりますか。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:苦労人のトダカ一佐に免じて)

追記:この記事を書き終えてから色んなブログを見て廻るのが僕のやり方なのですが、そこで知ったのがインパルスがストライクに変身していた件。
まあ、1カットだけで短いシーンなので僕も見落としたのですが、よくもまあ気付きますよねえ。素直に感心してしまいます。
ここまで凄い過ちだと、折角発進シーンのミスを少なく出来る工夫をしても焼石に水、ですな。これでは近い内にまた「EDITED」をやるという噂も、あながち間違いではないのかもしれません。

by shunichiro0083 | 2005-03-20 00:45 | 感想


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