2005年 03月 08日
・この表題の件については誰も明確な答えを見出せていないように思えます。本編では言うに及ばず。ファンサイドでも考察は数あれど、これといった答えを導き出せてはいないのが実情です。 ・で、まあ、かく云う自分も明確なこれ! といったものがある訳ではありませんが。次回はシンとステラの“嬉し恥ずかし”な展開もあるようですし。あの三人組のことも併せつつ、考えて見ましょう。 あのガンダム三体を連合が奪った理由として比較的流布している説として、連合側の技術が劣っているので、より進んだザフト側の技術を得ようとしたのではないか、というのがあります。 が、これもよく考えたらおかしな話でして、カオス・アビス・ガイア三機に使われている技術で明らかに連合にないものと言えばカオスの機動兵装ポッドに使われている量子化通信(量子通信)技術と、ガイアの四足歩行に関する諸データだけでしょう。 それに思い返せば、2年前とは言え、MS携行用に小型軽量化したビーム兵器(ライフル及びサーベル)を開発したり、ミラージュコロイドやPS装甲という技術を実用化したのはザフトではなく連合の技術陣だったのです。初期のザフトMSは楯を標準装備していませんから、ことによったら対ビーム防御もそうであるのかもしれません。 加えて、連合は陽電子リフレクターという強力なバリヤーを、MAサイズで搭載することに成功しています。また、外伝になりますが(XASTRAY)アルテミスで用いられていた光波防御帯を、MSに標準装備出来るまでの小型化にも成功しています。 こうした部分を踏まえると、MSに関する総合的な技術というのはむしろ連合の方が進んでいるのではないかとも思えます。 ところが、それ以外の軍事技術についてはデュートリオン送電システムや、ニュートロン・スタンピーダー等を見れば分かる通り、ザフトと連合では大規模兵器に関する技術格差は明らかです。あの作戦がザフトの先端技術を盗み出すことだったとするのならば、標的そのものが間違っていた、とも言わざるを得ないでしょう。 ・これ以外に僕が友人に無理矢理頼み込んで考えてもらったものを列記するなら、 1.以前パクられたから、パクリ返した(意趣返し)。 2.何かの陽動作戦(要後付)。 3.単に「また戦争がしたい」だけ(開戦の口実)。 4.3人組のデモンストレーション まあ、4番になると単なるスタッフ側の都合でしかないですが。もしくは、あの3人組のではなく、新型のブーステッドマンの能力のデモンストレーションとして、ガンダム強奪作戦が立案、実行されたという可能性はあるかもしれません。 1話で見せたように、前回のブーステッドマン-生体CPUとは違い、今回のエクテンディッド(EXTENDED)は戦闘能力も強化されております。つまり、単なるMSのパーツでしかなかった前シリーズとは異なり、汎用性を持っているのですね。 そういうものですから、単に薬物投与とインプラントでMSパイロットに必要な能力が強化されただけのものとはかかる金も、時間も大違いなのでしょう。そういう意味もあって、ファントムペインとしては結果を出さねばならないのかもしれません。 こう考えると、「見えない真実」でのスティングの言葉-勝てなきゃ負けなんだよ。やれなきゃな。わかってんだろう?ファントムペインに、負けは許されねえ-も、実は大きな意味を持ち始めます。 彼らは量産化される前のプロトタイプであるが故に、自分達という存在が兵器として有用であることを上層部に対して示し、自らのレゾンテートルを証明しなければならないのです。同時に、軍組織の中でひときわイレギュラーな存在であるファントム・ペインというものの宿命なのかもしれません。 ザムザザーの時もそうですが、連合は軍需産業が盛んなようで、なかなか激しい売り込み合戦をやっているようです。そうして考えると、先の戦争では完全に敗北して一旦は商品価値を失ったブーステッドマンを再び兵器市場に売り込もうと、そのデモンストレーションとしてガンダム強奪に白羽の矢が立った-と考えるのが一番妥当なのかもしれません。 ・残ったものを検証するなら・・・まあ、1番は論外ですね。意趣返しで戦闘されるんじゃあ、意味ないです。そういう意味では3番も同様でしょう。開戦の口実にするには少々弱いですし、何より自分から手を出すことで政治的に不利な立場になろうとはしないと思います。 2番はユニウスセブン落としがあるので一見、もっともらしく聞こえるのですが、証拠写真を手に入れたジブリールの反応がそれを無言のうちに否定しています。 もっとも、死の商人によるロータリークラブというべきロゴスが黒幕である、という説を採るならジブリールは何も知らされていなかった、ということになるのでしょうが、そうなるとファントムペインはわざわざデプリ帯にまでミネルバを近付けることになります。これではサトー一派を利する為の陽動作戦とは言い切れないでしょう。 もっとも、ユニウスセブンの安定軌道というのが何処に設定されていたかは謎ですし、あっというまに修正不能に陥ってしまうことを併せて考えると、ミネルバも意外と遠くに引き離されているのかもしれませんが。しかし、これも穿った考えの部類に入るでしょうから。もしそうだとしても、普通に画面を見ているだけでは分かりづらいのではないでしょうか。 っていうか、そもそもガンダムを強奪しなければ、ミネルバがユニウスセブンの件で関わって来ることもなかったでしょうし。 そうして考えると、陽動作戦という線もちょっと(大分?)説得力がありません。 ・まあ、そういうことで、ガンダム強奪事件の本質は新型ブーステッドマンのデモンストレーションであった、ということになりました。無論、ここでのみ通用するお話ですが。 なお、今回のこの記事にあたっては☆Stellar☆さんのご協力が必要不可欠でした。と言うか、☆Stellar☆さんの尽力がなかったらここまで考えが至らなかった可能性が大です。 本当に有り難うございました。 追記:☆Stellar☆さんに対して不適切な文章がありましたので、自主的に加筆修正しました。ご了承下さい。
by shunichiro0083
| 2005-03-08 09:37
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