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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2013年 02月 13日

特命戦隊ゴーバスターズ・最終回のこと

・先日、色々野心作だった特命戦隊ゴーバスターズが終了しました。何はともあれ、最後までテーマがぶれなかったことは評価出来ると思います。

・ただ、自分はあまり乗れなかったので、それを備忘録として残しておこうと思います。

・なので、「ゴーバス大好き!」という人は読まない方がいいと思います。かなり、批判的な記事に仕上がると思いますので。



・個人的にこの手の作品はバンクとルーティンワークが大事だと思っていますので、そういう意味では最初からあまりゴーバスは好きではありませんでした。
 メインライターの小林女史はあまりそっちの方に興味のある方ではないとお見受けするのですが、今回のゴーバスでは特にその辺りが色濃く出てしまったんだなあ、と思ってます。
 商業主義と言われるかもしれませんが、ニチアサの枠というのは主人公が格好良く悪い敵を倒すというのが肝であり、だからこそ玩具メーカーがスポンサーについて番組が成立すると自分は考えています。
 そういう意味では、今回のゴーバスは失敗作とまでは行きませんが、前作の大ヒットの流れを受け止め、発展させることは出来なかったのではないですかね。

・なんでも、単体のゴーバスターエースは大ヒットとなったそうですが、それは作中で基本的に活躍するのがゴーバースターエースなのですから当たり前な話です。
 ちなみにバンダイの当初の売り上げ見込みは110億円だったものが、最終的に95億円にまで下方修正しています。ゴーカイが130億円を叩き出していますから、30%近いダウンになってしまった訳です。これは問題でしょう。
 だからという訳ではなにかもしれませんが、次回の獣電戦隊キョウリュウジャーでは如何に子供達に格好良さをアピールするのか、を考えているらしいです(東映公式サイトより)。

・メインターゲットである子供らに何を見せるのか。何を見せたいのか-亜空間に消えた人は戻らず、陣マサトも復活することはなかったあのラストには夢も希望もなかったような気がします。
 勿論、あのラストを賞賛する人がいるのも知ってますが、自分はどうにも駄目でした。どうして、メサイアに奪われた人々は助からなかったんでしょう。陣マサトは何故、生還することが出来なかったのでしょう。それがリアルだから、という理由だからとしたらそんなものは糞喰らえですね。
 エンターの中からデータをサルベージして、メサイアに奪われた人々や陣が最後に生還するってことではいけなかったんでしょうか。そんなにおとぎ話は駄目なんでしょうか。そんな話をやるのなら、深夜枠でどうぞって感じです。

・まあ、だからこそ年長の方々には受けが良かったとは思います。かっての平成ライダーが好な人にはたまらなかったんじゃないでしょうか。
 ただ如何せん、平成ライダーと違って玩具の売り上げが伸びなかった。ということは本来のターゲットである子供達にはその魅力が届かなかった、ということだったのではないかと愚考します。
 ライダーでは戦隊シリーズのように等身大の戦闘と、巨大ロボットでの戦闘の二つを描かなくてもいいので肉弾戦に集中出来るので小さな子供にも格好良さがまだ、アピールし易いのかもしれませんね。
 ところが、それまでのお約束を廃して別の格好良さを描けると言う当初の予定は上手く行かず、子供達はゴーバスのメカや戦闘に魅力を感じられなかった、ということだったのでしょう-そりゃあ、ロボ戦と等身大戦闘が並行になってしまえば、ロボットは合体なんかしませんわなあ。玩具が売れないのは当たり前だのクラッカーだった訳です。

・そういう事情から上半期の段階で玩具の不振は分かっていたのですが、ゴーバスのスタッフはテコ入れはせずにそのままやり通すことを選択したようです。
 で、その結果が売り上げの大幅減に直結したのですね。まあ、そう言う意味では自業自得とも言えるでしょう。視聴率もそれほど高くはなかった訳で、平均視聴率はまだ出ていませんがどうやらシリーズのワーストを更新してしまいかねない勢いです。
※参考 http://www10.atwiki.jp/shichouseiko/pages/15.html
 これは余談ですが、かっては視聴率というのはそんなに甘いものではなかったようです。数字が番組の評価である、という考えが決定的でしたので、スタッフは視聴率に一喜一憂していたといいます。
 今は単純な視聴率だけではなく、玩具やDVDの売り上げなども関係して来ますから単純に視聴率の低迷だけでは語れない部分もあるのかもしれませんが、それでもまだ視聴率というのは分かり易い物差しとして機能している部分も多いでしょう。
 だからと言って、そういう部分に甘えて欲しくない、とも思うのです。視聴率を無視するのではなく、さりとて至上とするのでもなく。数ある柱のひとつとしてそれを頭の中に置きながら、作品を創って行くことが必要なんじゃないかと思います。
 
・まあ、色々書いて来ましたが、自分が戦隊シリーズが好きなことには変わりません。ただ、存続の為には変革する勇気だけではなく、変えてはならないものを見極め存続させる-そんな勇気も持って欲しいと思います。
 そういう意味ではキョウリュウジャーには大いに期待ですね。

by shunichiro0083 | 2013-02-13 02:06 | 特撮


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