2005年 01月 16日
・アバンタイトルは前回のおさらいでしたが、OPは今回から変更です。それに伴い、映像も変更されているのですが・・・なんじゃありゃあ?! と思わずTVの前で叫んでしまったのがあの、「金色のMSと虎」ですよ! まあ、両手両足が満足になったのならアークエンジェルのブリッジにはじっとしてはいられないだろうし、何よりあの艦にはマリューという正式な艦長がいますから。まあ、判らんではないのですが、それにしても金色のMSとはねえ。今度は“砂漠の虎”ならぬ“金色の虎”とでも呼ぶようになるのでしょうか。 また、ザクのパイロットとして新キャラも登場するようなので、ここいら辺も今後のお楽しみですな。何となく、ギル絡みだろうという予想はしていますが。 ・本編の冒頭でアッシュがザフトの最新鋭MSであると、虎の口から語られました。カガリとユウナの関係もマーナの口から公表されて、この辺りの錯綜していた情報は整理されましたね・・・っていうか、これをアバンタイトルでやればいのに、とも思います。 そのマーナがカガリから預かった手紙にはその心情が伝わってきます。これも本編からの印象とは大きく異なっていると言う感じもないので、やはりカガリというキャラクターは不幸な役回りを貰ってしまったのだなあ、と思います。マリューも虎もキラも、事情はあるにせよもう少し力になってやっていればこんなことにはならなかったろうに、とさえ。 ・ウェディングドレス姿のカガリの回想シーンはちょっと長いですが、あそこら辺はやっぱりいいシーンですね。あれこれ言いますが、「種」も戦争の非道さ、理不尽さをキラとアスランというキャラクターに集約したそのやり方は良かったと思うんですよ。 特にあのカガリの台詞‐殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで本当は最後に平和になるのかよ?! というのは出色の出来ですね。ただ、その後が続かなかったんだよなあ。そこが一番の問題なんだよねえ、「種」の。 ・閑話休題。セイラン家に半ば幽閉のようにして花嫁修業をさせられていた日々は過ぎ、事態は結婚式当日に。ここでもどれくらい時間が経過したかははっきりとはわかりません。それにしても髪を長くしろとか、口の利き方が悪いとかカガリに小言を言うユウナはいよいよ、これまで隠し通して来た傲慢ぶりを発揮し始めたようです。うーん、小悪党っぷりとダメ亭主ぶりがいっそお見事です。 一方のキラサイドはメンバーが集結し、いよいよ本格的な活動を開始します。キラママやマルキオ導師とその子らに別れを告げ、アークエンジェル発進です。で、少なくともハンガーにはフリーダムの他、ムラサメと思しき可変MSと、更にその奥にもう1機MSがあるようです。OPから察するに、ストライクルージュではないかと思われます。 まあ、断言は出来ませんが前話のフリーダムの地下ハンガーと言い、今回のアークエンジェルの地下ドックといい、なんらかの大きな力が働いていると考えるべきなんでしょうね、裏設定的には。マリューの偽名の立場がモルゲンレーテであったことから、前述の二点にも関わっていると考えても然程不自然ではないと考えます。 また、今回のアークエンジェルは完全に可潜艦としての機能が備わっていますが、「種」での描写からはあり得ない筈です。それが出来るのなら、海上であんなバレルロールなんてことをしなくとも良かったでしょうから。と、なると、2年間の沈黙で大幅な改修がアークエンジェルには施されており、それにはいくら個人の力を結集しても限界があるだろう、という結論にならざるを得ません。 が、この辺りの考察はまた後日に。 ・そんなこんなでアークエンジェルは出撃し、フリーダムも発進(この辺りも問題はありますかね。核エンジンの整備施設の有無とか)。キラは一路、結婚式場へ。式場では「カリ城」を髣髴とさせる政略結婚のクライマックス、神への誓いがカガリの唇から紡がれようとしたまさにその瞬間、何故かフリーダム来襲の報が流れます。 その直後、M1アストレイ4機を一瞬にして戦闘不能にして、フリーダムが舞い降ります。で、セイランはこの時なんとカガリの後ろに隠れてしまいます。どうやら、頭の中で自分が思い描いたシナリオ以外のイレギュラーが起きると、何も出来なくなってしまう秀才クンのようです。フリーダムの手がカガリに伸びると、それを庇いもせず一人だけ逃げ出してしまうし。いや、お見事です。いい味、出してます。 こうしてカガリを無事、拉致したキラは平和の象徴たる鳩を追い越して、追撃するムラサメ2機を小破させ、無事帰還します。そしてアークエンジェルは第2護衛艦群が取り囲む中、も一度海に潜って姿を晦ませてしまいました。でも、なんで海に潜られると何も出来ないんでしょうねえ。オーブの艦船には対潜装備はついていないんでしょうか? カガリがいるから攻撃出来ないのなら、そもそも空も飛べるアークエンジェルには何も手出し出来ませんがな。 まあ、そんな機材の不備はこの際問題ではなく。波間に姿を消したアークエンジェルを、トダカ司令を始めとする各艦の艦長達は無言の敬礼で見送ります。その際にカガリを奪い返せなかったと喚き散らすユウナと対比させることで、艦長達とトダカ司令の漢っぷりが余計に引き立つってもんです。 こうして司令らの、おそらくは侍女のマーナの願いも受け。カガリと世界の希望を乗せて、アークエンジェルは旅立ったのでした。 ・うん、今回も面白かったですね。喜久子さんの台詞もあったし。 このところ、いい話が続いていて嬉しいです。願わくは、話の波の幅を出来るだけ小さくした構成をお願いしたいですねえ。戦闘のない話を三週続けて、その後に盛り上がる話を三週続けるという、振幅の激しいのはちょっと勘弁して欲しいっす。 来週はミネルバにセイバーが着いてからの話になるようですが、まだアークエンジェル側の視点もある様子。“敵の敵は味方”理論で、ミネルバとアークエンジェルは共闘するのか。或いはプロパガンダの一環として、カガリはギルに取り込まれてしまうのか。カガリとアスランは痴話喧嘩をし、その溝をミーナは突いて来るのか、とか。興味は尽きませんなあ。 まだ、暫くは「種運」で楽しめそうです。 満足度=☆☆☆★/2★(三個半:ユウナのあまりのヘタレっぷりに)
by shunichiro0083
| 2005-01-16 15:03
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