2004年 12月 26日
・昨日は1時間枠でのSPでしたので、感想もまとめて。なお、時系列では並んでいませんのでちょっと読みにくいかもしれませんが、ご容赦を。 ・2話通しての感想としてはやはり、セイラン親子の遣り手ぶりが如実に発揮されたエピソードでしたね。根回しと正論でカガリをじわじわと追い込んで行くあの手腕はもう、見事としか言いようがなかったですね。 ただね、カガリの立場になって反論するなら、世界情勢が大西洋連邦(&ブルコス)とオーブとプラントしか見えていないから視聴者も納得するけれど、本当の所はもっと国はある筈なんですよ。C.E.73年での現状がどうなっているかは分からないけれど、地球上の国全てが大西洋連邦の軍門に下っているかどうかまでは判断出来ないんですよね。 だから、本編では台詞の中で「既に地球の全国家は地球連合に加盟し、意志は統一されてしまった」とか「親プラント国家は存在しない」とか、そんな風に情報をもう少し伝えて欲しいと思いますね。 あれでは僕のような穿った年寄りは「なんで、オーブの進む道は単独での中立か、大西洋連邦と手を結ぶか、という二者択一しかないないのだろう」とか考えてしまいますね。戦争というものを政治や外交の方面から描こうとするのなら、そういう部分にももう少し気を配って欲しいと思います。 ・プラントも結局の所、積極的自衛権の行使という名目で「オペレーション・スピア・オブ・トワイライト」を発動。地球に対する降下作戦を開始します。当面は連合軍に包囲されたカーペンタリア基地の救出、というのが名目となる様子。 戦火の拡大は望まない、というのは評議会と軍、双方共通のようですが、果たしてそう上手くいくのでしょうか。心配ですね。 ブルコスは「当初の作戦通り」というジブリールの発言があったので、暫くは鳴りを潜めそうです。と、言うことはファントム・ペインの出番も、もう暫くはなさそうかな。なんか四人でやけに仲良さそうなのが印象的でした。 ・ミネルバもプラントの積極的自衛権の行使と、オーブの中立放棄を受けて出港せざるを得なくなります。シンになじられるカガリですが、中立を貫いたが故に前戦争では国土が戦火に塗れ。その辛さ苦さを忘れていないからこそ、その轍を踏むまいと苦渋の決断をしたのに理解しては貰えず。 つくづく、「種運」になってからのカガリは受難続きです。意に染まぬ結婚は迫られるし。それを跳ね除ける気力も残ってはおらず。どうなるんでしょう。本当にキラは助けに来るんでしょうか? 再び開かれた戦端に、彼は何を思うのでしょう? ・そのミネルバはオーブ領海を出れば前門の連合軍艦隊、後門のオーブ艦隊とまさに逃げ場なし。この圧倒的なまでの兵力差にも関わらず、勝利するミネルバはアークエンジェルを超えた不沈艦と言っても過言ではありますまい。 このミネルバに対し、連合軍艦隊も秘蔵の新型MA・ザムザザーを繰り出して対抗してよく戦いましたが「種割れ」には敵わず。ビームサーベルの一閃で勝負有、でした。今回のこのザムザザーが搭載していたのは「陽電子リフレクター」なる装置で、ビーム攻撃のみならず大出力陽電子砲の直撃にも耐える優れものです。その他にもヒートクローやビーム砲も備えて、インパルスに初のPSダウンにまで持ち込ませたのですがねえ。いや、惜しかった。 そう言えば、インパルスはPSダウンを起こしても最低限の戦闘は出来るのですね。なんか久し振りに見たPSダウンだったので、ダウンしたら機能停止かと思い込んでました。噂のデュートリオンビーム送電システムも初お目見えで。どうやら、今回のシルエットシステムにはストライクと違ってバッテリーは搭載されていないとも受け取れる描写です。 ・で、これは一言だけ言いたいのですが、何故あの時シンはブラストシルエットではなく、ソードシルエットを選んだんでしょうねえ。最初はザムザザーを叩っ斬る為かと思ったんですが、PSダウンしたフォースの火事場のクソ力で両断しちゃいましたし。その後は八艘飛びで、敵艦を斬って斬って斬りまくる、と。 別に画面的には無敵のシンなのでどれでも良かったのでしょうけれど、まだ、ブラストシルエットはあんまりいいとこを見せていないので、そっちの方が良かったんではないのかなあ、と思いますね。 相変わらずツッコミ所は満載ですが、まあ、今回は何時になく戦闘シーンが楽しめたので野暮は言いっこなし、ということで。 ・一方、影の主人公ことアスランはニコルら旧クルーゼ隊の戦友の墓参りに。イザークとディアッカも一緒です。そこでイザークからザフトへの復帰を望まれると、考え込むアスラン。どうして明快に否定しないのか。「俺の国はオーブだ」と。 まあ、人間ですし。若いですし。一度は決断したことも、時が流れ、状況が変わればその意志も鈍ります。一つの意志を貫き通す、ということは口で言うほど大変じゃないとも思います。状況は刻一刻と変わっていますし。 けどね。セイバーを手に入れ、再びザフトの赤服に袖を通す前に、独りオーブに置き去りにして来た愛する女の顔くらいは思い浮かべて欲しかったなあ、と。何か出来ることはある筈だとプラントに上がったアスランが、自分に出来ることが再びMSを駆ってザフトの軍人になることが次善の策だと選んだ理由が、どうにもピンと来ないのですよね。 確かに、オーブではいいとこなかったのは想像出来ます。冷飯喰らいの厄介者扱いだったのも。けどね、それを承知でオーブに行ったんでしょ? 好きな女を守って、ともに歩く道を選んだんでしょ? だったら、もう少し踏ん張って欲しかったなあ、アスラン。まあ、ミネルバと合流したらそこいら辺の心情も少しは描かれるかもしれませんから。それに期待しましょう。 ・来週はザフト軍特殊部隊用MS・アッシュが登場。いやあ、こういうデザイン、結構好きです。ザムザザーも好きです。個人的には連合にはMSは捨てて、このまま高性能MA配備の道を突っ走って欲しいとさえ、思います。 けど、アッシュも復活したフリ-ダムの前には一斉射撃でやられちゃうんだろうなあ・・・トホホ。 満足度=☆☆★/2★★(二個半:2話併せてということと、ザムザザーの善戦に報いて)
by shunichiro0083
| 2004-12-26 14:51
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