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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2004年 12月 12日

PHASE‐09 驕れる牙

・地球連合がプラントに対する要求の内容‐ユニウスセブン落着を引き起こしたテロリストの逮捕、引渡し・賠償金の請求・ザフトの武装解除・現政権の解体・連合理事国の最高評議会監視員派遣‐が明らかになりました。まあ、これでは最高評議会の皆さんも受け入れられないと憤るのも当然でしょうし、意見が分かれるのも当然です。
 主戦論が会議の大勢を占める中、議長は現実的な判断を下します。それは連合との対話による解決を継続しつつ、迎撃準備も怠りなく進めるというもの。まあ、その指示そのものは間違ってはおりますまい。ただ、ことさら「血のバレンタイン」を強調し、忌まわしい思い出を喚起させるという部分には開戦へのアジテーションを感じずにはいられません。

・さて、もう一方の(恐らくは)大西洋連邦の元首で地球連合の代表氏は未だ引き籠もりっぱなしのジブリールにお伺いです。ここだけ聞いてると如何にも良識的な政治家に思えますが、もうこの時点で月面・アルザッヘル基地に出撃準備の命令を下していることを忘れてはならないでしょう。
 こうした連合の発表にシンら人々の反応も様々ですが、特筆すべきはやはりオーブ五大氏族の一つ・セイラン家の動きです。このタイミングで如何にも偉そうな人間と談笑しているのは、そこに何らかの陰謀が蠢いていると邪推されても仕方ありますまい。
 で、ホワイトハウスとジブリールの密談は陰謀論以外の何物でもない訳で、ここでブルーコスモスが単なる武力差別団体ではないような話が開陳されます。このジブリールの台詞を頭から信じるなら、ブルーコスモスとは俗に言う“影の世界政府”であることになります。
 そしてコーディネイターを彼らがあれ程までに排斥したがるのは、彼らの計画外から生み出されてしまった不確定要素だからだとも、ジブリールは語ります。けど、ここで問題なのはブルーコスモス自体は独自の軍事力を保有していない、という所です。事を起こす時、ブルーコスモスはあくまでも既存の軍隊を用いて済ませます。それは「血のバレンタイン」然り。今回の連合軍宇宙艦隊も、です。
 逆に言えば、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でザフトの指揮系統が一時的に混乱した時、ブルーコスモスが連合軍以外に動かせる独自の戦力を持っていたならばコーディネイターは一人残さず虐殺されていたでしょう。
 これは何を意味するのか。それとも意味など何もないのか。ジブリールの長台詞に被った映像は一体、何の暗喩なのか。取り敢えず、あれほどの大災害となったユニウスセブンの落着が落ちたらあとは異常なし、ということが異常だとも思いました。よく、“核の冬”が起こらなかったものです。

・そう言えば、先のユニススセブン落着の被害は赤道地帯に集中していて、大西洋連邦やユーラシア連邦は全くの無傷だったそうで。正直「んな訳ないだろう」と思いますし、現に前回アメリカ大陸の平原と思しき所にも破片は落ちています。
 まあ、それは偶然だと思いたいですが。かくして、ロゴスの危惧も何とやら。無傷のアルザッヘル基地からは連合軍宇宙艦隊が出撃し、それを迎え撃つザフトも新造母艦・ゴンドワナを中核とする迎撃艦隊の布陣を完了させます。
 まあ、相変わらず時間経過はよく判りませんが、夜も更けたところで宣戦布告です。当然、攻められるプラントはざわめきますが、そんな中でもギル議長は「脱出したところで我らには行くところなどないのだ」とか言って、皆の危機感を煽ります。この台詞を督戦に感じないのは先入観からですかねえ。
 こうして戦端が開かれた地球連合軍とザフトですが、今回の戦闘にはどうもNジャマーが使用されていない様子です。何せ、ブルーコスモスかぶれの連合軍奇襲部隊が行う核攻撃を脅威に感じていますから。「血のバレンタイン」云々と言っている割には、あまり教訓として活かされていないようです。
 まあ、今回は偶々、偶然、奇襲部隊の位置に三隻だけの‐その内一隻は新兵器・ニュートロンスタンピーダー搭載艦がいたお陰で事なきを得ます。このニュートロンスタンピーダーの威力は凄まじく、核ミサイルはおろか、その背後にいたウィンダム部隊や奇襲艦隊そのものも宇宙の塵にしてしまう程でした。その名前から想像するに物質中に含まれるニュートロン(中性子)に干渉、振動させる量子論的力場を放射することで崩壊させ(スタンピード)、破壊するものなのでしょう。
 しかし、なんでこの奇襲作戦の迎撃に間に合う位置にたった一隻しかない(虎の子と呼ばれているのだ)ニュートロンスタンピーダーを搭載したナスカ級改がいたんでしょうねえ。迎撃の成功に浮かれ、誰も気にしていないようですが。
 それにしても、何かあると意味ありげなギルの台詞や顔のアップにする演出はくど過ぎると思います。今回もそうでしたが、あんまりやりすぎると有難みがないのではないですかねえ。こういう演出はここぞ、という時にこそ使うべきではないでしょうか。

・そう言えばアスランはオーブの特使としてプラントに着いたものの、このような非常時に議長に面会出来る筈もなく。何も出来ない自分に苛立つアスランの前にラクスのそっくりさんが登場します。偽ラクスです。声が玉置という噂もありましたが、結局ガゼだったようです。
 さあ、この出会いは一体物語に何をもたらすのでしょうか。少なくとも、来週の「父の呪縛」にはあんまり関わらないようですが。

・最後に。ようやく、シンの動く楽しい思い出が登場しましたね。まあ、良いことではないかと思います。回想シーンが毎回血腥いのも正直、どうかと思っていましたから。

 満足度=☆☆/2★★★(1個半

by shunichiro0083 | 2004-12-12 12:42 | 感想


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