shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2004年 10月 24日

続・世界観?

・さて、ここではコーディネイターの存在について考えてみよう。

 コーディネイターに対する一般的な理解を言えば、遺伝子を操作され、優秀な頭脳と身体能力を持った人間、ということになるだろう。
 事実、MSという兵器体系はナチュラル以上の反応速度や耐久力、知力を持ったコーディネイターでなければ運用不可能なものであった筈であった。
 だが、ここで第一にして根本的な疑問がある。何故、コーディネイターという人種がほんの数十年で大量に発生したか、である。
 これを人間の猜疑心と不安によるものと説明することも可能であり、その場合は自分の息子若しくは娘が人間以上の能力を持った存在と比され、負け続けるという未来図に絶望した両親が生まれ来る生命に遺伝子改造を施した、ということになる。
 しかしながら、各国政府のコーディネイターに対する政策は押しなべて酷い。敢えて例外を挙げるならオーブということになるのだろうが、それ以外の国はコーディネイターに基本的人権すら与えていないようにさえ思える。そうでなくては、人種隔離政策のようにコーディネイターを宇宙のプラントに集め、生活させるなどということは出来ないであろう。
 確かに、普通の人間とそれに奉仕する異人というのはSFの古典的なテーマであるが、それを今日的に上手くアレンジしたとは僕にはどうにも思えない。何故なら、コーディネイターとは明らかに人類‐ナチュラルから派生したものであり、単なる道具ではないからである。彼らを貶める罪も何もないのだ。
 まあ、こうして理詰めで考えて行くと、あの世界を肯定するには目を瞑らなければならないことが多すぎる。確かに、建前としては不穏分子や迫害から保護する、という名目はあるだろうが、それがスペースコロニーというのも凄い。一体、どれだけの予算がつぎ込まれているのだろう。
 個人的なこれに対する答えとしては、実は第一世代コーディネイターとは受精卵の状態で遺伝子操作を受けて誕生した者だけではなく、多数の成人した者たちが自らの意思でナチュラルからコーディネイターとなることを選択した者がいるのではないか、というものになる。確かに劇中に年老いたコーディネイターは殆ど登場しないが、だからと言っていないと言い切ることも出来ないだろう。
 自らの未来に絶望した若者にとって、今の自分から脱却して新しい、優れた存在になれるという事実は悪魔の囁きにも等しい誘惑だろう。これならばC.E.15年に初めて遺伝子操作技術が公開されてから20年足らずでコーディネイターの人口が一千万を突破した、という記述にも頷けるのだが。
 それでも苦しい言い訳であることに代わりはない。それはナチュラルがMSを操縦し、ザフトと互角に戦えていることにも言える。本来、MSとMAの戦力比=1:3~5というのはこの二つの単純な性能差ではなく、これを操るパイロットにこそ帰せられる問題の筈であった。何故なら前述のように、当初の設定では優れた能力を持つコーディネイターにしか、MSは操縦出来なかったからである。
 両者に使われている技術が然程かけ離れていないのなら、残る部分は人間である。耐久力や知力において優るコーディネイターだからこそ、MAとは比較にならぬ機動力を有しながらも操縦にはそれに倍する困難となるMSの性能を限界まで引き出せた筈だった。そしてそれは単なるOSの優劣では埋まらない差なのである。
 実際、この部分でも世界観の破綻は目に見えていた。プラモを売らねばならぬことと、完全には斬り捨てられる旧作からのファンの欲求を満たす為に、遠からず連合軍側にも量産型MSが登場するのは火を見るよりも明らかだったからである‐そしてこの予想は不幸にも的中した。
 結局、MSとMAの差は機体形状とOSということに落ち着き、「種」は後半MS戦闘に突入して行くのである。が、その一方で身体能力をコーディネイター並みに高めた生体CPUと呼ばれるブーステッドマンも登場する。が、これは世界観を混乱させる以外の、何物でもないだろう。既存の世界観を覆すのもいい。だが、それは一回で終わらせるべきだ。そうでなくては、見ている方が何を信じたら良いのか分からなくなってしまうからである。
 かっての『強化人間』にはサイコミュ兵器を操る、という大義名分があった。しかし、「種」の生体CPUにはそれがない。どうせなら、連合のMSパイロットは程度の差こそあれ皆、ブーステッドマンであった、ということなら一応の納得も出来たのだが・・・。

 まあ、この辺りも既出のものとして「種運」ではスルーされるだろう。
 こういうのは単なる年寄りオタクの繰り言としか、製作スタッフは思っていないのだから。
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# by shunichiro0083 | 2004-10-24 04:03 | 設定
2004年 10月 24日

世界観?

・さて、今日からここで細々と「機動戦士ガンダムSEED DESTINY‐略して種運」に関するアレコレを書いてゆこう。

・そういう訳で、まずはセオリー通り、第1話から…と思ったのですが、「種運」の事前に発表された設定や「種」の世界観について少し異議を唱えてみましょう。

 まず、「種」の戦争がひとしきり終わった後に締結されたと言うユニウス条約ですが、これの中には『ミラージュコロイドの使用禁止』『Nジャマーキャンセラーの使用禁止』が盛り込まれているそうで。
 実際、ミラージュコロイドはこの世界ではありふれたものにすぎない、という設定が「外伝」で提示されております。その上、「種」世界におけるビームサーベルにはミラージュコロイドの技術が応用されているとか。
 そうなると、何故、ミラージュコロイド技術の利用が禁止されるのかが全く分かりません。まあ、この辺りはかの『南極条約』宜しく、稼動状態が異なるから、とかいう理由で逃げるのではないかと思いますが。

 で、もう一つのNジャマーキャンセラーの使用禁止についても、まあ、これも百歩譲って軍事利用の禁止なのだと思いたいところ。そうしないと、地球のエネルギー供給は依然深刻なままになってしまうからである。
 これを禁止したのは核兵器の使用を制限し、MS同士の戦闘を描くということなのだろうが、却って矛盾を引き起こしているのではないかと思う。
 何故なら、この条項がある為に「種」の時から取り沙汰されていた『艦船の動力源問題』が一向に解決されないままなのである。ごく少数のガンダムは兎も角、基本的に「種」世界のMSはバッテリーで駆動している。ということは、アークエンジェルやミネルバなどのMS母艦には大規模な発電能力が要求されると言うことなのだ。
 前作より、C.E.世界では核融合の実用化に失敗しており、唯一実用できているのは艦船の推進源としての『レーザー核パルス融合推進』だけである、ということになっている。しかしながら、これではどうやって艦の動力を確保しているかの説明にはなっていない。ミネルバは知らず、少なくともアークエンジェルにはパレット装甲やブラックホールシステムという、大電力を必要とするであろう各種装備があったのだ。
 また、誰も言わないことではあるが、『レーザー核パルス融合推進システム』が実用化されているなら、これが攻撃兵器に転用されないことこと問題であろう‐連合も、ザフトも。これは俗に言う『核パスル推進』のことであろうが、だとすればこのシステムは核燃料ペレットを高出力レーザーで断続的に燃やして反応を起こさせ、そこに生じる衝撃波を推進力とするというものである。
 言い換えるなら、ミサイルの弾頭にこの『レーザー核パルス融合推進システム』を積んでしまえば、それは純粋水爆として機能する筈なのである。その威力はNジャマーで無効化される原爆の比ではない。ザフトも連合も、どうしてこれをやらないのだろう? 真に禁止すべきは『レーザー核パルス融合推進システム』の攻撃兵器への転用の禁止ではないのだろうか。
 全てを説明する義務がある、とまでは言わないがNジャマーの説明を本編でしたのなら、この件に対してもそれなりの注釈を入れるのが大人の態度というものではないかと思うのだが…。

つづく
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# by shunichiro0083 | 2004-10-24 02:05 | 設定