shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

taneunn.exblog.jp
ブログトップ

<   2005年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧


2005年 10月 29日

今月の感想のこと

・コミック版では結構、簡単に倒されてしまった感のあるテスタメントでした。個人的にはほぼ無傷で倒され、回収されたであろうテスタメントがどうなるのかが気になります。
 テスタメントの例の機能はギリギリの所まで戦闘を回避したい、というジェスの思想にはしっくり来る機体ではないかと思いますし、PS装甲も最高の防御手段と考えるならますます非戦闘員であるジェス向きなのではないでしょうか。
 なので、次号ではテスタメントから武装を取り外し、バックホームやアンカー等の装備を取り付けたアストレイ・アウトローフレームとかが登場するんじゃないかなあ、とか勝手に想像してます。

・ま、確かに、テスタメント自体はザフトから盗み出されたものではありますが、戦場で回収された以上ジャンク屋に保有権は移ってしまっている訳で。別にジェスが乗っても別段おかしくはないのですよね。
 次回からどうやらコミック版ではマティス率いる謎の組織との暗闘になり、これまで以上の激戦が予想される訳ですから、ジェスの機体も更なるパワーアップが必要不可欠ではないかと思います。
 そうなるといくら本来の姿に戻っているとは言え、アストフレームDではやっぱり役者不足なおではないかと。何故か装甲も予備パーツを使っている割にはPS装甲ではなく、アストレイシリーズ同様発泡金属のようですし。

・スカウトの正体はアッシュでしたね。が、正体が判明したその回で退場と相成りました。しかしながら、最期の足掻きでジェネシスαのコントロールを乗っ取り、連合軍特務情報部の秘密基地を破壊せしめました。
 まあ、マティスはそれを読んでいて事前に脱出していた訳ですが、この時使用した艦船がガーティ・ルーの同型艦な訳で、この辺りからも彼女とその組織のロゴス-ブルーコスモス-ファントムペインとの繋がりが見え隠れします。
 そのマティスは自分の野望の障害としてジャンク屋ギルドを見ているようですが、だからと言ってこれで一方的にギルドを社会的に抹殺出来るとは思えません。公式には何もない宙域なのですし。秘密保持も含めて、切れるカード=情報はギルドの方が多いのですから、そう一筋縄ではいかないでしょう。

・マティスが意味ありげに弄ぶ13枚のカードを彼女は“イレギュラー13”と呼び、そこにはどうやら彼女が排除すべきと考えている13人が仮託されているようです。
 ハートのAはキラ、2がロウ、6はエドで、Qがラクス-ここまでは確定ですが、そこから先は未定です。残りの9人を想像するなら、マティアス、リーアム、劾、ミナ、プロフェッサー、カガリ、マルキオ導師、アイリーン・カナーバ、ターミナル総責任者-ってな感じでしょうか。
 アスランも考えたのですが、マティスは既に議長と打ち合わせをしているようでしたから、アスランを手駒として取り込もうとしていることも知っているでしょう。ならば、自分が狙うメンバーからは外すのではないかと。
 そうなると、本編でマルキオ邸を襲ったのもザフトの特殊部隊ではなく、それを装ったマティスの手の者ということになるのかもしれません。つまり、ラクスのみならずキラとマルキオをも狙った一石三鳥の作戦だった、ということですな。
 あと、本編ではほぼ無説明で終わってしまった“ターミナル”でしたが、その重要度はかなりの筈。と、なれば「アストレイ」で補完しない訳はないと考えます。また、エターナルを隠し、打撃自由・無限正義・ドムトルーパーと第三勢力に戦力を供給し続けることとなる組織を見過ごすとも思えませんし。
 ここは一つ、新キャラとしてターミナル総責任者にご登場頂きましょう。

・しかし、プロフェッサーは何処からミーティア2機も持って来たんだろう・・・おまけに、あのミーティアは核動力を積んでいないブルーフレームやザクが使用していたし。
 “ミーティアの武装を作動させるには、MS側に搭載された核動力が必要不可欠”という設定を鑑みるなら、確かに多くの人が指摘しているようにヴェルヌ35Aを改造した核動力搭載型、ということになるんでしょうかね。
 もっとも、「SEED MSV」のムックにも前部をミーティアのウエポンアーム形態に換装したタイプも掲載されていますから、そっちの改良型と考える方が無難なんではないでしょうか。で、エンジン脇の武装は後から付けた、と。
 いや、或いは奇跡的に原形を留めていた1号機、2号機をジャンク屋が回収・改造し、それに大して05と06を改めてナンバリングしたのかもしれません。
 来月以降、謎が明かされるといいのですが-そう言えば、「MSV戦記」でジャンがヴェルヌ改を使っていましたね。この辺りにもヒントが隠されているのかもしれません。
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-29 00:40 | アストレイ
2005年 10月 24日

ZGMF-X3000Q 次世代型先進試作モビルスーツ “プロヴィデンスザク”のこと

・元記事はいつも通り「シャア専用ブログ」さんからです。

・で、プロヴィデンスとザクシリーズの融合を目指したと言うこの機体ですが、これまでのザクシリーズのようにバックパックの換装でドラグーンシステムを搭載しようとはせず、本体も新規設計となっております。だからこそ、次世代機として形式番号もザクの二千番台ではなく、新たに3000が振られたのでしょう。
 機体そのものの大きな特徴としては動力源としてハイパーデュートリオンを使用している、とのことですがここに結構重大な内容が書かれているように思えます。
 それは頭部にデュートリオンビームの受信システムが搭載されている、ということと核エンジンの搭載が明記されていることである。特に「核動力」ではなく「核エンジン」という、従来通りの名称が使われたことは大きな意味を持つのではないでしょうか。
 これによってハイパーデュートリオンが外部からのビームを受け止めることの出来るもの、ということは確定したのですが、そうなるとますますオーブ戦においてデスティニーがエネルギー切れを起こしたかが不可解になってしまいます-受信システムを装備しているなら、ミネルバがビームを照射すればいいからです。
 ま、カガリやキラとの戦いで熱くなったシンの頭を冷やす為に、レイがデスティニーの制御システムを操作した、ってなトコロが落とし所でしょうか(微苦笑)。

・また、形式番号に核動力を現す「A」がないのは、ユニウス条約に抵触する為であり、意図的に外されている、という記述もあります。これはこの後のデスティニー-ZGMF‐X42Sや、レジェンド-ZGMF-X666Sでも同様で、まあ、確信犯と言ってもいいでしょう。
 確かに、ドラグーンシステムを本気で戦闘に使うつもりなら、カオスのように2器だけ、というのは少々きつい話です。そういう意味では、カオスの特殊兵装ポッドがあれだけしかないのは核エンジンの搭載が出来ないからでしょう。特に、プレスを呼んで一般公開するとなれば、そんなことはまず不可能です。
 特殊兵装ポッドがミサイルも搭載しているのは、ドラグーンの子機を多数積めないことに対する妥協策なのではないでしょうか。

・ドラグーンシステムの充電はバックパックにあればいいものの、量子通信システム-量子トランシーバーはこのX3000Qも本体に搭載されているようです。どうやら、量子トランシーバーはかなり容積を食うようで、換装式のバックパックには収まり切れないのではないか、という推測が成り立ちます。
 だからこそ、“プロヴィデンスとザクシリーズの融合”はZGMF-2000シリーズのウィザードとしてではなく、次世代機として新規設計されたのではないでしょうか。
 また、このプロヴィデンスザクは特に空間認識能力を必要としない、新世代型のドラグーンを装備しています。ただしこれは開発実験バージョンであり、そういう意味ではこのX3000Qは新型機であると同時に、実験機としての側面も併せ持っていることになるのでしょう。

・この機体のテストパイロットは元オーブ国民で、モルゲンレーテ社の嘱託であったリンナ・セラ・イヤサカだったそうです。現在はザフト統合開発局局員の身分である、とのことなので、シン・アスカの過去も併せて考えるなら、こうした先の戦争を経てプラント社会に身を寄せている人間とは決して少なくないのかもしれない。
 だからこそ、ミネルバクルーは-目の前で家族を殺されたという悲劇的事実はさて置き-元オーブ国民であったシンを特別扱いしなかったのではないだろうか。

おまけ
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-24 21:52 | 設定
2005年 10月 21日

ZGMF-X56S/Θ 統合兵装システム試験運用型モビルスーツ デスティニーインパルスのこと

・11/4に種運MSVのムックが出るようですが、取り敢えず覚書と言うことも含めてUpしてみましょう。

・さて、このデスティニーシルエットの形式番号につけられたギリシャ文字・Θ(シータ)は8番目であり、これは各種シルエットが八つ開発されていることを意味しているという。
 ちなみにαがフォース、βがソード、γがブラストということになっており、デスティニーシルエットが8番目ならば、あと四つの知られざるシルエットが存在することになります。まあ、順当に考えるなら「アストレイ」で発表された陸上用ガイア、水中用アビス、空間戦闘用カオスに加え、ミラージュコロイドを装備した電撃侵攻用レイヴンシルエット-ってな感じでしょうか。

・なお、作例で使用されたデスティニーインパルス専用ライフルは画稿が存在しなかった為、オリジナルで「速射性に優れた近距離用のもの」という仮定で製作されたのだそうです。

続きを読む
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-21 12:04 | 設定
2005年 10月 16日

ボンボン版種運・05年11月号を読んで ネタバレあり!

・さて、本編は終了したもののこちらはいよいよクライマックスへ向けて加速する「ボンボン版」改め「高山版」であります。
 さあ、今回も面白さ満載の一編であります。実際、この漫画を読みたさに三十路も半ばを過ぎたいい歳のオッサンがボンボンを買っておりますよ。

続きを読む
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-16 20:37 | コミック
2005年 10月 14日

「FATES」や設定で「DESTINYPLAN」を読み解くのこと

・さて、本編からは結構分かり辛いのですが、「種」の時代からプラントではかなり厳格な婚姻統制が行われていたのだそうです。
 これは今月発売のアニメディア誌に載った森田氏のインタビュー-シャア専用ブログさんより-が典拠な訳ですが、それによると男女それぞれの遺伝子の相性を考慮せず行為をしても、ほぼ100%子どもが授かることはないのだそうで。
 それ故にタリアはデュランダルと別れることを決心したのなら、少なくともその検査結果が揺るぎないものであると民衆には信じられているということでしょう。実際、そうしてタリアさんは息子を得ていますから、議長と別れて成功は成功だった訳です。

・また、プラント社会は15歳で成人し、社会の構成員として認められる、という話もあります(SEEDClub4コマ解説より)。
 そしてそこではプラントの政治は互選制であり、成人すると自動的に個人データと共に名簿に登録され、かつ仕事の業績や能力をコンピューターが診断することによって候補者リストに載り、そのリストアップされた人物を最終的に住民投票で選出する、と説明されています。
 ちなみにこれは12の「市」の首長を選び出すシステムであり、ここで選出された「市長」が同時にプラント最高評議会の「評議員」となるのです。

・以上の二点で顕著であるのは、プラントを構成するコーディネイターが時には個人=当事者の意志とは無関係に、いわば上意下達の形で問答無用にコンピューターから弾き出された結果を強要することを受け入れるべきだ、と考えているということでしょう。
 これは「適材適所」を良しとするコーディネイターの合理的発想によるもののようです。が、これによってタリアとデュランダルは別れを余儀なくされ、プラントは地球滅亡への引き鉄を引いたのであったことは覚えておかねばならないのではないでしょうか。

・と、いうことを踏まえつつ、“PHASE-29 FATES”での言動から議長にとって「DESTINYPLAN」がどんなものであったのかを見てみましょう。
 かって、上記の設定についてあまり知らない頃に書いた感想-これこれでは全てが議長の思い描く理想世界の実現なのか、とも思いました。
 しかし、ここまでプラントのコーディネイターという人達が個人の自由や権利よりも、社会全体を優先させる考え方をし、実践しているのなら、「DESTINYPLAN」も実はコーディネイターにとっては実はそんなに大した問題ではないかな、とも今なら考えます。
 だからこそ、プラント的価値観に則っている議長もそれがナチュラルにとっては重大な問題であるとは認識出来ずに、あっさりと発表したのではないでしょうか-まあ、あれはどちらかというと邪魔なオーブをあぶり出す為の策略だった、とも言えますが。
 思い返すに、PHASE-29で議長は色々独り言を言っている訳ですが、それはただ一つの選択肢を選ぶだけの世界を理想郷と思い定めるまでの彼の過程であったのでしょう。
 ただ、そこに至るまでの思考の前提として、前述したプラント特有の考え方や社会の成り立ちが色濃く影響しているであろうことは、まず、間違いないと思われます。個人のデータがコンピューターで解析され、評価されることが当たり前の社会に生きているのならば、ああいう「DESTINYPLAN」という発想が出て来ても別段、おかしくはないと思う訳です。

・で、ここまで来て「ならば、何故プラントのコーディネイターであるラクスやアスランはそれに異議を唱えたのか」という疑問を持たれた方もいるでしょう-キラは基本的にナチュラル的価値観のオーブで育っているので、ここからは除外します。
 ですが、ラクスもアスランもそうしたプラントの秩序の枠からはみ出してしまった人間です。特に二人は、婚姻統制というプラントの要とも言うべきシステムに従えなかった人間です。
 また、互選制によって選ばれたラクスの父・シーゲルは同じシステムによる選良たるパトリックの謀略に斃れ、そのパトリックも部下に背かれて哀れな最期を遂げます。
 そうしたことを考えるなら、ラクスやアスランというのは一般的なプラント市民の姿からは大きく逸脱している、という可能性が高いのではないでしょうか。言い換えるなら、「適材適所」というコーディネイターの規範となるべき合理的思想に「否」を唱えている訳です。
 もっと突き詰めて考えて行くなら、この二人が重要視しているのは個人の意志の有無であることは間違いありません。どのような助言が与えられるにせよ、最終最後の決断だけは自分で下さねばならない、という当たり前のこと。
 だからこそ、それがない「DESTINYPLAN」をラクスやアスランは否定したのでしょう。しかしながらそれも当然な訳で、議長はその自由意志による選択と決定を否定することで戦争のない理想世界が、結果的に実現すると考えたのでしょうから。

・僕は本来の「DESTINYPLAN」とは人類防衛策とかいうものではなく、そんなものは二の次で、実の所は正しいとされるただ一つの道しか行かないことで人は後悔をしなくなるという、そういうものではなかったかと思います。
 前述の森田氏の言葉によると、出生率上昇の為の研究をパトリックは指示しており、デュランダルはその一員だったそうです。
 これも僕の推測ですが、だとするならデュランダルはそうした研究を重ねてもコーディネイターの出生率の低下に歯止めをかけることは、少なくとも現段階では不可能であると結論付けたのではないでしょうか。
 故に、次善の策として完全に個人の自由意志を規制することで、自分のような悲劇を起こすことなく出生率の上昇を実現させる「DESTINYPLAN」を考案したのではないでしょうか。
 「DESTINYPLAN」ならただ一つの道筋しかなく、それは正しい、間違っていないと言う設定ですから、配偶者同士が別れるなどということは起こらない訳です。そういう形で常に最善次善の決定だけが繰り返されていくなら、結果的に戦争や紛争のない理想的な社会が実現する-それがデュランダルが出した結論だったのではなかったかと思います。
 『ならば私が変える。すべてを。戻れぬというなら、初めから正しい道を。アデニン、グアニン、シトシン、チミン。己のできること。己のすべきこと。それは自身が一番よく知っているのだから』-この場合の『己自身』とは自分の意志ではなく、遺伝子であることは明白です。

・つまり、「DESTINYPLAN」とは「適材適所」を最優先させるコーディネイターの合理的発想の究極であり、それを全地球規模で実施させようとしたのがデュランダルの抱いた野望だったのでしょう。
 その為にはナチュラル社会の政治経済を裏から操り、戦争すら管理する「ロゴス」と言う存在が邪魔だったのであり。そして、独自の政策と国力によって一国のみとは言え平和を享受するオーブという国が目障りだったのではないでしょうか。
 同様に議長はどうやら政治的旗頭としてのラクスと、スーパーエースたるキラが己の反対陣営に回られることを恐れていた、ということのようですが、これがラクス暗殺の真相だとするならこの頃から議長は二流の陰謀家だったような気がしてなりません-まあ、実際、この二人に「DESTINYPLAN」は阻止されたのですから、占い師としては一流なのかもしれませんが。
 最後になりましたが、志半ばに冥界に旅立たれたデュランダル議長にはこの言葉をお贈りしたいと思います-急いては事を仕損じる。お粗末。
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-14 11:16 | 設定
2005年 10月 11日

「種運」のストーリー構成に関する一考察のこと

・以前、「種」や「種運」のドラマの構成に関して「群像劇である」と評したことがあります(こちらを参照のこと)。
 しかし、今にして思えばこの「群像劇」というスタイルは三人の主人公を置く「種運」にのみ顕著なもので、「種」はむしろ「串団子形式」や「しめ縄形式」と呼ばれるものなのではないかと思い始めています。
 ちなみにこの「串団子形式」というのは戦いの連続でスイトーリーを進めるというやり方であり、これに複雑なサブ・プロットを絡めたものが「しめ縄形式」と呼ばれるものであります。
 では何故、「種」と「種運」はドラマの構成が違うのでしょう。

・それは基本的に「種」というアニメが、主人公たるキラ・ヤマトを中心に進んで行ったからであり、同時にキラの戦いの記録に他ならないからです。
 ストーリーの展開上、キラが不在で話が進むこともありましたが、それはあくまで必要最低限であったと思います。特に話のターニングポイントとなる戦闘には、必ずと言っていいほどキラの姿があったと思います。
 カガリやムウ、アスランと言った脇役の話もあったとは言え、それはあくまでも枝葉でしかなく、「種」と言うドラマの本筋はキラにこそあった筈です。だからこそ、「種」というドラマで戦闘の最後を飾ったのはラウ=プロヴィデンスとキラ=フリーダムであったのでしょう。
 そしてそれこそは「串団子形式」であり、古典的な「御前試合もの」とも呼ばれる古典的な手法であった訳です。

・一方の「種運」のスタイルが「群像劇」であったことは、既に指摘した通りです。それはつまる所、本流とも言うべきメインのプロットから発生した複数のサブ・プロットが並列して進行しつつ、最終的には収束して大団円を迎える、というものだと僕は理解しています。
 そうした形式で「種運」を捉えるなら、アーモリーワンにおけるガンダム強奪という事件を出発点に、シン・アスラン・-やや遅れて-キラ、という三つのサブ・プロットが存在していたのだと思います。いや、更には隠れていたもう一つのサブ・プロットたるデュランダル議長のそれを除外することは出来ないでしょう。
 つまり、「種運」というドラマは変則的ではありましたが、四つのサブ・プロットからなる「群像劇」であったと理解出来る訳です。
 だからこそ、シンが主人公であるとアナウンスされながらアスランの出撃によって実質幕を開けた物語は、議長と対峙するキラという図式で終了することが出来たのではないでしょうか。

・ネット上でしばしば拾われる意見に『「種運」は「種」に比べてつまらなかった』というものがありますが、それはこの両者のスタイルの特性の違いによるものでしょう。
 最後の参考にした記事を読んで頂ければ分かるのですが、「串団子形式」が多分にキャラクター原理主義になるのに対し、「群像劇」とはキャラクターの描写に抑えた筆致が必要とされます。ドラマそのものが持つ魅力よりも、個々のキャラクターが自己を主張してはいけない訳です。
 譬えるなら「串団子形式」とは全体の流れよりもその場の勢い=アドリブを重視するジャズの演奏であるとするなら、「群像劇」とは全体の構成の細部までも突き詰められ、それぞれの役割が決定しているオーケストラである、という感じでしょうか。
 「種」とはまさにそういう「如何に魅力的なキャラクター達を輩出させるか」ということが命題であったのですが、「種運」でそれをやることは自殺行為にも等しいことです。それは全体のバランスを崩すと言うことに他ならないからですが、「種運」はそれをやってしまいました。
 繰り返しますが「種」は「串団子形式」を採ったアニメであり、それを成功させる為には数多くの魅力的なキャラクターや戦闘が描かれねばならず、そしてそれはその意味において成功したと言っても差し支えないでしょう。
 現行のファンは、極度にキャラクターに対して思い入れを強める傾向がありますから、そういう意味では「種」は近年のファン気質に上手くマッチしたアニメであったと言えるのではないかと思います。
 続編たる「種運」でもこのキャラクター原理主義は導入されたものの、作劇スタイルとしての「群像劇」との相性の悪さから「種」ほどの効果を発揮することが出来ず、結果的に前作からのファンから評価を得られなかったのではないかと愚考します。

・更には「群像劇」とは極めて相性の悪いキャラクター原理主義は「種運」というドラマを迷走させる、大きな要因となってしまいました。結果的か意図的なものかどうかは兎も角、物語中盤で主役交代とも思えるような展開になってしまったのはそういうことでしょう。
 これによって、「種運」は独立したアニメーションとしての評価も不本意なものになってしまったのではないでしょうか-勿論、ここで言う評価とは“商品”としてではなく“作品”としてものです-。
 ただ、これは個人的な好みの問題ではありますが、僕としては「種」よりも「種運」の方が面白く見られたのも事実です。これはおそらく、「串団子形式」よりも「群像劇」の方が、僕の好みにあったからでしょう。
 そうでなくては、「種」は2クールで視聴を辞めたのに、ぞの続編である「種運」を一年間見通したという理由が思い当たりません。
 「種運」が批判されてしまう理由というものは色々あるとは思いますが、その大きな要因としてこうしたドラマの構成方式と手法の食い違いという、根本的な食い違いがあったのではないかと僕は思わざるにはいられません。


※参考にした記事

たけくまメモ『テヅカ・イズ・デッドを読む』補足

 以上の記事を全面的に参考にさせて頂きました。最後になりましたが、筆者の竹熊先生に厚く御礼申し上げます。
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-11 00:17
2005年 10月 08日

05年9月末時点のアストレイのこと

・結局、テスタメントはZGMF-12Aだったようです。で、アウトフレームはその予備パーツとかフレームを元に、ロウが非戦闘用として造り上げたMS。それ故に、アウトフレームは高性能を発揮していた訳です。
 テスタメントの特殊能力の内、量子コンピューターへの干渉システムも本来のものではなく、奪い去ったマティスの陣営が付与したものだったようで。この分だと、VPSに似た装甲強度の可変機構も元々備わっていたものではない可能性が高いですね。
 念の為に書いておくと、ジェネシスαを連合軍特務情報部のMS部隊が急襲し、そこに置かれていたテスタメントを強奪した訳です。その際に特務情報部部隊が使用したMSが、ミラージュコロイド搭載機であった訳です-これが電ホ05年11月号に掲載された「アストレイ」のあらすじになります。

・しかし、NダガーNがC.E.71年9月の段階でロールアウトというか、実戦配備されていたとは夢にも思いませんでした。っていうか、NJキャンセラーがアズラエルの元に届いたのはその一月半前で、そこから設計やり直したとしても少々早すぎるんではなかろうか。
 まあ、確かに核動力に関する技術は完成されているものらしいですが、MSのサイズに組み込むとなればまた別問題なのではないかと思うのですがねえ。
 この辺り、記憶だけで書いているので間違いがあったら申し訳ありません。指摘して頂けると助かります-電ホを立ち読みしてきましたが、ショートストーリーでは機種は出て来ないものの、ジオラマを見る限りではNダガーNではないかと思います。ひょっとしたらブリッツの評価試験型が転用されたのかもしれませんが。それとも、核駆動じゃないただのダガーNなのだろうか。
 
・漫画版ではどうやら高いステルス性能を持つテスタメントやNダガーNの所属は連合軍特務情報部ということらしく、そこから「種運」の一連の騒動の黒幕はこいつらではないかと疑う人もいるようです。
 ただ、マティスなる謎の少女が率いる組織がどうやら連合特務情報部に対してイニシアティブを握っていたり、テスタメントのパイロット・スカウト0984がコーディネイターで、かつメンテナンスベッドを用いての「最適化」による記憶操作を受けていることからロゴス-ファントムペインの技術が用いられていることは確実だったりします。彼が身に着けているスーツもエクステンデッド用だし。
 この辺りはロゴスの実働部隊たるファントムペインが第81独立機動群として連合軍の軍籍を持っているのと同じように、マティスの組織は特務情報部に深く食い込んでその一部を私兵化しているか、若しくは私兵を軍組織として承認させているのでしょう。
 その戦力としてNダガーNという最新鋭MSが用いられているのなら、そこにはやはりロゴスの密接な関係があるとしても然程おかしくはないと思います。
 また、マティスが映し出すシルエットの映像は議長にそっくりです。
 こうしたことを考慮に入れるなら、やはり今回-「種運」の紛争の黒幕を連合特務情報部だけに求めるのは少々筋違いなのではないか、と思う訳です。

・そうしたことから考えると、個人的には今回の紛争は単純に一人の思惑から発したのではなく、ロゴス-議長-マティスという三者が複雑に入り組んで起こしたのではないかと思う次第です。
 つまり、議長がマティスにセカンドステージの情報を流し、マティスはロゴスにその情報を提供する。これを受けたロゴスはファントムペインを出動させ・・・という具合ですね。この場合、三者全てがお互いのことを知っている必要はありません。
 ただ、この推測が成り立つ為にはマティスがそれなりの力-組織や情報収拾及び分析能力、人脈、財力といったもの-を持っていないと駄目なのですが。ただ、マティスがマティアスの血縁だとするなら、マティアスが持っているのと同等の力を有していてもおかしくはないのかもしれません(マティアスの力が特筆すべきものであることは、漫画版・SCOOP-08でのベルナデットの驚きからも察せられます)。
 こうして考えるなら、議長が事前にデストロイやレクイエムの詳細な情報を入手していたのも、ロゴスではなくマティスを通じていた、ということになるのでしょう。
 ロゴスはプラントという不確定要因かつ商売敵を排除すべく軍を動かし、議長は戦争のない理想の世界を実現すべくロゴスの殲滅を謀った。ならばマティスは、と言えばルキーニのように情報を征することによって、己が世界を操っているという満足感でも得ようというのでしょうか-今はまだ分かりません。
 
・ただ、この三者で主導権を握っていたのはやはり議長ではなかったかと思います。おそらくはテスタメントやセカンドステージの情報をマティスに流したのは議長しかあり得ませんし、そしてロゴスはマティスが議長と通じていたことを知っていた様子は見えません。
 そして最終的に己の野望に王手をかけていたのが議長だけである(らしい)ことを考えると、やはり今回の一件の黒幕の中で一番の陰謀家はデュランダル議長であったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

・しかし、今回のジェネシスαを巡る攻防について一つ疑問が。何故、ミナはジャンク屋ギルドに降りかかろうとしていた災難を事前に察知していたのでしょうね。

追記(10/10)
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-08 12:36 | アストレイ
2005年 10月 07日

「種運」のテーマとそれに対する答えのこと-加えて今後のこと

・さて、「種運」における新たなテーマとして監督が選んだのは「戦争はなぜ起こるのか」であった-インタビュー参照のこと。
 これに対する一応の答えは作中の中で明示されている。PHASE-47 ミーアの最後、議長の演説がそれである。
 この中で議長は-あくまでC.E.世界に限定されるとは言え-戦争がなくならない理由を次のように断定している。
 即ち、外的要因としては産軍複合体であるロゴスの存在であり、内的要因としては人類-これはコーディネイター、ナチュラル双方を含めた呼称だろう-の無知と欲望なのだと、そう議長は広言して憚らない。
 そして、それに対する議長の答が一つにロゴスの殲滅であり、「DESTINYPLAN」だったのである。

・この二つは普遍的なようでいて、その実そうではない。ロゴスという超国家的存在がこの現実世界にあるかどうかは全くの不明であるし、それを武力で制圧解体したからと言って戦争や紛争がなくなるという証拠はない。
 事実、C.E.世界ではジブリールが死亡し、ロゴスが完全に消滅した以降もアルザッヘル基地に対する武力行使や、ザフトとターミナル艦隊との戦いが起こっている。これらは全て、ロゴスによるコントロールを離れた所で起きている紛争であることに間違いない。
 つまり、ロゴスが消滅してもなお戦争は起きていたのである。それも、ロゴスがなくなれば戦争を発生させていた要因の一つはなくなる、と主張していた人物によって。

・もう一つの人類自身の無知と欲望であるが、果たして戦争とは全てこの二つから起きているかどうかも疑問である。
 ここで掲げられた「無知と欲望」が単純な辞書の定義で済むものなのかどうか、それすら本編から判断することは非常に難しいからである。非常に抽象化・単純化されたこの単語では、人間の活動全てがこれらに集約されてしまいかねないのだから。
 そこには理性的な判断に基づく戦争、というものは無視されてしまっている。侵略を受けてしまったが故の、純粋な自衛の為の戦争と言うものすら、「無知と欲望」というものに収斂されかねないのである。
 確かに数は少ないが、全地球的な規模の政治的判断をするならば、そうした部分を単純に切り離すのは些か乱暴ではないだろうか。
 そして、この演説の直後にターミナル艦隊と最終決戦を行う議長と言うのも、やはり「無知と欲望」から解き放たれてはいなかったということだと思う訳です。
 -この部分に付いては過去の「感想」においても色々書いているので、興味のある方はもう一度覘いて見てくれると嬉しいです。

・と、まあ、こうして「種運」のテーマは映像で明確に語られるのではなく、台詞で表現されることとなった訳ですが、語る端から映像で否定されて行ったと思う次第です。
 こうなると、その「テーマ」に対する製作側からの回答-ロゴス壊滅とDESTINYPLAN-が極めて貧弱なものであったと言わざるを得ないでしょう。少なくとも、主人公達を納得させるだけの力を持っていなかったのは確かです。
 と、言うことは監督をはじめとするスタッフは「種運」という作品のテーマに対し、満足な答えは用意出来なかったということになるのではないかと思います。
 議長の答を否定したキラも覚悟はあるとは言っても、ではその覚悟とはどういうものなのか、という点については具体的な論及は避けていたし。本来ならばエピローグでそういう部分を描くべきだったんだろうけれど、モノクロにした過去の映像が流れるだけ。
 確かにキラやラクスは戦争をなくす為の提案をした議長を武力で打倒したけれど、その後のことについては本当に何も語っていない(噂ではまた隠遁生活に入る、ということだったけれどそれすら描かれてはいない最終回だった)。
 議長を否定するなら、それに加えて何らかの対案がなければテーマに対する回答ではないだろう。そういう意味において「種運」もまた、「種」と同じくテーマ負けした物語であったという結論になってしまうのだった。

・僕は以前、C.E.という世界をこう評した-信じるに値する隣人はなく、それどころかいつ実力を行使してくるのか予想もつかない、緊張した狂える世界、と。
 これを否定し、未来を異なるものにしようとした議長は力によって倒された。と、いうことはまだC.E.は狂気に囚われたままの世界であるということであろう。
 だとすれば、「種」や「種運」という物語の真のテーマとは現状維持であったのかもしれない。無論、変革への道筋や変革そのものが間違っていた、というストーリー展開があったことも事実ではあるが。
 少なくとも世界を変革することを選んだ議長やシン、レイはそれを否定したラクスやキラに敗れ去った。これだけは紛れもない事実なのである。

おまけ
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-07 16:36
2005年 10月 02日

FINAL PHASE (50) 最後の力

・何か、かなり製作スケジュールはタイトだったようですが、どうにかこうにか納品は間に合って無事放送されたようです。
 良かった良かった。

・メサイアはPS装甲ではなく、アルテミス宜しく光波防御帯を装備していたようです。

・打撃自由もなんだか、「光の翼」を持っているかのような描写でしたね。

・回想シーンを入れるのはいいですが、あんまり多すぎてはバランスが悪くなってしまうのではないですかね。ルナマリアが端的な部分ですが、もう少し押える訳にはいかないのですかね。
 まあ、作画状況などの事情もあるのかもしれませんが。

・そう言えば、一番危惧されていたルナマリアとシンの死亡は回避されたようで。何はともあれ、良かったです、ハイ。
 結局、シンもレイもルナマリアも前作主人公二人の前には歯が立たず、あっさり負けてしまいました。そんな中シンとルナマリアが生き延びた意味というのはなんなんでしょうね。
 アスランはシンのことを「過去に囚われ、未来を殺す」と最終的に断じましたが、シンも彼なりに現在を憂い、未来のことを真摯に考えていた筈です。だとすれば、その責はシン個人というよりはシンをそうした、体制側にとって理想的な兵士に仕立て上げたレイにこそあるのではないかと思います。
 そしてそのレイを操っていた黒幕が議長だとするなら、やはり議長は糺されるべき人間だったのかもしれません。
 ま、これは議長の政治的責任ではなく、道義的な問題なのかもしれませんが。

・それでは、議長の政治的責任は何処にあったのかを考えるなら、それは残念ながら分からないとしかいいようがありません。少なくとも、表向きに議長が討たれた理由を探すとするなら、独立国家であるオーブを一方的に悪と断定、断罪しようと軍事行動を起こしたことでしょう。
 たかが一国家と侮っていたら、見事に返り討ちにあったということとしか言いようがありません。それ以外は全て藪の中です。
 はたして「DESTINYPLAN」がプラント議会の承認を得ていたものなのか。
 はたまた、オーブやスカンジナビア王国以外の地上の国々は「DESTINYPLAN」を受け入れ、議長の言うとおり遺伝子解析に基づく人の管理を受け入れていたのか。
 上の二つが画面からは分からないものの、その通りであったとしたらキラらが行ったことは世界の人々が多数決で受け入れた、極めて民主的な決定を暴力で覆したことになります。
 それは民主政治に対する重大で、深刻な叛逆でしょう。議長が実力行使に出てくれなかったら、どうやって自己を正当化していたのでしょうね、ラクスは。

・レイは自分のアイデンティティをキラに否定され、精神が錯乱していたのですかね。だから、手元が狂い、キラではなく議長を撃ったのでしょうか。
 少なくとも、レイがまともな精神状態だったら議長を撃ったとは思えません。確かにキラの今回の台詞は正論ではありますが、レイはそうした論理はとっくに克服した上で議長の野望に協力していたと考えるからです。
 この辺りは、他の皆さんの考えを聞いてみたい所です。

・無限正義がここに来て大活躍ですね。よもや背中のファトゥムがあんな、グレートブースターもどきの大技を隠し持っているとは夢にも思いませんでした。
 いや、本当に一対一の戦いならば最強なのかもしれません、無限正義は。

・イズモ級戦隊はどうやら生き残っていたようです。ただ、その他の艦は駄目だったようですが。

・アーサーは最後までアーサーでしたね。艦長に忠実で、有能な副官であったと思います。少なくとも、タリアが最期の最期で後を託すに足る人物であった訳です。
 ブリッジを去るタリアを敬礼で見送ったのも泣けました。

・で、タリアは議長やレイとともに炎の中に消えていきました。これで全てが終わったとするのでしょうか。
 先週末の情報では、DVD最終巻には40分程度の新作映像が特典として付くようです。だとすれば、それこそが実質上の最終回ということになるのではないかと思います。
 まあ、掛け声だけで終わる可能性も否定出来ませんが、だとすれば「種運」という作品を評価するのはそれを見てから、ということになるのでしょうかね。
 まあ、それでもTVで放映された部分はそれとして一端総括し、来年の2/24にリリースされるというシリーズ最終巻を見て、最終的な評価を定めるという流れにならざるを得ないでしょう-個人的にはあんまり好きなやり方ではないですけどね。仕方ありません。
 取り敢えずこの最終回、「種運」という混迷と迷走を繰り返した作品には相応しい一応の結末だった、ということは言えるのではないでしょうか。

 満足度=☆☆/★★★★(一個半)

おまけ
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-02 21:56 | 感想
2005年 10月 01日

ボンボン版種運・05年10月号を読んで ネタバレあり!

・さあ、描写をシンサイドに極力絞り込むことと、巧みなストーリー構成で「種運」の物語を見事に再構成して来た高山先生が今月もやってくれました。
 打撃自由と無限正義(&アカツキ)の登場まで一気にやってしまいました! いやあ、ホント、凄いの一言です。

続きを読む
[PR]

by shunichiro0083 | 2005-10-01 02:48 | コミック