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2005年 02月 27日

PHASE‐19 見えない真実

・まあ、今回はインターミッションでありつつも、多少は世界観の説明に費やされている所は好感を抱けます-大した分量ではありませんが。
 
・いや、前回の次回予告から分かってはいたことではありましたが、やっぱりあのライブ用ミーア専用ザクはインパクト強すぎですよねえ。実際の操縦はミーアではないのがまたご愛嬌ですが。
 歌ってるのが同じ田中理恵とは思えません。しかも観客はザフトの皆さんだけではなく、地元民の方々も鉄条網の向こうから応援です。なんでも、議長曰く、プラントに助けを求める声は少なくないそうですから。
 しかしながら、ザフトは一体幾つの地上基地を持っているんでしょうねえ。ジブラルタル・カーペンタリア・マハムールに加え、黒海のディオキアにまで基地を保有しているようで。この分では世界各地に基地を持っていそうです、ザフトは。

・なんか戦争の裏側を、とか前回の予告で華々しく花火を打ち上げてくれていた割には出す結論が「死の商人=ロゴス」にスポットライトを当ててみましたという、いささか単純な展開。本気ですか。そんなもんでいいんですか。
 これで「非戦」とか「戦争が何故起こるか」という気宇壮大なテーマに対する一応の答えだとするには、あまりにも手垢が付きすぎたありふれた結論ではないかと思うのですけれど。どうなんでしょう。
 まあ、それだけが戦争の原因とは言っていませんが、あの描き方は少しばかり直線的ではないかと思います。実際、戦争が起きるということは思うに、今回槍玉に上げられた企業の問題だけではなく軍部や権力者・官僚なども含むこれら全ても思惑が絡んでのことでしょう。
 しかしながら、そこに全ての-は言い過ぎにせよ-、開戦の責任の大半をロゴスの所為にしているようにも思える議長の論法には作為的なものを感じずにはいられません。戦争を合法的に行うには政治が不可欠であり、地球連合は言うに及ばず。プラント側でも議長ら最高評議会の決定が必要だったのですから。
 
・個人的な感想でしかないのですが、この展開は前作のパトリック・アズラエル・クルーゼが果たした“ラスボス”としての役割を与えられただけに過ぎないような、そんな印象です。
 確かに、戦争を経済活動の側面からきちんと描写する、というのはこれまでアニメではなかったかもしれません。けれど、それは連合に限った話ではなく、プラント側でも同じことの筈。軍需産業が金を儲けているという事実はどちらにもあり、むしろ企業と行政の区別が曖昧なプラントでこそ深刻なような気もします。
 何はともあれ、これで視聴者にはブルーコスモスの黒幕かつ諸悪の根源としての「ロゴス」が提示されました。今後、これがどのような展開になっていくのかは判りませんが、明確な実体を持たぬ集団との戦いを強いられかねないミネルバの苦労は増すことあれ、減ることはないようです-当面の敵はファントムペインなんでしょうけれど。
 このファントムペインの三人組も今回は顔見せ。負け戦が続いている彼らも、多少は焦っている様子が伺えます。

・嬉しげに議長に抱きつくレイの姿に腐女子の皆様は狂喜乱舞したのでしょうか?

・アスラン、ミ-ア、ホーク姉妹の恋の鞘当がいよいよ本格的になって来た様子です。早くカガリが絡まないかなあ。
 
・アークエンジェルの動静は議長も気になる所らしいです。まだ、北海の底に潜んでいるのかな?

・来週は何か総集編っぽい匂いをブログ主の皆さんが嗅ぎ付けています。実際はどうなのか分かりませんが、このネット上の予想が外れることを今は祈るばかりです。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-02-27 10:16 | 感想
2005年 02月 20日

PHASE‐18 ローエングリンを討て!

・マハムール基地からローエングリンゲートへと通じる渓谷を進むラドル隊とミネルバ・・・ホントに浮かんでます。まあ、作劇上の都合だから、と言ってしまえばそれまでですが(Mクラフト積んでいないアーガマも1G下飛んでましたしね)、ちょっと悲しいものがありますなあ。

・作戦開始直前のブリーフィングのシーンはお話の整理をし、視聴者に要点を説明するという点では望ましい展開だと思うのですが、あそこまで時間的に余裕のないなものはどうかと思ったりします。
 僕の持つ知識で考えるなら、ああいう基本的な打ち合わせはそれこそマハムール基地で行われていて、レジスタンスが提供する極秘データを待ってのものは極めて短く行われるものではないかと。
 何せ、作戦開始直前のタイミングで行われていましたからね、アレ。データの検討だって必要だろうし、それ次第では作戦の中止だって決断しなければならなかったでしょう。あんなんでよく、成功したよなあ。

・そのブリーフィングではシンが生来のお子ちゃまぶりを如何なく発揮しますが、何気にあやし方の上手いアスランにいいようにされてしまいます。この辺り、カガリのお守りをしていたであろう、オーブの2年間の経験が活かされているのかと思うと泣けてきます。
 しかし、まあ、人間一回くらい説教されただけではそうそう変わらないのは実感として理解出来るのですが、部隊のエースパイロットがアレではザラ隊の今後の苦労は終わりそうもありません。
 確かに、あれではレジスタンスの少女も心配になるでしょう。
 その反面、コニールから聞かされる連合軍の圧政にシンの心の怒りに火がついたようです。このことが後の暴力的描写へと繋がっていきます。

・そのレジスタンスの少女が持ってきたデータに基づき、ローエングリンゲート攻略作戦は発動します。
 それは忘れ去られた廃鉱をトンネルとして、一気に陽電子砲台に肉薄するという作戦です。ここで機体が三つに分割し、かつ、長距離の精密移動が可能なシルエットシステムを持つインパルス(とそのパイロット)に命令が下る訳です。
 驚いたのはチェストフライヤーとレッグフライヤーにあそこまでの長距離移動能力と、精密移動性能があったことです。なんか、無人操縦であそこまで出来るのなら、別にシンいらないんじゃないの、とか思いましたよ。
 シンもどうせデータだけを頼りに飛ぶのなら、下手に操縦しないでコンピューター任せにしておけばいいのに、とも思いましたね。実際、チェストとレッグの方は危なげなく飛んでいましたから。
 このインパルスによる奇襲作戦を成功させる為に、ミネルバやザラ隊は正面からの陽動作戦を仕掛けます。ここでのタンホイザーと陽電子リフレクターの正面衝突は、後に陽電子砲台の爆発よりも凄いキノコ雲を発生させます。いや、凄かった。予告で見た時はてっきり、連合軍要塞が爆発したんだろうと思ってましたから。

・で、そうこうしている内にシンは廃鉱の突破に成功し、シルエットなしのノーマルインパルスに合体します。よくよく考えると、このシルエットパーツなしのインパルスが本編に登場するのはこれが初めてなのですよね、実は(コアスプレンダーのミサイルを使ったのも)。
 この後のインパルスの戦闘は結構、えげつないです。っというか、シンは意識してえげつなく戦っているようにも思えます。あそこでシンが行うべきはいち早く、陽電子砲台を射撃出来る位置を確保し、陽電子砲台を破壊すべきだった筈。っていうか、廃鉱から飛び出して合体した瞬間の位置なら、陽電子砲台を上空から狙撃出来たのではないだろうか。おそらく、それこそアスランが期待し、コニールが願った千載一遇のチャンスだったろうに。
 しかも砲台基部を外れた位置に降りてしまったシンはいくら邪魔だとは言え、対空砲座を撃ったり、ダガーLを攻撃したりと少し不可解な戦術を見せすぎだったのではないかと。これがどちらか一方だったらそれほど引っかかりはしないのですが、両方一遍に見せられると、ね。
 だから、あんな無茶なやり方で陽電子砲台を破壊するしかなかったんでしょう(きっと士官学校では戦術戦略の授業はサボっていたに違いない)。

・いや、返す返すもゲルズゲーの出番があんまりなかったのが残念です。最低でも、ザムザザー並みの活躍を期待していたのですが。
 多足歩行をしてみたり、二挺ライフルをぶっ放したりと、やりようによってはもっと見せ場は多く出来たのではないかと思えるだけに残念です。
 メカ的にはザムザザーでは倒立ポジションを採らなければ全面のの敵に対して陽電子リフレクターを展開できなかったものが、ゲルズゲーではそれが改善されて普通の状態でもちゃんと防御出来るようになっていたのがなかなか良かったですね。
 ただ、不意を突かれた所為か、セイバーにいいようにやられてしまったのが残念でした(ここだけ見ると、インパルス&シンよりセイバー+アスランの方が強く思えてきます)。まあ、その分、セイバーが格好良いから±0ってとこでしょうか。

・作戦の説明を譲るアーサー‐けど、アスランの説明にあからさまに頷いてちゃあ、説明できないのか、と疑われても仕方ないよねえ。
 そういうキャラですか、そうですか。

・追いすがるルナマリアをさりげなく躱したアスラン。少なくともそう思い、疑問を投げかけるも曖昧な返事しかしないレイ‐少なくとも、ルナマリアはアスランに気があるみたいですね(それにしても、何故あの場にレイがいたのだろう?)。

・僕は「種運」に関してディテールについてかなり手厳しい見方をしてしまっていますが、それはこの作品が「リアルを指向している」というスタッフの談話を見聞きしているからです。
 よく言われることですが「神は細部にこそ宿る」という言葉があります。完全なフィクションであっても、その根っ子には現実世界に生きる我々と同じモノがなければそれは単なる戯言になってしまいます。
 まして、「政治」や「戦争」「非戦」という重いテーマを扱おうとしている「種運」ならばこそ、そうした「押さえておかねばならない細部」をきちんと描写しなければならないのではないですかね。

・それでいて、本来ならばそこまで描かなければならないのか、と首を傾げざるを得ないようなシーンまで詳細に描写されているのも事実です。
 インパルスのフォールディングレイザーでコクピット前の装甲を切り裂かれたダガーLのパイロットの、血を吹いて死んで行くその断末魔の姿。
 今まさに収納されんとする陽電子砲台を守るダガーLのコクピットに同様にフォールディングレイザーを突き刺すと、それを閉まりかけた開閉口の上に叩き付け、CIWSを連射して(コクピット周りに!)誘爆させることでようやく砲台を破壊する。
 基地を破壊され、それまで圧政を強いてきた民衆に石もて追われる連合軍兵士たち。物資は略奪され、連合の旗は燃やされ、踏み躙られる。
 そして逃げ遅れた連合軍の人間は兵卒も、将校も問わずリンチ同然に処刑されて行くその有様。

・まあ、「種運」のプロデューサーはそうしたものも含めて戦争というものを考えて欲しい、ということらしいのだが。正直に言えば、これは土曜の夕方6時に放映する内容ではないとしか思えない‐今に始まったことではないが。
 何が問題かって、征服民が軍に虐げられているのは駄目だけれど、立場が逆転したらそれまで虐げてきた側は問答無用に殺されても構わない、という風に見えるようなつくりではないだろうか。
 確かに、アスランはそれに気付いていて冷ややかな目でそうした風景を見つめているけれど、全体的なムードにまで逆らおうとはしない。町の皆から英雄扱いされているシンはそれらの光景には気付いておらず、ブリッジのタリア艦長も知ってか知らずかそうしたことに言及はしない。ただ、溜息をつくのみ。

・これはどうなんだろう。ただ、現実にある民族問題をそのままトレースしているだけでは、何の為にフィクションの世界に仮託しているのかわからないのではないだろうか。現実を舞台にしては語りにくいテーマだからこそ、製作者は絵空事の世界を選択したのではなかったのか。
 本当に種運が「戦争」を「非戦」というものを考えるのなら、あそこではそうした風景を否定し、その行為を批判しなければならなかったのではないだろうか。例えそれが、浮世離れした行いであっても、である。
 しかし、「種運」はそうはならない。何故なら、主人公たるシンはそうした「世界の狂気」に飲み込まれてしまっているからだ。言い換えるなら、自ら「憎悪の連鎖」の中に身を置いている人間‐それがシン・アスカなのである。
 そして、一人戦争の中で正気を保っていたかに見えたアスランも結局、狂気という名の現実に屈し、再びMSを駆っている。アスランは気付きながらもそこから目をそらし、気付かないふりをしているのだろう。その割り切りこそが、部下の命を預かる指揮官に必要なものの一つなのだと、知ってしまったから。
 かってキラやアスランはそんな「狂気」に飲み込まれたくないと願いながら、それは叶わぬ夢で終わってしまった。今度も、そうなってしまうのだろうか‐少なくとも、自分にはそうとしか思えない。今はただ、そうはならないことを祈るのみ、である。

・来週はなにかと話題なハイネやグフ、ミーア専用ザクなんかが一挙登場のようです。我らがデュランダル議長も満を持しての再登場で、戦争の裏側を語ってくれるとか。
 しかし、MSパイロットが呼ばれているのに一人、仲間外れとは。アーサー副長が本当に哀れに思えて来ましたよ・・・。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-02-20 13:12 | 感想
2005年 02月 18日

ニュートロンジャマーのこと

・さて、前の記事でニュートロンスタンピーダーについて書いたのだけれど、それの副次的効果でニュートロンジャマーがどんなものなのか理解出来たような気がしたので、折角だから書いてみることにする。
 物理学は門外漢な自分であるので間違いもあるかもしれないですが、もしお気付きの方があったらコメント欄にて指摘して下さると嬉しいです。

・よくNジャマーの原理として言われるものが「自由中性子の阻害により、核分裂反応を抑制する」という一文。
 これは具体的にはどういうことかというと、核分裂反応を阻害するというよりは「連鎖反応を阻害する」ということの方が分かりやすい。核分裂を用いたエネルギーの取り出し方(利用法)には二つあり、原子炉と原子爆弾である。実はこのどちらも、一回の核分裂反応で出来るものではない。
 まず、最初の核分裂が起き、それによって自由な中性子が飛び出すと周囲のウラニウム原子に衝突し、核分裂を引き起こします。これが繰り返されることを核分裂の連鎖反応と言い、これによって核の膨大なエネルギーが取り出される訳です‐ちなみに、核燃料ウラン235・1gで石油2000lと同じ熱エネルギーを発生させることが出来ます。
 この「自由な中性子」がNジャマーの解説で言う所の「自由中性子」であり、だからこそこれの活動を阻害出来れば核分裂反応を抑制出来る理屈となります。

・この場合、Nジャマーが電気的に中性‐+でも-でもない中性子にどうやって働きかけているのかは不明ですが‐考案者は「中性子のピン止め効果を応用した」と言っています‐、中性子に干渉する何らかの力場を攻撃に転用したものがNスタンピーダーという兵器なのでしょう。
 副次効果で電波が阻害されるということから、電磁波のような気もしますがそれでは通常、電気的に中性な性質を持つ中性子には効果を発揮しません。僕は以前の記事で「量子論的力場を放射するのでは」と書きましたが、ひょっとしたら中性子に唯一働きかけることが出来る「核力」を放射しているのかもしれません。
 或いは、統一場理論が完成すれば「四つの力:重力・電磁力・強い相互作用(核力)・弱い相互作用」は一つの方程式で説明出来るようになりますから、電磁力で核力的効果を発揮させることが出来るようになっているのかもしれません‐その割には、核融合は実用化されていないようですが。
 いやはや。実に不思議な世界です、C.E.という地球は。

追記
 ちょっと思い立ってアクセスカウンターを付けてみました。「鉄馬いじり」さんの記事(ブログ・設定のカテゴリー)を参考、というかそのままやったら出来た、という感じですが。
 hd_1200さん、有り難うございました。

追記2
 「オフィシャルファイル キャラ01」も勢いで購入してしまいました(苦笑)。
 けど、こちらはあまり突っ込む所もないので割愛の方向で。ただ、「ロゴス」がブルコスの母体で、地球連合各国の有力者集団、ということが発表されてしまったのは、正直どうかと思います。
 前作でブルコスの盟主だったアズラエルが国防産業連合理事の肩書きを持っていたことを考えると、アズラエルもまたロゴスの一員であった可能性が高いと思うからです。
 現盟主のジブリールがどういう公的立場の人間かもはっきりしないまま、ロゴスでもあることも公表されてしまいましたし。ブルコスがこれからどのようにストーリーに関わってくるかは分かりませんが、個人的にはメカなどの設定は兎も角、そうしたストーリーの本質に絡んで来る部分にはより慎重さが求められるのでは、と考えます。
 まあ、サンライズ側のチェックを受けているのですから、そういう意味では問題はないのかもしれませんがね。
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by shunichiro0083 | 2005-02-18 12:04 | 設定
2005年 02月 18日

「種運」オフィシャルファイル メカ01のこと

・で、今回も出ました、オフィシャルファイル。「種」の時のキャラ・メカに加え、今回は謎のフェイズ編というのもあるようで。ちょっとググッてみたのですが、このフェイズ編に関する情報はまだ発表されていない様子。
 通常、メカ・キャラ、とくれば次に来るのはストーリーということでしょうが。まあ、七月末の発売を待つとしましょう。

・さて、今回のメカ編01でも新規というか、驚愕の設定が公開されております。これらを一つづつピックアップしつつ、突っ込んでみましょう。

1.合体時に切り離されるコアスプレンダーのミサイルポッドもオートで母艦に帰還する
:いや、前々から冗談では言われていましたが、まさか書籍に載る程のモノであったとは。いやあ、マジで驚きました。けど。本音を言えばちょっとやりすぎなのではないか、と思います。

2.量子化通信はエネルギーを喰う
:この量子化通信というのが前作で言う所の「量子通信」なのは当然として。どうやら、機動兵装ポッドを無線コントロールする量子化通信というのは、MSの稼働時間を左右するほどのエネルギーを消費するものらしい。
 そう考えると、プロヴィデンスに核エンジンが搭載されていたのは、単に活動限界を延ばす為だけでなく、大小11機のドラグーンを同時展開させる為にこそ必要だったのかもしれません。

3.アビスの肩パーツは案の定“対ビームコーティング”されていた
:これは既に11/29付けの記事で指摘していた事柄ではありますが、率直な感想を言えば「あ~あ、やっちゃったよ」ということになるでしょうか。
 完璧な楯となることを拒んだ製作者の意図により、PS装甲と対ビ-ムコーティングは両立出来ない、ということになっているのですがね。それとも、あの肩パーツだけはVPS装甲ではないんでしょうか。
 これがTP装甲だったらまだ、マシだったんですけどねえ。

4.ザクウォーリアとザクファントムに違いはない
:公式サイトですら、『ザクファントムはザクウォーリアの上位機種』と書かれていたのですが、今回の記述を信用するならツノとシールド以外に違いはないそうで。と、いうことは性能面でも大差ない、ということに。
 だったら、そんな風に名前を変えなくてもいいんじゃないかなあ、と。そればかりか、形式番号まで違っちゃってますよ。もうお手上げです。

5.ニュートロンスタンピーダーとは遠隔核反応暴走装置
:この解説によると、あくまでも核兵器を強制的に爆発させてしまう装置とのことなのですが、その割にはこれから発せられる謎のエネルギーを浴びたMS部隊や奇襲艦隊までもが消滅していたと思うのですが。
 それともあれは強制的に爆発させた核ミサイルの影響で全滅したのでしょうか。まあ、そう言うならそうなのかもしれませんが、Nスタンピーダーの原理が中性子の暴走を引き起こすことによって核兵器を自壊させるのなら、それをまともに浴びたらどんな物質も原子核が崩壊してしまうような気もします‐っていうか、そういうものなのではないかと思っていました。

6.フレアモーターは太陽フレアを動力源とする推進器
:実にそのまんまです。潔いくらい。太陽フレアとモーターが発生させる磁場の相互作用によって、推力を発生させているようです。けど、どうして電卓の形をしているのか、までは答えてはくれません。

7.デコイはただのデコイではない
:12/14付けの記事でガーティ・ルーが「熱紋発生器付きデコイ」を発射した、と書きましたがあれは間違いでした。
 「エンサイクロペディア」によれば、あのデコイは実体を伴うダミーの類ではなく、相手のセンサーに自機そっくりのデータを改変して送り返すことで、敵の目を欺く装置の名前なのだそうです‐って、そんなの画面からじゃ分からないよねえ、普通。

・と、まあ、こんな感じでしょうか。他にもファントムペインは「第81独立機動群」で「軍」ではない、なんてこともありましたが。
 あとは長谷川先生の漫画が載ってるから、それだけでOKかと。特に今回は侵略大帝とナスターシャのカップルによる漫画になっているのが嬉しいですね(ナスターシャはちょっとキャラが変わってるっぽいけど)。
 総じて、それなりの読み物になっているのではないかと思います‐ファンでなければ楽しめないとも思いますが、それはこの本の所為ではないので。
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by shunichiro0083 | 2005-02-18 05:53 | 書籍
2005年 02月 12日

PHASE‐17 戦士の条件

・さて、手持ちの時計で二分半もの長いアバンタイトルでしたが、新たに判明したのはブレイク・ザ・ワールドという言葉のみ。どう考えても、「EDITED」をやった後の回で流すもんではないような気がしますが。

・それはさておき。
 どうやら、アークエンジェルは北欧のスカンジナビア王国に身を寄せているようです。と言っても、表立っているのではなく領海の海底にて潜っている様子。アークエンジェルには情報収集用の光ファイバー型多目的ブイまで、新たに装備されたようです。
 しかし、そこで今更の感はありますが、電波を受信して世界各国の報道をザッピングで見ているクルーの皆様。残念なのはチャンネルが固定されていないので、折角の各国の情勢もこちらにはどういうものなのかは明確に伝わって来ません。コーヒー飲んでる虎が「気の滅入るニュースばかり」とぼやけばいいってもんでもないでしょうに。
 その一方、偽ラクスことミーアのなりきりコンサートの模様も映し出され、これによってキラは完全にギルを疑ったことが明らかになります。このことから、キラはカガリを攫ったあとはプラントに身を寄せる、という考えを持っていたことも察せられます。
 アークエンジェルの顔見世はこれにて終了。何も判らないから、と暫くは傍観を決め込むようです。取り敢えず走り出してしまった人達ですが、一旦走るのをやめてルートを検索することにしたようです。
 しかし、ああいうのを見せられると、僕のような年寄りはどうしても「リン・ミンメイ」を思い出さずにはいられませんなあ。

・プラントと連合の戦いは、ニュートロン・スタンピーダーが使用されたアレ以来は二、三の小競り合いは確認されているものの大規模なものはなく、小康状態となっているようです。まあ、実際にはミネルバが二度ほど連合軍部隊とやり合ったり、マハムール基地のMS部隊が全滅したりしているのですが。

・ザフトを味方して、連合を討ちたくなる、というマリューさんの台詞は視聴者の立場の代弁でありますが、このタイミングで出るのはミスリードの可能性も高い。
 裏を返せば、それが通用するのもプラントの市民生活というものが殆ど描写されていないからでもあります。何せその政治形態も本編ではよく分からず、NT誌の漫画コラムによれば施政者を選ぶ為の選挙は存在するものの、それは被選挙権を持つと自動的に登録され、資格ありと認められるものをコンピューターが選ぶという。
 うろ覚えなので間違っているかもしれませんが、それは果たして選挙権があると言ってもいいのか。個人的にはそれは民主政治ではないんじゃないの、と思ったりもしますが。冗談であることを祈ります。
 この辺りのプラント論も、資料がまとまったら妄想してみたい所であります。
 話が横道にそれましたが、要はなんかよくは分からないが地球上はあちこちで昨今の政治に対する不満が高まり、デモやそれによる死者が出るような状況であるのに対し、プラントの市民はどのような意識を抱いているのか、という対比がないのでよく判らないんですね。
 ひょっとしたら、プラントの市民は市民で連日連夜、ナチュラル討つべしとデモをやっているのかもしれない。そうなったら、マリューも前述の台詞を口には出せないだろうし。一面的な情報だけなので、「種運」はポリティカル・ドラマとしては恐ろしく低い点が付いてしまうと思います。

・一方、ミネルバではアスランが「ザラ隊長」と呼ばれていたり、ラクスの婚約者とまだ思われていたり。マハムール基地司令官とのブリーフィングに付き合ったりと、結構、忙しいようです‐シンにも皮肉られるくらいに。このザラの名と、アスランの存在はザフトの高級軍人には複雑なものがあるようです。
 そんなアスランに対し、シンは屈折した思いを隠そうとはしません。ルナマリアの忠告にも素直にはなれず。そんな二人を微笑んで見守るレイは(相変わらず台詞はないですが)歳の離れたお兄さんにも見えます。
 そういう意味ではアスランは優しくも厳しい先輩、という感じでしょうか。ちょっとタイミングが遅いような気もしますが、シンに叱責した理由を告げ、褒めるべき所は褒めてきちんとフォローする辺りはオーブでの二年間の苦労を感じさせずにはいられません。
 前回、アスランがシンを叱責したのはやはり、軍人であることを忘れて私情に走ったことに対するものでした。ここではっきりと区別すべきなのは、アスランは基地を破壊したことや現地民を開放したことを責めているのではない、ということ。
 あくまでもアスランは、軍人としての本分を忘れたことを叱責しているのだ、ということです。これを指して、ユニウスセブン解体作戦時に撤収命令を聞かず、居残って作業していたことを引き合いに出し、アスランにシンを叱責する資格はない、とする向きもありますがそれはちょっと違うと思います。あの時のアスランはアレックス・ディノというオーブの人間であり、ザフトの軍人ではありません。いわば議長の特例で出撃が認められた民間人ですから、FAITHのアスランとは別人格です。よしんば、同じ人格としても今は上官なのですから、どんなに理不尽だとシンが思っても、アスランの指示には従わなくてはならないし、叱責も甘んじて受けねばならないのではないですかね。
 話が逸れましたが、結局の所アスランは以前の自分の姿をシンに見ています。そして力を望み、その力によって一度は親友をその手にかけてしまった過去を持つからこそ、アスランはシンに忠告しているのでしょう。戦士としての自覚も持たず独善に陥り、増上慢になり、過ぎたる力に溺れるなら、愚者に成り下がるのだと。
 その言葉に、夕陽を受けながら無言で立つシンの姿が印象的でした。これが、時代の狂気に飲み込まれてしまっているシンの変化に繋がってくれればいいのですが・・・。

・メイリンは姉に比べて、ウエストが太いのを気にしている様子。細かいけど、まさかそんな些細なことで離反しやしないだろうな、この姉妹。

・そう言えば、ミーアの偽物っぷりもそれなりのようですが、やはり古くからの熱心なファンはそこはかとない違和感を覚えているようです。スタイルや身につけるものの違いなど。正体がばれた時に対する伏線でしょうかね。
 一方のラクスは前作まででは見られない表情のオンパレードで。これもなかなか楽しめました。

・予告ではローエングリンゲートこと、渓谷の要塞に挑むザフト混成部隊の姿が描かれます。連合軍の新型MS‐多分、あれがゲルズゲーなのでしょう。格好いいです‐を見た時、「十面鬼かよ?!」と思ってしまいました(十面鬼は「仮面ライダーアマゾン」第一の敵。画像はリンク先の第2話、及び14話の画像を参照のこと)。どうやら、陽電子リフレクターはビーム・実体弾を問わず防御出来、現時点では最高の楯のようです。
 で、本当に困ったことにミネルバ、空を飛べるようです。ならマハムール基地まで空飛んでけばいいじゃん、と思ったのは自分だけはないでしょう。きっと。
 まあ、何故かミネルバは自分の軍人からも高い評価を得ています。それは単に最新鋭艦というだけではなく、二度の地上での戦いを切り抜けて来た、ということからなのか。それとも、単純にガンダム2機とザク2機を保有し、陽電子攻城砲タンホイザーを装備しているから、ということなのでしょうか。
 まあ、純粋に後者のような気もしますが。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:ドラマパートと戦闘シーンのバランスが良かったから)
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by shunichiro0083 | 2005-02-12 20:28 | 感想
2005年 02月 12日

「非戦」のこと

・さて、「種」関連サイトの中でもおそらくは最大手に属するであろう「種サーチ」の掲示板で、今盛り上がっているのがこの「非戦」についてである。
 正確にはキラが前作で掲げた「不殺」の問題であるのだが、これと作品のテーマである「非戦」がリンクして語る向きも結構多いように思える。しかしながら、「非戦」と「不殺」は同じ俎上に乗せるべきであろうか?
 明確に語られている訳ではないが、「非戦」というテーマが具象化したものが「不殺」である、と捉えている人も多いと推測する。そこでも「非戦を語りながら武器を持ち、戦いに赴くのは矛盾である」という趣旨の論説はある。僕もそう思う。
 本来、「非戦」というのは「戦わないこと」であり、同時者間の紛争を武力行使ではなく、対話努力によって解決し、真の世界平和を実現しようとする試みではないだろうか。
 だとするなら、例えそれがコクピットを狙わない‐パイロットを殺さない「不殺」であろうとも、武器を持って戦場に立った時点で「非戦」ではないのである。そのような行為は単なる自己満足でしかない。
 繰り返すが「非戦」を貫くのは「武器を持たず、戦わない」という強固な姿勢のみ、であろう。

・しかし、それでは「ガンダム」ではなくなってしまう。MSが活躍し、ばったばったと敵をなぎ倒さなければ格好よくないし、プラモデルも売れないのである。そこで「非戦」と「戦闘」‐この矛盾する二つの要素を両立させる為に製作者サイドが採った方策こそ、キラが掲げた「不殺」なのだろう。
 こうすることによって主人公は手を汚さず、戦争に反対するという立場を明確に出来ると考えたのではないだろうか。
 だが、この程度ではテーマ負けしていると言われても仕方のないことだろう。単純なことではあるが、それはもはや「非戦」ではないのである。本当ならば、この「非戦」というものの鍵を握るべきはザフトの歌姫ことラクス・クラインであり、亡国の姫君たるカガリ・ユラ・アスハであるべきであった。
 彼女らに共通していることとは、単に一国の最高権力者の娘であった、ということだけではない。今回のこの戦争によって父を亡くし、国を追われたというその事実である。その二人が手を携え、ナチュラルとコーディネイター双方に戦争の即時停止を訴えたなら、それこそは見事な「非戦」であったろう。
 一般的な物語の筋道で言えば、彼女達は復讐する権利を持つ。父を殺し、国の行く末を誤らせた者らの断罪を要求し、地位の復活を叫ぶことが出来る立場である‐そう、民衆は信じるだろう(無論、そこに行くまでには非戦派が結成されるまでの紆余曲折も描かれなければならないが。それがあって初めて、非戦の論説に民衆や兵士が感銘を受けることに説得力が生まれて来る)。
 そのラクスとカガリが立場を超え、怨讐を捨ててただ、世界の為にのみ声を上げていたら、それは「憎悪の連鎖」を食い止める大きなきっかけになったのではないだろうか。
 勿論、それで一足飛びに世界が変革される訳もない。数十年に渡って蓄積された互いへの不信感がそう簡単に拭い去られる筈もない。だが、それもいいじゃないか、と。キラ擁護論を借りるなら、「やらなきゃ始まらない」のである。ジョージ・グレンという一つの小石が世界と言うちっぽけな池に及ばせた波紋がいつしか池を壊しかねない程の大波に成長したのなら、ラクスとカガリが投げかけた波紋も今は小さくともいつかは、その大波を打ち消すものにまで育つかもしれないのだから。

・そして、物語がそんな風に進んでいた時にこそ、キラの「不殺」は若干の意味を持つのではないか。
 非戦派の声明によってザフト・連合軍の兵士の大半が武器を捨てても、強硬かつ急進的なタカ派は今や少数派となった部隊を再編して非戦派に襲い掛かるだろう。アズラエルはドミニオンと3機のGと核を持って。パトリック(とクルーゼ)はジェネシスとプロビデンスとともに。皮肉にも憎しみあい、殺しあっていた両者は共闘し、共通の敵となった非戦派に進軍して来るのだろう。
 そこで迎え撃つものこそ、非戦派の楯たるキラ&アスランとその他大勢である。少数精鋭であるが故にパイロットを殺さない「不殺」を貫き、そしてその無謀とも愚かとも思える信念を、非情の戦場でなお貫くことによって半信半疑であった人々も非戦派を受け入れるようになるのである(イザークとか、その母とか)。
 勿論、事ここに至るまでにガンダムの活躍を描かない訳にはいかないので、各話毎にフリーダムやジャスティスはごく少数の追撃部隊に「不殺」を行っておいて貰う。そうしてその度に生き残った兵士達は非戦派の信念を思い知らされ、軍内部に留まらず連合・プラントの社会にまでその高潔さはまことしやかに流布して行くこととなるのだ(これ伏線)。
 まあ、何が言いたかったのかというと、キラの「不殺」を物語で描くにはストーリーの練り込みが足らなかったのではないか、ということ。それは単にキラやアスランが「非戦」に感化されるされない、ということではなくキラのその行い‐「不殺」が作品世界の中で活かされているかどうかを描くこと、が足らなかったのではないだろうか、ということである。

・僕も戦争とは「悪」であると思います。大量殺人や大量破壊は到底、許せることではありません。まして、現代において戦争とは“政治の一形態”であること否定され、自衛防衛の為でしかその大義名分を与えられなくなってしまった。
 しかしながら、最後に残った理であるこの自衛防衛が都合のいいように解釈され、再び戦争が起きてしまっているのは現実世界もC.E.も同じである。「種運」が本当にそのテーマを「非戦」としているのだったら、あんな安易な停戦合意破棄などという展開をしてはいけなかったのではないか。
 ユニウスセブン落下によって幾ら地上に甚大な被害が出たとは言え、それだけを錦の御旗にして連合が開戦まで踏み切ってしまうのでは駄目なのではないだろうか。あんな止め絵やモノローグだけではなく、もう少し煽動される人々とそれを止めようとする非戦派の対立を描きつつ(ミーアも含む)、それでも流れを止めることも変えることも出来ずに開戦へと踏み切る、というきめ細かい描写が必要ではなかったですかね。
 「種」や「種運」のファンの方々の中には「スタッフのコメントなど関係ない」と仰る向きがいるのも重々承知しています。が、ならば最初からそんなコメントを出さなければいい。テーマがナニソレだと、声高に語らなければいい。語ってしまったら、それが作品を見る側を縛るのは当たり前ではないでしょうか。
 これから「種運」がどうなるかは予断を許しませんが、物語の最後に「非戦」について考えさせられる内容となっていることを期待したいですね。
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by shunichiro0083 | 2005-02-12 13:00
2005年 02月 09日

正体不明なモノたちのこと

・今回の「種運」で正体不明なモノというのはそりゃあ、沢山有りますがその筆頭は「ファントムペイン」でしょう。ネオの正体、というのもまあ判りませんが、今の所それがはっきりしなくてもお話に然したる影響はないのと、前回妄想してみたので今回は除外。
 で、このファントムペインはその正式名称を「第81機動軍」と言い、連合軍の中でも何故か恐れられている存在らしい。
 まあ、宇宙空間ではガーティ・ルーという専用艦を有し、地球上に有っては大型のMS搭載型強襲揚陸艦 J・P・ジョーンズを使用出来る。また、MAエグザスというガンバレル付きの特殊な機体が配備されていたりと、装備の質という点ではかなり恵まれている部隊であると言えましょう。
 その反面、量については些か心許ないのは否定出来ない部分です。事実、ミネルバと随伴艦・ニーラゴンゴを攻撃する際にはインド洋基地から30機のウィンダムを半ば無理矢理、徴発しています。
 そして、それが通常考えられる軍組織の命令系統を無視して行われていることから、このファントムペインという特殊部隊がその任務のみならず、軍内部の立場も特殊なものであることが推測されます。この辺りはユニウスセブンでサトー一派の工作活動の証拠写真をジブリールに直接送っている場面で示唆されているように、多分にブルーコスモスとの結び付きが強い部隊なのでしょう。
 こうしたことから推測されるのは、ファントムペインがブルーコスモスの持つ、唯一の実働部隊ではないか、ということです。以前、PHASE‐09の感想で
>ブルーコスモス自体は独自の軍事力を保有していない
と書きましたが、そうした前回の戦いの反省から、取り敢えず少数精鋭の部隊を保有するという必要性をジブリールは持ったようです。
 無論、それにはアズラエルが編成したブーステッドマン小隊がかなりの戦績を上げたことにも拠るのでしょう。ファントムペインに新しいブーステッドマン(生体CPU)が配備されていることも、その証拠となるのではないでしょうか。
 まあ、それでも私兵を持つだけならば兎も角、それをきちんと使いこなすには既存の組織を使うのが手っ取り早いということで、「第81機動軍」なる部署を連合軍(連邦軍?)内に立ち上げ、表向きは正式な軍隊と言う形を取っているのではないかと推測します。

・で、ここまで書いて来てフッ、と思ったのですが、何故ファントムペインの皆様はアーモリーワンを襲って3機のガンダムを強奪したのでしょう。
 前作「種」ではMS開発を妨害することで、ザフトの連合軍に対する戦略的優位を保つ、というちゃんとした戦略的目的がありました(けど、日付的にはもうヘリオポリス襲撃の時点でストライクダガーの生産は始まっていたと思いますが)。
 しかし、今回のファントムペインによる新型ガンダム強奪には、どういう理由と背景があったのでしょう。別にもうナチュラル側もMS製造技術は保有していますし、現にダガーLやウィンダムという新型も開発・製造されています。普通に考えるなら、危険を冒してまであの時点でガンダムを強奪する理由は限りなく希薄なのではないでしょうか。
 個々の技術、という点で考えても別段あの3機のガンダムに技術的優位があるとは考えられません。確かに圧倒的な性能を誇りはしますが、それはワンオフの機体であるが故と断じるべきであると思います。敢えて言うなら、カオスに搭載されている機動兵装ポッドのドラグーン関連でしょうが、だとしても遣り口が乱暴に過ぎると思うのですがねえ。
 それどころか、今戦争時の連合軍には“陽電子リフレクター”などと言う、最新鋭機たるガンダムにさえザフトは戦艦にさえ搭載出来ていない新機軸が、既にMAレベルの機体に装備出来る所にまで開発されているのです。
 また、量産型に空中飛行用の追加装備を持たせ、汎用性を持たせるという現ザフトには残念ながら見られない、多様性も連合には見られます(公式サイトによれば、この飛行用バックパック・ジェットストライカーはウィンダムとダガーL共通のものだそうです)。
 こうした部分を併せて考えるならば、少なくとも軍事的優位はどちらかというと連合軍にこそ、あるのではないかという気になって来るから不思議です。ザフトが連合軍に対して優位なのはただ一つ、ニュートロン・スタンピーダーの存在があるからでしょう。事実、これがなかったらプラントはこの世から消滅してしまっていたのですから。
 ジブリールも、ガンダム強奪をファントムペインに命じるくらいだったら、この超兵器の秘密を探り出させるべきだったでしょう。「虎」もそうですが‐最新鋭MS・アッシュは知っていてもミーアのことは知らない‐、この世界の諜報活動はどうにもバランスを欠いているような、そんな気がしてなりません。

・で、今日の妄想ですが、ロゴスがブルコスとは上位ではあるが独立した組織であるとしたら、彼らは今後の地球の支配者としてナチュラルとコーディネイター、どちらが相応しいかを決めるべく今回の戦争を引き起こしたのではないでしょうか。
 勿論、これは僕の妄想‐ロゴスとは太古の昔から世界秩序を支配してきた影の政府であり、その時代時代によって自分達の代理人を選び、支配を委任して来た‐が正しければ、の話ですが。
 この僕の説に従えば、コーディネイター製造技術を造り上げた謎の科学者グループもこのロゴスの一部、ということになります。それは新たな支配の道具として、コーディネイターを作り出した、ということですね。
 しかしながら、ナチュラルとコーディネイターの確執が本格化し、膠着状態に陥った事態を憂慮したロゴスは代理人としてのブルーコスモスの資質に疑いを抱き、その変更を視野に入れた代理人の再選考を行っている訳です。
 選考の対象の一方がブルーコスモスなら、有力な対抗馬として選ばれたのがギルバート・デュランダルその人なのでしょう。ここでポイントとなるのは、プラント最高評議会議長ではなく、あくまでギル個人が選ばれたのではないか、という点です。ギルが組織の内外に強いコネの数々と、独自の派閥を持って人材を確保しているのはミーアの件からも明らかです。もし、仮にギルがロゴスから世界支配の代理人に選ばれたなら、そうしたものをシステム化することで世界支配の為の組織を作り上げるのは容易ではないかと想像します。
 こうして再度戦端が開かれた連合とプラントの戦いは単なる殲滅戦争などではなく、次なる世界支配の代理人が誰になるのかを決める戦いではないだろうか、というのが今回の妄想です。
 まあ、これからも情報は小出しにされて行くでしょうから、後半に差し掛かる頃にはもう少し作品世界の輪郭がはっきりして来るでしょう。そうなれば、ここの妄想も否定される可能性が大です。
 その時は笑って許してやってください。懲りずに何か書いているでしょうから。
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by shunichiro0083 | 2005-02-09 15:09 | 設定
2005年 02月 05日

PHASE‐16 インド洋の死闘

・今回はインド洋上にて発生したネオ率いるファントムペインと、ミネルバの戦い。
 ネオはその際、戦力として建設中の連合軍の基地からウィンダム30機を徴発しますが、そこでの強引な遣り口を見る限りでは、やはりネオは通常の部隊指揮官よりも高い地位にいる様子が伺えます(副官もいたのかもしれないけれど、群衆に紛れてしまってよく判りませんでした)。
 また、この基地はカーペンタリア攻略の為のものなのですが、普通に考えるとユニウスセブン落着の前から行われていたと考えるべきかな、と。そこいら辺から考えると、オーブを連合に取り込んだのも対カーペンタリア戦略の一環であるという感じです。
 この基地建設も実際に働いているのは肌の色が褐色の原住民で、それを監督している連合軍の将兵は白人のようでしたので、どういう経緯かは不明ですが同盟国であることを楯にとって強引に連合軍の基地を建設していた、という印象を受けました。
 それだけでも悪役なのに、インパルスとガイアの戦闘のどさくさに紛れて逃げ出そうとする原住民を銃殺しているので、視聴者の目にはもう連合軍の極悪非道ぶりが焼き付いてしまいます。
 その一方、ガイアの戦術的撤退で自由になったシンは無防備となった建設途上の基地を破壊していきます。リニアガン・タンクを破壊し、対空砲座を破壊し、基地施設を切り裂いて爆発炎上させると、フェンスを引っこ抜いて強制労働で引き離されていた家族を再会させるのでした。
 が、一連のこの行為がアスランのシンに対する叱責に繋がるのですが、それは後述。

・しかし、この基地と戦場となった海域の距離がはっきりしないのでなんとも言えませんが、少なくともガイアが遠浅の海の上を走ってこれるだけの距離であったのは事実。
 また、PHASE‐15の最後がミネルバの出港と連続したカットであることも合わせて考えると、カーペンタリアとあの連合軍基地の距離はかなり、近いのではないかと推測されます。にも関わらず、ボスゴロフ級ニーラゴンゴの艦長はあの基地についての情報を何も知らなかった。
 真っ直ぐに考えるなら、カーペンタリアは少なくともあの基地を発見出来ていなかった、ということになります。僕は現実の軍事にはあまり詳しくはないですが、それでも戦時中であれば基地周辺地域の哨戒活動。そして周囲に対する情報収集は行われているのではないかと思います。
 他方、あれだけの基地を建設する為の大規模な工事が始まっているなら、資材の輸送搬入や、また、大々的な原住民の徴発などが表沙汰にならない筈がないのではないでしょうか。確かにタイトルからすればインド洋での出来事ですし、画面では判らないだけでオーストラリアのカーペンタリアからは距離があるのかもしれません‐けど、ニーラゴンゴの艦長「こんなカーペンタリアの鼻っ先にか?!」とか言ってるしなあ。
 それならやっぱり、墨俣の一夜城ではないのですから、攻略基地が隠密裏に建設されていたので気が付きませんでした、ではあまりにナニなのではないかと思いました。まして地球上に二つしかない拠点の内の一つなのですから、もう少し警戒活動は頻繁にやってほしいなあ、と。
 それともあれは単なる兵站用・後方支援の為の拠点で、距離云々は関係なかった、とか。けど、そんな役目はオセアニアの同盟各国に分担させるのではないかなあ。やっぱり、カーペンタリア攻略の為の軍事基地だったと考える方が妥当のような気がします。
 次回で、この辺りの説明もあるのでしょうか(アッシュの時みたいに)。

・で、この名のもなき基地をMS部隊指揮官たるアスランの制止を無視し、完膚なきまでに叩きのめしたシンでしたが、この勝手な振る舞いがアスランの怒りを買います。
 しかしながら、あの基地は放っておけば再び整備され、カーペンタリアに突きつけられる喉元の牙となりかねないので、それを破壊したシンの行為そのものは責められるべきではないでしょう。
 ただ、上官の制止を無視して敵を追いかけ、その挙句に勝手な判断かつ更なる指揮官の言葉を無視してではまずい。これでは軍の規律は守れません。事実、画面では逃げ出そうとして、連合の兵士に銃殺される原住民の姿を見たシンが怒っての行動と見えます。
 あれでは大局的な判断ではなく、個人的な感情で先走ったとアスランに叱責されても仕方がないことでしょう。挙句に、上官に食ってかかるし。部隊の皆の面前でやっている以上、あそこでは罰を与えなければ、軍規は守られません。一罰百戒の意味もあって敢えてアスランはハンガー内でシンを叱責し、頬を叩いたのでしょう。
 しかし、一視聴者として見ると、2機しかないMSで戦闘指揮も何もないんじゃないかなあ、という感じもしました。実際、30対2では乱戦に持ち込んでの各個撃破しかない訳で。そういう戦術を採っている以上、あとは各パイロットの技量に任せるしかないような気がします。
 また、僕の目にはアスランはカオスの牽制て手一杯で、ウィンダム(とネオ)を引き受けているのはシンだったと映りました。
 それに、ネオ機を追うシンを制止するアスランの命令も具体性に欠けていましたしね。この空域を離れたらミネルバが危ないとか、もうちょっと言い方を工夫しないとシンはおろか視聴者も納得させられない。尺の関係か、今回はミネルバが深刻な危機に陥ったという印象もなかったですし。あれならば、指揮官機を落とそうと言うシンの判断も間違っていないように思えます‐まあ、そもそも勝手な判断を下している時点で駄目なのですが。
 折角シンも頑張っているのだから、それがきちんと評価されるような状況にしてあげて欲しいものです。

・あと、特に戦闘シーンで気になったのはセイバーとカオスですね(ガイアの水上疾走はある意味予測可能の範疇だったので。驚くよりは「キターッ!」という感じ)。
 セイバーはMS形態でも空を飛べるのだから、あの状況で戦闘機形態に変形する意味がよく判らない。空戦時の運動性という面で考えれば、戦闘機の姿よりもMSの方が優れているというか比べ物にもならないと考えるのですがね。別にイージスのように、MA形態に変形しなければ使用出来ない武器とかがある訳でもないのですし。
 この辺り「X」のエアマスターの肩透かし感とよく似ている気がします。むしろ、レイかルナマリアのザクを乗せての、サブ・フライト・システムとして使う方がキャラの絡みもあって面白くなるような気もします。
 カオスはやっぱり、と言うか、案の定、と言うべきか。破壊された機動兵装ポッドは修復され、その上1G下でも使用出来る、という。ある意味、なんでもあり中のなんでもありな機体になっていましたね。ガンバレルとドラグーンシステムは、そんなに違うのでしょうか‐まあ、本編での描写を考えるならそういうことなのでしょう。
 一方のアビスはその変形機能の本領を発揮して、モンゴメリ級ニーラゴンゴとそのグーン部隊を撃破。迎撃に出た2機のザクを歯牙にもかけない暴れっぷりです。あの変形機能は耐圧の為ではなく、水の抵抗を少なくする為のものだったのですね。それにしても、後方射撃にも対応しているとは。いやはや、脱帽です。
 それにしても、何故ザクシリーズには地上の局面に対応した装備がないのでしょうね(「MSV」を除く)。水中戦用装備とか、空中戦用装備とか。もしそれらがないならないで、カーペンタリア基地でグゥルの一つも受領しておくべきではなかったかと思いますが。これではさしものレイも、活躍をシンに譲らざるを得ません。
 それともバビやグフがあるからザクのそうしたパーツは製造されておらず、グゥルとの連携も想定されていなかった、ということなのでしょうか。
 まあ、それならそれで最低限の説明は付きますが、何だかおかしな話なような気もします。だったら地上用の機体に乗り換えれば良いのに、とも。ザクのパイロットの二人は赤服だし、タリアがフェイスになったのだから、予備の機体としてゾノともどもミネルバが持っていっても別に支障はないと思いますがね。ハンガーにも余裕があるだろうし。機種変換云々もあるでしょうが、その局面に上手く対応出来ない機体で出撃するよりは余程マシなように思えるのですがねえ。
 そもそも、こんなに用途限定の局地用MSを生産出来るだけの枠がユニウス条約にあるのなら、ニューミレニアムシリーズなんて開発しなくても良かったんではないかとも思うのですが(まあ、ユニウス条約が具体的にどんな条約なのかも本編では触れられてはいませんから。辛うじて判るのはミラージュコロイドによるステルスが条約違反なのくらい(補足の蛇足ですが、「海の上で」とタリアに否定されたアーサーの発言でしたが、水上艦艇ならばミラコロの恩恵は受けられると思うのですが。フィラデルフィア・エクスペリメントみたいに))。
追記:別のサイトに寄せられたコメントで「ミラコロでも航跡は隠せない」とありましたが、それはあくまで哨戒機が飛んでいればの話。レーダーにもソナーにも母艦らしき影が見当たらない、となればミラコロを疑うのは‐まして、宇宙で一度やられていることを鑑みれば‐むしろアーサーの方が正しいのではないかと思います。
 っていうか、このやり取りから飛行するMSの航続距離が類推出来るかも。レーダーの有効半径の外から飛んで来ることは通常有り得ない、という固定観念がこの世界ではあるのかもしれません。
 だからタリアも、アスランに拠点は見えないかと尋ねたのでしょう。
 ちなみにソナーの有効距離は1.8km。レーダーのそれはイージスシステムで500km以上であると言われているそうです。(2/6)。

・細かい人物描写は良いんですけどね、相変わらず。
 連れて行って貰えないと拗ねるステラをあやすスティングとか、ネオに甘えるステラとか。アウルに暴言を吐かれても、口調一つ変えず切り返すネオとか。
 再登場したファントムペインは家族的になって、なんかいい感じです。これでイアン・リーがいれば言うことなし、なのですが。
 その一方、インパルスに撃ち抜かれ断末魔の瞬間、恋人の名を叫んで死ぬウィンダムのパイロットとか。逃げようとした所を銃撃にあい、血まみれになって殺される原住民。波打ち際に沈むウィンダムの残骸。こうしたことを重ねて、戦争の悲惨さを訴える、という意向なのでしょう。
 何より、無言のままミネルバに背を向ける原住民というラストシーンは、彼らにとっては所詮連合もザフトも日常を奪う余所者でしかないのだなあ、という印象を受けましたね。スエズではどうなるのでしょうかね。

・来週は再びストーリーの谷。人物描写が中心となるようです。シンとアスランの確執。流離いのアークエンジェル等で、戦闘は多分ないでしょうね。
 そういうドラマ部分も大切なのだけれど、そういう中にも戦闘シーンを入れる工夫をして欲しい、と思うのは視聴者の勝手な期待でしょうか。

 満足度=☆☆★★★(二個)
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by shunichiro0083 | 2005-02-05 21:23 | 感想
2005年 02月 02日

オーブのことについて

・さて、僕は「種」や「種運」におけるオーブの設定というのは「コーディネイターとナチュラル」同様、作劇の必要上から生み出されたものとして、個人的な考えの中には入れてこなかった。
 それは明らかに、対立する二つの陣営を描く為にのみ必要とされた存在であると、作中で描写されているようにも思えたからでもある。そしてそれが現実世界の日本の投影像であることも、また理由の一つだった。
 しかし、この件で友人と話をし、コーディネイターについて考えるならオーブ連合首長国というものも考えなければ片手落ちではないかと思うようになり、ここに不完全ではあるが僕が思い浮かべるオーブ像というものを綴ってみることにする。
 ちなみに、今回の記事については公式設定や小説・アストレイというものを極力排し、本編のみの情報で再構築してみようと思う。
 しかしながら、僕は前作「種」については2クールで挫折した人間なので、その後の「種」についてはムックや人づての情報になっている部分が多分にある。一例を挙げるなら、PHASE‐13「よみがえる翼」でのフリーダムの出撃シーンを前作の同一のものと気付かず、前回のセイバーの発進シーンの流用と思ったことが該当するでしょう。
 今後もこういった間違いが多々あるかもしれませんが、悪意はないことだけは書き記しておきたいと思います。

・閑話休題、オーブですが現在判明している・もしくはかなり高精度で類推出来る条項を箇条書きにして見ます。

 #オセアニアと呼ばれる地域の中でも中央に位置し、オーストラリアやニュージーランドにも比較的近い海域に位置している、幾つかの島嶼からなる中立国
 #その主要な島の一つ・オノゴロ島には国営企業・モルゲンレーテや、マスドライバー・カグヤがある
 #高い水準の技術力と工業力を持ち、それは世界でも高水準であることから、工業国として発達発展したものと推測される
 #その国是は「他国を侵略しない 他国に侵略されない 他国の争いに介入しない」で、その為に独自の軍事力を保有している
 #「ヘリオポリス」というスペースコロニーを保有していることからも、その経済力が列強大国に次ぐものであると推測される
 #ナチュラルとコーディネイターが共存している国であり、国民もその政策を受け入れている
 #その娘が「姫」と呼ばれることから、国家元首は「首長」という名の君主であること
 #公用語は日本語だが、一般にオーブで通用しているネーミングは日本語(イズモ、ムラクモ等)・英語(アークエンジェル、アストレイ等)・ドイツ語(イーゲルシュテルン・モルゲンレーテ等)と幅広い
 #首長が公的に信仰しているのは「ハウメア」で、これはハワイの神々の内、大地の女神であるハウメアから採られていると考えられる。

 ・・・こんな所でしょうか。五大氏族云々は本編でちゃんと説明していたか自信がないので、敢えて項目立てはしませんでした。

・さて、オーブについての考察は少なくないだろうが、その際に大きな壁となって立ち塞がるのは上記の項目の内最後の二つ‐公用語が日本語であることと、土着の神が信仰の対象となっていることだろうか。
 何故なら言葉とは文化を発展させ、国力を向上させるには不可欠と言っても過言ではない程、重要な意味を持つと考えられるからです。そしてそれは単なる外圧では変更はされないでしょう‐武力侵略を受ければ別ですが。
 その一方、信仰とはその国に住む人々固有の、そして先祖代々受け継いで来た精神的支柱であり、これが目に見える形で残っているのはオーブという国が紆余曲折はあったにせよ、連続した歴史を持っている‐単なる新興国家ではない有力な傍証になるのではないかと推測します。
 こうしたことを前提に個人的な結論を急げば、この混交した文化を持つオーブという国は十六世紀末に名もなき日本人商人がかの地に来航したことに端を発するのではないか、ということになる。
 この十六世紀末とは所謂大航海時代の終盤であるが、ソロモン諸島が1568年にスペイン人メンダナによって発見されたように、商人武人と問わず日本人もまた海外に雄飛していた時代でもある。それは納屋(呂宋)助左衛門や、シャム国(タイ王国の旧称)の首都・アユタヤの日本人町の頭領となり、後に同国の重臣となった山田長政からも明らかとなる。
 だとするならば、東南アジアから更に波濤の彼方を目指した日本人がいたとしても、フィクションとしては然程荒唐無稽ではないのだろうか(事実、山田長政はジャワ島にまで貿易の手を伸ばしている)。この日本人らによって初めて文字を伝えられたなら、オーブの公用語が日本語であったとしてもけっして可笑しくはないと思う。
 その後、月日は流れ大日本帝国の南方政策によって英国の植民地支配から脱したオーブはその後の日本の敗戦によって正式に独立し、日本の占有時代に投資された日本人企業や工業等諸施設(※)を事実上移譲されたこともあり、オセアニアでも有数の工業国として発展し、現在に至るのである。
 C.E.73年のオーブにおいて、名前も髪の色も様々な人々が混在しているのは土着の人々と、日系人、英国統治下時代のヨーロッパ系とこの国が至った、決して平坦ではない歴史の現れとも言えるだろう。
 また、だからこそ、近代オーブは「他国を侵略しない 他国に侵略されない 他国の争いに介入しない」という国是を貫いて来たとも言えるのではないだろうか。
※:日本の植民地時代に行われた、この他に類を見ないオーブへの資本注入と社会資本の整備の理由には日本語が通用し、また、その歴史故に親日的で日本軍の統治を受け入れたということが挙げられるだろう。言葉が通じると言う長所は内地の様々な会社の移転をも容易にし、こうしてオーブには他の南方の国々と比してより高度な産業が築かれていくこととなったのだ。
 そしてそれは時代の要請から軍需産業を中心としたものであり、C.E.のオーブが高性能かつ独自の兵力を有することとも無関係ではないのだろう。オーブが連合から恐れられる理由の一つであるのかもしれない。

・と、まあ、以上が僕の妄想する処の「オーブ連合首長国略史」です。この後、オーブは国際社会が再分割に向かった流れの中で中立を宣言し、あの戦争を迎えたのではないか、という感じです。
 穴も色々あるでしょうし、その考証遊び(辻褄合わせ、とも言う)のやり方や方法論に不満のある方も多いと思います。が、これはあくまでもお遊びですので、そこの所を一つ宜しくお願い致します。

追記:モルゲンレーテ(morgenrote)とはドイツ語で「朝焼け」を意味するのだそうで。この辺りも日本と引っかけたネーミングなのかな、と。上記の妄想の枠組みでこれを考えるなら、日本の統治下において、ドイツからの技術供与と資金援助を得た国策会社として設立されたが故に、ドイツ語の社名になった‐という感じですかね。

追記の2:アスラン(Athrun)はヘブライ語で「暁」を意味するのだそうです。ちなみに、Aslanと綴るとトルコ語で「獅子」を意味する言葉になります。ダブルミーニングとすると面白いのですが、今の彼は名前負けしちゃってるなあ、とも思います。
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by shunichiro0083 | 2005-02-02 14:35 | 設定