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2004年 11月 29日

PHASE‐07 混迷の大地

・さて、地球へと落ちて行くユニウス7の前半分を粉砕すべく、大気突入時でありながら陽電子破城砲・タンホイザーを発射するミネルバ。するとタンホイザー2発で粉砕されてしまう元プラント(の半分)・・・2発でこんなにまでに木っ端微塵に出来るなら、メテオブレカーなんてものに頼らず、端からタンホイザーを撃っていれば良かったのに、と思われても仕方ありますまい。タリアともども、イザークの指揮能力にも「?」マークが付きます。可哀想に。

・そうしている内にインパルス・ミネルバ・ザクはそのまま大気圏突入へ。ミネルバは兎も角として、インパルスにもどうやら正式な大気圏突入モードが存在する様子。耐熱モードやら、姿勢制御とかいうものが手順として行われていることが証拠と言えるでしょう。
 しかし、まさかザクにまで大気圏突破能力があるとは夢にも思いませんでした。てっきり、インパルスが救い上げて自機の影に入れてやる、とかでお茶を濁すと想像していたのですが。ザフトの技術力は想像以上です。何せ、機体表面は焦げてはいるものの、基本的に色は剥げていないし腕も脚ももげてません。まさに、ザフト脅威のメカニズム、ですな。

・一方、なんと既にプラントへと帰還していたギルは地上の甚大な被害に思いを馳せつつも、薄く曖昧な笑みを唇に浮かべる(誰に語りかけているかはこの際置いておきましょう。なんでシルエットなんだか)。
 この後、ギルは地球に対して迅速な支援を行うのであるが、ユニウスセブン落下の真相は伏せたままである。これが高度な政治的判断と持ち上げるのは簡単なのであるが、個人的にはいずればれる問題なのだから、だったらさっさと公表して傷を小さくしておくべきではないかと思うのはナルサス(アルスラーン戦記)の影響であろうか。
 実際、安定した軌道にあったユニウスセブンがそこから外れた嘘の理由をちゃんと用意出来ていない(少なくともギルの演説の、放送で流れた部分ではそれに対して触れてはいない)のなら、全て正体不明のテロリストの所為にしてしまえば良かったと思うのだが。その上でこう、呼びかけるのである。
「この戦火収まりし世界に力を以って異を唱える不逞の輩に対して唯一有効な手段は、我らコーディネイターとナチュラルが今以上に手に手を取り合って協力し、強調する姿を見せ付けることなのです」
と。
 まあ、そうしないっていうことはやっぱりギルは腹に一物隠してるんだろうなあ。「救援」じゃなくて「援助」だし。穿った見方をするなら、今回の真相が暴露された時、真っ先に犠牲になるのは救助活動に従事してる、何も知らない一般兵だろうから。そしてそれはプラントにもナチュラル憎し、の感情を思い起こさせ、より燃え上がらせるだろう。そうして事態は最悪の方向へ・・・停戦合意の破棄・戦争再開にへと進んで行くのだ。

・勿論、ブルーコスモスもこの一件をそのままにしておく筈がなく。ファントムペインと呼ばれる特殊部隊が撮った写真を元に、再開戦に向けてのプロラガンダを始める様子です。画面上では音声証拠を摑んでいるようには見えませんでしたが、それは次回次第。けど、例のサトーらの台詞はガンダム3機が撤退してからだったと思うので、電波状態が悪かったあの空域でガーディ・ルーが傍受出来たとは思えないのですが、どうでしょう。

・この未曾有の災害に対して踏ん張ったアスランを慰めるカガリに、またも突っかかるシン・アスカ。確かにカガリも言葉の選び方は良くないかもしれませんが、だからと言って感情のままそれを咎めるシンもなあ。これじゃあ、カガリに嫉妬しているとしか思えません。カップリングはアスラン受でしょうか。
 そのアスランはサトーの言葉に心乱れてます。正しいと思ってやったことをああも真っ向から否定されては、十代の男の子はそりゃあ悩みます。父の意志に背いてまで行ったジェネシス爆破は、確かに多くの人命を救いました。なのに、それを命懸けで拒む者もいるという事実がアスランの心を屈託させ、カガリの真っ直ぐにすぎる言葉にも素直に頷けなくなってしまわせているのでしょう。
 こうして考えてみると、シンの言動と言うのも必ずしもアスランの心の苦しみを理解してのものとは思えなくなります。何せ、シンがサトーの言葉で思い起こすのは例の如く、家族が死亡した瞬間です。それはつまり、シンの心の中にはナチュラルへの憎しみが影を落としているということ。言い換えるならあの時、シンはサトーの言葉に自分においての真実を見出した、ということになる。シンにとって憎むべきは家族を殺した(と思われる)ナチュラルであり、見殺しにしたオーブであり、それは今も彼の心に黒く、大きな影を落としている。
 けれど、それはアスランの持つ真実とはかけ離れたものでしかない。アスランは悩み、葛藤の末、憎しみと怨みを乗り越えてコーディネイターとナチュラルの戦争を止めるという道を選び、それを今も実践しているのだから。その彼の心中をあたかも代弁しているかのようなシンの言葉は、実はその振りをして己の心の内を叫んでいるにすぎないのだろう。
 そしてそれはルナマリアも同じだ。彼女は別段、カガリに対してシンのような敵愾心を抱いてはいないが、アスランの気持ちを斟酌したりはしない。ヤキン・ドゥーエの戦いがどんなものであったかを知っていると言いながら、彼女は「敵」から自分や仲間を守る為には力は必要である、とアスランに言う。それに対し、アスランは険しい表情で応える‐「敵」って誰だよ、と。
 まあ、経験の差、と言ってしまえばそれまでなのですがね。自分の心に土足で踏み込まれているであろうアスランが彼らに対して優しいのは、過去の自分‐ナチュラルを憎んでいれば良かったあの頃の自分を重ね合わせているからなのでしょう。これがイザークだったら怒鳴りつけているんでしょうが。

・最後に、ようやく喋ったキラ。いやあ、今回のキラはひょっとしたら戦争の後遺症で失語症になっているのかと疑っていました。だって、あんまりにも喋らなかったんだもん(笑)。どうやら来週はオーブに帰還したアスランとも絡む様子。

・しかし、戦闘シーンが皆無なお陰でようやく少しお話が進んだ、という感じです。面白かったかどうかは別問題ですが。

 満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-11-29 12:14 | 感想
2004年 11月 20日

PHASE ‐06 世界の終わる時

・いやあ、前から思っていたのだけれど、「種運」のアバンタイトル長いなあ。ビデオのカウンター見たら三分も回ってましたよ。そんなに長くしなくても、ナレーションを使って短くまとめればいいのにねえ。その分、本編作り込めっていう感じ。っていうか、本末転倒?(アンゴル・モア嬢風)

・で、今日は落下しようとするユニウスセブンを破壊しようとするザフトと、それを阻止しようとするテロリスト・サトーの攻防。そしてここに訳も分からず首を突っ込むガンダムズ、という三つ巴の戦い。
 で、のっけからやってくれます、スタッフ。アビスの肩装甲、PS装甲の筈にも拘らずビーム攻撃ちゃっかり弾いてます。はい、これにてC.E.73年における最強のモビルスーツけってーい・・・って、莫迦か。第1話でしっかり、ディアクティブモードから色が付く描写をやっとるだろうに。これじゃあ「種」から言い続けた「PS装甲はビームには効力を発揮しない」っていう約束事がぱあ、ですよ。全く‐まあ、ローエングリンを防いだムウ機でちゃらになってると言えばそれまでなんですが。
 これまでだって、ビームが機体をかすめれば装甲表面が焼ける、っていう描写をして来ていたのに。まあ、なかったことにするんでしょうけどね、あのスタッフは。あと、アビスとカオスが小破していたけれど、その修理はどうするんだろう。「種」のG強奪の時には予備パーツと消耗部材はその他大勢の皆さんがちゃんと持ってきてくれていたけれど、今回はそんな描写は一切なし。これで次回、あっさり元通りになっていたら、呆れるを通り越して爆笑しちゃうんですけどね‐けど、やるだろうなあ。
 
・サトーさん絡みですが、そう言えばこの人最後まで名前が出て来なかったような気が・・・。それに、イザーク隊ではアンノウンだったジンハイマニューバー2型が、ミネルバでは即座に照会出来ているのも気にかかります。ザフトって、一体どういう情報管理体制になっているんだ?
 そう言えば雑誌媒体では「ザラ派残党」という書き方をよくされていたサトー一派ですが、本編の描写だけで判断するならザラ派というよりも、タカ派という一般的な括りでも別に構わないのではないかと。「種」の時代、ザフトのタカ派と言えばパトリック・ザラでしたからね。「残党」とまで言うのなら、もうちょっと描写の欲しい所ではないかと。
 しかしまあ、前回の感想でも書きましたが単なるテロリストにしてはこのサトー一派は装備が豪華すぎでしたね。これ程の武装集団が当局の監視を逃れて地下に潜伏していたことにこそ、デュランダルの意見が欲しかったです。

・で、そのデュランダルですが、例の強奪部隊について言ってることはまあ、まともです。って言うか、まだ何の情報も手に入れていない現状では連合軍の仕業と断定出来る筈がないんですよね。少なくとも、まともな政治家ならば。
 加えて、あのタイミングでサトーらがユニウスセブンに対して工作を始めている以上、こっちとの関連こそ疑われて然るべきなのではないかな、と。時間的にも、位置的にも、ね。そうなるとそれに関しては推理しない(或いは、気が付いていても口には出さない)デュランダルの思惑は果たして何処にあるのか、という気もします。ミスディレクション、という可能性も捨て切れないのではないですかね。

・で、まあ、そんな議長の思惑とは別の所で見事な舌戦とコンビネーションを見せる旧クルーゼ隊の三人は強い。それこそ主人公が霞んで見える程です(実際、呆然としてしまうし)。ここいら辺は「キラやアスランとは違う」方向へと進む(筈の)新主人公・シンの個性と関係してくるのでしょう。
 ただ、実戦経験がないことがシンの当初のキャラ立ての一要素だとしても、それに起因する戦闘に対する実感の描写がないのなら、それはやはり片手落ちなのかな、という気もします。少なくとも今のシンは殆どのザフト側のパイロットの中では弱い部類に入ってしまうのだから、その自分の弱さにどう反応するのか‐悩むのか、落ち込むのか、自信を喪失して任務を放棄するのか。それとも、誰かに八つ当たりするのか‐そういう内面を描かないのなら、あまり意味のないものではないかと思います。少なくとも、インパルスガンダムが目立たないと言う現実と引き換えにする程のものではないと思いますがね。

・そのシンがアスランに対しては何やら、屈折した憧れに近い想いを抱いている様子。
 ものの記事によるとあの前戦争を兎にも角にも「停戦」状態にまで持って行った立役者として、三艦連合の面々は半ば伝説となっているのだと言う(だからこそ、一度は寝返ったディアッカも降格はしてもザフトに居残っていられるのだろう。新たな功績によって古い罪状を赦されたという訳だ)。だからこそ、二年前は避難民でしかなかった筈のシンもアスランの存在と活躍を知っており、憧れていたと言うことになるのである。
 しかし、だとすると、シンのフリーダムに対する感情はもっと複雑だろう。フリーダムとは彼の家族を奪った災厄であると同時に、あの忌まわしき戦争を終結させた力の最も大きな欠片の一つであるから‐アスランのことを知っているのなら、フリーダムとそのパイロットのことも知っていて然るべきであろう。
 サトーの言葉によって思い出したくない過去を喚起させられたアスランとシンだったけれど、アスランはそれを既に乗り越え、シンはまだそれに囚われている。言い換えればアスランの眼差しは明日を向いているけれど、シンは未だ俯いて昨日へと虚ろな瞳を漂わせている。出来ることなら「種運」という物語が、シンが傷付きながらも進むべき道を見つけ出す‐そういうものであって欲しい。

・今回、マルキオ導師の所に身を寄せているキラとラクスが登場したが、キラは差し当たっては何もせず(喋りもしない)。ただ、ユニウスセブンが降る夕闇の空を呆然と見上げているだけ。てっきり、隠しておいたフリーダムで出撃し、オーロックシステムの斉射でユニウスセブンの無数の欠片を撃ち落したりするのかと思ったけど、流石にそれはなかった。ちと残念。

・しかし、ユニウスセブンが落ちて地上は大惨事になるようだけれど、これから地球はどうなるのかねえ。前回でロゴスとやらの一人が言っていたけれど、あんなんでもう一度戦争をするだけの国力が果たして残るのだろうか? まあ、ブルーコスモスの連中はシェルターに隠れられるから全員無事なんだろうけれど。予告を見る限り、彼らの手足になって働く兵隊さん達の生存は、か・な・り・怪しいと思わざるを得ない。何せ、一般市民に逃げ場はないのだから。
 実際の話、ここまで話の規模がでかくなってしまうと、単なる陰謀論では風呂敷は畳めない。畳んでもいいけど、説得力はない。まあ、「種」もそういう意味ではかなり強引な展開だった。あれをクルーゼの怨念とアズラエルの復讐にパトリック・ザラの妄執と、個人に帰して片付けたのは今でも大問題だと思っているし。
 今の所、デュランダルが前作から通じての真の黒幕である、という説がネットでは有力ですがそれはあまりにも歴史というものを舐めすぎているとしか思えません。事実、今回のユニウスセブンの落下工作にしても、既に不確定要素としてミネルバとファントムペインが関わっている訳ですし。これらの参戦を正確に読んでいたというのなら、それはもうナチュラルとかコーディネイターとかではない。何か別の存在でしょう。
 なんで、僕個人としてはデュランダル黒幕説は保留するとしても、彼に全ての責任を負わすというのは頷けませんね。

・で、次回からは地上編。ミネルバはまたも融除剤ジェルを噴出し続けるのであろうか?

 満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-11-20 20:23 | 感想
2004年 11月 17日

PHASE‐05 癒えぬ傷痕

・アバンタイトルについて「ユニウスセブンを太陽風で動かした」というのがネットでは信じられているようですが、ちょっと違うのではないかと。
 これに関して僕はアニメ誌の各話紹介を読んでいないので何とも言えないのですが、あれは設置されているのが「フレアモーター」と呼称されていることを考えると、太陽風をエネルギー源として作動する一種のソーラーセイルなのではないかと。
 まあ「あの巨大な電卓はなんじゃあ?!」と心の中でツッコミを入れてしまったのも、紛れもない事実ですが(汗)。しかし相変わらず、見せ方というか演出が「種」は下手くそです。作動の瞬間、すぐ引くのではなく、取り付けられた装置がどんな風に働くのかを見せてから、ロングにすればもっと分かり易い「絵」になるのに。あれじゃあ、見ている方も中途半端な知識があるから、余計に混乱してしまいます。
 それにしても、フレアモーターとやら数多過ぎ。オリジナル仕様のジンマニューバー2型もそうだけど、あんなん、一介のテロ集団では揃えられません。まあ、だからこそ黒幕の存在を予感させるのかもしれませんが・・・。

・で、本編が始まると、今回最大の問題カット(微苦笑)。あれで男女の割りない仲ではないと言われても、誰も信用しませんがな。しかしまあ、前回の「種」で視聴者から抗議が殺到したのはどうでもよかったんでしょうか。それとも、少年少女だったから問題になったのだと、製作者側は高を括ってんでしょうかね。子どもには性の決定権はないから問題になっただけだ、と。これの何処が子供向けなんだろう? 言ってることとやってることがてんでちぐはぐだと思います。
 また、別の所でも指摘されていましたが、デュランダルとタリア艦長の関係が公然の秘密だとすると、第1話で彼女がアーモリーワンの司令部から軽んじられていた理由も推測出来ます。能力ではなく、色香で新鋭艦艦長の座をせしめたと思われているのかもしれません。しかしそうなると、今後のミネルバのザフト内の立場も微妙なものになりかねませんなあ。

・まあ、その後のカガリの激昂とシンの反発はどっちもどっちだと思います。立場の違いですから。そういう意味では、(ナチュラルに対する暴言も含めて)決して悪いシーンではない。ただ、シンは家族を殺されてしまった悲しみから、そこから先に進めていないことも示してしまった。
 これは繰り返しになるけれど、何故、シンはMSパイロットを目指したのかが分からない。あの後、レイとの会話の場面を入れるなら、余計にそこでシンの考えとか生き方を示すべきではなかろうか。そうでなければ、「種」での経緯を知っている視聴者はシンに感情移入し辛いだろうから。
 確かにカガリもすぐ感情的になっちゃうのは悪い癖だけれど、だからと言ってオーブが侵攻されるのを当時の国家首脳部の所為にするのも間違っている。連合“首長国”だからね、オーブは。この用語が厳密な意味で現代の地球と同じという保証はないけれど、これが現代のアラブ首長国連合と同じニュアンスで使われているのなら国民に選挙権がなくても何ら不思議じゃない。つまり、政治を行う人間は必ずしも国民に対して説明責任なんかを負っている訳ではない、ということもあり得る。議会もないような描写だったし。
 そもそも、コーディネイターであるシンが戦争勃発後の地球で曲がりなりにもあの日まで平和に暮らせていたのは、そこがオーブだったからな筈。これは奇麗事かもしれないけれど、国民には政府首脳が何をしているのかを考え、判断することが必要なのではないだろうか‐その結果、オーブがやばいとなればプラントに早めに逃げ出す、という選択肢も存在した筈。そうしたことを棚に上げて『考えが足りない』とカガリをなじるシンには、悪いけどまだ良いイメージが持てないなあ。

・で、アスランは議長特権でザクのコクピットに。まあ、この辺りの曖昧さはシリーズの伝統なのか。それとも伏線なのか。アスランではなく、アレックスという人物に対する扱い次第でどう転ぶかが決まるのではなかろうか。あくまで議長がアスランだと主張するならそのままザフトに取り込まれても不思議はないし、逆にアレックスとして遇するなら大した問題ではない‐何故なら、亡命した以上アレックスという人物はオーブの正式な国民だからである。アレックスがデュランダルの言うことを聞く謂れはないのである。

・加えて、今回のブルーコスモスの首魁たるロード・ジブリール初登場。“ロゴス”と総称される組織幹部らに対し、コーディネイターとの徹底抗戦を構える演説をぶって大勢を決定しながら、何やら苛立っている御様子。少なくとも、現状に対して満足しているのではないらしい。果たして彼が望むのは「青き清浄なる世界」なのか。それとも・・・。
 そう言えば、例の特殊部隊のことをジブリールは「ファントムペイン」と呼んでいたように聞こえた。と、言うことはやはり連合軍内のブルーコスモスのシンパによって極秘裏に‐恐らくは軍首脳部にすら‐結成された部隊なのだろう。装備はブルーコスモスの母体には「国防産業連合」が絡んでいるのはまず間違いないだろうから、ここから最新鋭のものが流れて来ているに違いない。

・今回はディアッカとイザーク。来週はキラにラクスと、そろそろ旧作のメンバーが出始めてきましたな。もう暫くするとミネルバも地上に降りてオーブに行くらしいし、そうなるとアークエンジェル組との再会も近い?

 満足度=☆☆★★★(2個):ただし、冒頭のタリアの後姿で星半個分追加(笑)
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by shunichiro0083 | 2004-11-17 02:01 | 感想
2004年 11月 07日

PHASE‐04 星屑の戦場

・そう言えば、ミネルバって何かに似ているなあ、と考えていたのですが、昨日仕事中にフッと思い付きました。ジェイアーク(byガオガイガー)です。しかしだからと言って、ミネルバがMS形態に変形して“ミネルバガンダム”とかになったら、逆に面白いと思うかもしれない。けど、やっぱり、それはそれでイヤだなあ。

 まあ、それはさて置き、4話です。今回の最大の見どころは咄嗟に操艦に口を出すアスランでもなければ、そういうことを暗に嗾けるデュランダルでもなく。勿論、デュランダルのことを「ギル」などと親しげに呼ぶレイでもありません。
 個人的には強奪部隊側のパイロットがあっさり、カオスガンダムのガンバレルを使いこなしていたことにあります。皆さんも知っての通り、ガンバレルを扱うには身体能力とは明らかに別種の能力‐空間認識能力が必要です。「種」世界では物語前史でお亡くなりになったメビウス・ゼロ隊の方々を除けば、ムウ・ラ・フラガ、ラウ・ル・クルーゼ、モーガン・シュバリエ、ブレア・レヴェリーの四人のみ。
 この内、クルーゼはムウの実父のクローンであるし、ブレア少年も個人名は特定出来ないがメビウス・ゼロ隊のメンバーのコピーであるとされています。またその一方で、コーディネイター側が遺伝子調整技術によってこの空間認識能力を持つパイロットを誕生させた、とする事実も現時点では不明です。
 こと、このようにわからないことだらけの“空間認識能力”ですが、取り敢えずはっきりしているのは「コーディネイター・ナチュラルを問わない」「ごく少数の人間のみが保有する」そして「遺伝子調整では生み出すことが出来ないが、クローンによる複製ではそれを先天的に持つ可能性が高い」ということ、でしょうか。
 まあ、最後の項目は僕の完全な推測ですが。まあ、この能力を持ったコーディネイターは厳密に言うといない訳です。クルーゼは? ということになるのでしょうが、ここではより高度な薬剤を用いて強化された肉体を保っていた‐たまにあった服用シーンはこれ‐ブーステッドマンであると判断します。
 ファンサイトの中にはあの薬を「老化抑制剤」としているものもありますが、それだとクルーゼはナチュラルということになり、コーディネイターと同水準の身体能力を持っているということの説明が付かなくなってしまいます。フラガ家の男子は皆、コーディネイター並の優れた能力を持っている、でもいいのですが、そうすると今度はムウがナチュラル用のOSを積む前のストライクに乗れなかった理由がなくなってしまうのですよ。
 実際、これはスーパーコーディネイターとして調整されたキラも、新しい主人公のシンも保有していない程稀有な能力な訳ですが、スティングはこれを持っていたのだから、僕が驚いた理由も分かって頂けるかと。
 いや、それはさておき。この「種運」程主人公の目立たないアニメも珍しいですな。シンが目立ってる所と言えば、物語冒頭の回想シーンと、出会い頭に女の子の胸を揉むシーン。それに逆上して、カガリに食ってかかる、これくらい。ここまでの4話の殆どが戦闘シーンだったというのに、肝心のこういう部分ではいいとこなし。
 逆に目立つのがレイのニュータイプじみた優秀さや、人よりも微妙に早いアスランの判断力や戦場経験に裏打ちされているのであろう判断力であり。また、デュランダル議長の狡猾さにも通じると思われる強かさであろう。
 今の所、シン・アスカという個性はこうしたキャラクターの中に埋もれてしまっているのが実情である。本来ならば、今回の話でダガーL2機を撃墜するべきはシンである。セオリーから行けば、この辺でそろそろインパルスガンダムは格好良い所を見せておかねばならないのだから。にも関わらず、今回もシンとインパルスは良い所を見せられずに終わってしまった。
 見せ方と言えば、ガーディ・ルーとミネルバの戦闘も分かり辛い。あれはどうやら、機関を停止したガーディ・ルーが打ち込んだワイヤーで小惑星を一回転して、ミネルバの後ろに回りこんだのだと思うのだが・・・今一つ自信がない。何故かと言うと、先週の最後で回り始めた時にはまだ、ミネルバはガーディ・ルーをロストしていないと思うからだ。さりとて、ダミーを射出したという描写もなかったと思う。
 この、視聴者に「自信がない」い言ってしまわせる演出というのはやはり失格ではないかと。本来ならば、あそこはガンダム同士の戦闘を削ってでもミネルバの艦橋内に模式図を映し、どういう戦術が行われたのかをデュランダルに問われたタリアに解説させるのが筋ではないだろうか。
 そうした位置関係の把握が不親切なので、その後の瓦礫に隠れてのタンホイザー発射による形勢逆転のシーンが生きて来ない。折角ブリッジという格好の舞台があるのだから、それを上手く生かして随所随所で俯瞰図を入れていけばいいと思うのだけれど。
 あと、気になっていたのが、先週の最後でどうしてブラストインパルスとザクウォーリアの2機しか出さなかったのだろうということ‐まあ、今回の冒頭でゲイツが一瞬で2機沈められていたので、実際には4機だったのだが。だったら出撃シーンを入れておけばいいのになあ、なんて思いました。

 さあ、これでガンダム強奪作戦も一段落で、次からはユニウスセブン落着阻止作戦編。懐かしい顔も幾つか出て来るようですが・・・はてさて。どうなることやら。

 満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-11-07 16:36 | 感想
2004年 11月 02日

PHASE‐03 予兆の砲火

・今、ふと思ったのですが、PS装甲っていうのはRX‐78ガンダムのあの装甲の厚さに対するオマージュなのでしょうか?

 いやまあ、それはさておき。第3話になっても、あんまり活躍しないザフト側のMSたちです。幾ら量産型とは言え、前回前々回と全くイイトコなしのゲイツやらジンやらディン、ガズウートは為す術もなく撃墜される一方。
 これによって強奪された3機のガンダムの強さが際立つ一方、相対するインパルスの強さはあまり見えて来ません。ここはやはり3機のガンダムの脱出のサポートとしてダガーL部隊を投入させ、これを殲滅させることでインパスルの性能の凄まじさを表現すべきではなかったのではないでしょうか。
 これなら、ここまでの描写に3話・90分かかっても納得がいきます。けど、実際にはネオのエグザスに翻弄され、ガンバレルを二個撃墜しただけに留まります。それもシンの手柄ではなく、レイ機の成果です。これではインパルスが強いとか、シンが凄いパイロットだ、だとかは全く視聴者には伝わらないと思います。
 これがインパルスを駆っているのがキラやアスランと言った前作のエース達だったら、まだ問題も少ないでしょう‐視聴者の殆どが、今名前を挙げたパイロット達の腕前を知っているから。しかし、実際に操縦していたのは新たなる主人公のシンである以上、あれではレイの凄さのみが伝わるだけではないかと思います。
 ここはやはり、敵側のMS部隊を出して、それを殲滅させた上でエグザスが出る、という流れになるべきだったのではないでしょうか。それなら、シンとインパルスの実力も、仮面大佐の腕前も過不足無く表現できたのではないかと思うのですが。
 総じて、新主役機・インパルスガンダムの魅力を余すことなく表現した、とは程遠い内容だったと言わざるを得ません。

・その一方、主役のシンも全然良い所がありません。これは主役を狂言回しにしたという、1話から3話までの構成に拠る所も大きいのではないでしょうか。
 僕は前回、
>2話と3話をニコイチにして30分にした方がテンポも良くて、お話もスムーズに行くのではないかと疑っている
と書きましたが、訂正します。ここまでを再構成して、2話分にした方が良かったのではないかと思います。
 ここまでで入れねばならない必要な要素として選ばれているのは

 1.インパルスの出撃合体及び戦闘シーン
 2.ザクシリーズの活躍
 3.ガンダムの強奪シーン
 4.強奪されたガンダムの圧倒的な強さ
 5.オーブ一行の到来と、デュランダル議長との会談
 6.ガーディ・ルーの戦闘シーン
 7.ダガーLの戦闘シーン
 8.MA・エグザスの戦闘シーン
 9.強奪パイロットの最適化のカット
10.アスランの正体を看破する議長
11.カガリに八つ当たりするシン
12.シンとステラの出会い
13.ネオとレイの交感

大体、こんなものでしょう。正直、2話は丸々余計ですから、これを省くだけでも正味2話分で収まると思いますがね。
 それにしても、これまでのお話には説明が無さ過ぎます。当初公開された設定ではガーディ・ルーは連合軍ということになっていますが、本編ではそうと確定させる描写は何一つありません。まあ、裏設定では連合軍も一枚岩ではないということになっていますが、あの強奪部隊がブルー・コスモスの私兵であっても何もおかしくはないような、そんな展開です。
 まあ、今回は前作の「種」との差別化で「謎解き」を全面に押し出す作風にする、ということになったのでしょうが。だからと言って、主人公を蔑ろにしていい理由にはならないと思います。むしろ、そういう展開にするなら主人公を中心に据え、その上で世界の謎を主人公が解き明かして行く、というスタイルの方が馴染み易いのではないでしょうか。
 まあ、こんなやり方で今作のテーマ「戦争は何故起こるのか」をきちんと描けるのかどうかは不透明ではないかと。まあ、前回も言質など何処吹く風で、言うことを変えていた監督のインタビューなど信頼するには値しないのかもしれませんが。

満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-11-02 21:31 | 感想
2004年 10月 30日

PHASE‐02 戦いを呼ぶもの

・さて、この「感想」というカテゴリーでは本編各話について感じたことを書こうと思っているのだが、この第2話についてはお話的には書くべきことが殆どない。全編が戦闘シーンの羅列に終始しているからだ。
 それでいて、この話の戦闘シーンで目新しいものと言えば、ネオが駆るMA・エグザスの戦闘シーンとガーディ・ルーのものくらいだろう。まあ、思い出して取って付けたようにレイの額に稲妻が走るカットもあるが、これもネオとレイの関係を僅かに暗示させる程度でしかない。
 総じて、1話30分かけてやるような話ではなかったと思う。穿った見方をするなら、最後のミネルバの出撃シークエンスをそこに持って来たかった為にわざわざやった話ではないのかとさえ、思えるのだ。
 だからこそ、アスランがザクで奪われたガンダムに対して攻撃を仕掛けるシーンが余計に意味のないものに見えて仕方がないのである。オーブの現首長であるカガリを連れている以上、あそこは逃げの一手しかない。ザクウォーリアとガンダムでは勝負にならないくらい、随行武官のアスランは飲み込んでなくてはいけないのである。
 何もあそこでインパルスを助けるのはアスランでなくてもいい。レイやルナマリアが間に合うような脚本にすればいいだけなのだ。ミネルバに着艦するのに別に機体が損傷したり、カガリが怪我をしたと言う大義名分が必要な訳ではないのだし。それは何より、銃を向けたルナマリアに対するアスラン自身の台詞からも明らかである。
 しかし、プラントの外壁は強固である。一説にはあの壁は自己修復ガラスなるものらしいが、下手な軍艦よりも堅牢だろう。ザフトも下手にPS装甲なんかに頼らないで、この材質を軍事利用する方がいいんではなかろうか。何せ、MSを一発で粉砕するガンダムのビームを十数発(か、それ以上)受けて、やっと破壊出来たという代物なのだから。

 これから第3話を見るのだが、現時点ではこの2話と3話をニコイチにして30分にした方がテンポも良くて、お話もスムーズに行くのではないかと疑っている。
 さあ、どうなることやら。

 満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-10-30 16:16 | 感想
2004年 10月 27日

PHASE‐01 怒れる瞳

・さあ、前振りは終了して「種運」本編の感想へと参りましょう。

 「種運」の幕開けはオーブ攻防戦から。戦火に塗れたオーブ本国から脱出すべく走るアスカ一家の上空では生体CPU三人が駆る3機のガンダムと、キラ・ヤマト操るフリ-ダムが激しい戦いを繰り広げており、シンを除くアスカ家の三人はそれに巻き込まれ死亡してしまう。それを知り、絶叫するシン・アスカ・・・まあ、必要なシーンと言えば必要なのでしょうけれど、それにしては情報量が少ないような気も。
 これはその後の演出の所為でもあるのだけれど、シンがザフトのMSパイロットを目指す動機付けにしてははっきりしていないのですよ。ガンダム同士の戦いで一瞬の内に家族を失ったシンは一体何を求め、何をする為にザフトに入隊したのか。
 それはフリーダム(とそのパイロット)に対する復讐なのか。それとも、平和だったオーブに侵攻して来た地球連合軍を根絶やしにすることなのか‐これはナチュラルを根絶やしにすることとほぼ同義なのだけれど。はたまた戦争そのものを憎み、再び戦争を起こさせない抑止力となる為にガンダムのパイロットとなったのか。
 これを第1話に求めるのを性急過ぎるとは思わない。少なくとも、情緒不安定な金髪姉ちゃんが天下の往来でクルクル踊って、挙句に主人公と出会い頭にぶつかる、なんてことシーンを入れるよりもよっぽどその方が有意義だと思うし。まあ、「また、戦争がしたいのか?」なんて台詞を言わすくらいだから、三番目なのかもしれないけど。だとしても、ちょっと弱い。
 で、冒頭で語られるのは前作「種」の後日談と、今作の前日譚。ナレーションは出ないとばかり思っていた三石嬢で吃驚。加えて、「ユニウス条約」の「ユ」の字も出てこないのにも吃驚‐プラントとオーブの両首脳会談でも一言も出て来ないからね。でもまあ、「種」でも最初の総集編とでも言うべきクルーゼの報告まで、Nジャマーのことは一言もなかったからなあ。この辺、製作者側がアニメ誌を頼っちゃっているのが見え見えなので、凄く嫌。
 そう言えば、「種」でもそうだったんだけれど、どうしてあの世界のMSには本人認証型起動システムが不装備なのでしょう。この現実世界ですら、一部の銀行のATMに使用され始めていると言うのに。軍事兵器なのだから、指紋・声紋・眼紋に加えてデータキイが必要、という具合に。大体、ハンガーのロックにはカードキイが使われているんだから、もっと重要なMSにこそ付けなきゃ駄目だと思うのだけれど。
 これを「ガンダムシリーズ」の伝統、なんて言ってお茶を濁してるようじゃあまるっきり駄目だと思う。確かに、「ガンダム」と名の付く機体が民間人の少年に操縦されたり、敵に強奪されたりするのはかってのシリーズでよく見られたことだけれど、「次世代への種」を自負するのならそれでは駄目だと思うのだ。やるならやるで、見せ方を一捻りしなければ。そもそも、「種運」はSFとしての側面も持っているのだから、同時代の現実の一般的な技術に負けてしまうのではどうしようもないのではないだろうか。
 確かに、ここまで厳密にやってしまうとその次の「無人で無傷のザクウォーリアに乗り込み、操縦するアスラン」というシーンが出来なくなる、という向きもおられるかもしれないが、それこそアスランが事前の情報工作でザクウォーリアの起動コードを手に入れていた、とでもすればいい。量産型だから、超高性能機であるガンダムシリーズよりはセキュリティが甘い、とかアスランに言わせるのも良いのではないだろうか。
 問題なのはそれよりもカガリを連れて来ているのに、ガイアガンダムに喧嘩を売っちゃうという行為だろう。少なくとも、あのザクウォーリアはGAT‐Xシリーズと同等か、それ以上のスペックを持っていると言う設定なのだから、それを表現する為にもあそこは逃げるべきであったと思うのだが。
 こうして三人組が破壊活動を恣にしていると、シン・アスカの駆るソードインパルスガンダムが華麗に合体。まあ、シルエットシステムなる合体については後日に譲るが、それにしてもどうしてインパルスの4パーツは同一のカタパルトから射出されるのだろう。左右にもあるのだから、個別に打ち出せば時間が短縮出来るだろうに。あと、帰還する時はどうなるのだろう。分離して真ん中の専用カタパルトに降りるのか。それともMS形態のまま、左右のカタパルトに戻ってくるのだろうか。どちらにしても間抜けな絵であることに変わりはなさそうだ。

 さあ、これから一年間どうなることやら。

 満足度=☆☆☆★★

 ちなみに、この満足度は最高が☆五つで、最低は★五つです。まあ、後者がないことを切に祈りますが・・・
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by shunichiro0083 | 2004-10-27 20:35 | 感想