shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 04月 25日

PHASE-27 届かぬ想い

・アバンタイトルではエターナルが艦体に岩盤をへばり付かせて偽装し、デプリ帯に潜んでいたようで、ラクスと“虎”を出迎えた様子から考えるときちんとした体制で運用されていたと考えられるのではないでしょうか。
 しかし、ここの所でのデュランダルの言動や、ミーアのきつそうな表情を見るとやはり腹に一物持っていると、視聴者側としては勘繰ってしまいますな。

・アウルとオクレ兄さんは楽しそうにバスケをやっています。彼らの爽やかな表情から察するに、ステラに関する記憶の抹消は無事成功したようです。が、後の描写ではっきりとしますが、アウルは完全には忘れ去ってはいないようです。朧げにではありますが、ステラのことを心の片隅にひっかけている-それは果たして+か-か。
 その頃、ネオはジブリールとテレビ会議中。ジブリールは色々ネオに対して小言を言ってはいますが、決して「貴様の代わりはいる」という台詞は言わないのですね。このことは現在、ブルーコスモスが直接指揮下に置いている実戦部隊がファントムペインしかないことを物語っているのではないかと思います。
 だからこそ、ジブリールもネオに対してあまり強気には出れないのはないですかね。まあ、それでも現場の苦労を知らないボンボンにネチネチといたぶられるのはいいものではなく。意外と、ネオが今回オーブ軍の連中に厭味を言うのもこの辺りの憂さ晴らしなのかもしれません。

・で、ジブリールの台詞「こちらの計画云々」の所で画面に大写しになるデストロイのデータ。これと同じものを、この後出て来る議長もディスプレイに映し出しています。
 そうなると、ジブリールの言う計画と、議長の思惑が同じものであるようにも思えて来ます。が、ジブリールは御存知の通りコーディネイター排斥主義者でナチュラル至上主義者ですから、それらがポーズでないとするなら彼の議長との共謀はまずあり得ません。
 そうなると、やはりブルーコスモスの上位団体であるロゴスが何か絵図面を描いて、裏で糸を引いている、ということになるのではないですかね。
 追記:画面をよく見ると、なんだかコロニーレーザーっぽい画もあります。これは何を意味するのやら・・・ジェネシスII?

・ミネルバは地上の反連合勢力からは「正義の味方のザフト軍」の象徴として祭り上げられているようです。まあ、連合軍とやり合ってあれだけ常勝無敗を続けているのですから、当然と言えば当然ですが。
 この辺りは議長の思惑通り、ということになりそうです。

・が、気になるのはジブリールが民衆を見下している一連の台詞。ここからジブリールが更に選民思想というか貴族主義者であることも明確になるのですが、彼は同時に遠大な企みを抱いており-これが「計画」なのでしょう-そうしたことを理解せず、近視眼的に目先の利益だけに囚われる者として民衆を蔑視し、憎悪しているようです。
 また、竹田プロデューサーの弁によれば、デュランダルも平和を求めているとのこと。こうして考えていくと、この二人やロゴスは立場や思想は違えども、『世界人類が平和でありますように』という究極の理想社会を求めて暗躍している、ということにもなります。
 ま、誰の為でもなく、誰のものでもない、自分自身だけが理想とする砂の城みたいな「平和」のような気がしますが。本当に「私に支配される世界こそが唯一の平和な世界なのだ」とか言い出しそうで怖いです。

・やっぱり、ルナマリアのアレはタリア艦長からの命令だったようです。しかしながら、タリア艦長も自分の意志ではなく、議長辺りからの命令を受けているようにも思えます。
 この時、きちんと失礼のないように断わってから艦長に質問する辺り、ルナマリアがきちんとした軍人であり、シンは規格外なのだなあと思いますね。こういう質問をするということは、やはり、ルナマリアはアスランに好意を抱いているのでしょうか。
 そのアスランですが、アークエンジェルらと込みではありますが、プラント・連合間の戦争を止めた人間として理解されているようです。艦長もアスランは裏表のない、腹芸の出来ない不器用な人間として理解しているようですし。
 その一方で、アークエンジェルはやはり胡散臭い、主義主張のはっきりしない勢力、として認識されている様子。無理もないですが。普通にその行動を見ていれば、そういう結論に達すると思います。
 あと、ルナマリア、ラクス暗殺の発言や議長への疑念なんかは編集して、カットしちゃったんじゃないかな、とも思うのですが。

・ステラは一向に回復せず、拘束されたまま加療を受けています。個人的にはロドニアの施設から奪取したデータを使えば、もっとましな治療が出来るのではないかと思ってしまいました。
 いくらこの種の研究についてはプラントよりも連合の方が進んでいるとは言え、それに関する膨大なデータも手に入れているのでしょうし、必要であれば無傷で接収したあの研究施設の設備も使える筈。更に言うなら、いくらミネルバが最新艦でも医療設備は陸上施設の方が充実しているのではないですかね。
 ステラをミネルバに乗せたままデータごと移送せよという指示が何処から出たかは不明ですが、議長が絡んでいるのはまず間違いないようにも思えます。ひょっとしたら、治療の名目で議長がステラを再強化して、己の隠し玉としてデストロイに乗せるんじゃないでしょうかね-飛躍しすぎです、自分。
 しかし、このシーンのステラ、実に痛々しいですなあ。シンが心配する気持ちも分かります。

・カケミカズチ艦橋での会議ですが、ここまで戦力差のある戦いについて、一佐が心配するというのも解せない話です。普通に考えるなら、いくら最新鋭艦とはいえ一隻の戦艦に対し、一個戦隊で臨もうというのですよ。
 確かに、トダカ一佐はオーブ洋上でミネルバ-というかソードストライク1機に沈められる連合機動部隊というのを見せ付けられていますから仕方のないことなのかもしれませんが。けど、今回はガンダム2機が味方にいる訳で、そういう意味でインパルスに匹敵するMSが自陣営にもいるのですから、あそこまで一方的な戦いにはならないと判断出来るのではないですかね。
 そう考えるとやはり、トダカ一佐としてはミネルバやアークエンジェルとは戦いたくない、という思いが強いのでしょうね。トダカ艦隊の幕僚も多かれ少なかれ、そういう気持ちであるのではないかと思います。
 ただ、それは同時にウズミ時代のオーブに対する未練であるとも考えます。ユウナに代表される、大国の意向に従順になることでのみ国を守ろうとするその姿勢を苦々しく思い、だからこそカガリやアークエンジェル、ミネルバに希望を抱いているのではないかと。
 そうでなければ、ユウナを持ち上げるネオの台詞とそれに無邪気に喜ぶユウナに対し、苦々しい表情を浮かべはしないのではないですかね。

・アークエンジェルにミリアリアが戻り、ラクスと“虎”が抜けた穴は一応埋められるようです。
 ちらっと覘いた限りではアークエンジェルが水中でMSの発着を出来ることに驚かれた方もいるようですが、宇宙空間でもノーマルスーツなしでハンガーにいたりしていましたから、その辺の気密やエアロックといった基本的な施設は改修前からあったと考えていいのではないかと思います。
 それを水中でも使えるようにする為に、排水ポンプといった設備は新たに追加されているのでしょうが。

・ミリアリアさん、ディアッカは正式に振ったようです。前後の台詞から推測するに、旦那面して細々としたことにまで口出しする男は好みではないようですね。ディアッカはそんな風には見えませんでしたが、イザーク隊の副長を務めていることを鑑みると、行動的過ぎる人間を見ると諫める癖があり、そこがミリアリアはきに入らなかったのかも。
 けど、まあ、男女の仲ですから。いつ、ヨリが戻ったという急展開になっても別に驚きはしませんがね。ディアッカの方も諦めていないかもしれないし。

・しかし、この後のアークエンジェルでのブリッジのやり取りは少し分かりませんね。単独で行動しているアークエンジェルでさえオーブ艦隊の動きを察知しているのに、ザフトという軍組織に属するミネルバがこの大規模な動きを読めていないとは。
 アークエンジェルが謎の「ターミナル」という所から情報を提供されているということを匂わせる台詞もありましたが、一体それは何なのか。また、ミネルバのこうした動きを連合も察知していた訳で、そうなるとザフトは情報収集をしていない駄目軍隊ということになってしまうですが・・・どうでしょう。
 まあ、確かにインド洋の時もカーペンタリアの目と鼻の先の島に前線基地を建設されているのを知らなかったくらいですから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが。
 ちなみに、偵察型ムラサメがミネルバを航空から察知しているということは、Nジャマーが既に散布されていないということなのかもしれません。宇宙空間での戦闘でも長距離強行偵察複座型ジンが活躍していた所を見ると、「種運」の戦闘ではNジャマー散布はないことになっているのかもしれませんね。

・シンもアスランも悩んでいます。理由は違いますが、自分の大切な人が絡んでいると言う点では同じです。そんなアスランを目の当たりにしても知らぬふりをせねばならぬルナマリアも、やっぱり辛そうです。
 しかし、そんな物思いに耽っている暇は彼らにはありません。オーブ艦隊からの艦砲攻撃がはじまります。で、今回ミネルバを襲った砲弾をアーサーは「自己鍛造弾」と言っていますが、上空で四方八方に小さな弾が撃ち出されている描写から推測するに「榴散弾」もしくは「榴弾」を使用しているように思います。細かいことですが。
 今回のオーブ艦隊の攻撃はあくまで遠距離から艦砲射撃でミネルバを攻撃しつつ、厄介なインパルスやセイバーと言った超高性能MSはMS部隊に対抗させることで、本体への攻撃を困難にさせるというもの。極めてオードソックスな戦術で、オーブ沖や前回のダーダネルス海峡戦での結果を貴重な戦訓として活かしているように見えます。
 迎え撃つインパルスはブラストシルエットを装備。対MS戦闘よりも、対艦攻撃を主眼に置いた装備を選択した訳ですね。しかしながら、海から迫るアビスの一斉放火に阻まれ、さながらビームとビームの撃ち合いになってしまいます。
 ブラストシルエットは飛行こそ出来ませんが、背部のスラスターの角度を調節することで水上移動は可能なようです。ソードシルエットはこれが出来ませんでしたから、今回の戦闘では取り敢えずベストな選択だったのだと思います。
 それに引きかえ、ザクはまたも出番なし。前回のロドニアで使っていたグゥルは何処に置いて来てしまったんでしょう。よもや、ロドニアの施設の備品だったから持って来れなかった、とか言うんじゃないだろうなあ(溜息)。

・ネオがどうやらステラに対し、若干の感情を抱いていたことが確定しましたね。それが人としてのものなのか、道具に対する愛着でしかないのかははっきりしませんが。「弔い合戦」という心の声からも後者だと思いたいです。

・ミリアリアは結局、アークエンジェルのクルーとして収まってしまいましたね。
 そうなるよりも、敏腕カメラマンとしてアークエンジェルと外界とを繋ぐ存在として活躍して欲しかったのですが。プラントに渡って議長を取材したり(ディアッカに言い寄られたり)、ジブリールを突撃取材したりと、色々な展開が期待出来たのになあ。つくづく残念無念、です。

・で、最後は浮上離水するアークエンジェルと、出撃するストライクルージュ&フリーダムでした。
 しかし、幾ら動かなきゃはじまらないとは言え、何の代案や善後策もないまま戦場に向かう、というのは頭が悪すぎるとしか言いようがないような気がします、キラ。
 
・来週のタイトルは「残る命 散る命」・・・下馬評通り、アウルがいなくなったりしないことを祈るばかりです。
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by shunichiro0083 | 2005-04-25 20:50 | 感想
2005年 04月 17日

PHASE-26 約束

・まず、最初にお断りです。今回、ビデオ録画に失敗してしまい。まあ、それは今回はたまたまリアルタイムで見ていたので最悪の事態は避けられたのですが・・・今度は書いていた記事が途中で消えてしまいまして(溜息)。
 そんなこんなで、今回は100%記憶で書いております。加えて、記事が消えたダメージは大きく。ただでさえ減っているモチベーションがガクンと落ちております。
 なんとか頑張って書くつもりですが、どうなりますことやら。なんとか思い出し、気持ちを奮い起こして書くつもりですが・・・こんな僕ですが、生温かく見守ってくだされば幸いです。

・Aパートはステラをめぐるミネルバのごたごたが中心です。
 シンはアスランの静止も聞かず、傷ついたステラをミネルバに運び込みます。このシンの行為をタリア艦長は軍規違反だと叱責します。しかし、個人的にはこれまでのシンの行いを見逃して来たのに、急に軍規を楯に取って説教されてもシンは素直に聞けないでしょうね。
 まあ、ステラのことを心配するシンの気持ちも分かります。自分が助け、あんな別れ方をした女の子がこともあろうにガイアのパイロットでエクステンデッドだったのですから。
 にしても、ステラはハイネをその手にかけた憎きパイロットの筈。そういう部分でのシンの葛藤というのはないんですかね。気になる女の子と、先輩パイロットを撃墜した仇と。そう言えば、前回のガイア戦でもそういう面はすっかり抜け落ちていましたっけね。

・さて、Bパートは打って変わってキラとラクスの話です。
 ラクスは事態を探るべく、プラントに潜入することをキラに告げます。しかしどうせ情報収集の為にプラントに赴くなら、もっと早い段階で行くべきだったのではないですかね。カガリを拉致した直後とか。北海の底で「何も判らないから」とか言ってる暇があったのなら、そういう時に行っておけば良かったのに、と思ったのは僕だけではないと思いたい。
 それに加えて、ラクスと“虎”が偽ラクス御一行に成りすますのですが、そのやり方が如何にもスマートではない。あれじゃあ、単に偶然通りがかったとしか思えない。
 ノイマンなんかがハッキングして、ミーア達がディオキア基地に着く時間を調べているシーンとか。“虎”が小細工してミーアが乗っている車を故障させて、その隙に入れ替わって正面から堂々と基地に入り込むとか。遣り様も尺も、十分あったと思うのですがねえ。

・なんだかんだでシャトルを強奪したラクスらに迫るミサイルの雨霰を、満を辞して登場したフリーダムがマルチロックオンで全弾撃墜。
 慌てて出撃したバビもガズウートもフリーダムの敵ではなく。かくしてラクスと“虎”を乗せたシャトルは無事、プラントへ向かうのでした。
 しかしあれではバビもガズウートも単なるフリーダムの咬ませ犬ですな。別にプラモが出る訳でもないのだから、無理に新型にする必要はないと思います。インパルスの出番がないのにフリーダムの見せ場はある-これではインパルスのプラモも売れないでしょうねえ。

・ルナマリアは自室で隠し撮りした写真&盗聴したテープを手に、何やら溜息を付いている様子。
 本来なら-そしておそらくは-タリア艦長に復命し、アスランの行動の一切を報告する筈だったのでしょうが。ロドニアの施設を巡る騒動の所為で、タリア艦長への報告が後回しになってしまったのでしょう。彼女、素直に報告するのかな?
 何か、今回の一件が原因でルナマリアの心がアスランから離れてシンに向かうのかな、とかとも思いましたが・・・どうでしょ?

・どうやら、エクステンデッドの“最適化”はやはり記憶を取捨選択することのようです。オクレ兄さんとアウルはステラの記憶を消されてしまいます。
 一方のネオはそんな彼らエクステンデッドの手綱を上手く握っていると、ブルーコスモスの上層部からの評価も高いようです。ミネルバ相手に敗戦続きなのもあまり関係ないのは、本来ブルーコスモスが軍事と無縁だからなのでしょうか。
 そんな上層部の非常な判断に対し、ネオは複雑な気持ちを隠し切れないようにも見えますが・・・さて。

・ミーアが何気に鼻持ちならない女、として描かれていましたね。アスランと飯食っていた時のあのしおらしい態度も演技だったらしい。大したもんだ(苦笑)。

・そう言えばEDも今回から変わりましたね。なんかラウやらムウやらナタルやらフレイやら、旧作の、しかおお亡くなりになった方々も総出演です-違和感を感じたのは自分だけですかね?

・と、まあ、そんなこんなで書いて来ましたが、細かいディテールや台詞なんかは違っている可能性も大いにあります。気が付いた箇所は随時修正していくつもりですので、何かお気付きの点がありましたらコメント欄にてご指摘頂けるとあり難いです。
 では。
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by shunichiro0083 | 2005-04-17 01:01 | 感想
2005年 04月 09日

PHASE-25 罪の在処

・下馬評通り、今回からOPが変わりました。個人的には前のハイカラのものがお気に入りだったので、ちょっと残念。EDがそのままなのは嬉しいですね。
 OPの映像ではデスティニーが大活躍-かと思ったら、見返しているとなんかザクやグフと戦っているッポイ。ありゃあ、とビデオをコマ送りにして目を凝らしてみると・・・こりゃあフリーダムMkIIではないですか?!
 ロングな上に動きが早いので分かりづらいですが、肩アーマーの端の赤色といい、一瞬アップになる際のV字アンテナの形状といい、分かりづらいですが少なくともデスティニーではありません。
 で、その後の爆煙の中から出て来てポーズを決めるのが、正真正銘のデスティニーという流れと見ました。節穴でした。他サイトでの指摘を受けてもう一度見直したのですが、徹頭徹尾タイトルバックまでフリーダムMkIIでしたね。反省。
 しかし、顔に傷のある金髪は誰なんでしょう? 初見では「鷹」のアニキかと思いましたが、よくよく見ると顔面(鼻梁と頬にかけて)に真一文字の傷痕が。ネオの素顔だ、鷹は生きていた、と噂だけはありますが、実際は不明です-まあ、パターンで行けばネオの素顔、ということになるのでしょうが。
 一方、ハーレム状態のアスランのカットにはメイリンが追加されていて、ミネルバに居残る彼の今後の女難が一層険しくなるのを暗示していましたね(本当か?)。
 この他にもOPの終盤には青いグフイグナイテッドがいたり-流石にハイネは退場-、なんか見覚えのある重MSがご丁寧に3機もいたり。赤い、前作のジャスティスを彷彿とさせるガンダムの顔のアップもありました。
 まあ、総じて気にしている人が言う程、キラが全面に出された映像ではなかったと思います>新OP。と、いうより、誰が主人公なのかがより解りにくくなった、と僕は感じました。

・アスランとキラ&カガリの対峙は、どこまでも平行線のまま。
 しかし、アスランの回想シーンに出て来る議長の台詞ですが、本編の流れの中で見聞きしていると何となく分かったような気になり、納得もしてしまうのです。が、こうしてそこだけ抜き出されると(前後を理解している身であるにも関わらず)何を言っているのか、何を言いたいのかがサッパリ分からない意味不明の言葉の羅列になってしまっていると思いました。
 しかしながら、ここにきてのキラとアスランのやり取りはアスランの方に軍配が上がるでしょう。
 実際、キラの言葉には説得力がないんですな。確かに状況証拠はプラントに不利なのですが、だからと言って絶対的な物証がある訳でもない。冷静に判断するなら、直接攻撃されたアッシュ部隊を迎え撃つ以降のキラ達の戦いには「理」がないんですね。他人を納得させるに足る「理」が。
 だからこそ、キラはアスランに正論を吐かれると黙りこくるしかない。確かな証拠ではなく、小さな、しかし重い疑惑でキラ達は動いているからそれを説明することが不可能になってしまっている。視聴者なら議長の怪しげな言動を知ることが出来ているからキラを庇うことは出来るけれど、神ならぬアスランやその他大勢の登場人物が真っ当に判断したら、アスランのようになるでしょうね。

・ただ、その後のオーブ云々の台詞は感心しませんなあ。なんか、出来ないと分かっている上で、相手の反論や行動を封じ込める為に正論をぶっているようで。
 「戦場に出てからじゃ遅いんだ」-アスラン、その台詞は自分自身に返って来るモノなのだということを自覚して使っているのかい、君は?
 ただ、アスランも口調は結構強気ですが、カガリの指輪が目に入る度に顔を背けている所を見ると、その言葉とは裏腹に心は今も揺れているようです。
 しかしながら、オーブ以外の連合と戦うことに抵抗はない様子でもあります。もっとも、オーブの理念というのは言うなれば究極の孤立主義なので、生前のウズミ氏はああいう言い方をしていましたが結局の所国際協調路線とは程遠いもの。プラントの考えと、カガリの主義主張とは相容れぬものであります。
 そういう意味ではキラの考えも、カガリのそれとは似て非なるものです。ただ、ならば何故、事ここに至るまでキラは何もしなかったのか。ああいう高邁な思想を持っているのなら、世界が戦火に塗れる前にこそ動くべきではなかったのでしょうか。
 あの世界では反戦運動は戦争が起きるまでのこと。一旦、戦争がはじまってしまえばあとはもうレジスタンスしか出来なくなってしまいます。それはキラが望まぬ、戦闘行為を-敵と見定めた兵士の命を奪うことに他なりません。
 撃ちたくないのならば、撃たねばいい。けど、実際は卓越した自身の技量と、スーパーロボットの戦闘力で敵を倒して行くキラ。だからこそ、彼は非難されるのでしょう。その矛盾した行動と、思想故に。
 なお、これは僕の考えですが、人の命を奪う(奪いかねない)行為をする以上、人は矛盾しているのだ、などという定型句でキラを免罪することは出来ないと思います。彼は、一人の人間が持ち得る以上の力を持ち、それを恣意的に運用出来る立場にいます。
 だからこそ、強大な力を持つキラは自らの行動を自制し、物事に当たるに対し慎重にならねばならないのではないかと思うのです。

・しかし、ロドニアのブーステッドマン研究養成施設は一体何時、廃棄が決定されたのでしょう?
 あの無差別かつ大量の惨殺は・・・まあ、いいとして。時限爆弾のタイマーが有効だったり、血の色-そこまでは気にしていないのかな-や、血が乾いて凝固していない風な描写からはあんなになってから然程時間がたっていないようにも見えるんですがね。
 まあ、データがそのまま消去もされずに残っていたというのは施設もろともコンピューターも破壊されるから大丈夫、という判断だったのでしょうがやっぱり甘いですよね。念には念を入れないと。雑木林の中から様子を窺うくらいだったら、そうした部分はちゃんとしておかないとねえ、連合さん。それとも、ブルーコスモス?

・レイのあの不可解な症状は、結局解明されずじまいでしたね。何やら過去の回想シーンはありましたが、手を繋いでいた若かりし日のデュランダルと、もう一人ははっきりせず。ただ、ラウにしては金髪が柔らかすぎる感じに見えたので、個人的にはネオなのかな、と。
 OPのあの斗貴子さん傷がネオの素顔なのだとしたら、あの仮面で顔を隠していても辻褄はあいますしね。
 それとも、アウルの「母さん」と同一人物だったりして-服装は違いますが。
 いずれにせよ、レイはブーステッドマン研究施設か、それに酷似した環境に対して激しい心的外傷を持っているのはほぼ確実のようです。

・研究施設のこの異常な状況をタリアは内乱と判断していましたが、現時点の連合とザフトの微妙な戦局で内乱が起きたとはいささか考えにくい所。
 しかし、連合のブーステッドマンがああやって小さい頃から育てられていたとするのなら、ステラ達エクステンデッドこそが本来目指していたものであり、クロトら前回の生体CPUは促成栽培の紛い物、ということにもなりかねません。
 或いは、逼迫した戦況を早急に引っ繰り返す為、出来損ないではあることを承知で捨て去られた筈の生体CPUを敢えて採用したのかもしれませんが。
 しかし本当に連合-よりはブルーコスモスというべきなのですね。この頃まだ連合は組織されていませんから-はプラントを仮想敵国として認識し、その対応策を検討して来ていたのですねえ。何せ、タリアが読み上げた記録には「64年」とありましたら(C.E.公式年表ではMSジンが開発される前年)。

・今回、ステラの心理は少々分かりづらかったですね。何せ「死」というブロックワードにも錯乱しませんでしたから。
 これは海辺でのシンの言動が何故か彼女の深層心理にまで働いて、「護る」という言葉が作用していると見るべきなのでしょうか。自らブロックワードを口走り、恐慌状態に陥ったアウルの言動から仲間であるアウルの大切な「ロドニア」の「母」を、今度は自分が護らねばならないと思い、ああいう行動に出たのかなあと想像しております。
 表層ではシンのことを忘れていても、実際には「護る」という言葉と密接に結び付いて心の奥底にある、という見せ方は好きですね。

・今回の戦闘シーンの白眉はなんと言っても、合体せずに出撃したインパルスでしょうね。いや、個人的にはソードシルエットとの換装シーンが入るんじゃないのか、とか思っていたのですがそれもなく。
 アスランの気配りのお陰でシンはステラを撃墜することはありませんでしたが、それと知らず「護りたい少女」を自らの手にかけるという悲劇も回避された訳です。
 そう言えばアスランの戦闘指揮も、それらしいものが描写された初めての回、ということになるのでしょうね。
 どうやら来週は傷ついたステラをシンがミネルバに運び込むようですが、その前途は多難のようです。問題は自分の考えが殆どなく、人(ネオ)の言われるままに戦闘を行うステラにあるのでしょうが。ここいら辺がうまく出来れば、既に多くのブログで指摘されているようにステラとともにシンが人間的に成長して行く、という目もあったのでしょうが・・・果たして。

・しかし、アスランは結局、何故、自分がザフトに復隊するのが最善と判断したのかを、その根拠を話してはくれませんでしたね。

・先週のあのカットは戦力の再建に不眠不休で働いているトダカ一佐以下軍人と、それを知って知らずか眠りを貪るユウナ-というものだったのですねえ。
 ま、あの場にユウナがいても邪魔なだけですが。何の役にも立たないしね、アイツ。

・アーサーは今回もいいヘタレっぷりを披露。いや、いいバイプレーヤーだなあ。

・アスランはクロトそのものを知っていたのではなく、その下に(何故かあった)レイダーのデータから推測したのでしょうね、きっと。

・いやあ、アクレ兄さんはいいやつだ。きっと、口は悪いが優しい、面倒見のいい兄貴分なのだろうなあ-敵以外には。

・ガンプラの寸劇CMが今回はありませんでしたね。ちょっと残念。

・次回は宇宙に上がるシャトルを守るべく、バビと戦うキラ&フリーダムという感じなのでしょうか。これだから(以下略)。
 そう言えば、偽ラクスの髪飾りが本物と同じものになっていましたね。何かあるのかな?

・最後に一言だけ。度を過ぎた残虐描写はよくないと思います。作劇に必要不可欠とも思えませんでしたしね。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-04-09 23:16 | 感想
2005年 04月 03日

PAHSE-24 すれ違う視線

・ハイネよさらば、FAITHの若武者・・・みたいなアバンタイトルの後、ミネルバはマルマラ海はポートタルキウスに寄港しています。
 まあ、先週から言われていたことではありましたが、ミネルバクルーにも戦死者が出てしまったようです。当然といえば当然な訳ですが、スタッフがこうした描写で何を表現したいのかがちょっと分からない部分ですね。
 キラと言えば不殺、というくらいその理念は有名というか、一人歩きを始めている観が強いのですが、この描写によって「非戦」という本作のテーマに肉薄出来るかは正直まだ疑問です。
 無論、「不殺」と「非戦」は全く関係のないものですから、あの戦闘に意味などないのかもしれないのですが。ただ、それならば戦争に反対する、とか、オーブの理念云々という部分にまでキラに踏み込ませる理由もないのではないかな、と。
 シンが憤るのも分かります。が、アークエンジェルとオーブは別物なのだということも理解しないといけませんねえ。ユウナの台詞、聴いてなかったんでしょうか。

・かくして、アスランはミネルバを離れ、一人アークエンジェル探索の任務に就きます。しかし、母艦を離れて単独行動が可能だということはやはり、セイバーは長距離航行が可能な特殊なMSである、ということになりそうです。どちらかというと、単独での特殊任務に就くことを前提にして設計された、アッシュに似た性格の機体なのかもしれませんなあ。
 それはさておき。アスランの単独行動の理由も今ひとつパッとしません。前回の戦いでアークエンジェルをはじめとするラクス派は連合・プラント双方を敵に回した存在であったことを知っているアスランなら、今回の介入も何ら驚くには値しないと思うのですが。
 まして、アスランはカガリがオーブの理念が現実に押し潰されそうになり、苦悩していたのを知っていた筈。そして、カガリの無鉄砲で、何をしでかすか分からない鉄砲玉なおてんばぶりも。ならば、ああいう行動に出たとしても納得のいく所ではないのですかね。
 我々視聴者が「種運」のカガリに納得のいかなかった部分というのは、回が追うにつれて代表首長の重責に負け。また、過去の父・アズミの失政をなじられてしまったが故に、本来の奔放さを失ってしまっていた所なのではないかと思うのですがね。
 単身、ヘリオポリスに渡ったと思えば、今度はアフリカ大陸でゲリラ活動に身を投じ。連合の戦艦に乗り込んで戦闘機パイロットになったり、敵パイロットと一時をともにした挙句にガンダム乗りになって種まで割ってしまうという、そういう無茶苦茶なのがカガリの良さだったと、僕は勝手に思っているので。
 だからあそこで、恋人のアスランがカガリを信じられなかったのはあんまりと言えば、あんまりなのではないかという気がします-で、このあんまりなのは後半で不幸にも結実してしまう訳です。

・そんなこんなでミネルバを離れたアスランは(おそらく)タルキウスの港町でミリアリアとばったり会い、アークエンジェルと繋ぎを取ることに成功します。この後のアークエンジェルクルーの話を聞く限りでは、ミリアリアはアークエンジェルと正式に連絡を取る方法を知っているようです。が、そういうのを唐突に出しちゃうから駄目なような気がします。こういうのは伏線として処理しておくべきではないでしょうかね。前の情報収集のシーンとか、あったのですから。
 伏線がないといえば、アスランの動向を監視しているルナマリアも何だかなあ、という感じです。その行為そのものはグッジョブッ! なのですが、なんでルナマリアをタリア艦長が呼んでるとか、そういうカットを入れないんでしょう。画面から見えない部分があるのは当然ですし、全てを合理的に説明しろとまでは言いませんが、それにしてももう少しやり方があると思います。

・かくして、夕日の遺跡で合流するアスラン・キラ・カガリ・ミリアリアの旧作メンバーと、それを集音マイク片手に岩場の陰から覗く出歯亀ルナマリア。
 ここでもアスランはあんまり、自分の変節の理由を詳しく語ろうとはしません。そうするのが一番良いと思ったと、それだけ。それにしてもあのタイミングでカガリをほったらかしにしておきながら、条約に加盟したのが悪いとカガリを責めるアスランは格好悪いの一言です。
 確かに、カガリ一人に重責を担わせていたのはアスランに限ったことではない、というのが僕の持論でして。繰り返しになりますが、幾らそういう公的な立場にいるのがアスラン(しかも、身分は単なるボディガード)しかいなかったとは言え、プライベートな部分でカガリの相談に乗ったり、助言するくらのことはいくらでも出来た筈ですよ。アークエンジェルの旧クルー達は。
 けど、アスランがそれを言ってはいけない。何故なら、アスランも一番カガリが自分を助けて欲しかったであろう時に、助けてあげなかったのだから。僕はやっぱり、アスランはあのタイミングでプラントに渡るべきではなかったと思います。オーブが連合に与してしまったと責めるのなら。それをカガリ一人の責任だと言うのなら。そんな情けないことを言うくらいなら、アスランはプラントに渡るべきではなかったと、やっぱり思うのです。
 セイラン家に立ち向かうのは無理かもしれないけれど、カガリを支えてやるだけのことをやってからプラントに渡っていたのなら、キラもその変節をこうまでは責めなかったと思うのです-ラクス襲撃事件は別問題でしょうが。
 なので、そういう部分を蔑ろにしていたのを棚に上げて、カガリを糾弾したり無意味に弁護したりする「種運」のアークエンジェルクルーは僕はあんまり好きになれません。

・一方、シンとレイは噂の軍事施設に二人っきりで乗り込むことになります。奇妙なのは、どうやらこれはレイがプラント本国から受けた指令であるようなのに、何故か表立った説明では近隣住民からのタレコミになっていること。
 そして、これをタリア艦長に上申したレイが一方的な態度を見せていること。正直、アスランよりレイの方がよっぽどFAITHらしく見えましたよ。
 しかし、一番驚いたのはインパルスと一緒にレイのザクファントムがグゥルに乗っかって空を飛んでいたことでしょう。ええ。
 なんで戦闘中に飛んでいないMSがたかが探索任務で空飛んでるんダヨ?! という心境です。これは僕が設定厨なのを差し引いても、かなり驚くべき描写だったと思います。何せ、これ一つでこれまでの洋上戦闘が全て覆されてしまいかねないのですからね。
 よしんば、カーペンタリアにはなくて、マハムールorディオキアでの補給の際に受領したにせよ、前回の戦闘では使用していないという言い訳にはならないと思います。いやあ、なんかすげえ御〇〇主義のような気がしますです、ハイ。

・ハイネさんの死亡シーン、二回で済みました。しかし、次回以降も出て来るんだろうなあ。なんか、素直に冥福を祈らせてあげて欲しいと思う今日この頃。

・アークエンジェルに温泉があるという噂は聞いていましたが、まさか本当にあるとはねえ・・・。
 どうでもいいけどアレって、無重力空間でも使用出来るんでしょうか? 激しく謎なんですが。

・虎さん、きつねうどん食べてましたね。やっぱ、オーブは日本文化を継承しているのでしょうか?

・ミリアリア、ディアッカの名前を出されたら著しく不機嫌になっていましたね。空白の2年間、あの二人に一体何があったんでしょうか?
 やっぱ、いきなりディアッカがプロポーズして、まだ家庭に入りたくなかったミリアリアがこれを拒んで、そのまま喧嘩別れしてしまった-とか。けど、ことと次第によってはやけぼっくりに火が点きそうですけどね。

・で、今回の引きは謎の施設に潜入し、その設備を見た途端苦しみ始めたレイと、緊迫するアスランとキラたち。なんか次回予告を見た限りでは、これら二つに何の決着も付かないままファントムペインとの戦闘に突入してしまいそうな予感がします。
 トダカ一佐も再登場ですが、あれだけ前回撃墜されてしまった艦載機のムラサメは補充されたのでしょうか。意外と、モルゲンレーテのトップも実はロゴスの一員だったりして。そうなると、キラ達の行動も何気に、ロゴスの掌の上、ということになってしまうのですがね。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半:CMテロップ最後のユウナの寝姿にやられました。トダカ×ユウナ本希望)
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by shunichiro0083 | 2005-04-03 12:48 | 感想
2005年 03月 26日

PHASE-23 戦火の蔭

・種運版グフは「Gurdian Of Unity Forerunner」の略称で、「先駆者の統一の為の守護者」という意味だとか。
 いやあ、そのグフイグナイテッドもなかなか頑張ってはくれたのですが、言い方は悪いですがなんか呆気なく爆発炎上してしまいましたね。しかしあれじゃあ、ファンの方には申し訳ありませんがホント犬死としかいいようがないです。

・グフとハイネの実力そのものは決して他の名のあるパイロットにも劣らないものだったのでしょうが、鬼のように強いキラの相手にはならなかったようです。事実、赤服のシンでもきついステラをあしらっていたのですから。
 まあ、あの死に方は屈辱的なまでのキラの一撃を受けて逆上し、FAITHでありながら戦いの中で戦いを忘れ、視野狭窄になっていたが為にフリーダムしか目に入っていなかったこと。そして、ガイアが軽くあしらった相手だったが故に、見くびってしまっていた、という辺りが死因なのではないかと思いますが・・・どうでしょう?
 折角「ザクとは違うんだよ、ザクとは!」とか言わせて貰えたのに。
 そう言えば、この後登場するグフイグナイテッドが全部オレンジ色になる可能性も大かな、と。ラルや黒い三連星のパターンみたいに、それぞれの名パイロットに対し弔意と敬意を表して、とか言って。

・しかしまあ、なんだかんだ言っても今回のお話の肝はフリーダム&キラでしょうねえ。何せ、新シリーズになってからのエースどもがほぼ、鎧袖一触状態でしたから。その他のパイロットもザク2機はミネルバの甲板上で直援だったから用がなく、親友のアスランが駆るセイバーに銃口を向ける訳もなく。
 あとはもう、いいようにあしらわれてました。ザフトも、連合軍艦隊(オーブ軍含む)も。もっとも、一番誰からもいいようにあしらわれていたのはユウナでしたが。しかしながら、一度連合に与すると決めた以上、どんなモノが敵で現れようともあそこまで無様に動揺してはいけませんなあ。トダカ一佐を見習って欲しいものですって、無理か。
 一方のネオは冷静そのもの。アークエンジェルにカガリが登場しても、なんら焦ることなく戦いを進めます。今回はインド洋での敗退が余程応えたのか、おそらくは前回の倍以上のMSを用意して事に臨んだのでしょうが、それでもフリーダムの非常識なまでの火力は誤算だったようです。
 これだけ考えるなら、少なくともネオの仮面の下の顔がムウだとしても、記憶は抹消されているようです。もし、ムウの記憶が残っているなら、フリーダムが出張って来た時点で勝負にならないと判断出来たでしょうから。
 それと、もしあれでムウが生き残っていたのなら、今回のハイネが奇跡的に生存していても可笑しくはないのでしょうけれどね-あ、逆か。

・カガリの必死の説得も功は奏さない。これもきつい言い方だが、当たり前である。いくら首長国と言っても大昔の君主国のように、代表首長が全ての決定権を握っている訳ではないのはこれまでの描写を見ていれば分かる。
 なれば、幾ら代表首長の言葉とは言え、正式に国家から下された命令の方が重いのは当たり前である。こういう所を-建前をきちんと弁え、その上で自分の権限が及ぶ範囲の中で最善を尽くすからトダカ一佐は人気があるんであります。
 確かにまあ、カガリがオーブに残っていた所で今回の派兵がなくなったとはやはり思えない。もっとも、キラなどはそこまでで思考が停止している節がある。どうすればいいのか、という政治的代案がないのだ。
 要するに、今の「種運」のこの展開は前作での「if」である。もし、あの時、オーブが大西洋連邦の勧告を受け入れ、その軍門に降っていたらどうなったか、という意味での「if」なのだ。だから、本当はシンにオーブのこの一連の決定を非難する権利はないのである。戦争が終結した後、戦火の後輩から再建を目指さねばならなかった故国を捨てたシンに、第二のシンを出さないように決断を下したオーブを責めることは出来ないのだ。
 まあ、その点ではキラらも同類である。前回の戦争後、世界の建て直しという大切で困難な仕事をカガリとアスランにのみやらせ、自分達はただ一市民としてのみ生きてきたのだから。
 現在とは過去の積み重ねであり、その結果である。オーブの現在がこのようになったのをカガリの判断だと責めるのは容易いが、ならばそのキラはこの混迷の現在をもたらした過去に対して何か働きかけをおこなったのであろうか。多分、違うだろう。少なくとも、これまで流れた映像はそのようなことを示してはいない。
 自分がして来なかったこと、しようとしなかったことでキラがカガリを責めるのはお門違いというものであろう。そういう意味で、オーブの国政にシンやキラが口や手を出すのは大きな間違いであり、勘違いであろうと思う。

・結局、キラの人間離れした戦闘によって連合艦隊は撤退し、アークエンジェルも姿を消した。後に残されたのは優秀なパイロットを一名失い、タンホイザーを破壊された満身創痍のミネルバだけであった-結局、あの連合艦隊に対してザフトで迎え撃ったのはミネルバだけでした。だから、こんな有り様になってしまうのだが。ここいら辺も大きな謎ですね。

・なんか、キラはネオのことを感じ取っていたようですね。伏線でしょうか。

・タリア艦長、アークエンジェルの振る舞いに怒っていましたが、あれが普通ですよね。よく、アークエンジェルへの攻撃を命じなかったものです。まあ、そんなことも言ってられないくらい、切羽詰った状況だったのでしょうが。
 モルゲンレーテ造船課のマリア・ベルネスが実は艦長だったと知ったら、一体どんな顔をするのかなあ、タリア艦長。

・虎さん、完全にマリューさんのこと意識しています。あれは男女の性別を超えた友情なのか。戦友としてのみ、見ているのか。
 それとも、下心を必死に隠しているのか-どれでしょ?

・来週は戦闘は一段落して、今回の戦闘の後日談になる様子。アスランはミリアリアの手引きでキラやカガリとこっそり再会するとか。
 さあ、ハイネは何度死ぬのであろうか(回想で)。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半:苦労人のトダカ一佐がいてもこれが限界・・・)
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by shunichiro0083 | 2005-03-26 23:09 | 感想
2005年 03月 20日

PHASE‐22 蒼天の剣

・さて、ブルコスのジブリールと大西洋連邦大統領の陰湿な会話という、華のないシーンから始まったPHASE‐22・・・なんですが、画面ではナンバリングが「21」になっていましたね。何気に強力なミスですが、人様のブログを見るまで気が付きませんでした。
 それはさておき。ユーラシア西側のゴタゴタを受けてオーブの派兵が決定されたということは、少なくともローエングリンゲート攻略戦(PHASE‐18)から三週間から一ヶ月は経っていると見るべきでしょう。
 と、いうことはミネルバは結構、暇を持て余していたということになるのですかね。画面からはそんなに経過しているようにも見えませんが。シンらクルー達にはいい骨休みになったことでしょう。

・一方、派兵を決定したオーブではトダカ一佐がユウナに実質上の派遣艦隊の指揮官に任命されて空母・タケミカズチを預かります。その規模(空母1、護衛艦6)の大小は兎も角、専守防衛と無干渉主義を貫いていた筈のオーブ軍が空母を所有していた、ということに違和感を持った方も少なくないのではないでしょうか。かく言う自分もその一人です。
 まあ、この辺りはこうしたオーブという国の変質が前の戦争終結直後から進み、(おそらくは)セイラン家の主導で建造されていた、と想像するべきなのでしょう。ユニウス条約のタイミングにも左右されますが、その高度な工業力によってタケミタズチは一年前後で建造された新造艦、とするのが落とし所ではないかと。

・シンらにタメ口をきけと迫るハイネですが、その理論はなかなか凄まじい。究極の個人主義ですが、それで上手く行くのなら軍規などと言うものはいらないんですよね。それとも、それが出来るのがコーディネイターなのかな。

・その後のブリッジでの作戦会議では、援軍がオーブ軍であることをタリアから告げられ、動揺を隠し切れないアスランよりも、その情景に慌てふためくアーサーの方が印象に残りました。あんたイイヒトや、アーサー。

・一方、下馬評通り、“最適化”によってシンとの出会いを失うステラはあれ程固執したハンカチを簡単に置き去りにします。その一方、シンはステラから貰った桜色の貝殻の欠片を大事そうに瓶の中にしまいます。その傍らには、亡き妹・マユの携帯電話が。シンの心の中では、ステラは死せるマユと同じくらいの存在になったということなのでしょう‐いや毎度毎度で恐縮ですが、こういうディテールの演出は本当に上手ですなあ。
 こうした処置を受けていない以上、やはりネオはブーステッドマンではないようです。“最適化”によって記憶を失う三人を哀れむ一方、そうされることで守るべきものない彼らを戦闘機械としてしか見ていないようでもあります。
 しかし、本当に口が上手いなあ、ネオは。それとも、人あしらいが巧い、と言うべきか。あの才能なら前線指揮官よりも、後方での兵站部隊の指導の方が向いているんじゃないかとまで思えます。

・お約束ではありますが、正規の軍人さんが誰一人としてビクともしていないのに、船揺れに耐えられずバケツを抱えていたユウナが何とも言えませんでしたね。
 まあ、そういうユウナですから、ネオに上手くのせられて、一番被害が出るであろう先陣を押し付けられます。もっとも、本人はそんなことには気付いていない様子ですが。やっぱり、根回しが有効な自分の土俵で、机上の空論と正論を用いて女子どもを陥れるしか能のない小者-という辺りで落ち着いてしまいましたね、ユウナ。

・戦う相手が古巣のオーブ軍であると知らされ、激しく動揺するアスラン。そんなアスランを見たハイネは忠告します、割り切れ、と。でないければ、死ぬ、とも。アスランはその言葉に薄く、寂しげに無言も微笑を浮かべるのみ。
 事実、シンが容赦なくオーブ軍に攻撃を加えるのに対し、アスランが駆るセイバーの戦闘ぶりは精彩を欠きます。もう、シンは明らかにかっての祖国・オーブを敵として認識しているようです。少なくとも、戦闘において手心を加える、などという発想があるようには見えません。
 しかしまあ、今回のシンに対するアスランの台詞は申し訳ないですが失笑を禁じ得ません。カガリがいればこんなことには~、という台詞はシンに一蹴されてお仕舞ですが、そんな彼女を支えることを止めたのが自分であることを完全に失念しています、アスランは。
 擁護派からすればオーブに居場所もなく、ともすれば排斥されかねない立場であったアスランが自分探しの為にプラントに帰還するのは当然の成り行きだ-ということになるらしいですが。
 まあ、不確かな自分探しの為に戦争するのは勘弁して欲しいというのは兎も角。過去、二年間でカガリが主戦派を抑え切れなかった事実を棚に挙げ、カガリがいたらこんな最悪の事態は回避出来たかもしれない、という楽観論を言われても困る、という感じです。そして、そんな風に孤軍奮闘していたカガリを経過はどうあれ、結果的に見捨てた自分というのを綺麗さっぱり忘れている(ようにしか見えない)アスランは、ファンの人には済みませんが僕にとっては道化以下です。
 僕は心情的にはカガリ擁護ですし、シンの心理や戦闘の際に取っている一連の行動にも否定的です(アスランの変節については、その明確な動機が言動から見えて来ない反面、その内カガリに対しての言い訳のシーンがあるだろうという予測から判断を保留しています)。
 が、カガリの一番の理解者である筈のアスランがあんな感情的なことしか言えないのではちょっと・・・と思ってしまいます。停戦期間だった2年間、カガリの考えに一番身近に触れて来たのはアスランなのだから、徒に感情論に走るのではなく、もっと論理的で説得力のある言葉をシンに伝えて欲しかったな、と。
 今、シンがそれを分からなくても、いつかそれを理解出来る日が来ると思うから。ステラと出会ったシンにとって、その日はそう遠くない未来だと思うからこそ、きちんとした言葉をアスランには発しておいて欲しかったですね。それが出来る、殆ど唯一のキャラクターだと思うからこそ、余計残念でなりません。

・ミリアリア、初台詞。やっぱり、サイはいないようです。それなりのコネはあるようですが、基本的に一匹狼のフリー・カメラマンなのですね。

・しかし、今回のこのタイトル、某バンチで好評連載中の拳法漫画にクリソツですなあ。人気作だった前作の続編である所までそっ(以下自主規制)。

・それにしても何故、空戦にも対応したハイネ機-グフイグナイテッドを出さないのでしょうね、タリア艦長は。もう、来週には退場するのですから、いいとこ見せてくれないとプラモの売れ行きにも影響するのではないかと、心配になってしまいます。

・そしてまあ、そんなこんなで満を持してのフリーダム登場で、今回は幕、ということになりました。
 公表されていたあらすじから、ネットではフリーダムが陽電子リフレクター並みの防御力を得てるのではないかと、まことしやかに噂されていましたが、蓋を開けてみればタンホイザーに対する精密狙撃でしたね。
 少なくとも、僕が画面を見る限りでは普通のフリーダムでしたよ。
 さあて、来週は強奪ガンダム3機や金色のムラサメも参戦するようで、敵味方入り乱れての派手な戦いとなるようです。個人的には矢田部さんは来週にこそ、担当して貰った方が良かったのではないかと思いますが・・・どうなりますか。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:苦労人のトダカ一佐に免じて)

追記:この記事を書き終えてから色んなブログを見て廻るのが僕のやり方なのですが、そこで知ったのがインパルスがストライクに変身していた件。
まあ、1カットだけで短いシーンなので僕も見落としたのですが、よくもまあ気付きますよねえ。素直に感心してしまいます。
ここまで凄い過ちだと、折角発進シーンのミスを少なく出来る工夫をしても焼石に水、ですな。これでは近い内にまた「EDITED」をやるという噂も、あながち間違いではないのかもしれません。
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by shunichiro0083 | 2005-03-20 00:45 | 感想
2005年 03月 14日

PHASE‐21 さまよう眸(ひとみ)

・今回のアバンタイトル、80年代の-いや、もっと前のラブコメネタか。それとも、一周しちゃっているから、かえって今のお子さん達には新鮮に感じられると言うスタッフの計算の上なのだろうか。
 まあ、そんなこんなでルナマリアはアスランと偽ラクスの仲を誤解し、独り嫉妬の黒い炎を燃え上がらせる。偽ラクスはアスランにかまって貰えないと不平を漏らし。その間に挟まれるアスランはあちらを立ててれば、こちらが立たず、という具合。
 いやはや、何とも。ただ、ここで問題にすべきはこの古典的な三角関係ではなく、何故、今ここでこれを描かねばならないのか、ではなかろうか。後々の伏線なのかもしれないが、個人的にはアスランでカガリを入れた四角関係をやっている余裕があるのかなあ、という素朴な疑問が頭をよぎるのだが・・・。

・ところで、あの三人組はなんでディオキアに長居してんでしょうね? 情報収集でしょうか。それにしても、仕事しているのはオクレ兄さんだけのように見えますが。
 一方、アスランはアーモリーワンでの記憶を呼び覚ましているようです。大したものですなあ。

・ステラ、ホントに足を踏み外した上、溺れてましたね。驚きました。前回、ステラ達「種運」のブーステッドマンは身体能力を強化されている、と書いた手前あれには参ってしまいました。訓練された兵士なら泳げるだろう、と思っていたのは僕の思い過しだったようです・・・。
 いや、何度も言うようですが、細かい描写は本当に上手いのですよ、「種運」は。今回のこのシンとステラの邂逅でも、ステラの謎の“ブロックワード“を巧みに使って演出する訳ですし。ただ、ステラに対するシンの連想を印象付ける回想は分かり難かったですね。
 シンは戦争の被害に会い、その結果思い情緒不安定にあったと納得したらしいのですが、その辺りはちょっと分かり難かったのではないかと。そういう演出にするなら、それ以前にそういうキャラクターを出して、シンと会わせておくべきではなかったかと思いますね。きつい言い方になりますが、議長の回想シーンを入れるならそうしたものを市街の描写に紛れてでも入れておくべきではなかったかと。
 描写という描写が全て分かり易くならねばならない、とは思いませんが、抽象概念や曖昧なものを表現するのでないのなら、限定的であってもよいのではないかと僕は思います。

・そのシンとステラの“嬉し恥ずかし”なシーンですが、ここで分かって来るのはステラの心のスィッチを入れる「ブロックワード」が「死」であるなら、それを解除するのは「護る」という単語ではないかということ。
 だからこそ、シンは海辺で我を忘れて暴れるステラに対し「君を護る」という、少々あの場では不自然な台詞を一発で言うことになったのではないですかね。個人的には、あの場面の台詞回しはもっと自然なものに出来たのではないかと思います。
 例えば、「死」という言葉に怯え、錯乱するステラに最初は「落ち着け」「どうしたんだ?」と声をかける、宥めようとするシン。だが、ステラの「死ぬのは嫌」「殺されてしまう」「誰か助けて」という、まるで今そこにある恐怖に震える言葉を聞き、直感的に彼女を抱き締め、こう囁く-心配ない。君は僕が護る。
 これくらいやってくれると、僕のようにスレたヲタクはグッと来るんですけどね。

・「護る」と言ったシンに対し、ステラが差し出した一片の貝殻(ですよね?)。これが後々に、二人を結び付ける絆となるのでしょうか。
 シンは「また会えるから」と言い残して去りますが、それが思わぬ形で的中するであろうことは明白です。一説にはステラは「最適化」によってシンの思い出を失うとも言われています。その時にこそ、あの桜色の貝殻が二人の絆を再び繋ぎ合わすのではないかと想像しているのですが。

・ハイネさんも本格的に喋り始めましたね。と、言ってもまだ本格的にドラマには絡んで来てはいませんが。これから短い登場話数でどれだけ僕ら視聴者に強い印象を残せるのか。
 楽しみです。
 個人的にはハイネの書類を見ながら、議長の考えに思いを馳せるタリア艦長の表情は良かったなあ、と。

・来週はアークエンジェル再登場です。ネット上では改修され、防御力が向上しているのではないかと噂されているフリーダムも、予告で見る限りでは特に変わりはないようにも見えます。
 ユウナやネオ、ジブリールも登場するようですが、本格的な戦闘はあるのだろうか。いずれにせよ、シンの家族が死んだ際に上空にいたMSのうちの一体・フリーダムとの再会は彼に何をもたらすのか。深い悲しみか、激しい怒りか。それとも、身を焦がすまでの憎しみか。
 次回「蒼天の剣」 シンよ、何を思いて戦場に向かうのか?(銀河万丈風)

 満足度=☆☆★★★(二個)
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by shunichiro0083 | 2005-03-14 00:34 | 感想
2005年 03月 05日

PHASE‐20 PAST

・まあ、今回の内容はシンの視点で見た「種」から「種運」に至るまでのストーリーの流れを整理し。かつ、これまで明らかになっていなかったシンの避難してから、ザフトに行くまでを描いたものであった訳ですが。
 その内容は兎も角、この総集編がノーナンバーの特別編「EDITED」が放映されてから僅か一ヵ月後に放映されたものであることは、我々視聴者の間で記憶されておかねばならない特筆すべき出来事ではないかと思います。

・そういうことなので、お話というお話はなく。明確されたことと言えばオーブのナチュラルは多少のトラブルこそあったものの、概ね自国のコーディネイターを受け入れていたということ。そして、シンの父母もコーディネイターであったということ、くらいでしょうか。
 このシンの父母はモルゲンレーテ社で、M1アストレイの量産計画に関わっていたようです‐そういう軍事機密をシンが知っていたことは大問題でしょうが。
 まあ、そういう観点から視るとこの総集編はきつい言い方になりますが落第点です。それは何故かと言うと、語り部であるシンが知るはずのない情報や状況情景が盛り込まれているからです。前回の「EDITED」のように神の視点から語るならいざ知らず、神ならざるシンの一人称で語られる以上そこでの内容はシンが知っていること以外はあってはならないのではないかと考えます。
 シンの独白というスタイルを採るなら、彼が知り得ないことがそこで回想されることは普通あり得ません。ヘリロポリスでの事件の状況や、キラやアークエンジェルの面々の過去が語られることが不可能なことはお判りでしょう。
 百歩譲って、そうしたことをアスランやカガリがシンに伝えていたとしても(まず、無理だとは思いますが)、敵方であるアズラエルの言動や、ザフト側の内部事情をシンが知ることは不可能であると言わざるを得ません。
 無論、これは純粋に作劇上の約束事を破綻させている、という単なる指摘であり、それ以上でも以下でもないのです。どうでもいいじゃないか、という向きもあるでしょう。ただ、そうした意見を踏まえた上で、従来の約束事を破ってまで描かれねばならない内容だったかどうかは疑問である、とだけ書くに留めておきたいと思います。

・オーブの国民からの視点を得たのは重要ではないか、という意見もあると思いますが、それは前作でのカガリの立場とほぼ同一ではなかったかと僕は感じました。言い換えるなら、特別目新しいモノではなかった、ということです。

・以前、シン・アスカとは戦争を厭わない、と書いたけれどシンの思考の中には向かって来る者には容赦をしない、ということはあっても半殺しで止めておくという発想はないのかな、という気もします。
 それは「不殺」ではなく、必要以上の殺戮をしないということなのだけれど。殲滅ではなく、交渉の余地を残しておく、とも言えるかもしれない。
 確かに今回のシンの独白も正しい。現実的な意見であることは否定出来ない。まずいのは、それこそがこの世の真実である、という描き方に陥りかねないということではなかろうか。
 議長という存在は徒にシンの態度を是とはしないように見えつつ、しかしその施政が画面全面に押し出されている訳ではない。産軍複合体を責める議長の言葉には、自分もその一端を担っているという自覚はない。むしろその点は敢えて暈しているようでもある。
 そんなことを今回のシンの独白を聞いて感じました。

・トダカ一佐、今回でまた漢っぷりを上げましたね。
 しかしそういうキャラであったのなら、ミネルバがオーブにいる間にドラマの一つも出来たのではないか、という気がします。そうすれば、敵を駒としか見ていなかったシンが自分が敵とする勢力に血の通った「人間」を見出す、という成長にも繋がったのではないかと思えるだけに惜しいです。

・ガンプラのCMで新ガンダム「デスティニー」が公開されましたね。いや、意表を突かれました。肩口のビームブーメランを見る限りでは、白兵戦を考慮においたジャスティスタイプの機体ではないか、と予想します。
 「デスティニー・インパルス」ではない以上、全くの新型機だとも思いますが・・・さて?

・来週はシンとステラの二度目の出会いですね。さあ、どうなることやら。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:やっぱりいい人だったトダカ一佐に免じて)
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by shunichiro0083 | 2005-03-05 23:39 | 感想
2005年 02月 27日

PHASE‐19 見えない真実

・まあ、今回はインターミッションでありつつも、多少は世界観の説明に費やされている所は好感を抱けます-大した分量ではありませんが。
 
・いや、前回の次回予告から分かってはいたことではありましたが、やっぱりあのライブ用ミーア専用ザクはインパクト強すぎですよねえ。実際の操縦はミーアではないのがまたご愛嬌ですが。
 歌ってるのが同じ田中理恵とは思えません。しかも観客はザフトの皆さんだけではなく、地元民の方々も鉄条網の向こうから応援です。なんでも、議長曰く、プラントに助けを求める声は少なくないそうですから。
 しかしながら、ザフトは一体幾つの地上基地を持っているんでしょうねえ。ジブラルタル・カーペンタリア・マハムールに加え、黒海のディオキアにまで基地を保有しているようで。この分では世界各地に基地を持っていそうです、ザフトは。

・なんか戦争の裏側を、とか前回の予告で華々しく花火を打ち上げてくれていた割には出す結論が「死の商人=ロゴス」にスポットライトを当ててみましたという、いささか単純な展開。本気ですか。そんなもんでいいんですか。
 これで「非戦」とか「戦争が何故起こるか」という気宇壮大なテーマに対する一応の答えだとするには、あまりにも手垢が付きすぎたありふれた結論ではないかと思うのですけれど。どうなんでしょう。
 まあ、それだけが戦争の原因とは言っていませんが、あの描き方は少しばかり直線的ではないかと思います。実際、戦争が起きるということは思うに、今回槍玉に上げられた企業の問題だけではなく軍部や権力者・官僚なども含むこれら全ても思惑が絡んでのことでしょう。
 しかしながら、そこに全ての-は言い過ぎにせよ-、開戦の責任の大半をロゴスの所為にしているようにも思える議長の論法には作為的なものを感じずにはいられません。戦争を合法的に行うには政治が不可欠であり、地球連合は言うに及ばず。プラント側でも議長ら最高評議会の決定が必要だったのですから。
 
・個人的な感想でしかないのですが、この展開は前作のパトリック・アズラエル・クルーゼが果たした“ラスボス”としての役割を与えられただけに過ぎないような、そんな印象です。
 確かに、戦争を経済活動の側面からきちんと描写する、というのはこれまでアニメではなかったかもしれません。けれど、それは連合に限った話ではなく、プラント側でも同じことの筈。軍需産業が金を儲けているという事実はどちらにもあり、むしろ企業と行政の区別が曖昧なプラントでこそ深刻なような気もします。
 何はともあれ、これで視聴者にはブルーコスモスの黒幕かつ諸悪の根源としての「ロゴス」が提示されました。今後、これがどのような展開になっていくのかは判りませんが、明確な実体を持たぬ集団との戦いを強いられかねないミネルバの苦労は増すことあれ、減ることはないようです-当面の敵はファントムペインなんでしょうけれど。
 このファントムペインの三人組も今回は顔見せ。負け戦が続いている彼らも、多少は焦っている様子が伺えます。

・嬉しげに議長に抱きつくレイの姿に腐女子の皆様は狂喜乱舞したのでしょうか?

・アスラン、ミ-ア、ホーク姉妹の恋の鞘当がいよいよ本格的になって来た様子です。早くカガリが絡まないかなあ。
 
・アークエンジェルの動静は議長も気になる所らしいです。まだ、北海の底に潜んでいるのかな?

・来週は何か総集編っぽい匂いをブログ主の皆さんが嗅ぎ付けています。実際はどうなのか分かりませんが、このネット上の予想が外れることを今は祈るばかりです。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-02-27 10:16 | 感想
2005年 02月 20日

PHASE‐18 ローエングリンを討て!

・マハムール基地からローエングリンゲートへと通じる渓谷を進むラドル隊とミネルバ・・・ホントに浮かんでます。まあ、作劇上の都合だから、と言ってしまえばそれまでですが(Mクラフト積んでいないアーガマも1G下飛んでましたしね)、ちょっと悲しいものがありますなあ。

・作戦開始直前のブリーフィングのシーンはお話の整理をし、視聴者に要点を説明するという点では望ましい展開だと思うのですが、あそこまで時間的に余裕のないなものはどうかと思ったりします。
 僕の持つ知識で考えるなら、ああいう基本的な打ち合わせはそれこそマハムール基地で行われていて、レジスタンスが提供する極秘データを待ってのものは極めて短く行われるものではないかと。
 何せ、作戦開始直前のタイミングで行われていましたからね、アレ。データの検討だって必要だろうし、それ次第では作戦の中止だって決断しなければならなかったでしょう。あんなんでよく、成功したよなあ。

・そのブリーフィングではシンが生来のお子ちゃまぶりを如何なく発揮しますが、何気にあやし方の上手いアスランにいいようにされてしまいます。この辺り、カガリのお守りをしていたであろう、オーブの2年間の経験が活かされているのかと思うと泣けてきます。
 しかし、まあ、人間一回くらい説教されただけではそうそう変わらないのは実感として理解出来るのですが、部隊のエースパイロットがアレではザラ隊の今後の苦労は終わりそうもありません。
 確かに、あれではレジスタンスの少女も心配になるでしょう。
 その反面、コニールから聞かされる連合軍の圧政にシンの心の怒りに火がついたようです。このことが後の暴力的描写へと繋がっていきます。

・そのレジスタンスの少女が持ってきたデータに基づき、ローエングリンゲート攻略作戦は発動します。
 それは忘れ去られた廃鉱をトンネルとして、一気に陽電子砲台に肉薄するという作戦です。ここで機体が三つに分割し、かつ、長距離の精密移動が可能なシルエットシステムを持つインパルス(とそのパイロット)に命令が下る訳です。
 驚いたのはチェストフライヤーとレッグフライヤーにあそこまでの長距離移動能力と、精密移動性能があったことです。なんか、無人操縦であそこまで出来るのなら、別にシンいらないんじゃないの、とか思いましたよ。
 シンもどうせデータだけを頼りに飛ぶのなら、下手に操縦しないでコンピューター任せにしておけばいいのに、とも思いましたね。実際、チェストとレッグの方は危なげなく飛んでいましたから。
 このインパルスによる奇襲作戦を成功させる為に、ミネルバやザラ隊は正面からの陽動作戦を仕掛けます。ここでのタンホイザーと陽電子リフレクターの正面衝突は、後に陽電子砲台の爆発よりも凄いキノコ雲を発生させます。いや、凄かった。予告で見た時はてっきり、連合軍要塞が爆発したんだろうと思ってましたから。

・で、そうこうしている内にシンは廃鉱の突破に成功し、シルエットなしのノーマルインパルスに合体します。よくよく考えると、このシルエットパーツなしのインパルスが本編に登場するのはこれが初めてなのですよね、実は(コアスプレンダーのミサイルを使ったのも)。
 この後のインパルスの戦闘は結構、えげつないです。っというか、シンは意識してえげつなく戦っているようにも思えます。あそこでシンが行うべきはいち早く、陽電子砲台を射撃出来る位置を確保し、陽電子砲台を破壊すべきだった筈。っていうか、廃鉱から飛び出して合体した瞬間の位置なら、陽電子砲台を上空から狙撃出来たのではないだろうか。おそらく、それこそアスランが期待し、コニールが願った千載一遇のチャンスだったろうに。
 しかも砲台基部を外れた位置に降りてしまったシンはいくら邪魔だとは言え、対空砲座を撃ったり、ダガーLを攻撃したりと少し不可解な戦術を見せすぎだったのではないかと。これがどちらか一方だったらそれほど引っかかりはしないのですが、両方一遍に見せられると、ね。
 だから、あんな無茶なやり方で陽電子砲台を破壊するしかなかったんでしょう(きっと士官学校では戦術戦略の授業はサボっていたに違いない)。

・いや、返す返すもゲルズゲーの出番があんまりなかったのが残念です。最低でも、ザムザザー並みの活躍を期待していたのですが。
 多足歩行をしてみたり、二挺ライフルをぶっ放したりと、やりようによってはもっと見せ場は多く出来たのではないかと思えるだけに残念です。
 メカ的にはザムザザーでは倒立ポジションを採らなければ全面のの敵に対して陽電子リフレクターを展開できなかったものが、ゲルズゲーではそれが改善されて普通の状態でもちゃんと防御出来るようになっていたのがなかなか良かったですね。
 ただ、不意を突かれた所為か、セイバーにいいようにやられてしまったのが残念でした(ここだけ見ると、インパルス&シンよりセイバー+アスランの方が強く思えてきます)。まあ、その分、セイバーが格好良いから±0ってとこでしょうか。

・作戦の説明を譲るアーサー‐けど、アスランの説明にあからさまに頷いてちゃあ、説明できないのか、と疑われても仕方ないよねえ。
 そういうキャラですか、そうですか。

・追いすがるルナマリアをさりげなく躱したアスラン。少なくともそう思い、疑問を投げかけるも曖昧な返事しかしないレイ‐少なくとも、ルナマリアはアスランに気があるみたいですね(それにしても、何故あの場にレイがいたのだろう?)。

・僕は「種運」に関してディテールについてかなり手厳しい見方をしてしまっていますが、それはこの作品が「リアルを指向している」というスタッフの談話を見聞きしているからです。
 よく言われることですが「神は細部にこそ宿る」という言葉があります。完全なフィクションであっても、その根っ子には現実世界に生きる我々と同じモノがなければそれは単なる戯言になってしまいます。
 まして、「政治」や「戦争」「非戦」という重いテーマを扱おうとしている「種運」ならばこそ、そうした「押さえておかねばならない細部」をきちんと描写しなければならないのではないですかね。

・それでいて、本来ならばそこまで描かなければならないのか、と首を傾げざるを得ないようなシーンまで詳細に描写されているのも事実です。
 インパルスのフォールディングレイザーでコクピット前の装甲を切り裂かれたダガーLのパイロットの、血を吹いて死んで行くその断末魔の姿。
 今まさに収納されんとする陽電子砲台を守るダガーLのコクピットに同様にフォールディングレイザーを突き刺すと、それを閉まりかけた開閉口の上に叩き付け、CIWSを連射して(コクピット周りに!)誘爆させることでようやく砲台を破壊する。
 基地を破壊され、それまで圧政を強いてきた民衆に石もて追われる連合軍兵士たち。物資は略奪され、連合の旗は燃やされ、踏み躙られる。
 そして逃げ遅れた連合軍の人間は兵卒も、将校も問わずリンチ同然に処刑されて行くその有様。

・まあ、「種運」のプロデューサーはそうしたものも含めて戦争というものを考えて欲しい、ということらしいのだが。正直に言えば、これは土曜の夕方6時に放映する内容ではないとしか思えない‐今に始まったことではないが。
 何が問題かって、征服民が軍に虐げられているのは駄目だけれど、立場が逆転したらそれまで虐げてきた側は問答無用に殺されても構わない、という風に見えるようなつくりではないだろうか。
 確かに、アスランはそれに気付いていて冷ややかな目でそうした風景を見つめているけれど、全体的なムードにまで逆らおうとはしない。町の皆から英雄扱いされているシンはそれらの光景には気付いておらず、ブリッジのタリア艦長も知ってか知らずかそうしたことに言及はしない。ただ、溜息をつくのみ。

・これはどうなんだろう。ただ、現実にある民族問題をそのままトレースしているだけでは、何の為にフィクションの世界に仮託しているのかわからないのではないだろうか。現実を舞台にしては語りにくいテーマだからこそ、製作者は絵空事の世界を選択したのではなかったのか。
 本当に種運が「戦争」を「非戦」というものを考えるのなら、あそこではそうした風景を否定し、その行為を批判しなければならなかったのではないだろうか。例えそれが、浮世離れした行いであっても、である。
 しかし、「種運」はそうはならない。何故なら、主人公たるシンはそうした「世界の狂気」に飲み込まれてしまっているからだ。言い換えるなら、自ら「憎悪の連鎖」の中に身を置いている人間‐それがシン・アスカなのである。
 そして、一人戦争の中で正気を保っていたかに見えたアスランも結局、狂気という名の現実に屈し、再びMSを駆っている。アスランは気付きながらもそこから目をそらし、気付かないふりをしているのだろう。その割り切りこそが、部下の命を預かる指揮官に必要なものの一つなのだと、知ってしまったから。
 かってキラやアスランはそんな「狂気」に飲み込まれたくないと願いながら、それは叶わぬ夢で終わってしまった。今度も、そうなってしまうのだろうか‐少なくとも、自分にはそうとしか思えない。今はただ、そうはならないことを祈るのみ、である。

・来週はなにかと話題なハイネやグフ、ミーア専用ザクなんかが一挙登場のようです。我らがデュランダル議長も満を持しての再登場で、戦争の裏側を語ってくれるとか。
 しかし、MSパイロットが呼ばれているのに一人、仲間外れとは。アーサー副長が本当に哀れに思えて来ましたよ・・・。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-02-20 13:12 | 感想