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2005年 11月 04日

核動力システムのこと

・今月号の電ホの「アストレイ」ショートストリー内コラムによりますと、C.E.にて核分裂炉による発電システムは、核炉の熱量をMHD式ジェネレーターで変換した電力をそのままダイレクトに使用するのではなく、一旦バッテリーに蓄えてから使うのだそうで。
 つまり、理論上はほぼ無限大のパワーを持つ核エンジン型MSであっても、このバッテリーに蓄えられている電力を使い切ってしまうと、再チャージするまで必要最低限-PS装甲の保持や生命維持装置等-の活動しか出来なくなってしまう、ということらしいです。
 
・この理屈によって、ゴールド天が持つ強制電力放出システム・マガノイクタチは核動力MSにも充分、効果を発揮するのだそうで。と、言うことは核動力MSに搭載されるバッテリーというのはかなりの容量であり、一旦使い切ってしまうと充電し終わるまでにそれなりの時間が必要とされる、ということなのでしょうね。
 この説を採るなら、デスティニーが対オーブ戦においてエネルギー切れを起こしたのはあくまでバッテリー-本編内では“PRIMARY”と“SECONDARY”の二つの「HYPERCAPACITOR」-の電力を使い切ってしまったから、ということになるようです。
 しかしそうなると、デスティニーは一度バッテリーを消費してしまうと自力では回復出来ず、一度母艦に帰還しなければならない、ということになってしまいます。それもまあ、おかしな話ではないでしょうか。
 これでは「(核エンジンが)無限のパワーを持つ」という今回のコラムの記述とは、相反するものになり兼ねません。
 まあ、好意的に解釈するなら、マガノイクタチは核炉による再チャージが追いつかぬ程に高速で過放電を起こさせて一時的に行動不能にし、その間に敵機を撃破する。また、デスティニーの場合はキラやアスランといったスーパーエースと交戦しながらでは再チャージが難しかった-不可能ではない-ことに合わせて、頭に血が上ったシンを落ち着かせる為に敢えてレイがミネルバに戻るように指示を出した、という辺りで落ち着くのではないでしょうか。

※参考:ハイパーデュートリオンのこと
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by shunichiro0083 | 2005-11-04 13:49 | 設定
2005年 11月 01日

GAT-707E フォビドゥンヴォーテクスのこと

・まあ、大したネタではないのですが。もうご存知の方も多いと思いますが、当初ヘブンズゲート戦において確認された連合軍の水中用MSはGAT-X255 フォビドゥンブルーであるとアナウンスされていました。
 が、今月号のHJ誌で訂正され、表題の通りの形式番号と名を新たに与えられた訳です。ちなみに、ご存じない方がいるかもしれませんので念の為に書き記しておくと、オーブ戦で使用され、セイラン夫妻を瓦礫で押し潰したグーン地中機動試験評価タイプも同様に、UTA/TE6P ジオグーンということになりました。
 まあ、要するに両機とも単なる少数生産されたプロトタイプではなく、その機体を元に改良を加えられた上で正式採用された機体、ということになった訳です。

・実は「SEEDMSV」の系譜としてはフォビドゥンブルーのデータを元に水中用MS・GAT-706S ディープフォビドゥンが正式採用されており、こちらはガンダムヘッドがダガー系のゴーグル型となった他、コクピット周りには強化チタニウム製耐圧殻が採用された-ということになっている。
 Fブルーは4機しか製作されなかったが、Dフォビドゥンは正式採用され、その部隊は第二次カサブランカ沖海戦におい、後に「白鯨」の二つ名で恐れられることとなるジェーン・ヒューストン少尉に率いられ、多大な戦績を上げたという。
 FヴォーテクスはこのDフォビドゥンのデータがフィードバックされた最新鋭の水中戦用MSであり、外観上はFブルーとまったく見分けが付かない-少なくとも、ブログ主には。

・しかしながら、FヴォーテクスのHJ誌上における設定は、ナニをとち狂ったのかかなりヘンテコと言うか、トンデモとでも言うべきか。少なくとも、これまでの資料を根底から覆しかねないモノになってしまている。
 その為にはまず、そもそものFブルーの設定にまで遡らなくてはならない。以前も紹介したのだが、Fブルーは原型となったGAT-X252 フォビドゥンが持っていた特殊装備・ゲシュマイディッヒ・パンツアーを応用した耐圧フィールドによってのみ、水圧に抗するという特徴を持つ。
 これは耐圧フィールドへのエネルギー供給が行われていれば、無限大に潜行深度を増すことが可能である、ということである。が、同時に何らかの事情によってエネルギー切れを起こしたなら、即座にフィールドが消失してそれまで無効化されていた水圧に突如として晒され、最悪の場合そのまま機体が圧壊するという危険性を秘めている。
 この問題はFブルーが実験機である、という理由から黙殺され、それ故にテストパイロットからは「フォビドゥン・コフィン-禁断の棺桶」と呼ばれたと言う。
 前述の『コクピット周りには強化チタニウム製耐圧殻が採用された』というのは、このことに起因する。これによって、必要最低限の生存性が付与された訳で、こうした量産の際の仕様変更にも「白鯨」ジェーンが関わっていたのではないかと推測される-彼女はFブルーのテストパイロットでもあった。

・つまり、FブルーもDフォビドゥンも、根本的な部分では耐圧性能を耐圧フィールドにのみ頼っているのであり、それについては変わりはない筈である。
 しかしながら、HJ誌ではFブルーの耐圧機構を事もあろうに「PS装甲に由来する」とし、「ディアクティブモードになると圧力に耐えきれなくなり、圧壊するのが弱点だった」としているのであった。
 更にはFヴォーテクスはその弱点を「量産型であるDフォビドゥンのデータを用いる事で克服した」という記述まであるのである。
 そもそもこれら一連のMSの原型となったフォビドゥンはPS装甲機ではなく、TP装甲を用いた機体である。なのに何で、その派生機がPS装甲を持っていねばならないのだろう。
 まあ、百歩譲ったとして、「SEEDMSV」は自分の雑誌の連載である。自誌の連載に由来するMSの記事なのだから、もう少し気配りのある文章にして欲しかった、というのは設定オタクの勝手な思い込みなのだろうか。
 何とかこれに整合性を持たせるなら、Fヴォーテクスにおける改良点とは一つにコクピットに非常用のPS装甲を装備し、その上で外装にもPS装甲を採用した-ということになるだろうか。
 つまりFヴォーテクスは従来のゲシュマイディッヒ・パンツァーを応用した耐圧フィールドにのみ依存するのではなく、装甲材質をPS装甲とすることで本体そのものにも耐圧性を持たせ、更には最悪の事態に備えコクピットブロックを強化チタニウムとPS装甲材の二重構造の耐圧殻としたのではないかと思われる。

おまけ
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by shunichiro0083 | 2005-11-01 21:12 | 設定
2005年 10月 24日

ZGMF-X3000Q 次世代型先進試作モビルスーツ “プロヴィデンスザク”のこと

・元記事はいつも通り「シャア専用ブログ」さんからです。

・で、プロヴィデンスとザクシリーズの融合を目指したと言うこの機体ですが、これまでのザクシリーズのようにバックパックの換装でドラグーンシステムを搭載しようとはせず、本体も新規設計となっております。だからこそ、次世代機として形式番号もザクの二千番台ではなく、新たに3000が振られたのでしょう。
 機体そのものの大きな特徴としては動力源としてハイパーデュートリオンを使用している、とのことですがここに結構重大な内容が書かれているように思えます。
 それは頭部にデュートリオンビームの受信システムが搭載されている、ということと核エンジンの搭載が明記されていることである。特に「核動力」ではなく「核エンジン」という、従来通りの名称が使われたことは大きな意味を持つのではないでしょうか。
 これによってハイパーデュートリオンが外部からのビームを受け止めることの出来るもの、ということは確定したのですが、そうなるとますますオーブ戦においてデスティニーがエネルギー切れを起こしたかが不可解になってしまいます-受信システムを装備しているなら、ミネルバがビームを照射すればいいからです。
 ま、カガリやキラとの戦いで熱くなったシンの頭を冷やす為に、レイがデスティニーの制御システムを操作した、ってなトコロが落とし所でしょうか(微苦笑)。

・また、形式番号に核動力を現す「A」がないのは、ユニウス条約に抵触する為であり、意図的に外されている、という記述もあります。これはこの後のデスティニー-ZGMF‐X42Sや、レジェンド-ZGMF-X666Sでも同様で、まあ、確信犯と言ってもいいでしょう。
 確かに、ドラグーンシステムを本気で戦闘に使うつもりなら、カオスのように2器だけ、というのは少々きつい話です。そういう意味では、カオスの特殊兵装ポッドがあれだけしかないのは核エンジンの搭載が出来ないからでしょう。特に、プレスを呼んで一般公開するとなれば、そんなことはまず不可能です。
 特殊兵装ポッドがミサイルも搭載しているのは、ドラグーンの子機を多数積めないことに対する妥協策なのではないでしょうか。

・ドラグーンシステムの充電はバックパックにあればいいものの、量子通信システム-量子トランシーバーはこのX3000Qも本体に搭載されているようです。どうやら、量子トランシーバーはかなり容積を食うようで、換装式のバックパックには収まり切れないのではないか、という推測が成り立ちます。
 だからこそ、“プロヴィデンスとザクシリーズの融合”はZGMF-2000シリーズのウィザードとしてではなく、次世代機として新規設計されたのではないでしょうか。
 また、このプロヴィデンスザクは特に空間認識能力を必要としない、新世代型のドラグーンを装備しています。ただしこれは開発実験バージョンであり、そういう意味ではこのX3000Qは新型機であると同時に、実験機としての側面も併せ持っていることになるのでしょう。

・この機体のテストパイロットは元オーブ国民で、モルゲンレーテ社の嘱託であったリンナ・セラ・イヤサカだったそうです。現在はザフト統合開発局局員の身分である、とのことなので、シン・アスカの過去も併せて考えるなら、こうした先の戦争を経てプラント社会に身を寄せている人間とは決して少なくないのかもしれない。
 だからこそ、ミネルバクルーは-目の前で家族を殺されたという悲劇的事実はさて置き-元オーブ国民であったシンを特別扱いしなかったのではないだろうか。

おまけ
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by shunichiro0083 | 2005-10-24 21:52 | 設定
2005年 10月 21日

ZGMF-X56S/Θ 統合兵装システム試験運用型モビルスーツ デスティニーインパルスのこと

・11/4に種運MSVのムックが出るようですが、取り敢えず覚書と言うことも含めてUpしてみましょう。

・さて、このデスティニーシルエットの形式番号につけられたギリシャ文字・Θ(シータ)は8番目であり、これは各種シルエットが八つ開発されていることを意味しているという。
 ちなみにαがフォース、βがソード、γがブラストということになっており、デスティニーシルエットが8番目ならば、あと四つの知られざるシルエットが存在することになります。まあ、順当に考えるなら「アストレイ」で発表された陸上用ガイア、水中用アビス、空間戦闘用カオスに加え、ミラージュコロイドを装備した電撃侵攻用レイヴンシルエット-ってな感じでしょうか。

・なお、作例で使用されたデスティニーインパルス専用ライフルは画稿が存在しなかった為、オリジナルで「速射性に優れた近距離用のもの」という仮定で製作されたのだそうです。

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by shunichiro0083 | 2005-10-21 12:04 | 設定
2005年 10月 14日

「FATES」や設定で「DESTINYPLAN」を読み解くのこと

・さて、本編からは結構分かり辛いのですが、「種」の時代からプラントではかなり厳格な婚姻統制が行われていたのだそうです。
 これは今月発売のアニメディア誌に載った森田氏のインタビュー-シャア専用ブログさんより-が典拠な訳ですが、それによると男女それぞれの遺伝子の相性を考慮せず行為をしても、ほぼ100%子どもが授かることはないのだそうで。
 それ故にタリアはデュランダルと別れることを決心したのなら、少なくともその検査結果が揺るぎないものであると民衆には信じられているということでしょう。実際、そうしてタリアさんは息子を得ていますから、議長と別れて成功は成功だった訳です。

・また、プラント社会は15歳で成人し、社会の構成員として認められる、という話もあります(SEEDClub4コマ解説より)。
 そしてそこではプラントの政治は互選制であり、成人すると自動的に個人データと共に名簿に登録され、かつ仕事の業績や能力をコンピューターが診断することによって候補者リストに載り、そのリストアップされた人物を最終的に住民投票で選出する、と説明されています。
 ちなみにこれは12の「市」の首長を選び出すシステムであり、ここで選出された「市長」が同時にプラント最高評議会の「評議員」となるのです。

・以上の二点で顕著であるのは、プラントを構成するコーディネイターが時には個人=当事者の意志とは無関係に、いわば上意下達の形で問答無用にコンピューターから弾き出された結果を強要することを受け入れるべきだ、と考えているということでしょう。
 これは「適材適所」を良しとするコーディネイターの合理的発想によるもののようです。が、これによってタリアとデュランダルは別れを余儀なくされ、プラントは地球滅亡への引き鉄を引いたのであったことは覚えておかねばならないのではないでしょうか。

・と、いうことを踏まえつつ、“PHASE-29 FATES”での言動から議長にとって「DESTINYPLAN」がどんなものであったのかを見てみましょう。
 かって、上記の設定についてあまり知らない頃に書いた感想-これこれでは全てが議長の思い描く理想世界の実現なのか、とも思いました。
 しかし、ここまでプラントのコーディネイターという人達が個人の自由や権利よりも、社会全体を優先させる考え方をし、実践しているのなら、「DESTINYPLAN」も実はコーディネイターにとっては実はそんなに大した問題ではないかな、とも今なら考えます。
 だからこそ、プラント的価値観に則っている議長もそれがナチュラルにとっては重大な問題であるとは認識出来ずに、あっさりと発表したのではないでしょうか-まあ、あれはどちらかというと邪魔なオーブをあぶり出す為の策略だった、とも言えますが。
 思い返すに、PHASE-29で議長は色々独り言を言っている訳ですが、それはただ一つの選択肢を選ぶだけの世界を理想郷と思い定めるまでの彼の過程であったのでしょう。
 ただ、そこに至るまでの思考の前提として、前述したプラント特有の考え方や社会の成り立ちが色濃く影響しているであろうことは、まず、間違いないと思われます。個人のデータがコンピューターで解析され、評価されることが当たり前の社会に生きているのならば、ああいう「DESTINYPLAN」という発想が出て来ても別段、おかしくはないと思う訳です。

・で、ここまで来て「ならば、何故プラントのコーディネイターであるラクスやアスランはそれに異議を唱えたのか」という疑問を持たれた方もいるでしょう-キラは基本的にナチュラル的価値観のオーブで育っているので、ここからは除外します。
 ですが、ラクスもアスランもそうしたプラントの秩序の枠からはみ出してしまった人間です。特に二人は、婚姻統制というプラントの要とも言うべきシステムに従えなかった人間です。
 また、互選制によって選ばれたラクスの父・シーゲルは同じシステムによる選良たるパトリックの謀略に斃れ、そのパトリックも部下に背かれて哀れな最期を遂げます。
 そうしたことを考えるなら、ラクスやアスランというのは一般的なプラント市民の姿からは大きく逸脱している、という可能性が高いのではないでしょうか。言い換えるなら、「適材適所」というコーディネイターの規範となるべき合理的思想に「否」を唱えている訳です。
 もっと突き詰めて考えて行くなら、この二人が重要視しているのは個人の意志の有無であることは間違いありません。どのような助言が与えられるにせよ、最終最後の決断だけは自分で下さねばならない、という当たり前のこと。
 だからこそ、それがない「DESTINYPLAN」をラクスやアスランは否定したのでしょう。しかしながらそれも当然な訳で、議長はその自由意志による選択と決定を否定することで戦争のない理想世界が、結果的に実現すると考えたのでしょうから。

・僕は本来の「DESTINYPLAN」とは人類防衛策とかいうものではなく、そんなものは二の次で、実の所は正しいとされるただ一つの道しか行かないことで人は後悔をしなくなるという、そういうものではなかったかと思います。
 前述の森田氏の言葉によると、出生率上昇の為の研究をパトリックは指示しており、デュランダルはその一員だったそうです。
 これも僕の推測ですが、だとするならデュランダルはそうした研究を重ねてもコーディネイターの出生率の低下に歯止めをかけることは、少なくとも現段階では不可能であると結論付けたのではないでしょうか。
 故に、次善の策として完全に個人の自由意志を規制することで、自分のような悲劇を起こすことなく出生率の上昇を実現させる「DESTINYPLAN」を考案したのではないでしょうか。
 「DESTINYPLAN」ならただ一つの道筋しかなく、それは正しい、間違っていないと言う設定ですから、配偶者同士が別れるなどということは起こらない訳です。そういう形で常に最善次善の決定だけが繰り返されていくなら、結果的に戦争や紛争のない理想的な社会が実現する-それがデュランダルが出した結論だったのではなかったかと思います。
 『ならば私が変える。すべてを。戻れぬというなら、初めから正しい道を。アデニン、グアニン、シトシン、チミン。己のできること。己のすべきこと。それは自身が一番よく知っているのだから』-この場合の『己自身』とは自分の意志ではなく、遺伝子であることは明白です。

・つまり、「DESTINYPLAN」とは「適材適所」を最優先させるコーディネイターの合理的発想の究極であり、それを全地球規模で実施させようとしたのがデュランダルの抱いた野望だったのでしょう。
 その為にはナチュラル社会の政治経済を裏から操り、戦争すら管理する「ロゴス」と言う存在が邪魔だったのであり。そして、独自の政策と国力によって一国のみとは言え平和を享受するオーブという国が目障りだったのではないでしょうか。
 同様に議長はどうやら政治的旗頭としてのラクスと、スーパーエースたるキラが己の反対陣営に回られることを恐れていた、ということのようですが、これがラクス暗殺の真相だとするならこの頃から議長は二流の陰謀家だったような気がしてなりません-まあ、実際、この二人に「DESTINYPLAN」は阻止されたのですから、占い師としては一流なのかもしれませんが。
 最後になりましたが、志半ばに冥界に旅立たれたデュランダル議長にはこの言葉をお贈りしたいと思います-急いては事を仕損じる。お粗末。
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by shunichiro0083 | 2005-10-14 11:16 | 設定
2005年 09月 09日

地球連合のこと

・この場合の“地球連合”とは「世界安全保障条約に加盟した国々から成る国際組織」ということになります。オフィシャルな解釈ではないので念の為。

・データコレクション(上)やC.E.公式年表によると、70年に起きた「コペルニクスの悲劇」なる爆弾テロによって事務総長をはじめとする国連-国際連合首脳部が死亡したことにより、国連は事実上崩壊。
 その直後、プラント理事国の一つであった大西洋連邦の主導によって“地球連合”が組織された、ということになっています。これはプラント理事国が中心となって結成されたもので、その当時は非プラント理事国の殆どが加盟していないというものです(この図式はブレイク・ザ・ワールド事件によって大きく崩れ、地上の国家全てが条約に調印した結果、連合は地球-ひいてはナチュラルを代表する組織となります)。
 こうした経緯から推測出来るように、連合とはプラント=コーディネイター勢力に対する軍事同盟という色彩が濃いものでした。建前は人類社会の平和と安全の維持、とやらなのでしょうが国防産業連合-ブルーコスモスの過度なまでの影響力を考えると、やはり実際にはコーディネイター排斥の為の軍事同盟であったと言えそうです。

・こうした事情から、地球連合軍は各加盟国の軍隊の寄せ集めであるものの、制服やパイロットスーツが統一されていること等を考えると、一端国軍の指揮下を離れて連合軍本部に所属する形を取っているものと思われます。
 画面を見ても、艦艇や航空機などの主だった兵器は塗装の差すらなく各国同一のものを使っているようです。これは現在でもNATOに見られるような、国際共同開発が極度に推し進められた結果と見るべきなのではないでしょうか。そう考えると、実際には連合発足前からプラント理事国間における強固な軍事協力体制は出来上がっていたとということになるのではないかと思います。
 そうした体制が既に出来上がっていたからこそ、2/5に起きた「コペルニクスの悲劇」の直後(2/7)に大西洋連邦が“地球連合”設立を宣言し、2/11にはプラントに対して宣戦布告も可能であったのでしょう。
 ただ、この頃は連合もコーディネイター絶滅を目論んでいたのではなく、単に優れた研究開発及び生産拠点であるプラントを支配下に置こうというものであったと思います。それが狂ってしまったのはブルーコスモスの陰謀によって核が撃たれ、多くのプラント市民の命が奪われた「血のバレンタイン」と、それに端を発する「エイプリール・フール・クライシス-Nジャマーによる地上の深刻なエネルギー危機」でしょう。
 これによって互いに対する憎しみを煽らされた連合とプラントは、ブルーコスモスの筋書き通りに殲滅戦への道を歩むこととなります。

・兎にも角にも人類滅亡という最悪の事態だけは免れた訳ですが、だからと言って一足飛びに世界が明るい方向に向かっていったのでもなかったのは「種運」で描かれた通りです。
 そうした中、先の戦争から再び戦端が開かれる迄の2年間でブルーコスモスの連合に対する支配力は更に強まっていたようで、画面からは事実上の連合軍最高指揮官はジブリールであるとしか思えません。
 とまれ、「ブレイク・ザ・ワールド事件」をきっかけに世界は再び戦乱と混迷の時代となり、大規模な戦闘こそ少ないものの地球・宇宙を問わず連合とザフトの小競り合いが続くこととなります。
 この時、連合は地球の総意としてプラントをならず者国家として非難し、その解体と隷属を求めています。が、これを受け入れるということは、良くてかっての植民地時代の再来であり、おそらくはそれ以下の扱いを受けるであろうことは想像に難くありません。逆を言えば、連合はプラントが受け入れないであろう要求を突きつけることで、武力介入への道を開こうとしたのでしょう。
 これは国家間の交渉と考えるとお粗末に過ぎるのですが、問題の本質が人種差別問題にあると考えれば納得の行くものでもあります。
 しかしながら連合とザフトの戦力は拮抗しているか、さもなくばザフトの方が優勢であったことはその後の展開によって明らかになった所です。連合の情報収集と分析に難あり、ということなのでしょうが、上記の通りこの戦争を仕掛ける意味が「大義」ではなく、人種差別という「感情」に根ざすものであるならそれも致し方のないことなのでしょう。

・その後連合上層部が軍産複合体-ロゴスと癒着していたことが議長の口から公表され、ブルーコスモスとの後暗い蜜月関係をも暴露されるに至って連合は急速にその力を失っていったように見えます。
 連合加盟の各国は条約を破棄して、新たにプラントと同盟を結んだのか。さもなくば、連合内のタカ派の急先鋒であったろう大西洋連合の親ロゴス政権が打倒された結果、連合そのものの性格が変わって、プラントと共存の政策に転換したのか-個人的には両方ではないかと思っております。
 「種運」の情勢ではどうやら大西洋連邦と覇権争いをしていたユーラシア連邦がその勢力を大きく後退させているらしいので、連合の舵取りは主要国の合議制ではなく大西洋連邦によるものとなってしまっているのかな、と思います。そうした状況下で連邦の国策が変化したのなら、必然的に連合の政策も変わってしまうのではないですかね。
 その結果が、地球各国の国軍がザフト・ジブラルタル基地に集結しているあのシーンなのではないでしょうか。そして、そうした情勢の変化を是と出来ない主義者達が国家を離れ、ロゴス-ブルーコスモスによって新たな軍事組織を立ち上げ、プラントと戦闘を継続したのがヘブンズゲートやダイダロス基地における戦闘の位置付けなのではないかと思います。
 そういう風に考えるなら、もしったとえ月基地に大西洋連邦大統領がいたとしても、議長にテロリスト認定されても仕方のないことだったのではないかと思います-まあ、どうやって地上を脱出したのか、という問題もない訳ではありませんが・・・。
 また、ザフトによってオーブ本土が攻撃を受けたのはセイラン親子が国際情勢を見誤り、条約を破棄して連合から脱退していなかったから、とも考えられるのかな、とも。

・しかし、まあ、ロゴス-ブルーコスモスが解体され、ジブリールも死んだことで今後連合が戦争の当事者として出て来ることはまず、ないのではないかと思います。
 確かにブルーコスモスというのは主義者ですから、そういう意識の根絶は難しいでしょう。それでも、あんな風に武力でコーディネイターを死滅させる、などという恐ろしい軍隊はもう出て来ないのではないかと思います-少なくとも「種運」では。
 もし、三作目があるとしたら、新たな天使に率いられて華麗なる復活を遂げるのかもしれませんが・・・。
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by shunichiro0083 | 2005-09-09 12:45 | 設定
2005年 08月 15日

ザフトにおける量子情報理論の軍事応用のこと

・以前、ザフトが実用化している「量子センサー」のことをパイロット波などを応用したものではないか、とか書いたことがあるのですが「MSV」の記述を見る限りではやっぱり、それに近いのではないかと思われる節があります。
 「TMF/TR-2 バクゥ戦術偵察タイプ」がそうなのですが、この機体は読んで字の如く偵察型のバクゥです。その特殊装備として、全機ではなく「一部の機体」と但し書きがあるものの「メタフェーズSQUIDセンサー」が搭載されていることになっています。このセンサーの特徴は「Nジャマー影響下でも確実に索敵がおこなえる」ということでしょう。
 加えて「双方向量子ビットストリーム通信機」も搭載されているとのことで、こちらは「量子の共時性効果を応用」しており、原理上では「レーザー通信の傍受も可能」なのだとか。

・こうしたセンサーや通信機に応用されているのが「量子通信理論」ですが、これも複数の原理や効果をまとめたもので、一つの理論ではありません。
 まずセンサーの方ですが、これは「SQUID:Superconducting QUantum Interference Device(超伝導量子干渉計)」を用いたセンサーであると断じて間違いはないでしょう。このセンサーは正確には量子情報理論を応用したものではなく、量子ビット(後述)検出する為に必要な極めて微弱な磁界を検出する為の装置です。
 おそらくは磁界を「波」として検出することは、Nジャマー散布下における電磁波妨害作用によって難しいものの、磁界を「粒」として検出出来るSQUIDを用いる事で遠距離の索敵が可能になった、というものなのでしょう。
 自動車が道路を走るだけで1ヘルツ以下の、超低周波の強い電磁雑音を発生させるといいますから、この「メタフェーズSQUIDセンサー」はそうしたものに反応する、いわばパッシブソナー的なものなのではないかと推測します。
 実際、この装置は量子論の研究だけではなく、医療用の検査機器としても最先端の分野では既に取り入れられています。

・又、もう一つの「双方向量子ビットストリーム通信機」ですが、これは要するに「量子テレポーテーション」を応用したものであると考えられます。
 この「量子ビット」とは量子コンピュータの基礎素子であり、量子ビットでは、『0』であり『1』でもあるという「量子重ね合わせ状態」を実現したものです-ちなみに 古典情報通信における情報(古典情報)の基本単位である「ビット」は、必ず「0」か「1」を取ります。
 この「量子ビット」が対になった時、お互いに相関するという性質を獲得します。これを「量子もつれ合い」とか「相関性」とかいいますが、「共時性」とも言い換えることは可能です。具体的にはどう言うことかと言うと、「0」でも「1」でもある対の「量子ビット」の片方が「1」で確定すると、自動的かつ瞬時にもう一方が「0」に決定されると言う現象のことです。
 現在ではこれを行うには有線などの古典的通信経路によって結合されていることが不可欠なのですが、ザフトの技術陣はこれを完全な「量子テレポーテーション」によって機能させることで、Nジャマー散布下でも作動可能としたようです。
 どうして「レーザー通信の傍受」が可能になるのかはよく分かりませんが、敢えて想像するならコヒーレント光であるレーザーを観測・複製したデータを解析することで傍受する、ということでしょうか。

・と、まあ、こんな感じでザフトは量子情報理論を軍事的に応用しているようです。まあ、それでも「量子テレポーテーション」を用いた通信システムは上手く行かなかったようで、ドラグーンシステムには全く異なるシステムを採用しているのですが。


※今回、参考させて頂いたリンク

量子情報通信

コンパクトで高性能なSQUID-脳磁界計測装置を開発
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by shunichiro0083 | 2005-08-15 22:43 | 設定
2005年 08月 09日

アカツキに対する思いつきのこと

・アカツキはそのあまりの高性能ぶりから、ウズミが2年前に遺したのはテープだけで、実際には戦後のどさくさに帰還したエリカらが建造し続けていたMSではないか、という意見が支持を受けているようであります。
 ですが、以前にも書いた通り2年前のMSだからと言って、それが最新鋭のMSに通用しない訳ではないというのは自由が証明している所です-無論、パイロットの技量に負う部分も大きいのでしょうが。
 アカツキの性能で特筆すべきはあの金色の対ビームコーティングですが、当時の連合でもビーム偏向装甲は実現しています(フォビドゥンのゲシュマイディッヒパンツァー)。それを考えるなら、当時(「アストレイ」とは言え)既にミラージュコロイドの技術を入手していたオーブ技術陣が改良し、独自の進化をさせていたとしても然程おかしくはないと思います。

・それ以外の性能としては実際、普通の量産型MSとは違わないのではないかと思います。ビームサーベルやライフルは単純にバッテリー駆動式のMSでも使っていますし、バックパックに付いているビームキャノンも自由のパラエーナのようにアグニ並の、2発打てばバッテリーが上がるまでの威力には見えません。
 そうなれば、IWSPに使用されたパワーパックの数を増やしていれば充分対応出来るのではないかとも思います。実際、IWSPでは連装式レールガンを作動させても問題ないだけの充電量を確保していた訳ですから。
 問題はアカツキの装甲にPS装甲は用いられているのかどうか、ということですが同じく連合の非核エンジンのフォビドゥンがあれだけの稼働時間を見せていたことから類推するに、アカツキもTP装甲でバッテリーの消耗を抑えることで解決したのではないかと思います-ひょっとしたら、連合式のTP装甲ではなく、ブルーフレームセカンドに使用されたバイタルパートのみのそれかもしれませんし。これならもっと、電力消費を少なくすることも出来るでしょう。
 こうした理由から、ウズミの言葉を額面通りに受け取っても、技術的にはあまり問題は生じないように思えます。

・まあ、そうなると問題は何故アカツキは二年前のオーブ侵攻時には使用されなかったのか、ということになるのでしょう-これについてはあんまり考えたくありませんが。
 敢えて好意的に解釈するなら、ウズミはあの時オーブが占領され、連合の属国になってしまった最悪の事態を想定して、アカツキを遺したのではないのか。カガリがレジスタンスを組織するかもしれないその時にこそ、役立つようにと遺したのかもしれません。
 まあ、あの時はウズミ様は自分の信念で自爆することを開戦当初から決めていたと思われる節もありますから、そんな負け戦に大事なMSは使えないと決意していたのでしょう、きっと。
 実際、カガリがアカツキに乗り込んだのは現政権に反旗を翻す為だったのですからね。まあ、事実上のレジスタンスと言っても過言ではないでしょう-セイラン政権に反対する、反体制派であったのは事実な訳ですから。
 と、まあ、そんな感じで死んだ後のこともカガリのことを考えて、アカツキを遺したのだ-ということで一つ。
 けどそうすると、やぱりウズミは自分の信念第一、カガリがその次で、国民については三番目だった、という結論になってしまうのが哀しい所ではあります。

おまけ
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by shunichiro0083 | 2005-08-09 22:02 | 設定
2005年 08月 08日

ハイパーデュートリオンのこと

・ハイパーデュートリオンとはご承知の通り、ディステニーに搭載された新型動力源の名称であります。
 現在分かっている情報ではデュートリオンと核動力のハイブリッドとされており、最初からユニウス条約を無視して開発が進められていたことくらいで、詳しい作動原理等は判明しておりません。
 また、レジェンドや打撃自由・無限正義にも同じく新型エンジンが搭載されている、というアナウンスはあるものの、それがこのハイパーデュートリオンかどうかは定かではありません。確定しているのはデスティニーだけです。

・この設定が公表されて、2chの考証スレでは核エンジンによる電力の安定供給と、デュートリオンによる一時的な出力増強を組み合わせたハイブリッドではないのか、という意見が支配的でした。
 真っ当に考えるなら、これが妥当であると僕も思います。
 しかしながらPHASE-42でデスティニーはエネルギー不足に陥ったのではないか、と思わせる描写がありました。「POWER INDUCATOR-これはINDICATORの誤りと思われます-」のレベルがレッドゾーンに入り、ALERTが点灯していたのです。
 加えて、“PRIMARY”と“SECONDARY”の二つの「HYPER CAPACITOR」もかなり低位を示していました。こうしたことから考えるに、デスティニーは本当にあの時エネルギー切れになっていたのではないかと思われます。ちなみに“CAPACITOR”とはコンデンサー=蓄電器のことです。
 こうしたことからデスティニーはハイパーデュートリオンによる発電の他に、二つの大容量コンデンサーを保有していることが分かります。そしてそれら全てが-おそらくは-活動限界ぎりぎりの低位となってしまっていたのです。
 ハイパーデュートリオンよりも出力の低い核エンジンでさえ、自由や正義はほぼ無尽蔵の電力を得ていました。また、デスティニーと激しい戦闘を繰り広げた打撃自由はエネルギー切れを起こしているようには見えません。
 では、核エンジンよりも数倍の出力を持ちながら、燃料切れが著しく早いハイパーデュートリオンとはどういうシステムなのでしょうか?

・まず、ハイブリッドの一方である核動力がユニウス条約違反である以上、それはNJキャンセラーを用いた核エンジンであることはほぼ確定だと思われます。従来型デュートリオンも、ペタトロン反応を用いている、という意味で問題ないでしょう。
 ならば何故、核エンジンを用いていながらエネルギー切れを起こしてしまうのか。それはおそらく、デュートリオンビームが外部から供給されるのではなく、内部で生成しているが故に限られるのではないか、ということであります。
 第一の推測として、ペタトロン反応を起こすだけのデュートリオンビームを発生させるには膨大な電力が必要とされるのではないか、ということ。だからこそ、デュートリオンビームは専用の艦船からしか照射出来ないのではないか。ハイパーデュートリオンの核エンジンとは、これを発生させる為の動力源という側面も持つのではないだろうか。
 第二としては、ペタトロン反応による発電は瞬間的な電力量は核エンジンを上回るものの、デスティニーの持続的なエネルギー源としては不向きなのではないか、ということ。デスティニーの武装は高エネルギー砲やアロンダイトなど、高出力を必要とする武器が殆どである。その為、瞬間的な出力を確保する必要性から、単なる核エンジンではなくハイパーデュートリオンが必要となったのではないだろうか。
 無論、インパルス級のMSの動力源としてならデュートリオンでも充分問題はないのだろうが、デスティニーのように強化された兵装を何種類も同時に稼動させるとなると出力不足になるのはデスティニーシルエットの開発断念からも窺い知れる。
 つまり、核エンジンが単なる駆動用としてだけではなく、デュートリオンビーム発生器のバッテリーとしても使用されることで、自由のそれと比べて燃料消費量が格段に増量してしまったのではないか、ということです。
 デスティニーは個性的な武器のみならず、光の翼の展開やミラージュコロイドを応用した分身の投影という機能を持ちますが、それを作動させる為に電装系もインパルスや自由に比べてかなりの電力消費があることが予想されます。こうした二重の負荷がかかることで、デスティニーの核エンジンには従来からは考えられぬ程の発電を余儀なくされているのではないか。それ故に、燃料切れを起こしてしまったのではないか、という推測です。

・その一方、通常、核エンジンとは一度稼動すれば長期間燃料を無補給で稼動することが出来るものです。だから、この場合も核エンジンの燃料が切れたとは本来なら考えにくい。そうなると、デュートリオンの燃料とも言うべきペタトロンが先になくなったと考える方が自然な訳です。
 これは未確認情報ですが、デスティニーシルエットの運用試験では一回の模擬戦闘で三度のデュートリオンビーム照射が必要になったと言われています({MSV」より)。そこから類推するにアカツキ・ムラサメ混合部隊とやり合い、その直後に打撃自由と熾烈な戦いを行ったデスティニーが消費したペタトロンは想像以上の量だったのかもしれません。
 M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲を二回撃ち、アロンダイトでの切り結びもアカツキ、ムラサメ部隊、打撃自由に行っている。光の翼の展開に、ミラージュコロイドによる分身形成。おまけに、クスィフィアス3レールガンの直撃をPS装甲で受け止め、連結ビームライフルの一撃をビームシールドで防御しています。通常の戦闘では、ここまで熾烈なものを想定していなかった、という開発側の良い訳は通りそうなくらいです。
 本来、設計段階で出された戦術状況ならば、充分に対応出来るのだ、ということなのでしょう。だからデッドウエイトにもなりかねない、デュートリオンビームの受容器は取り付けられなかったのかもしれません。

・なので、今回のエネルギー切れはこれら二つの要因が重なったことによるものではないかと思われます。つまりデスティニーとは敢えて区分するなら、比較的活動時間の短い強襲用MSではないのか、ということにもなります。
 宇宙世紀のMSで言うなら、MSZ-010・ZZガンダムのようなものなのかもしれません。

おまけを読む
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by shunichiro0083 | 2005-08-08 13:24 | 設定
2005年 07月 29日

ザフトの兵器調達事情から垣間見るプラントの体制の一断面のこと

・さて、ザフトとはコーディネイター国家としてのプラントにおける、軍事組織の名称であります。国家としてのプラントの情報は断片的なものが殆どでありますが、この項では表題のものを通じてプラントとは如何なる国家体制であるのかを考えてみたいと思います。

・と、その前に、プラントの宗主国からの独立の際に起きたであろうことを想像して見ましょう。C.E.公式年表からははっきりしませんが、遅くとも70年2月18日のクライン議長(当時)による独立宣言の際には各プラントの全施設は接収され、コーディネイターのものとなったと思われます。
 後にプラントの代表的な国策企業として名の挙がるマイウス・ミリタリー・インダストリー(MMI)や、マティウス・アーセナリー(MA)となる工場群もこの際に没収されたのでしょう。被支配地としてのプラントの性質上、軍事工廠ではなかったのでしょうが、大規模な重工業施設であったことから兵器生産拠点として転用されたのではないかと推測します。
 そして、こうしたプラントにおける企業の大半が国営企業ではないかと推測するのです。その理由を以下に述べていきましょう。

・まず、ザフトの兵器開発及び量産体制が驚くほど、旧ソビエトと似通ってるからです。
 ご存じない方の為に簡単にザフトにおける兵器開発を説明すると、MSの場合ですが主要設計局と呼ばれる「アジモフ」「クラーク」「ハインライン」の三局が設計を担当し、そこからMS量産を担当するMMIにデータが回される、というのが一般的なようです。
 MAは艦船や、そこから派生するMS用オプションパーツ-実体剣やシールド、ビーム兵器を担当していると言われています。
 こうした図式は旧ソビエトの戦闘機開発-有名なのはMiG(ミヤコン-グレビッチ)設計局やSu(ツホーイ)設計局-と酷似しています。
 これは想像ですが、プラント独立直後は旧宗主国側(地球連合)と一触即発の危機にあり、事実四日後の2月22日にはL1ポイントにおいて『世界樹』攻防戦が行われています。こうした状況下において戦力の充実は最重要課題であり、その一翼を担う軍需産業が国家の管理化におかれるのはある意味、当然なのではないでしょうか。
 また、兵站という観点から食糧生産も重要な課題でしょうが、植民地支配を容易くするという事情からプラントには食糧自給のシステムは未整備のままでした。そしてそれをプラント側が独断で行った結果、「血のバレンタイン」を招いてしまった程です。
 連合から独立したプラントが国民の胃袋を満たす為には個人による小規模農業ではなく、すぐさま大規模農業を軌道に乗せねばならなかった筈であり、それも国策企業か或いは政府そのものが乗り出さねば実現不可能だったでしょう。
 ナチュラルとの戦いも一旦は終息したものの、国が疲弊しているという事実に変わりはなく、すぐさま民営化という訳にもいかなかったのではないかと推測します。
 こうした理由からプラントには国営企業しか存在せず、自由主義経済ではないのではないかと考える訳です。逆を言えば、デュランダル議長があれほどまで苛烈にロゴス-産軍複合体を非難出来たのも、プラントではこうした事情から国家が軍需産業を掌握している、という自負があったからではないでしょうか。

・その一方で、プラント市民の義務と自由は保障されているようです。自由選挙も行われているようですが、最高評議会議長の選出は評議員間の投票で決まるのものと思われます。国民の直接選挙で決まるなら議長ではなく、「大統領」となる筈です。
 ちなみに、プラント-国名ではなく、個々のモジュールとして-1基は「1区」として数えられ、これが10集まると「市」という行政単位となる。「市」は全部で12あり、この「市」の行政の長がプラント最高評議員となるのである。
 この他、判明している政府組織としては軍事委員会があり、ザフト全部隊を統轄しているものと思われる。
 また、現議長のギルバート・デュランダルが遺伝子解析の権威であるように、市長に選ばれる人間は慣例的に何らかの才能に秀でている者が当選する傾向があるようにも思える。NJキャンセラーを完成させたユーリ・アマルフィも最高評議員であった。
 そういう意味では、プラントにおける政治や選挙というのは地上の他の国々と比べ、個人の能力を評価することに重点が置かれているものと思われる。これはおそらく、プラントの国民が高い能力を持つと自負するコーディネイターであることと無縁ではないだろう。

・こうして考えると、プラントという国家は経済体制は社会主義国家にも似たものを持っている反面、政治については民主的な制度が確立しているのではないかと推測される。文化などについてはまだ独自の成熟したものはないと思われるが、ラクス・クラインの存在から音楽関連については比較的他分野よりも進んでいると想像出来る。
 プラントは何分まだ若い国家であり、言い換えればまだ発展途上にあるとも言える。出生率の低下もまだ克服はされていないようでもあり、全ては連合との戦争が終結た後、内政の充実や経済の健全な発展が為されるかどうかにかかっているのではないだろうか。
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by shunichiro0083 | 2005-07-29 17:29 | 設定