shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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カテゴリ:設定( 79 )


2006年 09月 28日

シビリアンアストレイ DSSDカスタムのこと

・先月、こんな記事を書きました。
 その中でシビリアンアストレイ DSSDカスタムについて色々書いたのですが、シナリオの千葉氏のブログで同機が取り上げられ、そこで模型誌やサイトでの説明よりも詳しい設定が紹介されています。
 まあ、そこでも「量産型」と「シビリアン」の明確な違いの説明はないのですが、どうやら「シビリアン」が元になって「量産型」があるということらしいです。違いは細部しかない、ということですが。
 言い換えるなら、「シビリアン」のデータを基に「量産型」が開発された、ということなんでしょうね。もっとも、世間一般に普及しているのは何故か「シビリアン」のようですけれど。
 じゃあ、レイスタと「シビリアン」との違いは何か、ということになるのですが、多分「シビリアン」は新規設計でパーツも「M1」のそれを流用していない、ということなんでしょう。
 また、レイスタは完全な民生用で戦闘に使用することは禁止されているらしいですが、「DSSDカスタム」は自衛用としても使われるらしいので、むしろそういう法律的部分での差異の方が大きいのかもしれません。

・で、この機体、「A」では紙幅の関係でしょうが、『前大戦時にオーブから調達した』くらいにしか書かれていないのですが、アストレイのプロトタイプシリーズ、M1A、それに千葉氏のブログによるとレイスタの要素も入っているということなので、前戦争末期~71年後半以降に設計、製造された機体である、ということになるのでしょう。
 表向きは多目的型民生機ということらしいですが、実際にはレイスタでは能力不足で戦闘にも使えない、というユーザーの声に応えてジャンク屋ギルドが上位機種を製作した、ということなんでしょうねえ。
 だから、前述の「A」の文章は「オーブの方から調達した」くらいのニュアンスであると受け止めておくのが良さそうです。色々と。
 実際、C.E.は個人がMSを持つ傭兵という存在が社会的にも認知されている世界でもあるので、ギルドがそういう層を対象にした機体を造っても別段おかしくはないでしょうから。千葉氏のブログの文章には所属する組織や使用する目的によって、「シビリアン」には無数のバリエーションが存在することも明記されています。
 なので、戦闘用に特化した「シビリアン」がどこかで出て来ることも、この先あるのかもしれません。

・さて、「シビリアン」の背部についていた謎の円状のパーツですが、これこそヴォワチュール・リュミエールの元となった電磁推進システムということのようです-まあ、原理は不明ですが。スターゲイザーもΔも、ここから始まっているということなんでしょう。
 これの出所がギルド、ということは流石にないでしょうからこのパーツはDSSDが後から付け足したものと推測出来ます。ヴォワチュール・リュミエールの技術はまだ外部には流出していないのでしょう-だからこそ、スウェンがトロヤステーションを襲撃するんでしょうが。
 ただし、「Δ」の公式サイトではスターゲイザーやΔのそれを更に発展させたシステムを備えた機体の存在が示唆されています。
 また、「電ホ版(下)」のMS開発系譜図にはレイスタ-量産アストレイを経て開発される“ターンデルタ”という機体が確認出来ます。これはその流れからいってギルドが開発するMSだと思いますが、これが上記の発展システムを搭載した機体なんではないでしょうか。
 何せ、現在のギルドには手に入れたシステムは使ってみなければ気がすまないという、S.U.P.のようなロウがいます-現にロウはドレッドノートから手に入れたNJキャンセラーの技術をΔに応用したり、ハイペリオンから得たデータを基にビームシールドユニット・オキツノカガミを製作したりしています。
 そんなロウがΔに接した際に、自分が未だ知らぬ技術-ヴォワチュール・リュミエールを目にした時にこれのデータを取らなかったとは思えません。そして、手に入れたデータをロウが実際に造ってみないというのもありえない話だと思います。
 ロウが手に入れた火星の新機軸を導入して造られる新たなアストレイ-それがターンデルタなんではないですかね。
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by shunichiro0083 | 2006-09-28 01:30 | 設定
2006年 09月 26日

ノワールストライカーとI.W.S.P.のこと

・さて、今月末の諸雑誌において、また新しい設定が公表されたのですが個人的には表題の件について、ちと首を傾げております。
 ぶっちゃけ、またもや整合が取れていないのではないか、ということなのですが…整理して行けば何か見えて来るかもしれませんので、思いつくままに書き上げてみましょう。

・で、今回はっきりしたのはスウェンはストライクノワールを受領する前はストライクI.W.S.P.に搭乗していた、ということ。そして、ノワールストライカーはその際のデータを基に設計、製作されたということ。
 ここまでは「A」とHJ誌にも共通しているのですが。
 問題はここから先で、二つの記述があるように思えること。
 「A」ではストライクノワールは-というかノワールストライカーは、新規に製造されたI.W.S.P.を改造・改修して造られたもの、ということになっているのですね。
 一方のHJ誌でのキャプションではより詳しい経緯が説明されているが、結論としてはノワールストライカーは新規に製作された、ということになっていると思うのです-この辺り、相変わらずの立ち読みの記憶のみなので、違っていればご指摘頂きたいと思いますが、今はこれを前提に話を進めます。

・更に今回の「Δ」では5機のスローターダガーが、それぞれ異なるストライカーパックを背負って火星人達の敵として登場するのですが、この中の一つにI.W.S.P.を搭載した機があるからややこしいのですね。
 こちらについての解説では『オーブに残されていたパックを修理調整したもの』ということになっていますが、そうなるとI.W.S.P.は都合、3ヶあったことになるのではないかな、と。
 何故、3ヶなのかと言えば、「アストレイ」の中で前戦争末期において宇宙に逃れたクサナギに、ルージュ用としてI.W.S.P.が搭載されていることが明言されているからです。
 また、本編のOPでもストライクルージュに装備されている姿が確認出来ます。オーブから国外逃亡したアークエンジェルにストライクルージュが搭載されっぱなしだったことを考えるなら、このカガリ用のI.W.S.P.が今回のスローターダガーに流用された可能性は低いのではないかと思うのです。
 
・なので、今回スローターダガーに装備されたI.W.S.P.はスウェン機に用いられていたものの流用(「A」説)か、さもなくばオーブ本国に眠っていた予備パーツの類を組み上げて使用している(HJ誌説)のどちらかなのではないかと。
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by shunichiro0083 | 2006-09-26 21:38 | 設定
2006年 09月 15日

ビームブーメランのこと

・今月号のNT誌では、あたかもスターゲイザーとストライクノワールが戦闘するかのような絵が載っておりました。
 そして、そこには“ヴォワチュール・リュミエール”の解説として『太陽風を量子の幕で受け、帆船のように推進できるMS。背面のリングはそのための機構だが、これを攻撃的に使う事も可能らしい』という一文が。
 こうなると、スウェンと無人機の戦いが繰り広げられるのか、という気になってきますね。

・さて、大気のある場所-地上やコロニー内ならともかく、大気も重力もない宇宙空間で何故、各種ビームブーメランは戻って来るのでしょう。
 正直、理解出来ませんでした。まあ、バーニアが内蔵されていて、宇宙空間ではそれを噴かして挙動を操作しているのだろうと思っていたのですが。
 ですが、ある日ブーメランが戻って来る原理というものを知り、これなら宇宙空間でもありかなあ、と思いました。
 詳しい原理はリンク先を見て頂くとして、ブーメランが歳差運動で戻って来るのなら、それを機械的な重心等の操作で再現してやればいい訳ですから。
 おそらく、投げる際のマニュピレーターの勢いや、パイロットの目測やらを自動的にデータ化し、それによってどういう軌道を描くかをビームブーメラン側のコンピューターが決定するのではないかと思います。
 あと、現実のブーメランは標的に当たると戻っては来ないらしいので、そういうコントロール用にもバーニアorスラスターが装備されていると考えるのが妥当ではないかと。

・ですが、これにも裏話とでも言うべきものがあり、『ストライクルージュ+I.W.S.P.』のインストのビームブーメランの項には、
>ビ-ムブレードに対する干渉反応を利用し、飛翔経路をリモートコントロールすることができる投擲兵器。Nジャマーの影響を受けずに使用できる。
ということが書かれております。
 正直、意味不明ですが。これをそのまま信じれば、Nジャマー散布下でも遠隔精密誘導が可能になる、ということになってしまうんですがねえ…はてさて。
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by shunichiro0083 | 2006-09-15 19:38 | 設定
2006年 09月 03日

ビームシールドと対ビームシールドの違いのこと

・本編の描写を見る限り、ことMS戦闘においてはこの両者に大きな違いがあるようには見えないのが実情でしょう。
 実際、MSが携行する対ビームシールドはビームラーフルやジェネレーター直結の大出力砲も防ぐことが出来るようですし。そういう意味においてビームシールドの利点はデッドウェイトにならない、ということのみと言っても過言ではないでしょう。
 これがU.C.であれば、実体シールドではビームを防ぐことは出来ないので、その意味は飛躍的に高まるのですし、普及も早かったと推測されます。

・ただ、これが陽電子砲と言った戦略兵器に対抗する手段、としてであれば話は別です。
 対ビームシールドでは陽電子砲に敵わないことは前作のラストで示されていますが、ビームシールドの一種である陽電子リフレクターはローエングリンをものの見事に防ぎ切りました-よくよく考えると、これを可能にしたザムザザーの動力源というのも謎ですが。
 つまり、ビームシールドと対ビームシールドの決定的な差異はその防御力にこそある、と言うべきでしょう。
 だからこそ、陽電子砲-ローエングリンを装備したミネルバ討伐に出かけた連合軍艦隊にはそれに対抗すべくザムザザーが配備されたのであり、ガルナハンの火力プラント防衛の任務に就いたのはゲルズゲーであった訳です。

・MSに搭載されたのは-まあ、出力が余ったからではないかと。特にガンダムタイプは皆、ハイパーデュートリオン搭載機ですから。
 しかし、そうなると不思議なのはドムトルーパー。別段の記述がない以上、このMSもバッテリー駆動式の筈なのだが、その割りにエネルギーを食うであろうビームシールドを標準装備している。
 尤も、正式採用を想定していたドムトルーパーは実体式のシールドを装備する予定だったので、この変更はラクス派の手によるものであることは明白である(っていうか、プラモのインストにそう書かれている)。
 ビームシールドへの変更は機体の軽量化による為とインストでは解説されているが、おそらくそれは開発陣にとっても苦渋の選択ではなかったかと思われます。ドムトルーパーはピーキーな機体であるらしいが、バッテリー駆動機たるこのMSにビームシールドを搭載したことも遠因ではないでしょうか。
 事実、MAに比べて小型のMSにはドムトルーパーを除いてビームシールドは搭載されていないのですし。天ミナのオキツノカガミというものもあるが、あれとてワンオフの機体であり、量産機とはスペックが違います。
 こうして考えると、やはりバッテリー駆動式のMSにビームシールドを搭載するのは難しいと考えるべきではないでしょうかね。

・まあ、そうなると問題はMA-ザムザザーやゲルズゲー、デストロイの動力源は一体何なのか、ということになるのですが。
 結論から言えば、未だ-そしてこれからも明かされぬであろう、軍用艦船に用いられている謎の動力源ではないかと推測します。事実、ロゴスは陽電子リフレクターを搭載した改修艦を実戦配備していますから。
 前述の三機種はMSと比して大型の機体ですので、MSには不可能な謎の動力源を搭載することで安定したビームシールドの展開が出来たんではないでしょうか。
 特にデストロイはビームシールドを展開するだけではなく、戦艦も裸足で逃げ出す程大量のビーム兵器を搭載していたり、機動ビーム砲を無線誘導したりしていますが、核動力とは設定されていませんし、描かれてもいません。
 が、これもビーム砲やレールガンをエネルギー切れも起こさず連発し、MSに充電をし、あまつさえ陽電子砲を撃てる軍艦の動力源を流用しているとすれば納得がいく所です。
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by shunichiro0083 | 2006-09-03 23:45 | 設定
2006年 08月 17日

パワーエクステンダーのこと

・さて、ストライクノワールの所でも出たトピックの一つに“パワーエクステンダー”がある訳ですが、実を言うと自分はこれを容量が増強されたバッテリーのことだと思っておりました。
 が、これも先日友人との種運設定談義の中で出て来たのですが、自分を含め三人が三人ともその定義が違っていたという。
 友人の一人はバッテリーの電力を増幅する装置だと思っていたし、別の一人は省電力機器のようなもの、というイメージを持っていた様子(この件は何分、曖昧な記憶で書いているので不正確です。細部に拘るのではなく、そういう三者三様のイメージを持っていた、という部分をお汲み取り下さいませ)。
 この辺りは“パワーエクステンダー”というものが、具体的にはどういうもんであるのか、という説明が行われていないことから来る混乱ではないかと思われるのだ。

・「種サーチ」の用語辞典では『モルゲンレーテ社が開発した新型大容量バッテリーユニット』という解説がなされているし、wikipediaでも
>強化型バッテリーともいえる「パワーエクステンダー」
という記述が認められる。
 が、現在正式に文字資料として起こされた設定の中で“パワーエクステンダー”の実際について記述されているのはプラモデル「ストライクルージュ+I.W.S.P.」のインストで、
>パワーエクステンダー(パワーパック強化システム)
というものがあるだけではないだろうか。
 少なくとも、データコレクションやオフィシャルファイル(メカ編)には何の解説もないんであります。

・と、言うことで取り敢えず“パワーエクステンダー”の正体は「パワーパック強化システム」ということとして、では実際にはどういう効果を発揮するのか。
 大体、どのストライクルージュの解説でも共通しているのが『PS装甲の起動色が赤に変化した』というもの。
 逆に言うと「種」放映当時の設定は現在言われている「活動時間の延長」や「PS装甲強度の向上」という点については、殆ど取り上げられていないようにも見受けられる。
 ただ、オフィシャルファイル(メカ編4)には、
>装甲が赤みがかった色なのはPS装甲の特性面も改良されているため
>PS装甲の運用時間がほかの機体よりも長くなっている
という記述が確認出来る。
 これから推測するに、“パワーエクステンダー”とはバッテリーの謂いであるところのパワーパックを何らかの方法で強化して、従来よりも大電力の発生を可能にするものなのだろう-どうやって、かは謎であるが。

・ちなみに、“パワーパック”という単語の出典は、おそらくHJ誌で連載された「種MSV」における「統合兵装ストライカーパック」の記事ではないかと思われます。
 この記事の中でPMP社が失敗したパワーパックの小型・高性能化を、モルゲンレーテ社が開発に成功した旨が書かれているので、前述の「種サーチ」内の文章はこれがごっちゃになっているのではないかと推測されます。

おまけ
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by shunichiro0083 | 2006-08-17 16:27 | 設定
2006年 08月 14日

ヴェルデバスターとブルデュエルのこと

・昨日、ヴェルデバスターのプラモを買った方からインストを読ませてもらったのですが、何でもこの機体のバヨネット(銃剣)にはフォース・フィールド・ジェネレーターが搭載されていて、あらゆる通常装甲を切り裂く(要約)のだとか。
 う~む、アーマーシュナイダーの高周波振動ブレードとか、I.W.S.P.のビームブレード<原文ママ>の次に切断能力を持つ対艦刀とか、ガーベラストレートとか、もう既に色々設定はあるのだから、この期に及んで新規に起こすことはないと思うのだが。
 まあ、それにしてもPS装甲は切り裂けないらしいのがどうにも。それならもう、PS装甲剣でもいいんではなかろうかと。これなら少なくとも相撃ちには持ち込めます。

・ブルデュエルはそう言えばアサルトシュラウドを固定装備にし、PS装甲加工を施した訳ですが、それよりも対ビームコーティングの方がより実用的なのではなかろうか-これも前述の方と話していて思いついたことなのですがね。
 いや、PS装甲と対ビームコーティングは両立出来ないと言われていたものの、増加装甲がデッドウェイトになるのを想定した上でなら問題はないのではないか、ということです。
 この頃、MSの携行兵器は実体弾兵器からビームライフルに移行しているのですから、ビームには敵わないPS装甲よりも、対ビームコーティングの方がより有効ではないかと。まあ、そりゃあ後付でPS装甲には若干の耐熱性があることにはなりましたが、現実問題としてビームには通用しないのですしねえ。
 そういう意味ではあまり実用に乏しい装備というか、改修ではないかと思うのですが…どうでしょうねえ。
 
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by shunichiro0083 | 2006-08-14 00:44 | 設定
2006年 08月 03日

打撃自由の関節素材に関する思いつきのこと

・キラ・ヤマトの操縦は、その卓越した技量ゆえに機体構造に設計限度冒一杯までの負担をかけてしまう。
 設計の限界を超えた超機動に耐えるため各部材へ振り分けられたパワーが関節部のPS装甲から光の形で放射し発光現象を見せるのである-これが、打撃自由のプラモ<ライトニングエディション>によって明かされた、関節が金色に光る理由ですね。
 まあ、公開された直後に
 『なんで関節部をフェイズシフトさせねばならんのだ?!』とか
 『何でもかんでも、硬けりゃいいてもんじゃない!』とか
 『だからと言って、関節が光るのはどうよ!』
という、非難諤々な書き込みがネット上を駆け抜けたのでは、と記憶しております(間違っていたら御免なさい)。
 まあ、これは分かったような分からないような文章ではありますが、今回はこれにPS装甲に関する少々を振りかけつつ、妄想のネタにしてみようと思います。

・で、キャプションでは「PS装甲」となっていますが、実際には打撃自由は「VPS装甲」であるということで落ち着いているようです。
 そもそもPS装甲というのは素材に通電することでその物性を変化-相転移させ、それによって装甲の強度を向上させると言うものです。これは単純に素材そのものに頼るのではなく、それを機械的に処理することで物理攻撃に対しては完璧な防御力を見せながら、徒に機体重量を増加させないと言うメリットを持ちます。
 この「相転移」とは具体的には素材の分子配列を変更させることであり、それは取りも直さずナノテクノロジーの範疇です。
 ナノテクノロジーというと微細な機械-ナノマシンを用いたものだけのように思えますが、それ以外にもナノレベルの分子や原子を直接並べ替え、全く新しい素材を開発するという手法も立派なナノテクノロジーなのです。
 PS装甲では特殊な加工を施した素材にエネルギーを供給することで一時的に相転移を起こさせ、強度と耐久性に優れた分子配列に変更させるのでしょう。この分子配列のパターンは単にその性能だけではなく、機体の持つバッテリー量や活動時間とのバランスで予め定められているものと思われます。
 ストライクルージュの場合、バッテリー量が増強されたことで、より強力な防御力を持つパターンへと変化したのでしょう。つまり、この時点でモルゲンレーテの技術陣はPS素材に二通りの分子配列パターンを記憶させることに成功した訳です。
 このことが、後にザフト技術陣がVPS装甲を完成させる第一歩となります。

・そしてVPS装甲が完成する訳ですが、これの原理は前述の通り開発当初は一つの分子配列パターンしか発動させることが出来なかったPS素材に複数のパターンを記憶させることで、その場の状況や戦術に応じて使い分けるということが出来るようになったものです。
 本編中の描写から察するに、最低でも3パターン-インパルスのフォース・ブラスト・ソード-は可能なようです。(「アストレイ」での机上の空論を考慮するなら更に三つ増え、6パターンということになります)。
 が、通電量によって強度がアナログ的に変化する、という可能性も否定出来ません-そこまで言及した資料を自分は不勉強だから知らない、ということなのかもしれません
 無論、変化するのは強度や硬度だけとは限らないのではないかと思います。装甲としては兎も角、分子配列のパターンを変化させるだけならば軟らかかったり、粘り強かったり、応力や張力に対して高い耐性を持つ、と言った様々な物性を獲得させることも十分可能でしょう。
 打撃自由に-そしておそらくは無限正義にも採用された『発行する関節』とは従来の合金などでは実現できなかった、耐磨耗性能と強靭さを高いレベルで兼ね備えるように分子配列パターンを調整された結果なのではないでしょうか。
 そうして考えるなら、ネットの一部で実しやかに囁かれていた『実はフレームもVPS装甲』というのにも現実味が出てきます。と、いうか
>設計の限界を超えた超機動に耐えるため各部材へ振り分けられたパワー
なる一文をそのまま解釈するなら、そう捉えることで何故にそんな構造に打撃自由がなっているのか、という至極尤もな問いに対する答えとなるのではないかと思うのです。
 つまり、打撃自由のフレームおよび関節部にはPS装甲材としての処理も施されており、高機動戦闘による機体の限界を感知すると自動的に通電してより靭性や強度の強い構造材に変化して、機体性能を底上げするのではないか、ということです。
 こう解釈するならば、冒頭の記述もあながち荒唐無稽なものとも言えなくなるのではないかと思います。

・もし、仮にPS装甲の更なる進化を予測するとすれば、次はCPS装甲-コンポジットフェイズシフト装甲とでも呼ぶべきものになるのではないでしょうか。
 相転移複合装甲の名に相応しく、一つの素材でありながら物性の異なるPS装甲を重ね合わせたかのうような積層式構造を持ち、今後予測されるPS装甲一層では食い止めることが出来ない攻撃でも食い止めることが可能となる訳です。
 或いは現在のPS(VPS)装甲の弱点の一つである、対衝撃性能の向上であろうか。仮に二層構造が可能となるなら、表層は従来通り強度と硬度に優れた分子配列とし、下層のそれは高靭性・高延性のものとすることで攻撃を受けた際のパイロットへの衝撃を抑えられると想像出来るからですが。

雑感
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by shunichiro0083 | 2006-08-03 17:08 | 設定
2006年 07月 19日

NJキャンセラーのこと・補記

・前回の記事の補足をば。
 「B」でのNJキャンセラーの記述をそれ以外の設定の記述と整合性を持たせるなら、方法は二つ。
 一つは本来、NJキャンセラーはMSに搭載出来るサイズのものでも半径数kmをカバー可能であるが、敵連合にNJキャンセラー搭載機が拿捕された時のことを考慮し、故意にその出力を制限し、効果範囲を著しく制限したというもの。
 もう一つは、やっぱりNJキャンセラーの効果範囲そのものは十数mに変わりはないが、実はあの模擬戦闘の時は戦闘領域に複数のNJキャンセラーを設置していた。つまり、劾はシーゲルに騙されていたのである。
 その理由は当然機密保持であり、こうすることでNJキャンセラーの正確な情報が漏洩することがないようにしたのであった。
 勿論、NJキャンセラーの性能を“ドクター”が勘違いしていることが大前提であるが。

・ただ、そうなると-あくまで思考ゲームの産物として、であるが-もう一つ不思議なことが、個人的には出て来る。
 この時期、ザフトで量子通信システムが確立していたとすれば、そこからのスピンオフでSQUIDー量子センサーも完成されたと考えられるだろう。「SEEDMSV」ではTMF/TR-2 バクゥ戦術偵察タイプに、このSQUIDセンサーの搭載が確認されている。
 ならば、旧来の電磁波によるレーダーを用いることなく、これら量子工学技術による長距離精密誘導弾が開発されていてもおかしくはないんではなかろうか。ここまでお膳立てが整っているなら、「種」末期のザラが開発と大量生産を指示しない訳がないと思うのだが。

・無論、本編でも「アストレイ」でも「MSV」ででもその登場がない以上、それがあったと強弁することはしない。
 ただこれは、設定の一つ一つを積み上げていったら、そういうことになってしまうという一種のパラドックスである。だから、という訳ではないけれど、この手のスピンオフではあくまで「設定」は本編に順ずる程度にしておくべきではないかと、そう愚考するのだ。
 いくら裏設定としてあったとしても。そしてそれがどんなに素晴らしいものであったとしても、本編に出てこないのであれば意味がない。まして、本編で描写されたものと整合性が取れないのであっては。
 逆にそれを紹介することは、ファンを混乱させるだけなのではなかろうか。僕個人は好きだが、大局を見た場合百害あって一利なしだと言わざるを得ない。そんな気がしてならない。
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by shunichiro0083 | 2006-07-19 19:21 | 設定
2006年 07月 17日

NJキャンセラーのこと

・さて、ニュートロンジャマーキャンセラーの問題であるが、これについてはまずNジャマーのおさらいからはじめよう。
 Nジャマーとは中性子のピン止め効果を応用したもので、自由中性子の運動を阻害することで連鎖反応を抑制し、結果的に核分裂を不可能とするデバイスである。
 その際の副次効果として、電磁波の阻害も行われることで、レーダーや無線誘導もまた不可能となり、戦術戦略は有視界戦闘の時代に逆戻りすることとなった。
 これがNジャマーの設定であり、当然ながらその活動原理なぞは未定のままである-それが分かるなら、Nジャマーは実際に作れてしまうだろうし。

・では、NJキャンセラーとはなんであるか、ということだがこれは読んで字の如く「Nジャマーの効果をキャンセルする装置」のことである。
 これによって自由中性子は解き放たれ核分裂が再び可能となり、核エンジンや核ミサイルが使用出来るようになる。
 本編での描写を見る限りではNJキャンセラーの効果範囲はNジャマーのそれに比べて著しく小さく-Nジャマーはほんの数基で地球全土をカバーすると言われている-、1基が効果を発揮するのは半径十数mでしかない。
 また、それだけ効果範囲が狭められていることから、結果として電磁波妨害の効果までを除去するには至らない-これらが関連書籍でも大体共通しているNJキャンセラーの設定である。

・が、アストレイBではこれらとは効果が大きく異なるNJキャンセラーが登場するのを先日紹介した。
 それによればNJキャンセラーの効果範囲はMSが接近戦を行うだけの空間を覆うだけの性能を持っている、ということになっていた。それによってレーダーすら使用可能となる。
 作者の千葉氏のブログによれば
>この時のものは、Nジャマーキャンセラーという言葉から想像される、わりとスタンダードな能力を持っている。
>だが、その後、作られたものは、それと違う能力を有する。
>なぜ違うのか?
>それはNジャマーのもつ能力(複数ある)のうち、機体に組み込むにあたりザフトが、どれをキャンセルしたかったのかで分かる。(逆に言えば、何をキャンセルしたくなかったのか)
ということで、「B」で描かれた際のNJキャンセラーこそオリジナルな性能であり、その後本編に登場したものは意図的にデチューンされたものである、ということらしい。

・また、「種運アストレイ」小説版6話で登場するドクターことミハイルの台詞にこういうものがある。
『キャンセラーは、ニュートロンジャマーによって動きを止められている中性子を再び動かすだけで、その他の効果に影響を与えない。つまり通信障害はキャンセラーの影響下でも残るのだ。そんな基本的なことも知らんのか?』
 この台詞と前述の千葉氏の一文を信用するなら、NジャマーのECM効果は副次的なものではなく、明らかに別物ということになってしまう。
 さて、どちらを信用すべきなのか?
 ここでは問題提起に留めておこうと思う。ひょっとしたら、僕などよりももっと頭のいい設定マニア氏がこの矛盾を止揚してくれるかもしてないし。
 個人的な話をするなら、ドクターが誰かに嘘を教えられ、信じ込まされている方に一票。

・ここから関連して、話は量子通信へと飛ぶ。先ほど引用した千葉氏の文章には、実はこんな一文が続いていた。
>さらに付け加えるなら、当時のザフトでは量子通信も実用レベルになっていた。(これもドレッドノートの設定から読み取れる)
 しかしながら、量子通信は電波を用いた無線通信に取って代わるものではないことは、これまでもここのブログで何度も取り上げてきた。量子通信を行うには、有線にせよ無線にせよ、従来の通信技術が必要不可欠なのである。
 これを以って、ザフトがオリジナルのNJキャンセラーからECCM効果を除外した、という理由にはならない筈なのだ。
 更にはこの量子通信がいつ、完成されたかにもこの記述は微妙な影を落としている。
 「B:オペレーション16」に登場するゲル・フィニートはミラージュコロイドを応用してウイルスを散布し、敵機のコンピューターに干渉・コントロールするという能力を持つアクタイオン社製のMSだった。アクタイオン社はこの機体をザフトに売り込んだものの、採用されることはなかったらしい。
 この回のゲル・フィニートの作例のキャプションでは、ザフトがこのウイルス能力と同系列の技術を発展させ、Nジャマー影響下でも使用可能な量子通信システムを開発したことを匂わせている。
 いつの時点でアクタイオン社がザフトにこのゲル・フィニートを持ち込んだかは不明であるが、ドレッドノートにそれを改良したシステムが組み込まれていると言う記述からすると、相当早い段階で行われたものと思われる。
 ただ、この量子通信システムも
>ミラージュコロイド自身が時間とともに消滅するという性質があるため、ゲル・フィニートからあまり離れるとその効果は失われてしまう
という記述からして、あまり遠距離では使用は不可能な筈である。だからこそ、ザフトはドラグーンシステムのコントロールとしてのみ、採用しているのだろう。
 そう考えるなら、量子通信がNジャマーの通信妨害を克服しているという意見には全面的に賛成はしかねるのだ。

・最後に、「原子核から弾き出された(であろう)」自由中性子の活動を阻害するのがNジャマーであり、原子核中の安定している中性子にまでは影響を与えられないのではないだろうか。
 Nスタンピーダーは正直、あんまりいい設定ではないと思うのですよ。
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by shunichiro0083 | 2006-07-17 19:22 | 設定
2006年 07月 17日

続・「種」の設定全般のこと

・千葉氏のブログが更新されたようですので、こちらも続きをば。
 その前に論点を整理しておくと、全ての「設定」が集まって「世界観」を形作るのではなく、基本となる設定=「世界観」があってそこから必要に応じて生まれるものなのではないか、というのが当方の考えです。

ASTRAYなブログ SEEDの設定に思うこと(その2)

・あと、設定の方法論として
>科学説明を無視してウソをつくか、科学説明に忠実だが、説明は隠すか
という二択が挙げられているが、個人的には後者の理由はあんまり納得出来ない。「設定」とは言い換えれば「背景」であるから、それをいちいち本編の中で説明することはない。最低限のフレーズだけでもいい。
 けど、小説は違う。地の文という実に説明し易いパートがあるのだから、そこで読者に対する説明をするのは別段問題はない筈である。
 レーザーとか、ワープという既存の単語を使うのならそんなことを逐一行わなくてもいいのだろうが、「コーディネイター」「Nジャマー」「PS装甲」なんていう創作した単語を用いるのなら、きちんとその単語がどういうものなのかを語らねばならないのではないだろうか。
 こういう所は「種」本編からのスピンオフ-「アストレイ」「MSV」なんかでもあんまり巧くなくて、既存の単語に違った意味を持たせているのにわざとそれを説明しなかったりしていることもあった。
 ですから、「種」の設定を公開する方々は、
>これ以外でも、現実の科学をそのまま取り入れると、まったく視聴者に理解出来ない設定になる可能性がある
などと言わず、きちんとした設定の情報公開をお願いしたいと切に願う次第であります。

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by shunichiro0083 | 2006-07-17 12:25 | 設定