カテゴリ:アストレイ( 37 )


2005年 10月 29日

今月の感想のこと

・コミック版では結構、簡単に倒されてしまった感のあるテスタメントでした。個人的にはほぼ無傷で倒され、回収されたであろうテスタメントがどうなるのかが気になります。
 テスタメントの例の機能はギリギリの所まで戦闘を回避したい、というジェスの思想にはしっくり来る機体ではないかと思いますし、PS装甲も最高の防御手段と考えるならますます非戦闘員であるジェス向きなのではないでしょうか。
 なので、次号ではテスタメントから武装を取り外し、バックホームやアンカー等の装備を取り付けたアストレイ・アウトローフレームとかが登場するんじゃないかなあ、とか勝手に想像してます。

・ま、確かに、テスタメント自体はザフトから盗み出されたものではありますが、戦場で回収された以上ジャンク屋に保有権は移ってしまっている訳で。別にジェスが乗っても別段おかしくはないのですよね。
 次回からどうやらコミック版ではマティス率いる謎の組織との暗闘になり、これまで以上の激戦が予想される訳ですから、ジェスの機体も更なるパワーアップが必要不可欠ではないかと思います。
 そうなるといくら本来の姿に戻っているとは言え、アストフレームDではやっぱり役者不足なおではないかと。何故か装甲も予備パーツを使っている割にはPS装甲ではなく、アストレイシリーズ同様発泡金属のようですし。

・スカウトの正体はアッシュでしたね。が、正体が判明したその回で退場と相成りました。しかしながら、最期の足掻きでジェネシスαのコントロールを乗っ取り、連合軍特務情報部の秘密基地を破壊せしめました。
 まあ、マティスはそれを読んでいて事前に脱出していた訳ですが、この時使用した艦船がガーティ・ルーの同型艦な訳で、この辺りからも彼女とその組織のロゴス-ブルーコスモス-ファントムペインとの繋がりが見え隠れします。
 そのマティスは自分の野望の障害としてジャンク屋ギルドを見ているようですが、だからと言ってこれで一方的にギルドを社会的に抹殺出来るとは思えません。公式には何もない宙域なのですし。秘密保持も含めて、切れるカード=情報はギルドの方が多いのですから、そう一筋縄ではいかないでしょう。

・マティスが意味ありげに弄ぶ13枚のカードを彼女は“イレギュラー13”と呼び、そこにはどうやら彼女が排除すべきと考えている13人が仮託されているようです。
 ハートのAはキラ、2がロウ、6はエドで、Qがラクス-ここまでは確定ですが、そこから先は未定です。残りの9人を想像するなら、マティアス、リーアム、劾、ミナ、プロフェッサー、カガリ、マルキオ導師、アイリーン・カナーバ、ターミナル総責任者-ってな感じでしょうか。
 アスランも考えたのですが、マティスは既に議長と打ち合わせをしているようでしたから、アスランを手駒として取り込もうとしていることも知っているでしょう。ならば、自分が狙うメンバーからは外すのではないかと。
 そうなると、本編でマルキオ邸を襲ったのもザフトの特殊部隊ではなく、それを装ったマティスの手の者ということになるのかもしれません。つまり、ラクスのみならずキラとマルキオをも狙った一石三鳥の作戦だった、ということですな。
 あと、本編ではほぼ無説明で終わってしまった“ターミナル”でしたが、その重要度はかなりの筈。と、なれば「アストレイ」で補完しない訳はないと考えます。また、エターナルを隠し、打撃自由・無限正義・ドムトルーパーと第三勢力に戦力を供給し続けることとなる組織を見過ごすとも思えませんし。
 ここは一つ、新キャラとしてターミナル総責任者にご登場頂きましょう。

・しかし、プロフェッサーは何処からミーティア2機も持って来たんだろう・・・おまけに、あのミーティアは核動力を積んでいないブルーフレームやザクが使用していたし。
 “ミーティアの武装を作動させるには、MS側に搭載された核動力が必要不可欠”という設定を鑑みるなら、確かに多くの人が指摘しているようにヴェルヌ35Aを改造した核動力搭載型、ということになるんでしょうかね。
 もっとも、「SEED MSV」のムックにも前部をミーティアのウエポンアーム形態に換装したタイプも掲載されていますから、そっちの改良型と考える方が無難なんではないでしょうか。で、エンジン脇の武装は後から付けた、と。
 いや、或いは奇跡的に原形を留めていた1号機、2号機をジャンク屋が回収・改造し、それに大して05と06を改めてナンバリングしたのかもしれません。
 来月以降、謎が明かされるといいのですが-そう言えば、「MSV戦記」でジャンがヴェルヌ改を使っていましたね。この辺りにもヒントが隠されているのかもしれません。
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by shunichiro0083 | 2005-10-29 00:40 | アストレイ
2005年 10月 08日

05年9月末時点のアストレイのこと

・結局、テスタメントはZGMF-12Aだったようです。で、アウトフレームはその予備パーツとかフレームを元に、ロウが非戦闘用として造り上げたMS。それ故に、アウトフレームは高性能を発揮していた訳です。
 テスタメントの特殊能力の内、量子コンピューターへの干渉システムも本来のものではなく、奪い去ったマティスの陣営が付与したものだったようで。この分だと、VPSに似た装甲強度の可変機構も元々備わっていたものではない可能性が高いですね。
 念の為に書いておくと、ジェネシスαを連合軍特務情報部のMS部隊が急襲し、そこに置かれていたテスタメントを強奪した訳です。その際に特務情報部部隊が使用したMSが、ミラージュコロイド搭載機であった訳です-これが電ホ05年11月号に掲載された「アストレイ」のあらすじになります。

・しかし、NダガーNがC.E.71年9月の段階でロールアウトというか、実戦配備されていたとは夢にも思いませんでした。っていうか、NJキャンセラーがアズラエルの元に届いたのはその一月半前で、そこから設計やり直したとしても少々早すぎるんではなかろうか。
 まあ、確かに核動力に関する技術は完成されているものらしいですが、MSのサイズに組み込むとなればまた別問題なのではないかと思うのですがねえ。
 この辺り、記憶だけで書いているので間違いがあったら申し訳ありません。指摘して頂けると助かります-電ホを立ち読みしてきましたが、ショートストーリーでは機種は出て来ないものの、ジオラマを見る限りではNダガーNではないかと思います。ひょっとしたらブリッツの評価試験型が転用されたのかもしれませんが。それとも、核駆動じゃないただのダガーNなのだろうか。
 
・漫画版ではどうやら高いステルス性能を持つテスタメントやNダガーNの所属は連合軍特務情報部ということらしく、そこから「種運」の一連の騒動の黒幕はこいつらではないかと疑う人もいるようです。
 ただ、マティスなる謎の少女が率いる組織がどうやら連合特務情報部に対してイニシアティブを握っていたり、テスタメントのパイロット・スカウト0984がコーディネイターで、かつメンテナンスベッドを用いての「最適化」による記憶操作を受けていることからロゴス-ファントムペインの技術が用いられていることは確実だったりします。彼が身に着けているスーツもエクステンデッド用だし。
 この辺りはロゴスの実働部隊たるファントムペインが第81独立機動群として連合軍の軍籍を持っているのと同じように、マティスの組織は特務情報部に深く食い込んでその一部を私兵化しているか、若しくは私兵を軍組織として承認させているのでしょう。
 その戦力としてNダガーNという最新鋭MSが用いられているのなら、そこにはやはりロゴスの密接な関係があるとしても然程おかしくはないと思います。
 また、マティスが映し出すシルエットの映像は議長にそっくりです。
 こうしたことを考慮に入れるなら、やはり今回-「種運」の紛争の黒幕を連合特務情報部だけに求めるのは少々筋違いなのではないか、と思う訳です。

・そうしたことから考えると、個人的には今回の紛争は単純に一人の思惑から発したのではなく、ロゴス-議長-マティスという三者が複雑に入り組んで起こしたのではないかと思う次第です。
 つまり、議長がマティスにセカンドステージの情報を流し、マティスはロゴスにその情報を提供する。これを受けたロゴスはファントムペインを出動させ・・・という具合ですね。この場合、三者全てがお互いのことを知っている必要はありません。
 ただ、この推測が成り立つ為にはマティスがそれなりの力-組織や情報収拾及び分析能力、人脈、財力といったもの-を持っていないと駄目なのですが。ただ、マティスがマティアスの血縁だとするなら、マティアスが持っているのと同等の力を有していてもおかしくはないのかもしれません(マティアスの力が特筆すべきものであることは、漫画版・SCOOP-08でのベルナデットの驚きからも察せられます)。
 こうして考えるなら、議長が事前にデストロイやレクイエムの詳細な情報を入手していたのも、ロゴスではなくマティスを通じていた、ということになるのでしょう。
 ロゴスはプラントという不確定要因かつ商売敵を排除すべく軍を動かし、議長は戦争のない理想の世界を実現すべくロゴスの殲滅を謀った。ならばマティスは、と言えばルキーニのように情報を征することによって、己が世界を操っているという満足感でも得ようというのでしょうか-今はまだ分かりません。
 
・ただ、この三者で主導権を握っていたのはやはり議長ではなかったかと思います。おそらくはテスタメントやセカンドステージの情報をマティスに流したのは議長しかあり得ませんし、そしてロゴスはマティスが議長と通じていたことを知っていた様子は見えません。
 そして最終的に己の野望に王手をかけていたのが議長だけである(らしい)ことを考えると、やはり今回の一件の黒幕の中で一番の陰謀家はデュランダル議長であったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

・しかし、今回のジェネシスαを巡る攻防について一つ疑問が。何故、ミナはジャンク屋ギルドに降りかかろうとしていた災難を事前に察知していたのでしょうね。

追記(10/10)
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by shunichiro0083 | 2005-10-08 12:36 | アストレイ
2005年 09月 24日

「SEED ASTRAY B」のこと

・まあ、今更のような話題ですが。当然、このタイトルの意味する所は単行本のことであります。が、限られた紙幅でのものですから、結構漏れている記事もあるようです。
 その典型的例が「ゲルフィニート」でしょう。いくら本誌掲載時の詳細が作例記事に付属していたとは言え、あの解説文が丸々抜け落ちているのには正直がっかりしました。MA・ペルグランデの解説もそんなに詳しくないし、こうしたオリジナル機体についてはもう少し気を使って貰いたいですよね。

・まあ、とは言え雑誌連載されていたアストレイ関連で最後にまとまったものですから、「種」や「種運」に興味を持つ人間としてはそれなりに有り難いモノではあります。
 特に自分のように特別模型誌を買わない-模型には興味がない-人間には嬉しい限りです。

・それ以外に興味深い所としては、「B」が本編の時間軸を無視し、かなり好き勝手にやっていたのでその後の展開と辻褄が合わなくなっているのが垣間見えたりするのが面白いですね。
 特に太陽砲台のくだりは連載初期に行われたので、デザインが「ナチュラルとコーディネイターの戦争終結後」という時系列であるにも拘らず、ブルーフレームのものだったりするのはその際たるものでしょう。
 もっとも、この話自体当初は「種」終結後のものであったのでしょうが、「種運」が始まったのでその後、という風に今回の単行本で時間が変わって来ています。個人的には、「種」と「種運」の間、ということでもいいんじゃないかと思うのですが。

・巻末には「アストレイR」を描いていた戸田先生の読みきり漫画も載ってますし、興味のある人なら買っても損はないと思います-まあ、レイスタがこの時期、あったかどうかは微妙なところだとは思いますが。先行試作型とか、そんな感じですかね。
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by shunichiro0083 | 2005-09-24 01:10 | アストレイ
2005年 08月 26日

「8」のこと及び再度テスタメントのこと

・さて、C.E.では量子コンピューターが主流なのですが、そんな中でも「ASTRAY」シリーズを通じて主人公のサポート役に徹しているモバイルPCこと「8」ほど謎な存在はないでしょう。
 漂流していた宇宙船からロウが回収したということ以外の出自は不明で、内部が完全にブラックボックス化されていることから内部構造の詳細も不明。分かっているのは量子式ではない、ということくらい。
 しかしながら量子コンピューターと同等か、それ以上のスペックを持っていることは間違いありません。あまり表には出ていない設定ですが、レッドフレームをナチュラルのロウが動かせていたのは「8」のサポートがあるからです-もう、棄てられているかもしれませんが。
 それに現在展開中の「Dアストレイ」ではナチュラル用OSが普及している、という設定ですからジェスがアウトフレームを乗りこなしているのは不思議ではないですね。まあ、戦闘に巻き込まれる等、危機的状況に陥った時は「8」がサポートしているのかもしれませんが。

・今月のガンダムA-05年10月号の「Dアストレイ」でも、「8」はアウトフレーム本体のコンピューターがダウンした状態でも機体を制御していました。また、対ゲルフィニート戦(電撃ホビーマガジン04年2月号)でも量子コンピューターに干渉するウィルスに対抗する策として、「8」がレッドフレームのコントロールを行っています。
 これらのことからも、「8」が量子コンピューターではない、別の形式による高性能コンピューターであることが分かります。
 余談ですが、MS戦闘に関しては素人のルキーニが操っていたMS・ゲルフィニートは「8」のコントロールでも反撃は容易でしたが、正体不明で凄腕のパイロットが駆るガンダムタイプのテスタメントには逃げるのが精一杯だったようです。

・また、「8」はコンピューターとしては限りなく、人間臭いように出来ています。実際、新しいアウトフレームの装備-Gフライトやマルチパックを考案・設計している所を見ると、自律思考が可能であるようです。
 こうしたことから、「8」の正体を現在のジョージ・グレン同様生体ユニットである、と考えることは可能ではないかと思います。その場合、生体部分の栄養補給などをどうしているのか、という疑問も湧いてきますが。
 殊によると脳全体を用いているのではなく、単なる生体コンピューターのパーツとして脳の一部分が用いられているだけなのかもしれない。が、それはあまりに非人道的に過ぎるだろう。
 だとすれば、「8」を造り上げたのはブルーコスモスの研究陣なのかもしれない。生体CPUやエクステンデッドのように、ナチュラルが、ナチュラルのままコーディネイターに対抗する為の一手段として。もしそうだとするなら、運命は皮肉である。創造者たるブルーコスモスに結果的にとは言え反旗を翻し、打倒する手助けとなったのだから。

・閑話休題。テスタメントの仕掛はどうやらこちらの読み通りだったようです。ただ、あそこまで広範囲に影響を及ぼすとは思っても見ませんでしたが。
 残るはあの、テスタメントのパイロットが誰なのか、ということでしょうね。これでネオの正体がムウのクローンだったのなら、同様に作られた内の一体、という推測も成り立ったのですが。どうやらあれはムウ本人みたいですし。
 まあ、謎の少女たちの件もあるし「Dアストレイ」はまだ暫くは終わりそうもないですね。これで来年秋まで繫ぐのかな。

・最後に。どうやってジェスはテスタメントの装甲をPS装甲ではなく、VPS装甲と見抜いたんでしょうね。それとも、ただ単にVPS装甲しか知らなかっただけなのかな?
 けど、VPS装甲はザフトの重要機密の一つだろうに、どうして連合側のテスタメントに搭載されているのだろう。それとも、これが噂のZGMF-12なのだろうか。だとすれば何時、連合軍に鹵獲されたのだろう。
 いやいや、やっぱりZGMF-12はアウトフレームで、テスタメントはアクタイオン社から技術供与を受けた大西洋連邦が完成させた12番目の機体なのだろうか-謎は深まるばかりでございます。

追記:今回のときた版ではっきりと「8」が自分は量子コンピューターではないと言ってましたね(8/28)。
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by shunichiro0083 | 2005-08-26 13:01 | アストレイ
2005年 07月 08日

テスタメントのこと

・“テスタメント“とはNダガーNを率いる連合のガンダムタイプの名前です。これはどういう原理かはまだ不明ですが、MSのメインカメラは勿論、レーダー等のセンサーにも引っかからないという、能力を持っています。
 しかしながら、それはミラージュコロイドのように機体を透明化させるというものではないようで、「種運アストレイ」の主人公・ジェスのカメラには収まった様子です。
 ちなみに、“NダガーN”とは「MSV」が初出の機体で、ミラージュコロイを搭載したド簡単に言えば“ブリッツ”の量産型です。但し、NJキャンセラーによる核駆動の機体であり、これによって稼働時間は飛躍的に向上しています。“NダガーN”の“N”は核駆動-Nuclearの頭文字であると同時に、隠密行動を本文とする忍び-Ninjaの“N”でもある訳です。

・で、この“テスタメント“が何故感知されないかですが・・・分かりません。ただ、脳内補完を噛ませば大胆な推論は出来ます。と、いうことで推論、行ってみましょう。
 まず、第一の前提として、ジェスが持っているカメラがデジカメではなく、フィルム式のものである、ということ-実際はどうなのかは不勉強なので知りません。すんません。
 第二に、C.E.のMSのコクピットのモニターはメインカメラが捕らえた映像をそのまま映しているのではなく、U.C.の360°モニターのようにコンピューター処理されたCG映像である、ということです-これもどうなのかは不明です。
 この二つの前提の上で結論を書くなら、“テスタメント“は機体周囲の広範囲に、ミラージュコロイドの変形である、コンピューターウィルスフィールドを張り巡らし、敵機のコンピューターにバグを起こさせている、ということになります。
 そのバグとはメインカメラや各種センサーを騙し、改竄することで実際には存在する“テスタメント“を感知出来なくしている、というものです。多少強引ですが、これなら肉眼でなら捉えられるということについて、無理なく説明出来ているのではないかと思うのですが。

・まあ、弱点としては前提となる二つがかなり強引なことですかね。
 それさえクリア出来れば、生身のジェスが感じ取り、見ることが出来た“テスタメント“がモニターにも映らず、「8」も認知していなかったということを説明出来ていると思います。
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by shunichiro0083 | 2005-07-08 23:34 | アストレイ
2005年 04月 29日

ガンダムA ´05年5月号分のこと

・今回の「種運ASTRAY」はデモンストレーションではありましたが、インパルスガンダム出ずっぱりの回でした。
 ここでコートニーから語られるインパルス・システムの感想についてはカイトと同じなので省略。
 ただ、先の大戦においてキラ達が果たした役割にはある一定のレベルでさえ、定説がないのではないか、という印象をコートニーの台詞からは感じたのは確かです。
 まあ、前作の最終決戦をきちんと検証した訳ではありませんが、キラらが左右したのは戦局ではなく、限定された戦術レベルでのものではなかったかと思います(核ミサイル全弾撃墜を除けば)。プロヴィデンスも『戦局を左右する』までには至らなかったのではないかと。
 しかしながら、確かにごく少数のパイロットと高性能な機体が常軌を逸した活躍をしたのも事実な訳で。『一人のエースのみで戦いを勝ち抜くことも可能となる』という発想と言うか、思想には「コーディネイターはナチュタルよりも優れている」という彼ら特有の優生学的思想がベースにはあるのかな、とも思います。
 実際はパイロットにかかる負担や、心身両面での疲労の蓄積などもあり、一人のエースパイロットのみで戦いが勝てる訳ではありません。また、幾ら換えのパーツが用意されているとは言え、基幹システムが同一ならそちらの機械的疲労も馬鹿には出来ないでしょう。
 コートニーはこういう言い方をしていますが、実際にはやはりそこまで夢想されたものではなく、ザクで採用された換装式武装システムを推し進めたものではないかと推測します(コートニー独自の解釈ですし、ね)。

・個人的には興味深かったのはアビスやカオスと言った戦術ではなく、局地戦に対応したシルエットパーツが開発されるのでは、という部分でしょうか。
 まあ、過去のガンダムシリーズでは「F90」や「G-UNIT」がこういう設定を持った作品だったのですが、カラー頁で小さくでも描かれたカオス・アビス・ガイアの各機能を持ったインパルスというのは結構面白かったです。
 本来ならばザクのウィザードというのもこういうものだったのでしょうが、惜しむらくはそういう魅力的な部分が作品の中で十分に発揮されていないことでしょう。その割には出番、そのものは多かった訳ですが。
 あと、気になったのはVPS装甲の色でしょうか。アビスとアビスインパルスの機体色がああも違うのはどうかと思います。その予想される状況に応じて硬度が変化出来るのはいいのですが、同じ局面で使用する筈の二つの機体があそこまで違う色(硬度)になるのは解せませんね。
 あと、装鋼材の硬度だけで水圧に抗するのはあんまり現実的ではないようにも思えます。まあ、深々度まで潜行する必要性もあまりないでしょうから、それはそれでかまわないのかもしれません。

・劇中ではカオスら3体のガンダムがインパルス・システムの為に開発されたことが語られていますが、同時にセイバーはこれとは違う手順を踏んでいることも明らかになっています(情報コーナー・カラー頁参照)。
 セイバーは他のセカンドステージのガンダムと比べると、どちらかというと単体での汎用性を追及した機体であるようにも思えます。用途も特定されていませんし、インパルスのように特定の戦艦を前提にはしないバランスの良い装備を持っているようです。寧ろ、宇宙空間でも、地上でも運用出来る機体を目指したのではないか、とまで思えます。
 これは個人的な推測ですが、セイバーはフリーダムやジャスティスと言った“一騎当千”の戦力を持った次世代のワンオフMSのテストベッドとしての役割を持たされているのではないでしょうか。
 だとすれば、同じセカンドステージのガンダムでありながらミネルバには搭載されず、OSも核動力用のものが使われているのも頷けます。ひょっとしたらデスティニーは-そしてスーパーフリーダムやナイトジャスティスも-セイバーの運用データを元に開発されているのかもしれません。

・あと、アウトフレームが「12号機」であり、ストライカーシステムの研究の為の運用実験機だったことも明らかになりました。
 このことがどう、ストーリーに係わって来るのかが今後の楽しみですね。
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by shunichiro0083 | 2005-04-29 23:17 | アストレイ
2005年 01月 05日

本編とのリンク併せてアウトフレームのこと

・さて、今回の「種運アストレイ」では直接本編とはリンクしない方式を採ったのは皆さんご周知の通りです。
 ぶっちゃけた話をすれば、集団作業で分業体制を取るアニメの製作では細かい詰めを雑誌連載のスタッフと行うのが無理なのは容易に想像出来ます。どんなに打ち合わせを重ねても、細かな部分での整合性を求めるのはやはり難しいのでしょう‐個人的にはこれが連続TVアニメでSFというジャンルが確立し得ない理由であるとも思っています。
 その点、作品世界の時間を本編とずらせば、作品中の差異も然程目立たなくなるのでしょう。加えて、模型誌では「種運MSV」の企画も進行していますから、そちらとリンクさせる方向にすれば本編への影響は最小限に抑えつつ、「種運」という舞台との繋がりも維持出来る。そういう判断が働いたのかもしれません。

・「種運アストレイ」の物語は小説と漫画、それにジオラマストーリーの三種類ですが、今の所大きなストーリ-は見えて来てはいません。ただ、出自不明のアストレイ・アウトフレームなる非武装の機体の謎を巡る話になっていくようです。
 このアウトフレームの謎で現状明らかになっている項目は三つ。
 1.ジェネシスαで見付かったことから、ザフト製である可能性が高い。
 2.この機体を見たザフトのテストパイロット・ヒエロニムスが『12号機』という発言をしている。
 3.X105系のストライカーパックが使用可能。
 前者二つを重視するなら、まずこのアウトフレームというのはザフト製と考えて間違いないのですがね。ただ、三つ目の存在がそういう単純な推論を不可能にしてくれています。
 個人的にはこの機体を最終的に仕上げたジャンク屋のロウが、非武装且つ汎用性が高いように外装を仕上げたのではないかと疑っています。非公式にではありますが、度々三隻同盟と接触していることになっているロウですから、昔馴染みの連中からストライクのデータを譲って貰っていても然程おかしくはないと思うのですがねえ。
 また、アウトフレームはバッテリー駆動なのですが、これがザフトガンダム12号機ならば、核エンジンで駆動する筈。もっとも、11号機のリジェネイトはそうではなかったと記憶しているので、微妙なのですが。
 で、個人的には12号機の核エンジンはバックパックによる後付式ではなかったかと想像する訳です。何故、核エンジンをわざわざ後付式にしたのかと言うと、それはザフトが自軍の既存のMSを全て核駆動にするという構想があっても不思議ではないから。Nジャマーキャンセラーがあり、核エンジンの小型化が可能であるなら、活動時間が大幅に制限される現行のバッテリー式よりもその方が望ましい筈。現に9ザクはそういうコンセプトで開発されていますし。
 ドレッドノートで核エンジンのMS搭載が可能と分かったザフト上層部が次に目指すものが、現有兵力の核駆動化であってもおかしくはないし、それならば全面改修が不可欠な内蔵型にするより、簡便なバックパック方式を指示するのも自然であると言えるのではないですかね。
 MSに核が使われることを嫌ったロウが、ザフト製の核駆動パックが使用出来ないようアタッチメントを連合側のものに変更した、というのもありえない話ではないと思うのですが。

・まあ、もう少し話が進まないとどうなるのかは分からないですね。素直に待ちましょう。
 長々書いて来ましたが、個人的にはアウトフレームの謎よりも「アストレイ」という作品が本当に「種運」本編と何も絡まないのか、という点が気になっています。
 本音を言えば、「種運」本編とは違う時間の話ではなく、前回と同じように同一の時間軸でのストーリーを期待していましたから。もっとも、今回はそれを「A」でアスラン視点から描く漫画をやるので、それとダブるのを避けたのかもしれませんが。
 それでも「Gガン」以来のときた先生のファンの身としては、「そっちをときた先生に描かせてくれよなあ~」と思わずにはいられないのです。

(1/7追記)
・ちなみに、ザフトの核駆動MSはそれとは別にバッテリーを搭載しています。少なくとも、フリーダムとドレッドノートは搭載しているのです。
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by shunichiro0083 | 2005-01-05 00:07 | アストレイ