2008年 11月 24日

#08 無垢なる歪み

・ああ、もう、何と言うか本当に訳が分からない方向に進んでいる観のある「00」ですが、設定も何がやらさっぱりを通り越して無政府状態に近付きつつあるようです。
 なんでも、ヴェーダとのアクセスはGN粒子を媒介にした脳量子波の働きらしいですが、ということは月の裏側にあるヴェーダと地球の間には10年以上前から、それなりのGN粒子が散布されていた、ということになりかねないのですが。
 何故って「P」という外伝で既にヴェーダとリンクするハロが出て来てしまっているからなんですが、百歩譲ってこれはイノベイターではないからということになるならじゃあ、どうやって繋がっているのかという疑問の答えにはやっぱりならない訳で。
 まあ、コンピューターであるヴェーダが脳量子波を使っている、という点でCBというかイオリアの技術は機械的に脳量子波を再現出来る域に200年前から達していたのだ-という辺りが落とし所なのかもしれませんがねえ…。

・唯一の救いはコーラサワーさん再登場ってことくらいですかねえ。嗚呼、本当に彼と彼女だけが一服の清涼剤ですよ。

※11/25 ちょこっと追記しました



・死んだ爺さんの遺志は正しく引き継がれていない様子で、かなりの混乱が見て取れます。無論、実はCB、イノベイター双方とも爺さんに騙されている、という可能性は否定できませんが
 それにしても、今まで誰も口にしなかったし、描写もされてない「外宇宙進出」とか「イノベイターは宇宙に適応」とかを口にされても説得力がないってもんです。
 既に通算30話越えですからねえ。この期に及んで伏線も何もない話を持ち出すのはどうかなあ、とか思うのですよ、やっぱり。
 せめてリボンズはアレハンドロの金をくすめて疑似GNドライブを大量に積んだ外宇宙進出用艦船を建造していたとか。宇宙空間に生身でおっぽり出されても死なないくらい適応しているとか。そういう描写が必要だったんじゃないですかね。

・そう言えばEDだけ見てるとティエリアはCBを裏切ってイノベイターに走り、その勢いでリボンズを抹殺とかしかねないなあ、とも思います。
 この場合の利点はマリーにセラヴィーを宛がえることくらいで、CBにはあんまりいいことはないっぽいですが-某地球解放戦線のロアンみたいに裏切ったと見せかけて実は…なんて展開は望むべくもないだろうしなあ。
 しかし、あれですな。マリーが超人機関を皆殺しにしたのを許したのはまだ分かりますが(何せ、その時憤ったのはソーマで別人格)、フェルトがあっさりマリー=ソーマを許してしまうのも意味不明ですな。
 葛藤とかも殆どなくて、言葉だけで許し合ってしまうという。どうせならトレミーの危機にマリーが体を張ってこれを救い、その献身的な行為によってフェルトの頑なな心も開いて行く、とかにすればいいのになあ。
 これじゃあ「スパロボ」だよ(念の為弁護すると、あの世界は脱出装置が高性能なので原則人死なないのです)。

・ってか、あっさり初代の幽霊が出て来てしまいました。けど、それでもリボンズに直接会って話しちゃうと心は揺らぐのですが。
 さっきも話題にしましたが、冷静に考えれば第一段階で使い捨てにするつもりだったらトランザムなんざは使わせない訳で(実際に役に立つかどうかは別)。
 そう言う意味ではやっぱり、リボンズらイノベイターの論というのはあまりに証拠が足らない訳です。無論、ここで爺さんの映像でも出されば論拠となり得るのでしょうが、何故がリボンズはそこまでのことはしないという。
 これはやっぱり、爺さんはCBとイノベイターを競い合わせてそのどっちかが生き残ればいい、くらいに考えているということなんでしょうか。

・ルイスが何故か知り合いのリボンズにお呼ばれしている間に空母へと着任したのはイノベイターのどなたかが乗る新型機・ガデッサと、GN‐XIIIにアヘッド。GN‐Xに乗るのは我らがコーラサワー。
 マネキンさんのあの口ぶりからするに、コーラサワーのアロウズへの転属を握り潰していたようにも思えます。実際、コーラサワーに宛がわれた機体は最新鋭のアヘッドではなくそれよりも旧式のGN‐Xだった訳ですし。この辺りに「不死身」の二つ名が当てこすりになってしますというコーラサワーの実力が透けて見えます。
 ちなみに、アヘッドはエクシアら第三世代ガンダムを凌駕する性能を持つらしいです(HGインストより。なお、この場合の第三世代が00ガンダム他、第2期に登場した機体をも包括するかどうかは不明)。
 無論、政治的配慮でルイズがソーマ専用アヘッドを引き継いだように、あのキャラクターが偉いさんに疎んじられてアヘッドが回って来ないという可能性も否定出来ませんが。
 まあ、意識しているかしてないかは分かりませんが、コーラサワーの着任で孤独に奮闘するマネキンさんのいい精神安定剤になってくれることは間違いないでしょうし-見てる自分にも結構有り難いです。

・中東再編に対して世論はこれを受け入れる、というスメラギの話しぶりからするとこの世界にはアムネスティとか国境なき医師団とか、そういう志の高いNGOは存在しないようです。デモをする市民はいるようですが。
 ま、この場合の世論というのは既に連邦に加盟している国々の国民という文脈で使っているらしいですから、それじゃあ端っから反対する筈がありません。それこそ、無意識の悪意を通り越して善意で言っている人も中に入るでしょう。加盟さえすれば、太陽光発電の恩恵にも与れるのですから。
 問題は中東諸国が連邦に属することを嫌がっているのか。また、それは国家の首脳部等権力者階級だけであり、一般民衆はどう思っているのか等々。こういうデリケートな問題を扱うにしてはあまりに粗雑ではないかなあ、と思ってしまいます。

・ガンダムの支援機は2機らしいので、オーライザー以外にもまだ何かあるらしい。そうなると、沙慈とソーマがこっちにのるのだろうか。
※ダムAの記事によるとキュリオスと合体するGNアーチャーというのが登場するとのこと。

・王家というのはアロウズ上層部とも繋がりのあるようなセレブ連中がひそひそと噂話をするくらいの金持ちらしい。

・しかし、ティエリアの変装が女装だったとはねえ。それに合わせてか、パクさんの方はパンツルックだったし。遺伝子が一緒とか言ってましたが、果たしてどっちがどっちなのやら。
 取り敢えず、ティエリアは声も変わっていたので、ボイスチェンジャー&胸パッド付きの高性能肉襦袢なんじゃないかと想像しますが。

・しかし、そういう描写は一切ありませんでしたがソーマ専用アヘッドは脳量子波に対応したカスタマイズが行われているのだとか。マンマシンインターフェイスが対応しているんですかね。その割にはアレルヤにすら相討ちに持ち込まれる程度だったような気もしますが。
 はたして、そんな特殊機をルイスが満足に使いこなせるのか、というのは大いに疑問ですね。それとも、超兵化されているだろうか、ルイスは。確かに2期に入って情緒不安定だったり、薬飲んだりしてる所からそういう連想をしている人は少なからずいますし。だとすると、そういう記号部分を旧作のイメージに頼るのはどうかと思いますねえ。

・そんなルイスの発作でビリーに発見される刹那。まあ、当たり前と言えば当たり前な展開ですが、それよりもビリーが刹那をCBの構成員として当局に告発していなかった方が驚きです。当然、あったであろう厳しい検問を突破したのでしょうから。
 何だかんだ言っても、スメラギことクジョウに未練があるのかもしれませんな、ビリー。

・で、〆はヒロシがアルケーとかいうガンダムで登場して終わり。作中でも指摘されてましたが、この機体は大破したスローネツヴァイを回収し、その上で大規模な改良を施したのではないかな、と。
 自分としては「V」に登場したスローネトゥルブレンツにシルエットが似ているんじゃないかなあ、とか思ってます。
 あれは疑似GNドライウを2基も搭載した可変型の高性能機でしたからねえ。もし、これのデータが生かされているのだとしたら、アルケーはかなり強い機体に仕上がっていると思われます。
 「00」のスタッフはこういう所が実に下手糞だと思うのですが、この間のアザディスタン襲撃の際も攻撃は首都に限定し、それを行ったのがアルケー1機だけだった、ということにしておけばこれの際立った強さが絵で見せられていたと思うんですがねえ。
 で、それを補強する為に情報収集を行う際に逃げ延びた市民なり、兵士なりにその時のあり様を語らせる、とかすればいいと思いますがねえ。少なくとも、カタロンの脱出話なんてやっれるよりはましなんじゃないかと。

・あ、そう言えばMr.武士道出てなかった。
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by shunichiro0083 | 2008-11-24 13:38 | 感想「00」


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