2008年 11月 04日

#05 故国燃ゆ

・まあ、今回もツッコミ所満載の三十分ではありました。なんだか回を追うごとに凄まじくなって行ってるような気がしますよ、第2期は。

・で、これは前回の補足なんですが、ペルシャ湾の平均水深は約30mで最大水深は91mとのこと(詳細はこちらを参照のこと)。
 で、トレミー2の全高はどれくらいかというと、最低でも40m。これは18.3mの00ガンダムが入るコンテナが二つ縦に並んでいることからの類推です(ちなみに、トレミーの全高の設定は学研のムックに拠ると78mとのこと)。
 …アレ?MSハッチを開けられるのが水深何mかは分かりませんが、そもそもトレミー2がそんなペルシャ湾であんな風に潜水出来ていることがあり得ないのではないか、という根本的な疑問が湧いて出るのですね。
 いや、素晴らしい。素晴らしすぎて、二の句が継げません-けど、これ自分も気付きませんでしたから。某所での指摘を読んで啓蒙された次第です。
 なので、あんまり偉そうなことは言えないんですが、本当なら「ペルシャ湾での原潜の活動は困難」という説を聞いた時に気が付いてなければならんのですよね。反省しております。



・「F」の世界では否定されたガンダム復活のニュースでしたが、こちらではいいように使われています。ま、どちらも権力者による情報操作であることに変わりはないですが、だからと言ってこの二つの時間がどれだけ状況が異なっているのか、という部分は全く以って不透明ですね。
 本編がこういうネタをやるなら、外伝では避けておいた方が無難ではなかったかなあ、とか思います。紛らわしいですから。

・トレミー2の装甲の修理は水中で出来るらしい。画面で出来るとやってしまったのだからそれでもいいのですが、著しく説得力に欠けると思う次第。
 第1期で刹那とロックオンが拠点に使った孤島とかあるのだから、そういうのを上手く使えばいいのになあ、と思います。

・アブアルハリ砂漠というのは検索しても一切出てこないので、どうやら300年後につけられた名称のようです。

・中東全域には疑似GN粒子散布装置が設置されているそうですが(撒かれてる粒子が赤い)、世界規模でMSテロを実行出来る大規模反政府武装組織があるっていうのにあまりにも無定見な方策ではないですかね。
 自分がクラウスだったら、何はさて置き、この散布装置をお持ち帰りにしますけどねえ。そうすれば、確実に自陣営の戦力の増強が見込めるでしょうから。研究の進み具合如何では早い段階で旧式MSにビーム兵器を携行させるってことも可能になるでしょうし。
 何せGN粒子は青赤問わず万能ですから、使い道は幾らでもあるでしょう。この無造作な設置に比べれば、各装置に太い送電線らしきものがあったことなど物の数ではありません-連邦に所属してない地域で、どこに発電所を設置して、どうやって送電しているのやら。

・カタロンはどうやって資金を確保しているんでしょうね。「Z」のAEみたいな死の商人がいる、という訳でもないですし。王留美、ってことでもないだろうし。
 いっそのこと、ルイスが自分の手駒にする為に資金援助をしている、とかの方が分かり易かったような。
 「軍もあたしの家族を守ってはくれなかった。あたしにとってはCBも、軍も許すことの出来ない敵なのよ」とか言って。
 ま、これは今後に期待ですかね。

・Mr.ブシドーは独自行動の許可ならぬ、免許をお持ちだそうですよ。言うなれば、グラハム・フラッグ流独自行動術免許皆伝、ってとこでしょうか。
 確かに面白いことは面白いけど、世界観ぶち壊しの危険性を秘めた諸刃の剣なんではないかと。

・大佐は連邦正規軍に所属しているようですが、アロウズにいいようにこき使われているという、図式のようです。で、沙慈の情報を売っちゃったりしておもねる輩も存在しているようで、この辺りはいい見せ方だったんではないかと。
 で、#01でのソーマ嬢との家庭会議はやっぱり、彼女をスミルノフ家の養女にする件でした。つまらんなあ。どうせならソーマがアンドレイに「今日から私のことをマーマと読んで下さい」とかいうシーンが見たかった。

・国に送ってくれと言うマリナの懇願に対し、今更のようにガンダムで行けばアザディスタンに危害が-とか言っちゃうノリエガ嬢はやっぱり戦術予報士としては失格だと思います。
 勿論、あの世界観では一流なのだということは分かっています。が、それを我々視聴者に対して納得させるのはあまりにもお粗末、ということなんですよね。

・で、問題の沙慈のシーンですがこれも山盛りな場面ですね。ま、車の鍵を無造作に渡すのは百歩譲るとしても。
 カタロンの構成員が遠くても車で行けば大丈夫と言外に言っているのに、当の沙慈も台詞は砂漠を越えられるかな、ですからねえ。一体全体、何がナニやら。
 で、この砂漠の上をCBの小型艇が飛んで行ったすぐその後に、連邦軍の大型母艦がやって来て見つかる沙慈。なんで、刹那がこの車を見つけられなかったか、も問題ですが連邦軍の方も車は見つけても、小型艇の方は見つけられなかったという…orz
 それともあれですか。あのカット割りの間に数時間が経過していた、ということなんでしょうか。いや、それを言い出すと飛行機と車が並走するという、往年の「モスピーダ」のようなことをどう説明するのか、ということにもなってしまうのですな。
 これって、無理やり小型艇と車を一枚の絵に収めようとしたからなんですかねえ。

・セルゲイさんは沙慈と対面しますが、なんであんな砂漠の上を飛んでいたのか、ということについては不明のまま。
 ルイスの着任のシーンなんかいれるよりも、そっちのことをやっておかないとご都合主義でしかないと思うんですが。
 沙慈を逃がすシーンもアロウズの超法規的部隊の所以を口で説明するのではなく、実際にセルゲイさんとアロウズ士官の押し問答を見させ、その隙に逃がすとかにすれば説得力が増すのになあ、と思いますよ。

・しかし、土地勘も全くない素人の沙慈からの事情聴取で、どうやってセルゲイさんはカタロンの基地の場所を特定したのだろう。不思議だ。

・で、スミルノフ家父子の確執の原因は母親にある様子。けど、それと軍人としての資質とは関係がないと思います。美食倶楽部の親子とは置かれた状況が違うと思うのですが。
 ただ、息子が父を嫌っている、というのはよく分かりました。中途半端に和解などはせずに、このまま最後まで行って欲しいものです(尺も足らないだろうし)。

・ネーナはどこでアロウズの出撃命令を入手したのだろう。これはリボンズから提供される類のものなのではないかと思いますが。

・トレミー2の上面には光学迷彩機能が搭載されているらしい。まあ、飛行中に使えない、というのは一度ついた嘘を貫き通せていて、宜しいのではないでしょうか。
 けど、嘘を突き通せてないのがブイを使った受信アンテナ。外伝でトルペードという地上から水中への直接長距離索敵を可能としているオプションを出しておいて、何を今更という感じです。
 #03での作戦も、あれは地上の刹那から水中で待機していたであろうトレミー2への無線連絡が出来る、っていう前提での筈だし-っていうか、刹那は間違いなくトレミーと連絡取ってましたから。
 だから、もう、西暦2307年の時点でULF通信機は個人レベルまでダウンサイジングされた上、一度に送れる情報量も通常通信並みになっていた、でいいと思いますけどねえ。

・で、アロウズの今回の作戦ですが…これって、笊ですよね。たまさかカタロンのMSを全機排除出来たからいいようなものの、あんなオートマトン、MSが1機でも残ってたら機銃掃射で終わりですよ。
 っつーか、#01で刹那一人にオートマトンは無力化されていたのに、数も装備も揃っている筈のカタロンが「総員退避!」じゃねえよなあ、とか思ったり。確か、1機につきプラスティック爆弾一ケあれば無力化出来てましたよね、オートマトン。
 それなのに、初期目標は完遂した、とか言ってさっさと撤退してしまうし。どう見てもオートマトンは目的であろう、カタロン全構成員抹殺を達する前に2代目に邪魔されてると思いますが。それとも、オートマトンをばら撒けば、それで初期目標は終わりなんですかね。

・そう言えば結局、高速移動型の可変MSたるアリオスはそうでもない他の2機と同時に戦場へと到着してましたね。しかも、肝心要のこの時にMA形態になっていない…全く以って意味ないなあ。
 だから、口ばっかりで全然急いでないじゃん、という感想になってしまうんですよね。
 突撃する為にあるんじゃないだろうに、あの変形機構は。こういう時にこそ、他の連中を置き去りにしても単機で迅速に戦場へと到達し、牽制するって使い方がされて然るべきなんではないでしょうか。
 もう、設定なんて起こしてもしょうがないんだから、色々書くのはやめればいいんですよ。本編で起きたことをフォローする方が、よっぽど今のあり様よりは健全ですよね、SF考証も。

・・感動的なシーン、ということなのかもしれませんが、ソーマの嘆きも沙慈の後悔もあんまりこっちの心には響きませんねえ、申し訳ないんですがどうにも。ピントが外れてる、というか。
 ソーマ嬢は確かに国の予算で生まれ、育てられた存在ですがだからと言って幸せを求めてはいけない。これはその罰なのだ、というのはねえ。別に彼女の責任じゃないじゃん、というのがあるので。
 アロウズの攻撃による死者を抱きかかえた生存者に、面と向かって悪罵された、というのであれば別ですが。この場合はそうではなく、アロウズという組織の不合理さにこそ意識が向くのではないかな、と。その方が自然なんではないでしょうか(まさか、エマさんとの差別化、なんて理由ではないよな)。
 沙慈もそうで、悪いのは誰かと言えば法的には武装蜂起してるカタロンだし、虐げられていると自称する側からすれば当然、連邦政府=アロウズということになります。
 無論、善良な一市民として抱く感情としては当たり前なのかもしれませんが、逆に言うとこれをやりたいが為のご都合主義的展開だった訳ですね、今回は。そこら辺が透けて見えるから、あんまり感情移入が出来ないのかなあ。
 と、ここまで書いて来て思ったのは、沙慈の会話の中にはCBやカタロンに対する嫌悪感はあっても、アロウズに対するそれは少なかったなあ、と。あれだけ訳分かんない仕打ちを受けたにも関わらず。
 今回もそうで、考えているのはCBとカタロンから逃げるというそれだけで、自分がアロウズから逃げ出したお尋ね者である、という自覚がなかったというお間抜けさ。そういうことにするのなら「ああまでされても、お前はアロウズの正しさを信じるのか?」「そうだ。少なくとも君達CBや反政府組織よりは信頼に値する」とか言わせればいいのにね。
 だから、沙慈についても同情や共感よりも先に、自業自得ということが先に立つのですなあ。困ったものだ。

・で、ラストシーンはアバンにも出て来たヒロシこと傭兵で〆。どうやらイノベイターの駒として働いているようです。

・しかし、アレですよね。今回のこの会談の内容だったら、#04のラストにいた場所でそのまま行っていても全然問題ないですよね。
 無論、カタロン中東支部に沙慈の不用意な行いで大打撃を与える、ということをやりたかったからなんでしょうが。それにしても上手くないですなあ。強引過ぎる展開ではないかと愚考します。
 どうしても後悔する沙慈という絵を入れたかったなら、前回の場所にて交渉は決裂。姫は刹那が送る。で、沙慈はカタロンが連れて帰る。これでいいんじゃないでしょうか。これでも別に不具合はないし、ガンダムがいなくなった後にアロウズが襲撃するというよりも、最初からいない方がより自然な展開になると思います。
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by shunichiro0083 | 2008-11-04 11:36 | 感想「00」


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