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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2007年 12月 18日

#11 アレルヤ

・GN粒子の正体は多様変異性フォトンということらしいですが、これについてはもうノーコメントということで。
 一言だけ書くなら、事実は小説よりも奇なり、という言葉が証明する通り、現実の世界はしばしば人間の予想を遥かに上回る不可解さを見せるものではあります。が、だからと言って設定がそれにおんぶに抱っこでは如何ともし難いのではないでしょうか。
 そんなことを考えてしまいました。



・GNドライブが四つしかない、ということに関する疑念は外伝をフォローしている身としては当たり前に発生するのですが、この辺りはユニオンがプトレマイオスを確認していないから起きているのでしょう。
 人革連サイドからそうした情報が流れれば、この推測が覆されることになるのでしょうが、あんまり本編とは関係ない部分ですから割愛されるでしょうね。
 実際問題としてプトレマイオスはGNドライブを搭載しておらず、大型のGNコンデンサーで対応しているようですが、前回の鉄壁の防御ぶりからそれを察するのはまず不可能でしょうから-スメラギらクルーもGN粒子切れを気にしていた様子はなかったですし。

・そう言えば、ハロはタッチメントを装着することで修理など、メカニックの役割を果たすようです。地上のコンテナにも同様のシステムがあることを考えると、相当数のハロが生産されていると考えるべきなんでしょうね。

・まあ、今回ばかりはティエリアのスメラギさん批判は的を射ていますから、ロックオンのフォローも勢い、個人攻撃になってしまいますね。
 その反面、作戦終了後にあそこまで強硬な態度に出られるのなら、事前に戦術プランが提示された段階で反論、修正を行っているべきではなかったのかな、とも思いますが。
 一方で作戦が失敗に終わったセルゲイさんは形ばかりの問責を受けてはいるものの、評価そのものは下がっていない様子。この辺り、行うべき作戦をきっちり行った者と、そうでなかったがMSの性能とパイロットの能力で助けられた者の違いなのでしょう。

・しかし、いつぞやの低軌道上なら兎も角、前回のミッション中のアレルヤの呻き声まで傍受されていたとは…#10の時のように一言二言ならまだ接触回線ということも出来るのでしょうが、今回のデータ解析ではしっかり『ソーマが近づくと苦痛が増す』って言い切っているからなあ。
 キュリオスのコクピットはこじ開けられてない以上、キュリオスのデータレコーダーから得られたものではないのも確定だろうし。幾らあの時点でGN粒子が放出されていなかったにせよ、外部に対して通信回線を開いてパイロットの様子をだだ漏れにする、っていうこととは別物の筈ですし。
 うーん、CBの機密保持は全くよくわからない。

・分からないと言えば、どうやって人革連の技術者はアレルヤを特定出来たのだろう。二重人格若しくは凶暴性がキーワードだったとするならミン中尉とのやり取りということになるのだけれど、その直前まで扱っていたデータはタオツーのものだとセルゲイさんが断言しているし。
 そうだとすれば、タオツーのデータではそこまで分からないと思うんですがねえ。
 ま、細かいことかもしれませんが、ちょっと気になったので書いてみました。でも、こうしたディテールの積み重ねって結構、重要なのではないかなあと思います。

・さて、アザディスタンの太陽光発電受信設備工事の進捗状況はアレハンドロの会談では、あまりよくないようですね。
 っていうか、一体何処からアザディスタンに向けて発振されるんでしょう、電気エネルギーは。あくまでもこれは国連主体で行っている事業ですから、三陣営のシステムは使用出来ないのではないかと思うのですが。
 実際、フランスからはけんもほろろに断られている訳で。いくら国連の口利きだからと言って、そうした状況が数ヶ月では解決出来ないんじゃないかとも思います。
 っていうか、そもそもセイロン島への武力介入時や沙慈とルイスが軌道エレベーターに乗っていた時における説明から、太陽光発電システムの電力は軌道エレベーターによって地上に到達。そこからケーブルで各地域に分配される、と理解していたんですが。
 だからこそ、内乱が絶えない地域は太陽光発電の恩恵に与ることは出来ないとばかり思ってました。電力の無線送電が出来るなら、最初っから問題なかったと思いますけどねえ、アザデシスタンのエネルギー危機も。だって、姫さんがわざわざ各国を歴訪せずとも、国連一本に絞り込んで外交努力をすれば良かったのですから。
 まあ、国連が独自に大規模太陽光発電衛星を保有している、ということなら別ですが。この辺りは「00」の世界観にも直結して来ることなのですから、あんまり疎かにはして欲しくないです。

・しかし、なんで沙慈とルイス母子のコントが毎回挿入されるのだろう。っていうか、百歩譲ってこれがて必須の描写だというなら、料理が上手とかいう沙慈の個性って、隣室の刹那との触れ合いでこそ見せるべきではないんだろうか。

・イオリア・シュヘンベルグの足取りを追うのに彼そのものではなく、その周囲の人間を当たるという手法は説得力がありますね。
 ただ、それが国の活動を偶然察知出来たから、というのはあんまり格好良くないですが。運良く、当事者が口を開いてくれたからいいようなものの、当局の人間からの指示を厳守されていたらそれで終わりですからねえ。
 ここは順番を逆にして、絹江がイオリアの人脈を辿って行ると安全保障局のエージェントが妨害しようとする、とか。若しくは王留美配下の工作員が接触して圧力をかけて来るとかにして、もっと彼女を主体的に関わらせる方がいいんじゃないかな、とか思ってしまいます。

・で、まあ、かなり端折ってしまいますが、今回の山場であるアレルヤの超兵機関研究所襲撃についてをまとめて。
 僕の感想としては「最終的にマスコミにリークしちゃうんだったら、何もミサイル撃って被験者もろとも皆殺しにすることなかったんじゃないの?」というものなんですが。
 勿論、そんなことは手緩く、それでは施設や研究者は形を変えて存続する可能性の方が高いからCBの方針としては叩ける時に徹底的に叩くのが正しい、という意見もあるとは思います。
 だとしても、この作戦がかなり非人道的なものであることを正当化は出来ないんじゃないですかね。加えて、人革連は世界中のマスコミから叩かれて不利益を被ったという結果が提示されているのなら、やっぱり直接攻撃をせずともそれなりの効果は上げられたんではないでしょうか。
 無論、CB一派に人道を求める方が無駄で無意味だ、ということであれば仕方のないことなのかもしれませんがね。僕個人としては非常につまらない展開でした。だってこれって、(現実世界の)少年兵は敵だから皆殺しにしていいって主張ですから。
 そういう観点からすると、CBっていうのは本当に戦争根絶にしか興味のない人々なんだなあ、と。世界そのものの変革や改革は必要ない、と思っているんでしょうね。寧ろ、そうした世界の現状を憂いているのはセルゲイさんくらいです。

・キャラクター描写についても色々ありますが、まあ、やっぱり特筆すべきはセルゲイさんの真っ当な感覚なのではないかな、と。
 他の二人-グラハムとコーラサワーが正直ぱっとしないこともあって、セルゲイさんの大人っぷりが際立っていますね。個人的にはセルゲイさんが主役でお話を作って欲しいくらいです-第2シーズンからでいいからそうならないかなあ。
 セルゲイさんの前にはアレルヤの二重人格や、ティエリアの謎の行動も霞んでしまいます。刹那は尚更です。いやあ、本当に影が薄い主人公ですが、次回は活躍することは出来るのでしょうか?

by shunichiro0083 | 2007-12-18 00:14 | 感想「00」


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