2004年 10月 27日

PHASE‐01 怒れる瞳

・さあ、前振りは終了して「種運」本編の感想へと参りましょう。

 「種運」の幕開けはオーブ攻防戦から。戦火に塗れたオーブ本国から脱出すべく走るアスカ一家の上空では生体CPU三人が駆る3機のガンダムと、キラ・ヤマト操るフリ-ダムが激しい戦いを繰り広げており、シンを除くアスカ家の三人はそれに巻き込まれ死亡してしまう。それを知り、絶叫するシン・アスカ・・・まあ、必要なシーンと言えば必要なのでしょうけれど、それにしては情報量が少ないような気も。
 これはその後の演出の所為でもあるのだけれど、シンがザフトのMSパイロットを目指す動機付けにしてははっきりしていないのですよ。ガンダム同士の戦いで一瞬の内に家族を失ったシンは一体何を求め、何をする為にザフトに入隊したのか。
 それはフリーダム(とそのパイロット)に対する復讐なのか。それとも、平和だったオーブに侵攻して来た地球連合軍を根絶やしにすることなのか‐これはナチュラルを根絶やしにすることとほぼ同義なのだけれど。はたまた戦争そのものを憎み、再び戦争を起こさせない抑止力となる為にガンダムのパイロットとなったのか。
 これを第1話に求めるのを性急過ぎるとは思わない。少なくとも、情緒不安定な金髪姉ちゃんが天下の往来でクルクル踊って、挙句に主人公と出会い頭にぶつかる、なんてことシーンを入れるよりもよっぽどその方が有意義だと思うし。まあ、「また、戦争がしたいのか?」なんて台詞を言わすくらいだから、三番目なのかもしれないけど。だとしても、ちょっと弱い。
 で、冒頭で語られるのは前作「種」の後日談と、今作の前日譚。ナレーションは出ないとばかり思っていた三石嬢で吃驚。加えて、「ユニウス条約」の「ユ」の字も出てこないのにも吃驚‐プラントとオーブの両首脳会談でも一言も出て来ないからね。でもまあ、「種」でも最初の総集編とでも言うべきクルーゼの報告まで、Nジャマーのことは一言もなかったからなあ。この辺、製作者側がアニメ誌を頼っちゃっているのが見え見えなので、凄く嫌。
 そう言えば、「種」でもそうだったんだけれど、どうしてあの世界のMSには本人認証型起動システムが不装備なのでしょう。この現実世界ですら、一部の銀行のATMに使用され始めていると言うのに。軍事兵器なのだから、指紋・声紋・眼紋に加えてデータキイが必要、という具合に。大体、ハンガーのロックにはカードキイが使われているんだから、もっと重要なMSにこそ付けなきゃ駄目だと思うのだけれど。
 これを「ガンダムシリーズ」の伝統、なんて言ってお茶を濁してるようじゃあまるっきり駄目だと思う。確かに、「ガンダム」と名の付く機体が民間人の少年に操縦されたり、敵に強奪されたりするのはかってのシリーズでよく見られたことだけれど、「次世代への種」を自負するのならそれでは駄目だと思うのだ。やるならやるで、見せ方を一捻りしなければ。そもそも、「種運」はSFとしての側面も持っているのだから、同時代の現実の一般的な技術に負けてしまうのではどうしようもないのではないだろうか。
 確かに、ここまで厳密にやってしまうとその次の「無人で無傷のザクウォーリアに乗り込み、操縦するアスラン」というシーンが出来なくなる、という向きもおられるかもしれないが、それこそアスランが事前の情報工作でザクウォーリアの起動コードを手に入れていた、とでもすればいい。量産型だから、超高性能機であるガンダムシリーズよりはセキュリティが甘い、とかアスランに言わせるのも良いのではないだろうか。
 問題なのはそれよりもカガリを連れて来ているのに、ガイアガンダムに喧嘩を売っちゃうという行為だろう。少なくとも、あのザクウォーリアはGAT‐Xシリーズと同等か、それ以上のスペックを持っていると言う設定なのだから、それを表現する為にもあそこは逃げるべきであったと思うのだが。
 こうして三人組が破壊活動を恣にしていると、シン・アスカの駆るソードインパルスガンダムが華麗に合体。まあ、シルエットシステムなる合体については後日に譲るが、それにしてもどうしてインパルスの4パーツは同一のカタパルトから射出されるのだろう。左右にもあるのだから、個別に打ち出せば時間が短縮出来るだろうに。あと、帰還する時はどうなるのだろう。分離して真ん中の専用カタパルトに降りるのか。それともMS形態のまま、左右のカタパルトに戻ってくるのだろうか。どちらにしても間抜けな絵であることに変わりはなさそうだ。

 さあ、これから一年間どうなることやら。

 満足度=☆☆☆★★

 ちなみに、この満足度は最高が☆五つで、最低は★五つです。まあ、後者がないことを切に祈りますが・・・
[PR]

by shunichiro0083 | 2004-10-27 20:35 | 感想


<< シスエットシステムについて      続・世界観? >>