shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2007年 05月 06日

RGZ-95 リゼルのこと

※はじめに
 TMS(トランスフォーマブルモビルスーツ)の利点というのはその形状を劇的に変化-変形させることで、1機でありながら異なる戦術的意味を持たせることが出来る、ということにあるのではないかと自分では思っています。
 ですから、以下に記述するリゼルやその他のTMSに関する事柄も全てそうした前提に立脚しているものです。
 と、いうことは自分とは異なるTMSの定義を持っていらっしゃる貴方とは必然的にこの記述が相容れないものになる、ということでもあります-勿論、自分と似た考えの方とでもそうなる可能性は高いかもしれません。
 そういうことを理解した上で、読み進めていただくよう、伏してお願い申し上げます。

・で、このリゼルですがどちらかというとTMSというよりはTMA。言葉を造ってしまうならTSFSなんじゃないのかな、という感じがします。S.F.S.なんだけど、ついでに火力支援も行ってしまえ、という感じ。
 そもそも、かってエルガイムMkIIの時にデザイナー氏が宣わった通り、人型が戦闘機型に変形した所で最高速度が劇的に上がる訳ではなし、あんまり意味はありません。
 僕の理解を書けば、アッシマーやZplusは変形することで揚力の発生が可能となり、それによって飛行能力と長距離進攻能力を得る。ギャプランは空力特性を変化させることで、より飛翔体に適したスタイルになる(揚力で飛ぶ訳ではないが、変形によってマスが集中することで運動性も向上する他、スラスター方向を一方に揃えることでより効果的になる)。
 では、Zはと言えば、あれはWR形態に変形することで大気圏突入が可能になる他、副次的な効果で不完全ながら1G下でも飛行が可能になる、ということなんではないかと。

・翻ってリゼルのことを考えるなら、まあ、この時期によくも新型でしかも可変タイプのMSの量産に承認が下りたなあ、という気もしますがそれはこういうことなのではないでしょうか。
 カトキ氏による解説頁GUNDAM“ACE”FIX(以下「FIX」と略)を自己流で読み解けば、リゼルは可変機を弾力的運用することで従来のMS以上に広範な用途に使用可能であるとし。加えて、変形機構の簡略化とパーツの流用化を押し進めることで低コスト化を実現している、と読めます。
 こうした結果、リゼルはそれ自体で見ればジェガンよりは割高になるものの、MSとは別にS.F.S.を配備するよりも若干割高な程度で部隊の戦力が飛躍的に向上する、という論法で試験的に少数量産、配備が認められたのではないでしょうか。
 つまり、リゼルに求められているものとは単純にMSとして最前線で敵と戦うことではなく、そうした任務を帯びた機体のバックアップ任務なのではないですかね。だからこそ、リゼルだけで編成された部隊は存在しない訳です。

・具体的には出撃時にはS.F.S.として主力MSを輸送する任務を帯び、前線についてからは携行火器による後方から火力支援。これがリゼルに求められた任務なんではないでしょうか。事実、リゼルの携行用火器としてアウトレンジ・ビームライフルが存在していますし。
 間違っても、誰よりも先に戦場に到達し、初期対応を行うという性格を少なくともリゼルは持たされていないのではないと愚考します。
 確かに、スラスター総出力81,500kgはジェガンはおろかリ・ガズィをも超えるものではありますが、そうした緊急即応任務を課せられる(と「ムーンクライシス」で明記された)ZplusC1型の124,000kgには遠く及びません-ちなみに、各機のスラスター総推力はジェガンが61,400kg。リ・ガズィは67,600kg。Zですら112,600kgで、皆Zplusよりも下なのです。
 無論、そうした高推力による機動力に物を言わせたリゼル部隊の編成もない訳ではないでしょうが、変形しても最大速度が大差ない上に搭載可能な設計になっているのなら、最初からジェガンを同行させる方が兵法に適っているのではないかと思います。

・こうして考えるなら、リゼルは練度の低い新兵が乗っても確かに可笑しくない機体であると言えるでしょう。
 また、社会的身分の高い家系の出身であるリディがより、戦死する可能性の低い任務に就くとするなら、それは最前線でドンパチする機体ではなく、それよりも後方支援の機体であるとする方が「らしい」のではないかとも思います。
 と、いう訳でこのリゼルの最大の謎はどうしてU.C.0123年までに廃れてしまったのだろうか、ということではないでしょうかね。
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by shunichiro0083 | 2007-05-06 18:47


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