2007年 03月 30日

機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 第11話のこと

・さて、コミックス派の方もいらっしゃるかもしれませんので詳細は述べませんが、どうやらあの機体は長谷川先生のアイデアではなく、版権元さんからのオファーだったそうです。

http://studio-himitsukichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_1a89.html

 気になる方は上記のリンクに飛んでみて下さい。長谷川先生の衝撃の談話が載ってます(笑)。



・ハリソンが実にいい味を醸し出しております。いやあ、前作を読んだ時にはここまで化けるとは夢にも思いませんでしたよ。
 腐敗した体制の中で足掻き、改善しようとする古き良き軍人の姿というのは心を打ちます-たとえ、その頑張りが報われずにザンスカール帝国の勃興を許してしまうとしても。
 これは余談ですが、これが正史として組み込まれるなら、ザンスカール帝国に至近やらエンジェル・ハイロウやらを援助していたのは木星船団ではなく、木星帝国の残党だった、ということになるのでしょうねえ。
 実際、木星船団の心ある人達はアルファ・ケンタウリに旅立ってしまうのですし。

・かくして“鋼鉄の七人”は揃い、蘇りし光の翼で遥か彼方の木星圏へと帰って来られぬかもしれぬ戦いへと赴くこととなりました。
 結局、“七人”はトビア、ギリ、バーンズ、ローズマリー、スズキ教官、ドレック、エウロペ-順当と言えば順当な結果となりました。ただ、そこに落ち着くまでの物語が巧みで、もうお見事としか言いようがありません。
 駆る機体はバーラ・トトゥガ、アラナ・アビジョ、ビギナ・ギナII、F91、F90インターセプター、アンヘル・ディオナ。そして、X1フルクロス-ちなみにアンヘルというのは天使のことですね。かって、女神の船で進軍した木星への道を、今度は天使の翼で駆け抜けるという訳です。

・その一方、ベルナデットから愛するが故に別れを告げられたトビアは平静を装いつつも、その頃は千々に乱れます。これまで迷いも躊躇いも見せなかったトビアが、今回はじめて行く道を決めあぐねることとなります。
 トビアにとって大切なのは、愛しいベルナデットの幸せ。それに必要なのは地球圏の安定であったが故に、スカルハートは人々の争いを止めて来たのでした。
 だが、愛する女に告げられた冷徹な現実は、これまでのトビアの覚悟と行為を無にしてしまうこととなりました。その現実の冷たさに戸惑うトビアでしたが、そんなトビアを救ったのはかっての戦友であり、敬愛するキンケドゥでした。
 そう、既に答えはキンケドゥの-シーブックのセシリーに対する献身的なまでの無償の愛の中にあったのです。いや、凄まじい展開だと思います。全てが計算ずくではないとは思いますが、この予定調和にも似た構成の完成度はお見事としか言いようがないです。

・尤も、今の段階ではトビアの決意が何なのか正確なところは分かりません。けれど、トビアがキンケドゥから提示されていたものとは己の名を捨て、新たな姿を得ることで大義に殉じようとする愛する人を護ることではないかと思います。
 野暮を承知で想像を口にするなら、トビアはカリスト一派を帝国の中枢から排除したら死を装い、新たな名と姿を得てそのまま地球に帰還することなく木星圏に留まるのではないですかね。
 そうすることで、トビアはテテニスとして生きる道を選んだベルナデットを支え、護っていこうとするのではないでしょうか。新たな名はひょっとしたら、キンケドゥ・ナウなのかな、とかも思いますが、この辺りは最後のお楽しみでしょう。

・トゥインクはトビアのポーカーフェイスを見抜きましたが、これは恋する乙女の眼力なのでしょうか。

・X1のフルクロスはプラモのインストによるとABCマントの素材を半硬質化させたもの、ということのようですがどうもまだ何か隠し玉があるような気がしてなりません。
 防御だけではない、攻防一体の装備なような。そんな気がするんですよねえ。

・ドレックのファーストネームがミッチェルということは、元々はフランス系の人なんですね、彼。まあ、確かにあのごつい外見からはおフランスな人、というのは連想し辛いですが。

・カリストの墓標となったコルニグスに花を捧げるトビア。地味ですが、トビアの人為が伝わってくるいいシーンです。
 あ、あと猫に懐かれるトビアは最後の伏線のような気がします。名を、顔を変えたトビアにテテニスが気付くきっかけが猫にじゃれつかれる、とか。
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by shunichiro0083 | 2007-03-30 10:11 | コミック


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