2007年 02月 28日

機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 第10話のこと

・“影のカリスト”との戦いも決着を見て、地球篇は今回にて終了。次回から木星突入篇となるようです。
 一応、七人も揃ったようですし。



・敵木星帝国軍の艦はハリソンらによって撃退されたものの、それは連邦政府の油断を誘う為に仕組まれた敗北であることを看破し、暗澹たる気持ちとなるハリソン。
 しかし、酷い戦略だなあ、これ。“影”はまだ手近のコロニーにでも逃げ込めば生命を長らえたでしょうが、こっちは完璧に捨て駒だもんなあ。まさに血も涙もない冷酷さであり、それを冷酷と感じない木星帝国軍兵士でしょう。
 無印の頃は兵卒の人たちは結構、そういう狂気には染まっていなかったような気もします(将校のみ)が、一体木星帝国に何があったんでしょうね。

・トビアと“影”の戦いはコルニグスの変幻自在かつ超高速の動きを作業用のワイヤーで封じ-正直、なんで作業用道具を外さないのか不思議だった-、加えてX3のIフィールドハンドと胸部ガトリングガンという、言わば隠し武器を見事に使い切った戦術でトビアが優位に。
 けれど、イカロスの存在が気にかかるトビアは隙を作るものの、更にその瞬間己の勝利を確信した驕りをスズキ教官とギリに突かれ、敗北した。
 死んだ振りをして必殺の一瞬を窺っていたということは、裏を返せばトビアが“影“をそこまで追い詰めるであろうと信じて疑っていなかったということでもあり。それは一方的に心を覗き込むだけのカリストらにはない、確かな絆の証なのでしょう。

・心が嘘をつく、っていうのは「V外伝」の時にもあったことですが、長谷川先生はそれを否定的には扱っていません。むしろ、積極的に肯定します。
 まあ、お釈迦様も『嘘も方便』と言ったそうですから。利己的なものではなく、純粋に誰かを思いやってのことであるなら、許されるということなのではないかと思います。
 それに、漫画家や小説家-フィクションを紡ぎ出すという行為そのものが『嘘』ということも出来ますし(だからこそ、そうしたお約束が判ってもらえなければ、騙されたり、真に受けたりと言うことになってしまうのですが)。
 この辺り、長谷川先生個人の考えが透けて見えるようでちょっと嬉しいです。

・イカロスは無事立ち直ったドレックの捨て身の頑張りで守られ、それは結果としてエウロペの心を絶望の淵に立たせたことで“影”の敗北をも誘いました。いや、美味しい所を持っていきましたね、あの顎の人は。
 こうして希望に通じるただ一枚の光の翼を手にした鋼鉄の七人-トビア、ハリソン、スズキ、ドレック、ギリ、バーンズ、ロースマリー(推測)-は強大な雷を地球に落とさんとするゼウスの息子に戦いを挑むべく、虚空へと旅立つこととなったのでした。
 しかし、この道中は一体どうなってしまうのやら。途中で木星じいさんが合流でもしてくれれば、また違った展開になるのでしょうが、そんな楽をトビアにさせてあげるようなことにはならないでしょうし。
 木星圏に着いたら着いたで、バイオ脳に移植されMSという鋼の身体を得るであろう“影”と、生身の身体で帝国を指揮する“光”が待ち構えているのですから。
 まだまだ、この物語からは眼が話せそうにありませんね。

・ちなみに、僕はバイオ脳に移植されたのは“影”の心なのではなく、単純にその生命反応が停止した直後に活動を開始するようにプログラミングされていた、単なるデータではないかと思っています。
[PR]

by shunichiro0083 | 2007-02-28 13:04 | コミック


<< MG ストライクノワールガンダ...      「Δ」第9話の感想のこと >>