shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2007年 02月 06日

SEED C.E.73 MSVのこと

・前大戦の不本意な停止を受け、ブルーコスモス-ロゴスは軍組織を使役するだけではなく、直接の暴力機関を保有する必要性を痛感した。事実、彼らはコーディネイターとの直接対決を想定して、様々な人材を養成して来たのであり、あとはそれに相応しい装備とシステムを整えるだけで良かった。
 こうして正確な日時は定かではないが、C.E.72年初頭までにブルーコスモスの私兵集団・ファントムペインが結成されたのであった。その一方、この部隊は結成直後に地球連合軍第81独立機動群の軍籍を与えられ、これを隠れ蓑に様々な反コーディネイター活動に従事することとなる。
 この後、ファントムペインは私兵集団であることを楯に、ユニウス条約で保有が禁止された筈のNJキャンセラーやミラージュコロイド装備艦、核駆動MSなどを実戦配備していく。
 が、その一方で建前上でも連合軍に所属していることになっていることから、核駆動ではない通常動力の高性能MSの開発、採用にも貪欲であった。この事が後のGAT-Xシリーズ再生計画~通称アクタイオンプロジェクトにも繋がって行くこととなる。
 しかしながら、このアクタイオンプロジェクトには若干の違和感があった。それは携行用ビーム兵器にパワーカートリッジ方式が採用されていないことや、MS用光波防御帯たるアルミューレ・リュミエールが搭載されていないこと。また、量子コンピューターウイルスが不採用なこと等である。
 これらはアクタイオン社独自の技術であり、前大戦での混乱の中で実戦に投入されて一定の成果を得ているとされている。無論、それらのデータは回収、解析されており、当然社運を賭けたアクタイオンプロジェクトにもそのフィードバックがあって然るべきであろう、というのが有識者の意見であった。
 しかしながら、完成を見た5機のワンオフ機には前述のアクタイオン社固有の技術は一切使用されていない。これは果たしてどういう意味なのか。
 その謎を解く鍵は、一度は開発に着手されたファントムペインの核駆動MS開発計画にあった。そこで以下に、当初ファントムペイン用核駆動MSとして設計、シュミレートされた幻の4機のスペックを紹介することとする。



※GAT-X131NP パンツァーカラミティ
:GAT-X131 カラミティを改修、改造を施した指揮及び火力支援用MS。正式ナンバーの“N”はNuclearの頭文字であり、核エンジンを搭載していることを意味する(これは後述する3機とも共通である)。
 単機で持ち得る最大の火力というコンセプトはそのままに、それが更に徹底された砲撃戦用のMSである。その為には敵陣営の機体である筈のZGMF-X10Aのレイアウトすら参考にした形跡がある。
 具体的には左右肩部の大型砲は350ミリ超高インパスル砲・アグネヤストラと呼ばれ、ランチャーストライカーに装備されていたアグニの発展型である。その威力はオリジナルの3倍であり、M100パラエーナにも匹敵する。
 胸部の固定兵装であったスキュラは腰部にも追加され都合2門となったが、これは核エンジンを搭載したことから余剰エネルギーが発生したことによる。
 この他、固定武装の追加として左右サイドスカートアーマー部にスコルピオ機動レールガンを装備する。このレールガンはユニバーサルマウントされており、同位置にあるスラスターに干渉しないような設計が施されている。
 オプション兵装としては76ミリプラズマピアシングバトルライフル グリムリーパーがあり、これはカラミティのトーデスブロックに採用されていたプラズマサボット機構を応用し、銃弾をプラズマで覆うことで小口径ながら大口径弾の威力を付与出来る、というものであった。実はこのシステムにアクタイオン社お得意のパワーカートリッジ方式が採用されており、本体からの電力供給が停止しても使用出来るという設計となっていた。
 このグリムリーパーの銃口には飛び出し式の銃剣がセットされているが、これにはフォースフィールド・ジェネレーターが内蔵されており、これによって強化された刃はPS及びTP装甲を除くあらゆる装甲を貫通、切断する能力を持つ。
 また、試作型陽電子リフレクターを内蔵した専用ラウンドシールド リヒトシャイン・パンツァーがあり、これは後にYMAF-X6BD ザムザザーに標準装備されたものをダウンサイジングしたものである。これに加えて、機体各部にセンサーと連動した小型陽電子リフレクターが搭載されており、あらゆる方位からの攻撃にも瞬間的に発動し鉄壁の防御を誇る。この発展機が“パンツァー”を冠される所以である。
 このリヒトシャイン・パンツァーには簡易型至近距離用マイクロ波焼灼システム・ブロンテスや、6連装ミサイルランチャー3門がセットされており、これらの一斉射撃の威力はオリジナルのカラミティを凌ぎ、フリーダムのそれにも匹敵するという。
 これらの戦闘力の強化の影に隠れがちではあるものの、カラミティが持つもう一つの主任務・指揮索敵能力も充分に強化されている。高性能熱紋センサーに加え、機体各部に配置された陽電子リフレクターを用いた光学探知機(LIDAR)があり、これらを併用することでNジャマー散布下においても相応の距離から敵機の補足することが可能となる。
 当然、この機能はNジャマー散布下の乱戦の中でも味方機の識別を可能とし、大出力レーザー通信システムによってNジャマーと敵味方問わぬECMが飛び交う戦場にあっても、よりクリアかつ的確に指揮伝達を行うことが出来るのだ。

※GAT-X252NG ガイストフォビドゥン
:GAT-X252 フォビドゥンの改修機であり、主にここから派生した水中戦用MS-GAT-X255 フォビドゥンブルーやGAT-X706S ディープフォビドゥンのデータが活かされている。
 フォビドゥンは本来、突撃及び急襲用MSであったが新開発の多目的ミラージュコロイドシステムを搭載することにより、汎用万能型MSとして生まれ変わることとなる。
 具体的にはビーム偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」に加え、機械式ステルス「ミラージュコロイド」、エネルギー式耐圧力場「ファイア・レジスタント」、「ガンバレル・システム」という、ミラージュコロイドを基幹とするこれらを一つのシステムで運用することが可能となったのであった。
 これらに加え、新開発の分身投影機能「シュトゥルム・ガイスト・ヴィジョン」があり、これはミラージュコロイドのミストに自機を映し出し、あたかも多数の機体が存在するように見せかけるものである。ノーマルな機体であれば特段意味のないものであるが、単独で敵陣深く切り込むことが想定される当機には、使い方次第では戦術上有効活用が出来るものと期待された-ご想像通り、これはZGMF-X42S デスティニーに装備された分身機能の近縁種である。
 ガイストフォビドゥンにおける一番の改修ポイントは、背部リフターを展開しなければ使用不可能であった諸々の装備を、展開せずとも使用出来るように改めたことであった。これによって強襲形態にならずとも飛行可能になった他、高出力誘導プラズマ砲 ヨルムンガンドや115ミリレールガン ケイナインも使用出来るようになっている。
 特にケイナインは耐水性を向上させたことに加え、発射する砲弾の切り替えが可能になったことで水中での使用も出来るようになった多目的レールガンである。
 専用オプション兵器としては対MS斧槍 ロンギヌスがあり、これは斧と槍を組み合わせた長柄武器で、斧の刃部分はレーザーブレードとなっている一方で槍の穂先はビームで形成されるという、多分にPS装甲を意識した武装となっている。
 また、左右の上腕部に装備されていた115ミリ機関砲は固定式ビームライフルショーティー アルムフォイヤーII(ツヴァイ)に変更されたが、これも核エンジンによる余剰電力の結果であった。むしろ、威力や射程が向上し、弾数を気にしなくて済むようになった分だけ信頼性も上がったと言えるだろう。
 そして武装面における最大の改修点こそ、無線誘導式ガンバレルの搭載であった。GAU-868L2 2連装ビーム砲とDE-RXM91Cフィールドエッジ ホーニッドムーンを搭載したM17M-D1 ガンバレルをリフターにX状に4機と、サイドスカートアーマー部に1機づつの計6機を装備している(余談だが、この新型ガンバレルはその後再設計され、TS-MA4F エグザスに標準装備されることとなる)。
 これらは無線誘導式兵器の常として大気圏内での単独使用は不可能であるが、ユニバーサルマウント方式を採用しており、機体本体に装着したままでも射撃が出来るようになっている。また、子機たるガンバレルの外装には振動式対ビーム装甲が施され、そう簡単に撃墜されないようになっていた。
 なお、ドラグーンシステムとは敵軍たるザフトの呼称であることから、ミラージュコロイドから派生した量子トランシーバーを用いた遠隔操作武器の名としては地球連合軍内では採用されず、旧来の名称通りガンバレル・システムと呼ばれることとなった。

※GATーX370NF ファウストレイダー
:GAT-X370 レイダーを元に改良改修した機体であり、核エンジンを搭載したことでエンジン等はそのままにMA形態における最高速度と巡航速度、及び航続距離が飛躍的に向上した。
 本機をはじめとするGAT-X後期シリーズとその発展機はTP装甲を採用しているが、これにはビーム攻撃に弱いという致命的弱点があった。これを克服する為に本機が採用したのは二次装甲にラミネート装甲を用いる、というものであった。
 原理上、艦船に比べ表面積の狭いMSでは充分な効果が得られないラミネート装甲であったが、核エンジンの豊富な電力供給を受けることで艦船並みの能力を発揮することはZGMF-X10A フリーダムによって証明されていた(これは連合側の技術ではなく、ザフトによる技術革新である)。それに加え、本機では飛行用主翼が放熱板として有効利用出来ることから、ラミネート装甲が採用されたのである。
 これによって重量が重くなり、機動性や運動性が損なわれるという懸念はあったが、前述の通り核エンジンを採用することによって出力が向上し、その結果機体性能は損なわれるどころか、著しい改善を見せたのであった。
 武装面での改装としては、まずミョルニルに加速用のロケットモーターが追加装備され、ハイパーミョルニルとなったことが挙げられる。これに伴い、内部の反発材も新開発のものと交換され、破壊力と射程距離が飛躍的に高まった。
 第二はレイザーの主武装として採用されていた実体弾兵器を、一部を除きビーム兵器に換装したことだろう。右腕部の2連装52ミリ超高初速防盾砲は複合攻盾システム プライウェンに。背部80ミリ機関砲M417は超高インパルス砲 アグニ改にそれぞれ換装された他、クロー基部に設置されていた短距離プラズマ砲 アフラマズダはその効果が証明されなかったことから撤去。収束力を高めた上で肩部76ミリ機関砲M2M3の代わりに、可変式高収束プラズマ砲 オフルマズドとして搭載された。これは肩部設計の見直しにより砲全体が90度可動するようになっており、MA・MA形態を問わず使用可能となっている。
 第三に白兵戦能力の強化があり、上記のプライウェンにビームサーベルが内臓された他、背部クローにはアフラマズダの撤去によって生じた空きスペースを利用してXM515 試作型超振動クラッシャーが搭載された。特に後者は通常装甲であれば一撃で粉砕する程の威力を秘めている。
 なお、プライウェンはGAT-X207 ブリッツに装備されていたトリケロスの後継であり、振動式対ビーム処理が施されたシールド裏面にビームサーベル、ビームライフルに加え、小型ピアサーロック シュピッツファウストを搭載している。このプライウェンは取り付け部で180度回転することも可能で、これによってMA形態となっても使用することが可能である。
 また、主翼基部にハードポイントが新設され、標準装備としてはここに12連装ミサイルポッドが取り付けられるが、戦術に応じてバルカンポッドやAIM957F大型ミサイル キングコブラなど多種多様な装備を換装することも可能である。
 これに加え、頭部武装とそれに関するレイアウトが見直され、100ミリエネルギー砲 ツォーンは125ミリ高エネルギービーム砲 アングリフに。また、12.5ミリ自動近接防御火器 M2M5トーデスシュレッケン2門が装備された。これにより対空火器が増強され、総合空戦能力が強化されたこととなる。

※GAT-02N ダガーN
:ダガーNは連合軍が第二次タキン・ドゥーエ戦後のプラント制圧を主目的に開発したGAT-02L2 ダガーLを改良した上位量産型MSで、ファントムペインでも指揮官クラスに配備される筈であった。
 この機はその名の通り、核エンジンで駆動するダガーLであるが、それ以外の相違点としてはTP装甲を装備しているということだろう。本来、ダガーLは生産性を上げる為にラミネート装甲も除外されていたが、資金が潤沢なファントムペインにおいてそれは大した問題ではなかったのである。
 それでも、採用されたのはTP装甲の内でもコクピットブロックやエンジン部等、主要なバイタルパートだけを守る限定版であった。これは単純に資金の問題ではなく、生産性との折り合いを付けた為ではないかと推測される。
 この二点以外に大きな違いはないものの、当然センサーや電子機器といったものもその他の量産型に比して、より高性能(=高価)なものが採用されている他、バーニアもより大出力のものが多数設置されており、1G下における高機動戦闘や空間戦闘での運動性の向上に一役買っている。
 オプションとしては主兵装にMX703G ビームライフルがあり、これはGAT-01A2R スローターダガーと同一であるが、シールドはファウストレイダーの二次装甲でも採用されたザフト式のラミネート装甲型で、より高い対ビーム性能を誇る。また、ダガーLを基にしてはいるものの、背面のアタッチメントは各種ストライカーパックに対応したものであり、通常は運動性と機動力に優れるエールストライカーを装着している。
 これ以外の武装については基本的にダガーLに順ずるが、胸部のトーデスシュテッケンは威力不足が疑われた為と、装弾数が充分に確保出来るということから従来通りの75ミリ イーゲルシュテルンに変更された。


・さて、当初の予定ではファントムペインの中核をなす機体はアクタイオンプロジェクトとは異なり、同じGAT-Xシリーズでも後期のものになる筈であった。
 これは当初の予定ではエクステンデッドと呼ばれる生体強化人間を主力パイロットとして用いる筈だったからであり、彼らの優れた戦闘能力に通常の量産型MSでは役不足であろうことが指摘されていたからである。
 そこで白羽の矢が立ったのが生体CPUの搭乗を前提に設計・開発された3機のGだったのであり、この合同開発チームはアクタイオン・インダストリー社とアカドゥーフ・メカノインダストリー社が中心となって運営されていた。ユーラシア連邦に本社を置くこの二社の関係は良好で、アカドゥーフ社はアクタイオン社から提供された光波防御帯のデータを元に、陽電子リフレクターを開発・実用化している程である。
 量子コンピューターによる設計、及びシミュレートも順調に進み、試作機の製作まであと一歩という所までこぎ着けたこの計画も、思わぬ人物からクレームを付けられることなった。新たにブルーコスモスの盟主となり、ファントムペインの実質的最高指揮官に就任したロード・ジブリールその人である。
 ジブリールは急進的反コーディネイター主義者であり、その彼にとってザフトに由来する装備や技術を取り入れるなどということはあってはならないことであった。いや、それ以上に我慢ならないことなのである。
 しかし元来、アクタイオン社とはプラントと非常に密接な関わりを持つ企業であった。逆に言うなら、そういうアクタイオン社だからこそ、極秘裏にザフトの最新鋭データを譲り受けることが出来、短期間の内にこれだけの高性能なMSの開発に成功したのである。
 だが、そういう道理がジブリールに通じる筈もなく、結果としてプロジェクトは中断。アカドゥーフ社はこれを機にMS開発から手を引き、連合軍から発注を受けていた新世代MAの設計、開発に総力を結集することとなる。しかしながら、この挫折したプロジェクトの中で得られた技術がYMFG-X6BDザムザザーやYMFG-X7D ゲルズゲーにて開花することはご承知の通りであろう。
 だが、そこにもコーディネイターを起源とするモビルスーツを嫌うジブリールの思想が色濃く反映していたのは皮肉といえば皮肉である。
 一方のアクタイオン社には再度、ファントムペインからMSに関する案件が依頼されるが、これこそGAT-X再生計画として世に出たものであった。条件そのものは破格であったが、契約書にはただならぬ一文が書き込まれていた。それは『前プロジェクトの技術は基本的に使用しないこと』というものであった。
 これは前プロジェクトを忌避したジブリールの差し金であるとアクタイオン社も理解したが、さりとてこれを飲まなければ社運はどこまでも傾いてしまうであろうことも理解していた。アクタイオン社の代表は黙ってサインをしたが、この時のことを尋ねられても決して口を開こうとはしなかったという。

・こうして、GAT-Xシリーズ再生計画で開発された5機のMSからはアクタイオン色が払拭されてしまったのである。
 が、ここにもう一つ不確かな噂がある。尤も、ここまでの話も充分に眉唾物であるが、これから記す内容は今まで以上に荒唐無稽であるから、真贋は読者諸兄の判断にお任せしたい。
 かって、世界を守護して来たと豪語する『一族』が存在した。その『一族」』は自らの使命を完遂する為と称し、幾つかの奇妙な掟を持っていた。その一つに、「表に姿を現さない」というものがったらしい。
 それは同時に、自分達の価値や戦力を相対的に高めておくという点で戦略的にも有効だった。
 そうして『一族』が手に入れた戦力の一つに量子ウィルスがあった。これは本来、アクタイオン社が開発したミラージュコロイドの応用であったが、正しく使えば敵の量子コンピューターを意のままに操ることさえ出来たのである-後にザフトはこれを応用し、ドラグーンシステムの通信手段として確立した。
 量子ウィルスを手に入れた『一族』の長は当然、これが公開されれば対抗手段も開発されて価値を失ってしまうしまうと考え、その存在を知る者を闇に葬っていった。今回のこの騒動もその一環であった、というのが不確かな噂の結末である。
 繰り返すが、結論はこれを読まれた貴方の判断に委ねたい。
 
 
・なお、これらは単なる妄想ですので、お間違えなきようお願いします。
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by shunichiro0083 | 2007-02-06 01:56 | 妄想


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