2007年 01月 27日

機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 第9話のこと

・今回はバトルがメインではありますが、そんな中でも心理描写や葛藤が織り込まれているのがいいですね。
 それでいて、きちんとコルニグスのトリッキーな動きも描かれているという。いやあ、長谷川先生は本当に凄かお人です。脱帽。



・スズキ教官、強し。単機で木星軍のアマクサと支援用MAを相手に互角以上の戦いを繰り広げています。
 一方のトビアとギリは即席コンビ故の連携の悪さも手伝って、コルニグスを追い詰めることが出来ません。と言うと言い過ぎか。
 何せ、影のカリストの駆るコルニグスが強すぎです。今回はそれに加えて、木星帝国最終MA・ディビニダドに搭載されていたフェザーファンネルの強化型までオプションに持っています。こんなものでオールレンジ攻撃とかされれば、そりゃあもうたまりません。
 正直、戦っているのがトビアやギリ、スズキ教官でなかればもう瞬殺だったでしょうね。お陰で、教官は木星軍を食い止めることに失敗し、バーンズは慣れないジェムズガンで戦わなければならない羽目になってしまいます。

・この事態にベルナデットは義母たるエウロペを頼りますが、どうやらエウロペはOS関係に詳しい様子。一発でローズマリーがスピードキングに木星軍のOSをインストールしたことが事の原因と見抜きます。
 しかし、ローズマリーは仮にも前総統の后たるエウロペにもあんまり敬意を表しているようには見えません。
 前作から思っていたのですが、ローズマリーはひょっとしたら生粋の木星人ではないのかもしれませんね。木星圏に漂着した宇宙船か何かがあって、そのまま居ついてしまった外部の人間なのかなあ、という感じを持ちます。

・グレッグはどうやら、昔から度胸が足りないというか、練習は上手くても本番には弱いタイプだったようです。今風に言うなら、覚悟が足りない、というやつでしょうか。
 死への恐怖を乗り越えることが出来ず、操縦桿を握ることの出来ないパイロットは、それでも今自分が成すべきことが何なのかを感じ取ってはいます。あとはもう一押しです。
 個人的にはそれが、死を予感しながらも最後まで足掻こうとするエウロペの姿なのではないかと思うのですが。
 そう言えば、このグレッグの性格は月面でのクルニグスとの戦いでもうきちんと表現されていたんですね。気が付きませんでした。

・そんな熾烈な戦いの中、あまりに饒舌な“影”のその言葉の中に矛盾を感じ取ったトビアは遂に彼の隠された真情を喝破します。
 その真情とは数億の地球人を虐殺するという行為に対する恐怖であり、自分がそれを為すにたるだけの偉大な存在などではないということを看過されてしまうこと。簡単に言ってしまえば「見得」ですね。いや、出来の悪い政治家や独裁者にはありがちなものですが。
 それだけに、言い当てられた際の“影”の焦りようはない訳です。精神で操作するファンネルの集中砲火がそれを物語っているのでしょう。
 ですが、それでもトビアは斃れない。機体に無数の傷を帯びながらも、X1パッチワークは凶兆の鴉に雄々しく立ち向かうのです。恐怖を自覚しつつ、それを飲み込んで。
 しかし、どうやってトビアはこの圧倒的なまでの機体の性能差を埋めるのでしょう-個人的に、月面での戦いはパイロットの技量の差ではないと思っております。実際、クルニグスは総合性能でクロスボーンを凌駕していることになっていますし。
 もう、こればっかりは想像付かないですね。ああ、次号が楽しみだ。
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by shunichiro0083 | 2007-01-27 11:42 | コミック


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