2006年 12月 24日

MG ストライクフリーダムのこと

・さて、先日のヴォワチュール・リュミエール(以下、VLと略)の記事で既にちらりと触れてはいるのですが、MG打撃自由のインストがネット上で公開されました。
 本当ならインストの実物を手に入れてから、と思っていたのですがリクエストもあったことですし-有り難いことです-、また、色々突っ込みどころも満載な文章でしたので少し妄想してみようと思います。
 なお、今回参考にさせて頂いたリンクはこちらです。有り難うございました。

※ホビーサーチさん http://www.1999.co.jp/asp/link.asp?It_c=10051947&Typ1_c=109

※シャア専用ブログさん http://char.2log.net/archives/blog1274.html

・それでは、順を追って「概説」から。
 ここでは開発の経緯が説明されていますが、それによると打撃自由はもともとザフト自体で開発が進められていた機体のようです。それが開発終了直前に秘密機関ターミナルによって強奪され、そこで改めてキラ専用に極限までチューンナップされたとのこと。
 ザフトはこの打撃自由を量産し、その圧倒的な火力で連合軍を迎え撃ち、殲滅するつもりだったそうですが、だとすれば完全なディアッカやイザークなどのエースパイロット専用機という扱いだったのでしょうか-そうではないような気もしますが。
 その割には、本編には量産型打撃自由が出て来ないのはどうよ、という気もします。何せ、C.E.世界も設計段階での完成度が高く、実機が作製されることにはもう殆ど開発は終了しているという世界観です。
 打撃自由の開発がもし、そこまで行っていたなら残されたデータを元にもう一度造ればいいんじゃないでしょうか。それこそ、ルナマリア辺りの乗機になっていてもおかしくはないと思いますけどね-まあ、強奪する際にデータも抹消した、ということなのかもしれませんが。
 とまれ。そういう経緯でターミナルが入手した打撃自由はスーパーコーディネイターたるキラ・ヤマト以外のパイロットでは扱えない、C.E.戦史上最強の万能機に仕上がったそうです。

・続いて〔頭部〕〔胸部〕解説より。
 頭部の複合センサーは機能の強化と、処理情報量を増加させる為に多層マルチアレイ化されているそうですが、これは大量に搭載した火砲、特にドラグーンシステムに対応する為ということになっています。
 と、いうことは索敵に関しても機体側が行っていることとなり、次世代型のドラグーンの操作は完全に機械制御の自動式であり、個人の空間認識能力には依存していない、ということになります。
 が、ひとまずこれはおいておいて胸部に関する設定で、コクピット直下にカリドゥス複相ビーム砲を搭載したことから、パイロットを不測の事態から保護する為に高精度の鏡面壁とエネルギー防壁によって厳重に遮蔽したそうです。
 この文章を読んで『単純に設計ミスなのではないか』と思ってしまいました。まあ、真実味があるかどうかはともかく、字義通り妄想するなら前者はヤタノカガミの技術の転用でしょうし、後者も光波防御帯/ビームシールドの応用でしょう。

・〔脚部〕の解説では打撃自由の装甲が細かく分割され、稼動することで究極の運動性-目標は被弾率0-の獲得に大きく付与したと書かれています。人間の足と同じ動きが可能なのだそうです。
 しかしながら、そもそもPS装甲と言うのは素材の厚みという物理的手段に頼らずに防御力を高める、という発想から取り入れられたものの筈です(データコレクション上より)。そう考えるなら、隙間が生じる部分にもPS装甲を施せば耐弾性能はさほど落ちることはなかったのではないか、と思いました。
 無論、PS装甲材にも最小限度の厚さが必要であり、そうすることによって運動性が低下する、というのであれば仕方ないのかもしれません。が、PS装甲と言うのは乗用車のフレームにも用いられる程度の厚さでも充分に効果を発揮するらしいので、ならばそういうことも可能なのではないか、と思った次第です。
 
・〔武器〕の解説では二丁ビームライフルにビームサーベル、それにビームシールドの記事が書かれています。
 特筆すべきはビームシールドの解説で、ここではこれまで曖昧にされて来た技術的源泉がはっきりとハイペリオンのモノフェース光波シールドであると明記されました。過程は相変わらず謎のままですが、個人的にはアクタイオン社からリークされたものなんではないかな、とか思っております。何でも、かって独立宣言前まではプラントに武器を供給していたらしいですから。
 肝心のモノフェース機能ですが、改良の結果形状の変化が自由に行えるということで、これによってビームシールドを構えたまま攻撃も出来るようになり、余剰機能として削除されたのではないかと推測します。
 ひょっとしたら、打撃自由/無限正義のビームシールドと運命/伝説/ドムのそれと形式番号が違うというのは、モノフェース機能がオミットされているか、いないかの違いなのかもしれません-尤も、本編中にそんな描写はありませんが。
 また、原子炉から動力を得る、とも書かれていますが新型エンジンが実はハイパーデュートリオンだった、ということになった今では当然という感じでしょうか。

・さて、今回一番の目玉の〔EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング〕ですが、ここには惑星間航行用光パルス推進システムたるVLを発展させた高推力スラスターが搭載されています。が、高機動戦闘におけるこれの操作には繊細さと熟練が必要とされる為、キラ以外には非常な困難なのだそうです。
 まあ、これもスーパードラグーンを全機射出しなければフル稼働出来ないという、そもそもの基本設計が間違っているのではないか、と疑ってしまうような仕様ですが。
 ただ、ここでも曖昧な記述があり、打撃自由にVLを応用した高推力スラスターを搭載したのは元々の開発時なのか。それともターミナルによるチューンナップにおいてなのかが、今ひとつはっきりしません。
 まあ、後から無理矢理付け加えた為に設計に無理が生じ、前述のような事態に陥ってしまった、と考えるべきなのか。それとも、これは本来の仕様であり、地上での運用は考えられていなかったから構わない、とすべきなのか…結論は容易には出ないようです。
 一方、スーパードラグーンは空間認識能力のない普通のパイロットでも使用が可能になった次世代型とされている反面、マルチロックオンとオールレンジ攻撃を巧みに切り替えつつ-それとも文字通りこの両者を同時にする攻撃、という意味なのでしょうか-戦闘を行う為にパイロットに必要とされる情報処理能力は常人に可能な域を遥かに凌駕しているそうです。
 故に、この機能を十全に発揮するにはスーパーコーディネイターたるキラの卓越した情報処理能力が必要不可欠である、ということらしいですが、ということは強化された機体そのもの情報処理システムでは足らず、パイロット自身による操作も必要だということなのでしょう、多分。
 ここから推測するに、ドラグーンによるオールレンジ攻撃は機械によって肩代わり出来ても、マルチロックオンはパイロットの技量に依存する、ということなのでしょうか-まあ、断定は出来ませんけれど。

・最後にこれは完全な僕の妄想ですが、運命と伝説というのは本来ザフトで開発されていたキラ専用打撃自由が強奪後、その機能を二つに分けて再設計されたMSなのかな、と思いました。
 どうやら、高推力スラスターで高機動戦闘を行うことも。また、スーパードラグーンを用いたマルチロックオン及びオールレンジ攻撃はどちらもスーパーコーディネイターたるキラにしか不可能なものだからです。まして、これらを同時に扱うことなどキラでも難しいことなのかもしれません。
 これも推量ですが、議長は打撃自由の開発を指示した段階ではキラを自分の手駒として取り込めると思っていたのではないでしょうか。だからこそ、余人には扱いきれない超高性能万能機の開発を命じたのでしょう。
 しかしながら、打撃自由が強奪され、かつキラが自分の人形とならないことを知ったことから、今度はキラとまでは行かなくとも優れたパイロットであればその性能を引き出せるであろう機体の開発を急がせたのではないですかね。
 そしてそれは、2機によるコンビネーションを前提とした、打撃自由の持つ二つの特色-一つは高推力スラスターを搭載した高運動性による白兵戦能力であり、もう一つはスーパードラグーンを搭載した中距離からの同時及びオールレンジ攻撃能力-を分け持つ運命と伝説だった、と。
 更に、その議長の動きを察知したターミナルは打撃自由と対となって対抗する為の機体として、無限正義を開発したってな感じでしょうか。脚部の設計が一部のエースパイロット用機体に流用されている、という記述を無限正義のものと解するならそれほど荒唐無稽でもないような気もしています。
 この場合、無限正義には高推力スラスターがないじゃないか! という声もあるとは思いますが、無限正義の元となった正義は本来装備換装型強襲用MSです。開発が間に合わなかったものの、戦いが長引くようであれば高推力スラスターを搭載したファトゥム-02が装備されていたものと妄想します。

・そう言えば、結局、新型エンジンについてと金色関節に関する記述は一切なかったですねえ。残念無念。



・ちなみに、ここでの文章ですとターミナルとはクライン派によるレジスタンス組織が母体となり、第二次大戦終結を希望する連合・プラント両陣営の人間が終結して発足したもの、ということになっています。
 なお、オフィシャルファイル3の用語解説では“各方面と情報交換をしているNGO”とされている他、小説版では“現状に疑念を抱く各国の有志によって形成された地下組織の呼称”となっているそうです。
 このインストの記述が最終的な決定稿だとすれば、ターミナルは連合とザフトが二度目の開戦をしてから結成された組織ということになり、打撃自由が強奪された時期というのも自ずと狭まって来ます。具体的にいつ、と特定するのは難しいのでしょうが、可能性としてはゴンドワナが出撃したあの戦いのどさくさに紛れて、というのが一番無難は無難だと思います。

・結局の所、ターミナルとはクライン派が発展的解消を遂げたものだった、ということに落ち着くようです。

・一方、スーパーコーディネイターというものが一体どういうものなのか、ということについてもどうも設定があやふやというか、きっちりしたものが提示されなかった所為もあって製作サイドでもきっちりとした設定がないようにも思えます。
 Wikiにおける解説(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%AB)を信頼するとするなら、既に「種」本編の描写の時点で既に『プラン通りに完璧に調整されたコーディネイター』なのか。
 それとも、、単純に『最高の身体能力を備えたコーディネイター』なのかがはっきりしていない、ということになります-「種」本編中でスーパーコーディネイターがなんなのかがきちんと定義されなかったことが一番の混乱の元なのでしょう。

・その後、「種」本編からインスパイアした「Xアストレイ」に登場したカナード・パルス-スーパーコーディネイターの失敗作の表現では、明らかに身体能力がスーパーコーディネイターとしての判断基準になっていることが分かります。
 もし、仮にスーパーコーディネイターとは最高の身体能力を備えたコーディネイターの意味ではない、とするならその誤解に「アストレイ」が一役買ってしまった、ということになりますね。
 無論、「F91」のバイオ・コンピューターのように、単純に身体機能の優劣だけでオールドタイプかニュータイプを文字通り機械的に判別する、というもののようにスーパーコーディネイターも遺伝子解析では判明せず、発現した能力のみで選別するしかないという可能性もあるのかもしれません。
 コーディネイター内でも個体差や先天的能力の優劣はあるのでしょうが、その原因をコーディネイトの完成度に求めるなら、プラン通りに完璧に調整されるということは不完全な調整を受けたコーディネイターよりも遥かに優れた身体能力を持つことになるのではないですかね。

・とするなら、別段人工子宮で不確定要素を排除しなくても、天文学的確率によって偶然、通常の調整によってスーパーコーディネイターが生まれて来てもおかしくはない、ということになるのでしょうか。
 尤も、現時点ではC.E.最強のコーディネイターはキラ・ヤマトということに世界観上はなっているそうなので、そうした第二のスーパーコーディネイターが物語に現れることはないのでしょう。
 ただ、キラに匹敵する戦闘能力を持つアスランやシン、劾といったキャラクターは偶然にも限りなく完璧に近い調整の発現があったからこそ、高い能力を獲得するに至ったという説明も出来そうです。
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by shunichiro0083 | 2006-12-24 13:17 | 設定


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