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shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2006年 11月 22日

ライトニングストライカーパックのこと その他

・さて、「Δ」に登場したライトニングストライカーパックは劇中の台詞通り、一回ムウ機に装備された時遭遇戦となり、そのあおりで破壊されてしまいました。
 以前のキャプションでは「失われた」ということになっていたのですが、取り敢えず修理可能な程度の損傷だったようです。まあ、クサナギでは組み立てることは出来ても、部品等の関係で修理することは出来なかったんでしょう。
 停戦後、オーブ本国の工場で修理したものと思われます。
 では、わざわざこれを修理した理由としては、パワーパックの更なる高性能化を模索して、という所ではないかと推測します。
 ご存知の通り、ライトニングストライカーパックとは事実上の大容量パワーパックです。その豊富な電力は自機の活動時間の延伸は勿論、友軍機への電力補給すら可能としています。軍の仕様要求はストライクの活動時間150%増しだったそうですが、このことから考えるとモルゲンレーテが開発したパワーパックは、250%増量くらいの域にまで達していたのではないかとさえ思えます。

・で、このライトニングの固定兵装として選択されたのが70-31式電磁加農砲-要はレールガンです。
 携行用ビーム兵器が実用化されていなかった時期でもバクゥの武装にレールガンがあったことから、断言は出来ませんがレールガンはビーム兵器よりも消費電力が少ないと考えることも可能でしょう。
 また、ビームライフルやアグニというMS用ビーム兵器が開発された後であるにも関わらず、レールガンが兵装として採用されたということは、ストライクの活動時間を延伸する、というそもそもの命題をクリアする為、と考えても差し支えないように思います。
 思うに、活動時間の大幅な延伸を可能とする為にパワーパックが大型化し、それに伴ってスラスターも増設せねばならず、これによってより強力かつ小型の冷却システムを搭載せねばならなかったことが、このライトニングストライクを超長距離精密射撃用とせざるを得なかった理由なのでしょう。
 機体バランスの悪さと、運動性の劣化が白兵戦を断念させ、超長距離からの精密射撃-後方支援機であることを決定付けたのではないかと思います。
 尤も、だからこそ友軍機への戦域パワー補給をもこなせるのですが-弾丸飛び交う戦闘宙域ではそんな呑気なことはやってられないでしょうから。

・閑話休題。
 ユニウス条約が締結されるのを待つまでもなく、NJキャンセラーが大量生産され得ぬ代物であるのなら、暫くの間軍用品はバッテリー駆動が続くこととなります。
 と、いうことはバッテリーはどれだけ高性能であっても構わない訳です。その研究には既にあるものを使うのが一番でしょうから、当時の最先端技術である実用型パワーパックを搭載したI.W.S.P.や、ライトニングストライカーパックは研究者の間では引っ張りだこだったとしても、不思議ではないのではないかと思います。
 「種運」の冒頭でカガリはオーブの難民がプラントに受け入れらた結果、オーブの技術がザフトの兵器開発に流用されている事実を憂慮しているシーンがありました。こうして考えると、オーブからプラントに流出した技術はVPSだけでなく、パワーパックの基礎研究も含まれていたのでしょう。
 
・一例を挙げるなら、セイバーに搭載されていたMA-7Bスーパーフォルティスビーム砲や、M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲、ということになるでしょうか。
 前者はジャスティスの主兵装であったMA-4Bフォルティスのパワーアップバージョンであり、後者はフリーダムの最強兵装であったM100パラエーナの改良型です。これらは本来、核エンジンによる豊富な電力供給を前提に運用されていたものを、エネルギー変換効率の向上などによってバッテリー駆動機たるセイバーでも威力を落とすことなく、使用が可能になったとされています。
 ですがファルティスはいざ知らず、旧来のバッテリーでは二発撃てば干上がるとまで言われたパラエーナがそのような小手先の改良だけで使用が可能になったとは眉唾もいい所です。
 セイバーのフリーダム並みの稼働時間の長さも鑑みるなら、ここはやはりオーブから流出したパワーパック技術がプラントでより洗練され、小型かつ高性能の次世代型パワーパックが完成している、と考えてもいいのではないでしょうか。
 ああ、まあそうではなく、艦船に使用されている謎の動力源Xがダウンサイジングされたものを搭載している、でもいいんでしょうが。



・しかし、軍上層部はMS開発にいい顔をしていなかったという話だったような気がしますが、いざやり始めれば凄い勢いで注文をつけていたようです。
 これ然り、I.W.S.P.然り。しかも、どっちも本来発注を受けた会社ではパワーパックの関係で開発半ばで放棄し、それを拾った(拾わされた?)モルゲンレーテが形にしているという。
 なんとも言えませんなあ。

by shunichiro0083 | 2006-11-22 20:16 | 設定


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