2006年 01月 24日

「THE EDGE」02のこと

・さて、「種運・アスラン編」とでも言うべき「THE EDGE」第2巻の感想をお届けします。この巻からはオリジナルなシーンも挿入されて、よりドラマが鮮明になって来ています。
 しかし、この漫画の凄い所はそれでもなお、アスランもまたキラ宜しく「考える前に、まず、動く」人間であるということを外していないことでしょう。
 F.A.I.T.H.の一員になって、セイバーを受領した挙句にミネルバに正式に配属されていながらなお、
 (ザフトの軍人としてではなく、己の信念に従って戦っていくため)
とかいうモノローグが入ってしまう辺り、『やっぱりアスランも所詮はキラのマブダチなんだなあ~』と思わせてくれます。

・そう言えば、上のモノローグの続きでは、
 (二年前にできなかった事を、今度こそ・・・!)
という台詞が続きます-ちなみに、このモノローグはセイバーに搭乗してプラントを出発するシーンにかかってます。
 二年前の戦争の時に“できなかった事”って、なんなんでしょうね。まがりなりにもアスランはキラやラクス、カガリと一緒に戦争終結の為の手助けをしたことになっています。
 まあ、実際問題としては眉唾物ですが、たった3隻とその保有するMSで上げた戦果を考えれば、確かに常軌を逸していることは確かでしょう。数百人の人間が為し得る筈のないことだと考えるなら、アスランは間違いなく結果を残しているのですが。
 まあ、多分プラントと連合の最終決戦を止めることが出来なかったのを悔やんでいるのだとは思いますがね。
 ただ、ちょっと1巻のラストと上手く繋がってこないのが残念かな、と。

・ミネルバに着任してからのアスランの描写も細かい、何気ないカットが挿入されていていい感じです。士官としては有能でタリア艦長やアーサーからの信任も厚いのに、シンに対して厳しいから下からの受けが悪い、とか。
 地上用に調整されたシミュレーターでの成績が高くてシンや対抗意識を燃やしたり、インド洋沖での戦いではアスランが殆どのウィンダムを撃墜したことになっていたり。
 シンを叱って、宥め賺して、褒めて持ち上げて、指導している所なんかもきちんと頁が割かれていていいですね。本編以上にきちんと中間管理職をやっています-タリア艦長の覚えが良くなるのもむべなるかな、ですな。

・その一方、ハイネとの交流もしっかりと描かれて行きます。単なる背景ではなく、アスランと同格でいて、少しお兄さんなハイネが加わることでアスランの描写は更に深まって行きます。
 高山先生版とはまた違った意味で、いいキャラに育っていると思います、ハイネ。単なるお調子者ではなく、軽口を叩くだけの男ではないというのを台詞ではなく、描写と演出で見せているのがいいです。
 個人的にはアスランと二人、バーのカウンターで酒を酌み交わすシーンが好きですね。本編ではついぞ拝むことが出来なかった、大人の香りがして。
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by shunichiro0083 | 2006-01-24 21:41 | コミック


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