2005年 11月 30日

打撃自由&無限正義の新型エンジンのこと(12/6 追記)

・この表題の「新型エンジン」については今回、全くといっていい程情報がなく、幾つかの説が乱立しているようである。
 そこで、まずは現在当方が知る限りの説を書き上げてみよう。そのあまりの極端さに驚かれるかもしれないが、取り敢えず読んで見て欲しい。

1.核エンジンではない、新型駆動力(1/60 打撃自由ガンダム<ライトニングエディション>インストより)

2.レーザー核融合エンジン(コスミックリージョン 打撃自由 箱裏解説より-ただし、英字表記のスペック表にはNJC搭載と書かれている)

3.実は新型エンジンでもなんでもなく、自由同様NJキャンセラーを用いた核動力(コミックボンボン 05年10月号「ガンダムCLUB+」より)

・以上、当方が把握している「新型エンジン」について言及された文章は上記の三種類である。
 それでは、この三つについて考えてみよう。ただし、全く手がかりのない1は考えようがないので、取り敢えず2の「レーザー核融合エンジン」から取り上げることとする。
 で、この「レーザー核融合エンジン」であるが、これはC.E.世界の軍艦の動力源とされる「レーザー核融合パルス推進」が一応の元ネタであると考えられる。
 だが、これは「C.E.世界では核融合炉の実用化に失敗している」という世界観が前提のものであり、だからこそ融合炉を必要としない「核パルス推進」という表記になっているのである。如何にファクトリーが連合、ザフト双方の最新鋭技術を入手しているからとは言え、一足飛びにMSサイズの実用型核融合炉を完成させたとは考えにくいのである。
 これで、ミネルバと言った最新鋭艦が核融合炉を搭載しているのであれば話は別だが、そういう設定も特にない以上、この説を積極的に採用するのはちょっと苦しいだろう。

・次に1の「完全新型駆動力」説であるが、核分裂炉でも核融合炉でもない、となるなら現状C.E.の科学技術で考えられるのは陽電子エンジン、ということになるのだろうか。
 実際、陽電子砲や陽電子リフレクターという名称がある以上、陽電子を制御する技術は確立していると考えるのが自然である。そして、核融合技術に進展が見られないのであれば、それ以外のものに研究の矛先が向いたとしても不自然ではあるまい。
 しかしながら、これも少々突拍子もないものに感じられるが、とすればそれも2と同様により大型の艦船や発電所などで実用化されている、という前提もなしにいきなりMSに搭載されている、という点だろう。
 ちなみに、この場合の「反陽子エンジン」とは水素-反陽子の対消滅反応によって生じる熱エネルギーを動力として用いるものである。

・では、「新型エンジン」とは何ぞや・・・ということになるのだろうが、ここに来て有力な候補となるのが意外や意外、3である。
 こう書くと『既存の技術しか用いていない3が何故、新型エンジンなのか?』と思われる向きも多いであろうが、従来枯れた技術であると言われて来た原子力工学にも、どうやら幾許かの改善の余地が残されていると思われる。
 「新型エンジン」とはそうした新技術を導入し、旧来の核エンジンに比して数倍の出力を得ることに成功した新型の核動力ではないかと推測する。
 では、以下に推論を述べる。

・結論から書けば、「新型エンジン」の正体とは「光子生成原子炉:Photoproducing Nuclear Reactor」及び「核励起レーザー:Nuclear Pumped Laser」からなる、複合システムではないかと推測される。
 これはC.E.における従来の核分裂炉がMHD発電システムを用いて熱エネルギーを直接、電力に変換する方式を採っているのに対し、光子生成原子炉は核分裂によって生じたエネルギーを直接、光子に変換するシステムのことである。
 クローズドサイクルMHD発電単独での発電効率は35%程度であるが、この光子生成原子炉は生じた光子を高効率光電池で発電させることにより、MHDを上回る約80%の効率で電力に変換出来るのである。
 この両者の熱効率を比較すれば、「核エンジンよりも数倍の出力を持つ」という記述にも納得が行く。
 また、「核励起レーザー」であるが、これも光子生成型同様、核分裂エネルギーを直接レーザーに変換するシステムのことである。これによって効率よく推進剤が加速され、且つクリーンな原子力ジェット/ロケットエンジンが実現していると考えられる。
 これら二つの新開発核エンジンをハイブリッド若しくは複数搭載することで、打撃自由及び無限正義は従来の核動力を超えた出力を実現しているのではないだろうか。

・ちなみに、「光子生成原子炉」も、「核励起レーザー」も慣性核融合-すなわち、「「レーザー核融合パルス推進」の基幹技術として現実に研究されている分野である。
 にも関わらず、核エンジンにMHD発電が使用されていたことを鑑みると実用化に失敗したものと考えられる。こうした一度は捨てられた技術をファクトリーの技術陣は再検討し、「新型エンジン」として再生させたのではないだろうか。
 補足であるが、慣性核融合のドライバーとしては短波長レーザーがより適しているという研究結果もあり、「核励起レーザー」はこの点で適しなかったのではないか、というのがおとし所ではないかと愚考する。

※今回、参考にさせて頂いたリンク

1133.光子生成原子炉による直接発電

「MHD発電って何?」

「核励起レーザー」に関する検索結果一覧



・もし、仮に新型エンジンが光子生成原子炉だったとするなら、打撃自由が最終回に見せた「光の翼」も説明がつく。光電池で変換し切れなかった光子を、そのまま機体の外に放出しているのである。
 しかしながら、これには一つ弱点があり、同様に新型エンジンを積んでいる筈の無限正義からはそうした現象が確認出来ない、ということである-まあ、これは無限正義がそこまでエンジンの出力を上げていなかったから、という言い訳も可能なのであるが。。
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by shunichiro0083 | 2005-11-30 10:39 | 設定


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