2005年 10月 21日

ZGMF-X56S/Θ 統合兵装システム試験運用型モビルスーツ デスティニーインパルスのこと

・11/4に種運MSVのムックが出るようですが、取り敢えず覚書と言うことも含めてUpしてみましょう。

・さて、このデスティニーシルエットの形式番号につけられたギリシャ文字・Θ(シータ)は8番目であり、これは各種シルエットが八つ開発されていることを意味しているという。
 ちなみにαがフォース、βがソード、γがブラストということになっており、デスティニーシルエットが8番目ならば、あと四つの知られざるシルエットが存在することになります。まあ、順当に考えるなら「アストレイ」で発表された陸上用ガイア、水中用アビス、空間戦闘用カオスに加え、ミラージュコロイドを装備した電撃侵攻用レイヴンシルエット-ってな感じでしょうか。

・なお、作例で使用されたデスティニーインパルス専用ライフルは画稿が存在しなかった為、オリジナルで「速射性に優れた近距離用のもの」という仮定で製作されたのだそうです。



・ザフトの最新鋭モビルスーツXGMF-X56Sインパルスは、機体構造がきわめて複雑であった。高性能に反比例して、製造コストや整備性も決して良好とは言えず、また訓練面においてもパイロットに大きな負担を強いるものであった。アーモリー1事変で、本機を初めて実戦に投入したパイロット、シン・アスカが、その後多大な戦果を挙げたにもかかわらず、前線に配備されたインパルスの総数が二桁に満たなかったことは、こうした理由によるものである。
 インパルス最大の特徴は、かって屈指の名機と謳われた地球連合軍のモビルスーツGAT-X105ストライクシリーズに採用されていたストライカーパックに酷似した、シルエットモジュールを採用した点にある。シルエットモジュールがストライカーパックと異なっているのは、自律飛行が可能なシルエットフライヤーと結合することで、パイロットの求めに応じて機動的かつ迅速に、適切なモジュールを提供できる点にあった。しかしそれは同時に、シルエットフライヤーを搭載・管理する大型専用母艦を必要とすることでもあり、この点がインパルス運用においての大きな足枷となっていた。本来、ザフトにとってのモビルスーツとは、一機であらゆる戦況に適応することができる万能兵器でなければならないはずであった。ところが、拡大する戦況は専門化された単機能機の増殖を無秩序に招く結果となったのである。
 こうした反省を踏まえて、ザフト技術陣は改めてインパルスを万能モビルスーツとして甦らせようと考えた。そして開発されたのが、デスティニーシルエットである。このモジュールは、インパルスに用意されたフォースシルエット(中・短距離航空機動戦)、ソードシルエット(近接斬撃戦)、ブラストシルエット(砲戦)の3機能を一つに統合したものだ。前大戦で、地球連合軍はX105ストライクに統合兵装システム、通称ストライクIWSPと呼ばれるストライカーパックを搭載し試験的に運用したが、X56S/Θデスティニーインパルスはそのザフト版に相当すると言ってよい。
 デスティニーシルエットの武装は、レーザー対艦刀、ビームブーメラン、テレスコピックバレル展進式ビーム砲塔がそれぞれ2基ずつと、きわめて強力である。また、それとは別にオリジナルのインパルスに対するボルトオン装備として、両腕にそれぞれビームシールド発生器が備え付けられた。しかしこうした過剰ともいえる武装の搭載は、機動コクピット・コアスプレンダーを備えた複雑かつ精密なインパルスの機体構造に大きな負担となった。加えて、ビーム兵器に偏った武装は電力を大食いし、平均して1ソーティあたり2ないし3回のデュートリオン充電が必要とされた。いかにデュートリオン駆動であろうとも、この充電サイクルでは到底実戦に耐えうるものではない。機体構造に対する物理的負荷も、看過できるものではなく、開発陣は結局、最強の万能機を生み出すためには、新たな機体を一から設計しなおしたほうが早いという結論に達した。この時点で、すでに4機のデスティニーシルエットが完成していたが、以後の開発・生産は中止された。そして、最終的に発表されたモビルスーツZGMF-X42Sには、デスティニーという名称のみが継承されることとなった。

(初出:ホビージャパン/2005年7月号/㈱ホビージャパン)

・ちなみに、冒頭に書いた電撃侵攻用レイヴンシルエットの元ネタは、MSVだったか「アストレイ」だったかに出ていたAMF-103A ディンレイヴンから。
 このレイヴンはR.A.V.E.N.で「Reconnaissance Attack adVanced Electronic iNstllation」(特殊電子機材搭載・偵察・攻撃)の略称になります。
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by shunichiro0083 | 2005-10-21 12:04 | 設定


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