2005年 10月 16日

ボンボン版種運・05年11月号を読んで ネタバレあり!

・さて、本編は終了したもののこちらはいよいよクライマックスへ向けて加速する「ボンボン版」改め「高山版」であります。
 さあ、今回も面白さ満載の一編であります。実際、この漫画を読みたさに三十路も半ばを過ぎたいい歳のオッサンがボンボンを買っておりますよ。



・オーブでのシンの戦闘も、アカツキや打撃自由とのそれは基本的に割愛し、アスランの無限正義との戦いだけに削ぎ落としている構成は溜息が出るほどに見事です。
 そして特筆すべきは-前回もそうなのですが-アスランがちゃんと、シンに対して適切な言葉をかけているものの、それをレイが邪魔をする、ということが描かれていることですね。
 そしてこのアスランの言葉に、シンも一度は剣を収めようとするのがいいです。結局、レイの言葉によって狂戦士に立ち戻ってしまう訳ですが、これによってシンが議長やレイの言うがままになってはいるものの、内心では激しい葛藤を抱えていることが示されるからです。
 つまり、TV本編のように何の疑問も抱かぬ操り人形なのではなく、あくまでも高山版ではシンは血の通った一個の人間として描かれている、ということではないかと思います。

・シンに語りかけるアスランの言葉も、なんか力でねじ伏せたという印象しか残っていないTV版と比べ、分かり易いけれど読者の心に訴えるものになっていると思います-この辺り、記憶のみで書いていますので、著しく違ったらご免なさい-。
 力ない言葉と共にアロンダイトを下げたデスティニーを、無限正義が取ろうとし、それをレイが阻止するというシーンもそうした説得がきちんと描かれているからこそ、名シーンになるのでしょう。
 加えて言うなら、己の裏切りを責めるレイに対し、アスランが完全と言い放つこの台詞-
 『裏切ってなどいない!! 俺はひとりの人間として・・・議長に従えないだけだ!!』
も凄くカッコいい。
 シン視点の為にアスランが何故裏切り者の烙印を押されてしまったのかはまだ描かれていないのだけれど、それでもここまでのアスランの言葉に筋が通っているから、この言葉にも説得力が出て来るんだと思うのですね。

・まあ、ここでシンが感情的に反攻してしまうという展開とその台詞は、「アスランってば対人スキルがもの凄く低い」という、それまでのお話を踏まえて見ると余計に感慨深く感じられます(笑)。
 ここでアスランの危機にキラが間一髪で助けに入る、というのもここまでちゃんとお膳立てが出来ていれば不自然には感じません。よくぞ来た、とさえ思えます。
 そしてこの直後、ジブリールがセイラン家のシャトルで逃げ出すのをアスランが見つけ、キラとシンに追撃を呼びかける辺りの展開ももう素敵です。
 この後、シンとキラ、エースが二人がかりでも落とせなかった理由を、絵と台詞の相乗効果で見せているのも素晴らしいですね。高山版では特に上昇するシャトルに群がるミサイルを一斉射撃で撃墜したフリーダム、という描写がなかったから余計に光ります(微苦笑)。
 本編でここまできちっと見せていたなら、ルナマリアもああまでダメな娘ことは言われなかったでしょうに。不憫な娘であります。

・カガリの演説もセイラン家をロゴス信奉者という、実にスッキリするレッテルで表現することで、あやふやだったカガリの立場そのものにもフォローを入れるという巧みさ。その一方でアカツキで戦闘したり、軍令部に無茶苦茶な命令を出してユウナを逮捕させたり、というトンデモな部分を削ることで一層、カガリというキャラクターを真っ当なものにしています。
 だからこそ、この演説でカガリの誠実さがアピール出来-無論、それにはルナマリアの台詞も一役買っている-、その後の議長やレイの狼狽振りや意味ありげな台詞等の悪印象が深まるのでしょう。

・しかし、ちゃんとドムトルーパーを出して、ジェットストリームアタックをやらせるのも凄いけど、そこでルナマリアのインパルス&バビ部隊に相手をさせるもの凄い。
 必殺技の名前を叫ばさせないのも個人的にはいいです。
 下手にネオがアークエンジェルの危機を救いに颯爽登場! なんてのがないのもいいッス。どう考えても、ネオ絡みのエピソードは要りませんものねえ。どうしてもやりたいんなら、最終回のエピローグにでも顔を出してくれれば良かったんではないでしょうか。 

・で、今回のお話のラストはレクイエム炸裂! プラント両断! でした。この辺りはTVとほぼ変わらず-ディアッカやイザークも出てました。
 個人的にはジブリールのこの台詞-さあ奏でてやろう、デュランダル。おまえ達のためのレクイエムを! がいいですね。なんで、あんな曲射衛星砲に「レクイエム」なんて名前が付いたのかを端的に、かつ効果的に教えてくれました。
 が、この台詞、本編にもあった可能性大ですね。とあるブログでは、TVの最終回も当初の脚本とは結構違った形で仕上がったらしいですから。本来の脚本では、もっとアスランや虎さんの出番があったそうですし。
 まあ、そんなことを言い出したら何で対空掃討砲はニーベルングなんて北欧神話から採られた名前だったのか、ということにもなってしまいますが。
 僕としては来月の頭ではダイダロス基地が爆発し、ジブリールも死亡。最終決戦のはじまりはじまり~くらいの急展開を希望しますがね。あ、勿論、「ミーア」の回はスルーの方向で。
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by shunichiro0083 | 2005-10-16 20:37 | コミック


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