2005年 09月 26日

PHASE-49 レイ

・今回一番、印象に残ったコト。アカツキのタンホイザーをも霧消させる“ヤタノカガミ”の威力でもなければ、シラヌイに搭載されたドラグーンにはフィンファンネルの如きバリヤーが備わっていることでもなく。
 あんな安易に、誰でも思いつく方法でアークエンジェルの窮地を救い、ムウの記憶を呼び覚ましたことでしょうか。いくら、DVD特別編の頃からまことしやかに囁かれていたとは言え、何の捻りも臆面もなくやっちゃうとは・・・?!
 いやあ、もう脱帽です。個人的には前作の本編を尊重して、双子の弟とか、ムウのデータを移植された最高級のエクステンデッドとか考えていましたが、全くの無駄でしたね。
 どうせジブリールが(何故か)助け出し、記憶を操作して自分の手駒にしたのだったらサイボーグぐらいにはなっとけ、という気も。そうでなけりゃ、あんまりにもご都合主義過ぎるでしょ?

・タイトルロールの「レイ」というのは、不完全なクローンだったという彼の出生の秘密が明かされるからだったのでしょう。
 結局、レイもまたアル・ダ・フラガのクローンということだったようです。しかも、ラウが産まれて暫くしてから再度造られた、というオチまでつきます。メンデルで育てられていた所を見ると、やはり不完全であったが故にフラガ家に引取りを拒否されて日陰者扱いされていたのを、既にザフトのエリートとなっていたラウが後見人となってプラントでの戸籍を取得させてやった-という感じでしょうか。
 要するにレイがキラに対して憎しみを募らせていたのは単に己と同一の肉体を持っていたラウを殺した、というだけではなくキラを生み出す資金の見返りに過ぎなかった、ということもあったのでしょう。
 この辺り、「Xアストレイ」に出て来たカナード・パルスと似た感情を、レイはキラに対して抱いているのかもしれません。

・「機動要塞」とくどいくらいテロップされていたメサイアでしたが、ネオジェネシスなんていうトンデモ兵器を搭載した、移動要塞というガイエスブルグのような代物でした。
 しかも、月面近くにまで降下していると言う恐ろしさ。月降下に要する推力を考えると、そのエネルギーは半端ではないと思います。しかしながら、その容積の何割かは「デスティニープラン」用のコンピュータールームが占めているのではないかと思われますので、意外とその辺りが突破口になってもいいと思います。
 が、しかしながらそれもあと残り1話とあってはまず無理でしょう。それにまともに考えれば、敵との至近距離であんな真正面にジェネシスの反射ミラーが付いているのですから、砲撃を受ければ一発なのではないかと思います。それとも、やっぱりメサイアはPS装甲で鎧われているのでしょうかね。

・そう言えば、レイがルナマリアのことを褒めていましたが、あれは死ぬ間際の人間が後を託すという心境みたいなものなのでしょうか。その割には最近、邪険に扱っていましたが。

・ムラサメやドムトルーパーも出撃してました。しかし、今月のHJ誌の記事を読んだのですが、結構凄まじかったですね、正式採用ドムトルーパー(この名前はうろ覚え)。それにしても、奇想兵器の一言で何でも済ますのは人としてどうかと思います。

・なんか久々の台詞有りで登場したディアッカとイザークでしたが、なんだか訳も分からぬ有耶無耶のままアスランの味方してましたね。
 まあ、今週はキラとアスランの標的が無人の廃棄コロニーの輪切りだったから良かったものの、来週はどう足掻いてもザフトの皆さんとやり合うのは避けられない状況ですからね。一体、どうするんでしょう。
 軍法会議を覚悟の上で、敵であるアスラン達に加勢するのでしょうか。それとも、見てみぬ振りですかね。

・しかし、ラクスはこの期に及んでどうしてまだ情報を出し惜しみし、明確な論陣を張らないのでしょうね。もう、あんな抽象的な話をしている時は疾うに過ぎているでしょうに。
 ラクスがもっとちゃんとした演説をして、自分と議長の敵対関係を話したなら戦闘不能になるザフト兵も多いのではないですかね。それこそ、前回入手したミーアのディスクを公表して、議長の欺瞞を追及するくらいはやるべきではないでしょうか。
 こうした政治的姿勢が不徹底なのも、「種運」という物語は扱おうとしているテーマに比してドラマがどうにも上手くないと感じさせる一因ではないかと思います。

・ダイダロス基地のレクイエム基部には、どうやら陽電子リフレクターがザフトの手で増設されたようです。対ミネルバ戦において連合軍が使用していない所を鑑みるなら、そういうことになるでしょう。
 
・議長はアークエンジェルとエターナルはビーム偏向ステーションの一つを落とした後、メサイアに来ると予測していました。だから、その裏をかいてわざわざ月裏側のダイダロス基地まで出張ったのだと思います。
 が、その読みは外れて、ダイダロス攻略に向かった艦隊と合流したアークエンジェルとエターナルの真正面に出ることとなったのですが。
 どうも、ここに来て焦っているのか、議長の判断にミスが目立つように思えます。それとも、叩き潰せるという戦術的目処が立ったので、アークエンジェルやオーブ、秘密組織ターミナルをあぶり出して決着をつけるということだったのでしょうか。
 それにしても、ちょっと拙攻ではなかったかと思うのですが。

・ネオジェネシスの発射シークエンスに「Nジャマーキャンセラー起動」というのがありましたから、一応今回の戦闘ではNジャマーは散布されているようです。

・アマギ一尉、やっぱりお亡くなりになったのでしょうね・・・。

・まあ、この所の一連の流れから議長が思い描いているシナリオを考えてみると、まず、アルザッヘルを殲滅させて連合の残存勢力を抹殺し、これによって潜伏していたラクス一党を釣り上げる。
 ザフトに対し攻撃を開始させることで、オーブは第二のロゴスとなろうとしており、その為に邪魔なザフトと議長を武力で排除しようとしている、と自己の立場を正当化する。その上でラクス一党を撃退し、オーブに再侵攻、制圧。
 こうして後顧の憂いをなくした議長はデスティニープランに勇猛邁進、一意専心して人類は皆遺伝子によって管理される世界を築く-こんな感じでしょうか。

 ま、泣いても笑っても来週が最終回です。どうなるのか、最後まで見届けると致しましょう-

 満足度=☆☆★★★(二個)
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by shunichiro0083 | 2005-09-26 04:26 | 感想


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