2005年 08月 15日

ザフトにおける量子情報理論の軍事応用のこと

・以前、ザフトが実用化している「量子センサー」のことをパイロット波などを応用したものではないか、とか書いたことがあるのですが「MSV」の記述を見る限りではやっぱり、それに近いのではないかと思われる節があります。
 「TMF/TR-2 バクゥ戦術偵察タイプ」がそうなのですが、この機体は読んで字の如く偵察型のバクゥです。その特殊装備として、全機ではなく「一部の機体」と但し書きがあるものの「メタフェーズSQUIDセンサー」が搭載されていることになっています。このセンサーの特徴は「Nジャマー影響下でも確実に索敵がおこなえる」ということでしょう。
 加えて「双方向量子ビットストリーム通信機」も搭載されているとのことで、こちらは「量子の共時性効果を応用」しており、原理上では「レーザー通信の傍受も可能」なのだとか。

・こうしたセンサーや通信機に応用されているのが「量子通信理論」ですが、これも複数の原理や効果をまとめたもので、一つの理論ではありません。
 まずセンサーの方ですが、これは「SQUID:Superconducting QUantum Interference Device(超伝導量子干渉計)」を用いたセンサーであると断じて間違いはないでしょう。このセンサーは正確には量子情報理論を応用したものではなく、量子ビット(後述)検出する為に必要な極めて微弱な磁界を検出する為の装置です。
 おそらくは磁界を「波」として検出することは、Nジャマー散布下における電磁波妨害作用によって難しいものの、磁界を「粒」として検出出来るSQUIDを用いる事で遠距離の索敵が可能になった、というものなのでしょう。
 自動車が道路を走るだけで1ヘルツ以下の、超低周波の強い電磁雑音を発生させるといいますから、この「メタフェーズSQUIDセンサー」はそうしたものに反応する、いわばパッシブソナー的なものなのではないかと推測します。
 実際、この装置は量子論の研究だけではなく、医療用の検査機器としても最先端の分野では既に取り入れられています。

・又、もう一つの「双方向量子ビットストリーム通信機」ですが、これは要するに「量子テレポーテーション」を応用したものであると考えられます。
 この「量子ビット」とは量子コンピュータの基礎素子であり、量子ビットでは、『0』であり『1』でもあるという「量子重ね合わせ状態」を実現したものです-ちなみに 古典情報通信における情報(古典情報)の基本単位である「ビット」は、必ず「0」か「1」を取ります。
 この「量子ビット」が対になった時、お互いに相関するという性質を獲得します。これを「量子もつれ合い」とか「相関性」とかいいますが、「共時性」とも言い換えることは可能です。具体的にはどう言うことかと言うと、「0」でも「1」でもある対の「量子ビット」の片方が「1」で確定すると、自動的かつ瞬時にもう一方が「0」に決定されると言う現象のことです。
 現在ではこれを行うには有線などの古典的通信経路によって結合されていることが不可欠なのですが、ザフトの技術陣はこれを完全な「量子テレポーテーション」によって機能させることで、Nジャマー散布下でも作動可能としたようです。
 どうして「レーザー通信の傍受」が可能になるのかはよく分かりませんが、敢えて想像するならコヒーレント光であるレーザーを観測・複製したデータを解析することで傍受する、ということでしょうか。

・と、まあ、こんな感じでザフトは量子情報理論を軍事的に応用しているようです。まあ、それでも「量子テレポーテーション」を用いた通信システムは上手く行かなかったようで、ドラグーンシステムには全く異なるシステムを採用しているのですが。


※今回、参考させて頂いたリンク

量子情報通信

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by shunichiro0083 | 2005-08-15 22:43 | 設定


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