shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 08月 07日

PHASE-42 自由と正義と

・今回はそれなりに見どころはちりばめられつつも、それだけに全体としては喰い足らない-そんな感じでした。ちりばめられたもの、がそれぞれ今ひとつだったりするのも原因の一つでしょう。
 では、箇条書きで。

・アカツキvsデスティニーはやっぱり、パイロットの差が出てしまったかな、という感じ。「種」でも種を割っているのだから、カガリもあそこで割っておくべきではなかったかな、と。自国民の生命がかかっているのだから、必死度は前作に優るとも劣らない筈。
 しかし、驚くべきはアカツキのスペルゲン反射鏡-もとい、対ビームコーティング。デスティニーの大型ビームランチャーをも跳ね返してました。

・と、そのアカツキを窮地を救ったのは天空から舞い降りた打撃自由。こちらの戦いは一進一退。しかしながら、戦闘の巧みさで言えばキラに軍配が上がる様子。パルマ フィオキーナも今イチ使いこなせていない感じで、やはり己が殺した筈の人間が現れたことに困惑しているのですかね。
 シンがレイに呼び戻されると、ザフトのMS侵攻部隊に矛先を変えて縦横無尽の暴れっぷり。ここでもスーパードラグーンは使用していないので、果たしてプラモの取説にあったという、地上での使用可も、ちょっと怪しくなって来ました。

・ドムトルーパーはファクトリーから直接射出されたようですが、最終調整も意外と簡単に済んだようです。まあ、強いこと強いこと。これをコンベンションで蹴ったザフト首脳部はアホと言うか、いい面の皮と言うべきか。
 いくらパイロットが歴戦の勇者だからと言っても、性能差がありすぎなんではないでしょうかね。プラモのインストを読む限りでは特段、ザクやグフ以上のスペックという訳でもないのも不思議な所。あそこまでの能力差を描くのなら、ラクス派の新機軸がふんだんに使われた超高性能機になっている、とかの方が良かったのではないでしょうか。

・逆に面白かったのは前回、地底に潜っていた地中用グーン-正式にはグーン地中機動試験評価タイプ-が、実は地下にある閣僚用シェルター等の重要施設に奇襲をかける為だった、というのが分かるシーン。
 何気にシェルターの天井が崩れ、非難していた女子どもの皆さんが瓦礫に押し潰されてしまっていましたが。
 重箱の隅を突つけば、例の地中用グーンをちゃんと運用する為には事前の地質調査や綿密な予備作業が必要とされ、臨機応変な使い方は無理、という設定。しかしながらオーブは連合軍に占領された関係で、そうした地質学的データも流出していた可能性が高く、今回連合軍と同盟を結んだザブトにはそうしたデータが届けられていて、地中用グーンもきちんと運用出来たのではないですかね。
8/8追記:見直したら、セイランの親父も瓦礫の山に埋まっているっぽかったですね。よくて重傷。悪ければ圧死でしょうか。

・一方、「ムウじゃないから」とかいう勝手な理屈でスカイグラスパーを与えられ、放免となったネオはこれまた「ミネルバ嫌い」という、至極身勝手な理由でアークエンジェルの直掩に。
 まあ、これで製作サイドとしてはネオ=ムウという図式にしたようですね。まあ、僕は前作に然程思い入れがないからこうして流せますが、「種」のあのシーンで涙を流したファンの方というのはどういう気持ちなんでしょう。

・そう言えば、ミネルバは至近距離からのゴットフリートの直撃を船体に受けても平然としていたので、どうやらラミネート装甲であるようです。
 そう言えば、自由&正義の対ビームシールドもローレシア級の外装技術を転用されて作られたラミネート装甲式らしいので、ラミネート装甲というのは連合ザフト問わず広く使われている技術のようであります。
 しかしながら、アークエンジェルやミネルバは高い耐久性を持っているのに、同じ技術が使われている筈の量産型艦船というのは実に脆いような気がします。そんなに熱交換率が低いんでしょうか。

・流石に今回はアーサー、驚いている暇はありませんでしたね。それどころか、ちゃんと戦闘指揮してました。アマギよりははまってます。

・ルナマリアの扱い、あんまりです。もう、邪魔者呼ばわり。シンの情緒が落ち着いて、精神安定剤がいらなくなった途端にお払い箱ですか。流石にちょっと同情してしまいました。
 結局、レイにとっては能力の差こそあれ、全ての人間は「駒」でしかないのでしょうね。

・ユウナはホント、憐れでした。あそこまで貶められたキャラクターも珍しいでしょう。カガリが皆まで台詞を言わせなかったのも、下手にあそこで喋られると、国内ではまだばれていない自分の所業が明らかになるのを恐れたからだったりして。
 まあ、確かにカガリに逃げられてからは失政の連続でしたが、それもこれも安保条約に加盟した所為な訳で。中立国の癖に、二股膏薬な政策を取ることの出来なかった視野狭窄が失脚の原因でしょう-直接の原因はジブリールを受け入れ、匿ったからなので庇いようがないのも事実ですが。
 ジブリールの居場所を知らなかった、ということは親父からも見捨てられていたのでしょう。尤も、そのハゲ親父もジブリールから見限られていたようですが(そうでなければ、ジブリールが一人勝手に逃げ出したりはしていない)。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)



・それにしてもあの三人組。「ラクス様の為に!」とか「ジェットストリームアタックッ!!」とか、痛い台詞目白押しなんですが。
 けど、ここで問題なのはやはり前者でしょう。とうとうここに来て「種運」というアニメはイデオロギーの対立とか、種族民族問題とかではなく、誰がそれらの旗印になっているかが問題なのだ、ということがあからさまになってしまったのではないですかね。
 あの三人組にしてみれば肝心なのはどんな主義主張や行動なのかではなく、ラクスがどのように感じ、どういう風に動くのか、ということなのでしょう。そしてそれは、レイやシンも同じことなのですが。だからこそ、シンは自分の故国に銃を向ける訳です。
 
・更に問題なのは、そういうシンを今の所きちんと叱っているシーンがないこと。本来ならここまで取り返しの付かない局面に行く前に誰ががシンを諭すべきだったのでしょうが、そういう場面は殆どなし。辛うじてアスランが戦いながらやろうとしたものの、レイの横槍と機体の性能差であっさり撃沈。
 まあ、お陰で我々視聴者はダークサイドに落ちて行きながらもやはりパッとしない主人公、という世にも珍しいものを見る機会に恵まれてしまったのですが。
 普通に考えるならネオ宜しくトダカがミネルバの捕虜になり、そうすることによってシンと再会し、心を通わせつつも様々な人の思惑に思い悩みつつ、成長して行くってな感じになっていけば良かったのかな、とも思うのですが-トダカさん、犬死だったなあ。

・問題と言えば、まあ、アークエンジェルに収容されてからのネオの人間の変わりっぷりは何とかならないのでしょうか。それまで口に出したことのないようなことをペラペラと喋り捲る辺り、違和感ばりばりです。
 ま、好意的に解釈するなら実はネオも「揺り籠」での処置を知らぬ間に受けていたのであり、そうしなければ「ネオ」という偽りの人格を保持出来なかった。アークエンジェルの捕虜となり、そうした処置を受けられなくなったことでネオは本来のムウとしての記憶と人格を取り戻したのであった、という感じでしょうか-無理矢理ですが。
 けど、それでも仮面を被っていた時も無意識の内にアウルを「坊主」呼ばわりしたり、それこそイアン・リーに「不可能を可能にしてみせる」とか言わせたりとか、そうした伏線を張っておくべきではないのですかね。こういうオチにしたいのだったら。
 今回のあのシーン、あの台詞。見ていてサブ疣が出そうになりましたヨ。

・アスランはラクスが乗って来た無限正義に、自分は所詮戦士でしかないのか、と憤って見せたのですが、それは勘違いもいい所です。
 事実、アスランはカガリの側近としては役に立たず、誰かの思い通りに動く「駒」になりきることも出来なかったのだから。「駒」というのもあまり言い方ではないかもしれないけれど、軍人というのは突き詰めれば上官の命令に従うのが定め。
 「種」の時もアスランは軍の命令に従うことが出来ず、離反したのだから彼は兵士にもなれなければ、「駒」にもなれない。その癖、実力だけはあると言う困ったちゃんなのであった。議長はそれを知りつつ、自分ならば上手く統御出来ると思ったのだろうけれど、アスランはそんなに素直な人間ではなかった。
 ならば、アスランに出来ることは自分の意志で力を揮う場所を選べる「戦士」になるしかないのである。ラクスの上手い所は情報や考えを全てアスランに見せることで、彼が自分の考えに共感して自ら「駒」となるであろうことを知っているのであろう。
 ラクス・クライン、したたかである。
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by shunichiro0083 | 2005-08-07 13:43 | 感想


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