shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 07月 12日

ボンボン版種運・05年7月号を読んで ネタバレあり!

・まあ、今更といえば今更なのですが、取り敢えず感想を書いておきます。ちょっと嬉しかったのは、今月号でロドニアの研究施設に対するフォローがあったこと-ま、予想が当たった、と言うだけの話ですが(笑)。



・今回の話で何が巧かったかと言えば、シンがステラを助け出して敵へと渡さねばならない理由に比較的隙がないことでしょうか。
 ロドニアの件を回想で済ますことによって、ミネルバに収容されたエクステンデッドたるステラの身の上に直接結びつくようにはならないのですね。これなら、思い余ったシンがステラを連れ出そうとしても仕方ないかな、と思いました。
 その上で、ルナマリアに目撃させることでステラの過去を知った上で、シンが彼女を助けようとする決意を見せる辺り、本当に高山先生は巧みだと思います。
 こうした変更点によって、TV本編にあった違和感というのは大分減っていると思います-まあ、実行に移す前にアスランに相談しろよ、という所に変わりはないのですが(笑)。

・まあ、尺の問題で仕方がないのでしょうが、何時の間にかネオと連絡を取って落ち合う場所を決めていた、というのが一番の困りものでしょうか。
 けど、まあ、どちらかというとステラと脱走云々の方が問題が大きかったと思うので、そちらを手直ししてくれたことを喜びましょう。

・デストロイの三都市破壊の描写も、逆に絞り込んだことで一体何時の間にそんなに、という疑問は出にくくなっていると思いました。
 勿論、幼年誌ですから、あんな虐殺シーンはカットです。当然です。しかし、これでマガジンZ版でもカットされてしまったとしたら、TV本編は一体どういう層に向けて発信しているのか訳が判らなくなりますな。
 実際、ボンボン版は既にインド洋並びにガルナハンにおける民衆虐殺及び捕虜処刑のシーンをカットしている訳で。皮肉にもプロデューサーが子どもに対する重要なメッセージとして位置付けているものが、子ども向けの媒体のプロからは明確に否定されてしまった、という見方が成り立ってしまうのです。
 無論、ルーチンワークに流されているのはボンボン編集部の方であり、TVスタッフこそそうしたタブーに挑戦しているのだ、という事も言えるでしょう。
 ただ、やはり僕の考えとしてはそうした残虐シーンを入れずとも、プロデューサー氏が主張する「すするっと(深く考えたり議論することなしに)進んでいく」という現代日本の問題は充分描けるのではないかと思います。むしろ、不純物ではないかとさえ思います。

・それよりも、かって報道に居た人間だから感じる違和感を問題にするのなら、C.E.世界のマスコミとか、民衆の意識とか、何故安易にブルコスやら議長やらの煽動に乗ってしまうのか、とか。そういう部分をしっかりと描写すべきではなかったんでしょうかね。
 報道のプロであり、戦争のメカニズムを理解されていると自負するならなおのこと、です。そういう部分をきちんと掘り下げず、戦争の原因をロゴスと議長に集約させ、それらに全ての責任を負わせて排除し、めでたしめでたしにするのなら由々しき問題であると言わざるを得ないでしょう。
 「種」「種運」が問題にしてきた「遺伝子問題」「非戦」「戦争のメカニズム」もそれぞれがその時々に自己主張をするだけで、有機的に結びついてはいないと言わざるを得ないと思います。本来ならばそうしたものが一つに解け合ってこそ、きちんとしたストーリーであると言える筈。
 しかしながら、「テーマ」こそ大声で叫ばれるものの、それがきちんと物語の中で居場所を得ているようには残念ながら思えません。そういう所を、高山先生やボンボンの編集さんは見抜いているのではないでしょうか。

・で、最後にネタバレです。
 8月号ではステラの最後までが描かれ、スティングの出番はないようです-デストロイ部隊登場のことを考えると、その方がすっきりしていいでしょうね。
 まだ、他にもあるようですがあとはご自身の眼で確かめて下さい。
 以上、提供はいつもの通り「シャア専用ブログ」さんでした。有り難うございました。
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by shunichiro0083 | 2005-07-12 21:36 | コミック


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