shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2005年 05月 08日

PHASE-29 FATES

・まあ、議長の回想ではなく幻視と考えればあれもまあ、有りなのかなあ・・・という感じのお話でした、個人的には。
 きっと議長はとんでもない程の情報収集能力を持っている、ということなんでしょう。

・今回明かされた衝撃の新事実は昔タリアさんと議長が恋人同士で、そして別れていたということ。正確にはタリアさんから三くだり半を議長が突きつけられていたのですが。その理由が「子どもが欲しいから」というものなので、どうやら議長は無精子症か何かなのではないかと思われます。或いはパイプカットでもしているのか。
 コーディネイターだからと言っても、先天的失陥からは逃れられないというのは「種運ASTRAY」で描かれた所ですし。別段、不思議ではないのですがね。TV本編だけ見ている人にはちょっと、受け入れ難いのかも。

・それにしても、若かりし日のタリア艦長が何気に可愛かったのは、作監の大貫マジックでしょうか。
 だからと言って、別に無理して若ぶった声にしなくても良かったような気がしますが。
 それにしても、タリアさんが議長を捨てて選んだ男というのは誰なんだろう。まあ、今後再登場することはないと思いますが。気になる所です。

・また、今回で確定したのが議長とクルーゼが仲良しさんだったこと。しかも、議長はクルーゼの出自や性格、野望を踏まえた上で協力していたと思われます。クルーゼの常備薬は議長から渡されたものだったようですし。
 事によったら、プラントへの帰化に必要だったであろう医学的書類も偽造してあげたのかもしれません。幾らなんでも、DNA検査をすればコーディネイターかナチュラルかは一発でしょうからねえ。この辺りは以前から疑問に思っていたのですが、今回の放送で謎が解けたような気がしました。
 モノローグでは在りし日のクルーゼと自分が交わした会話を思い出していた議長でしたが(監督発言を尊重するなら、あれは魂でも残留思念でもない)、そうなるとクルーゼは何かと世話になったであろう友人をも巻き込んで世界を破滅へと導きたかったのですね。
 議長はそれを良しとはしないけれども、そうなったらなったで仕方がない、くらいの諦観で臨んでいたのかな、と。で、前作で友が企んだ破滅を世界が回避したのなら、今度は自分がどんな手段を用いてでも平和を招来しよう、と決心したのではないですかね。無論、その為の準備は前からしていたのでしょうが。

・しかし、今回の話を見ていて思ったのは、結局クルーゼの不幸というのは父親譲りの優れた能力と、自己中心的で思い込みの激しいその性格だったんではないのかな、と。
 まあ、確かに平均よりもずっと短い命を強いられた人ではありましたが、だからと言って自分以外の全てを人間を滅ぼそうなどとは傲慢の極みな訳で。クルーゼはああいう自分だからこそ、生きていこうとしたら、何かを成そうとしたら、他の誰かの助けを借りなければならなかったのだ、という当たり前の事実には気が付かなかった。
 人は生まれて死ぬ、という本当に当たり前のことを恐れ、自己の想いが断絶することを恐れたのは彼が嘲笑し、冷笑する他の人々ではなくクルーゼ自身であったのにもかかわらず。思考的な近視眼で、視野狭窄だったクルーゼはそうであるが故に自己を客観化出来なかったんでしょうね。
 己の考えだけが唯一正しい、という過ちは現実世界に生きる僕らも陥り易い罠であります。もって他山の石とすべきですね。気をつけねば。

・しかし、なんで議長はあんなにキラとラクスのカップルに拘るんでしょうか。よもや、自分がタリアと結ばれなかったから、幸せな二人に嫉妬している、という訳でもないでしょうに。
 それともあれは、『あの時の選択を間違えていなかったらば、もしや』という議長の後悔の現われなのでしょうか。もし、違う選択肢を選んでいたなら、今頃は自分もタリアとあの二人のように幸せなカップルでいられたかもしれない、という。
 けど、まあ、そんな後悔も含めて自分の人生は自分のものです。結果も、責任も全部ひっくるめて。だからこそ、自分以外の誰かの罪と罰を黙って引き受けることの出来る稀有な人物はそれだけで胸を打ち、死してなお語り継がれて行くのではないでしょうか。
 トダカ一佐が非難されるべきは自己が全うすべき職務を放棄し、自ら死を選んだというその一点にあると思います。あれは美談にはなり得ても、一般的な伝説にまでなることは出来ないと僕は思います。
 議長がどうなるかはまだ判りませんが、もし、仮に自己犠牲的な最後だったとしてもそれはつまる所ポーズで、結局は自分の野望を精算するだけなのではないかと僕は疑っています。
 ちなみに、こういう風に人類全体の罪を自分自身の企みの結果とを混同して死んで行ったガンダムシリーズのキャラクターとしては「逆シャア」のシャア・アズナブルや、「W」のトレーズ・クシュリナーダが挙げられると思ってますが・・・どうでしょう。

・結局、あのベッドシーンは焼けぼっくりに火が点いた、ということだったのですねえ。

 満足度=☆★★★★(一個)
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by shunichiro0083 | 2005-05-08 05:08 | 感想


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