2005年 03月 05日

PHASE‐20 PAST

・まあ、今回の内容はシンの視点で見た「種」から「種運」に至るまでのストーリーの流れを整理し。かつ、これまで明らかになっていなかったシンの避難してから、ザフトに行くまでを描いたものであった訳ですが。
 その内容は兎も角、この総集編がノーナンバーの特別編「EDITED」が放映されてから僅か一ヵ月後に放映されたものであることは、我々視聴者の間で記憶されておかねばならない特筆すべき出来事ではないかと思います。

・そういうことなので、お話というお話はなく。明確されたことと言えばオーブのナチュラルは多少のトラブルこそあったものの、概ね自国のコーディネイターを受け入れていたということ。そして、シンの父母もコーディネイターであったということ、くらいでしょうか。
 このシンの父母はモルゲンレーテ社で、M1アストレイの量産計画に関わっていたようです‐そういう軍事機密をシンが知っていたことは大問題でしょうが。
 まあ、そういう観点から視るとこの総集編はきつい言い方になりますが落第点です。それは何故かと言うと、語り部であるシンが知るはずのない情報や状況情景が盛り込まれているからです。前回の「EDITED」のように神の視点から語るならいざ知らず、神ならざるシンの一人称で語られる以上そこでの内容はシンが知っていること以外はあってはならないのではないかと考えます。
 シンの独白というスタイルを採るなら、彼が知り得ないことがそこで回想されることは普通あり得ません。ヘリロポリスでの事件の状況や、キラやアークエンジェルの面々の過去が語られることが不可能なことはお判りでしょう。
 百歩譲って、そうしたことをアスランやカガリがシンに伝えていたとしても(まず、無理だとは思いますが)、敵方であるアズラエルの言動や、ザフト側の内部事情をシンが知ることは不可能であると言わざるを得ません。
 無論、これは純粋に作劇上の約束事を破綻させている、という単なる指摘であり、それ以上でも以下でもないのです。どうでもいいじゃないか、という向きもあるでしょう。ただ、そうした意見を踏まえた上で、従来の約束事を破ってまで描かれねばならない内容だったかどうかは疑問である、とだけ書くに留めておきたいと思います。

・オーブの国民からの視点を得たのは重要ではないか、という意見もあると思いますが、それは前作でのカガリの立場とほぼ同一ではなかったかと僕は感じました。言い換えるなら、特別目新しいモノではなかった、ということです。

・以前、シン・アスカとは戦争を厭わない、と書いたけれどシンの思考の中には向かって来る者には容赦をしない、ということはあっても半殺しで止めておくという発想はないのかな、という気もします。
 それは「不殺」ではなく、必要以上の殺戮をしないということなのだけれど。殲滅ではなく、交渉の余地を残しておく、とも言えるかもしれない。
 確かに今回のシンの独白も正しい。現実的な意見であることは否定出来ない。まずいのは、それこそがこの世の真実である、という描き方に陥りかねないということではなかろうか。
 議長という存在は徒にシンの態度を是とはしないように見えつつ、しかしその施政が画面全面に押し出されている訳ではない。産軍複合体を責める議長の言葉には、自分もその一端を担っているという自覚はない。むしろその点は敢えて暈しているようでもある。
 そんなことを今回のシンの独白を聞いて感じました。

・トダカ一佐、今回でまた漢っぷりを上げましたね。
 しかしそういうキャラであったのなら、ミネルバがオーブにいる間にドラマの一つも出来たのではないか、という気がします。そうすれば、敵を駒としか見ていなかったシンが自分が敵とする勢力に血の通った「人間」を見出す、という成長にも繋がったのではないかと思えるだけに惜しいです。

・ガンプラのCMで新ガンダム「デスティニー」が公開されましたね。いや、意表を突かれました。肩口のビームブーメランを見る限りでは、白兵戦を考慮においたジャスティスタイプの機体ではないか、と予想します。
 「デスティニー・インパルス」ではない以上、全くの新型機だとも思いますが・・・さて?

・来週はシンとステラの二度目の出会いですね。さあ、どうなることやら。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:やっぱりいい人だったトダカ一佐に免じて)
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by shunichiro0083 | 2005-03-05 23:39 | 感想


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