2005年 02月 12日

PHASE‐17 戦士の条件

・さて、手持ちの時計で二分半もの長いアバンタイトルでしたが、新たに判明したのはブレイク・ザ・ワールドという言葉のみ。どう考えても、「EDITED」をやった後の回で流すもんではないような気がしますが。

・それはさておき。
 どうやら、アークエンジェルは北欧のスカンジナビア王国に身を寄せているようです。と言っても、表立っているのではなく領海の海底にて潜っている様子。アークエンジェルには情報収集用の光ファイバー型多目的ブイまで、新たに装備されたようです。
 しかし、そこで今更の感はありますが、電波を受信して世界各国の報道をザッピングで見ているクルーの皆様。残念なのはチャンネルが固定されていないので、折角の各国の情勢もこちらにはどういうものなのかは明確に伝わって来ません。コーヒー飲んでる虎が「気の滅入るニュースばかり」とぼやけばいいってもんでもないでしょうに。
 その一方、偽ラクスことミーアのなりきりコンサートの模様も映し出され、これによってキラは完全にギルを疑ったことが明らかになります。このことから、キラはカガリを攫ったあとはプラントに身を寄せる、という考えを持っていたことも察せられます。
 アークエンジェルの顔見世はこれにて終了。何も判らないから、と暫くは傍観を決め込むようです。取り敢えず走り出してしまった人達ですが、一旦走るのをやめてルートを検索することにしたようです。
 しかし、ああいうのを見せられると、僕のような年寄りはどうしても「リン・ミンメイ」を思い出さずにはいられませんなあ。

・プラントと連合の戦いは、ニュートロン・スタンピーダーが使用されたアレ以来は二、三の小競り合いは確認されているものの大規模なものはなく、小康状態となっているようです。まあ、実際にはミネルバが二度ほど連合軍部隊とやり合ったり、マハムール基地のMS部隊が全滅したりしているのですが。

・ザフトを味方して、連合を討ちたくなる、というマリューさんの台詞は視聴者の立場の代弁でありますが、このタイミングで出るのはミスリードの可能性も高い。
 裏を返せば、それが通用するのもプラントの市民生活というものが殆ど描写されていないからでもあります。何せその政治形態も本編ではよく分からず、NT誌の漫画コラムによれば施政者を選ぶ為の選挙は存在するものの、それは被選挙権を持つと自動的に登録され、資格ありと認められるものをコンピューターが選ぶという。
 うろ覚えなので間違っているかもしれませんが、それは果たして選挙権があると言ってもいいのか。個人的にはそれは民主政治ではないんじゃないの、と思ったりもしますが。冗談であることを祈ります。
 この辺りのプラント論も、資料がまとまったら妄想してみたい所であります。
 話が横道にそれましたが、要はなんかよくは分からないが地球上はあちこちで昨今の政治に対する不満が高まり、デモやそれによる死者が出るような状況であるのに対し、プラントの市民はどのような意識を抱いているのか、という対比がないのでよく判らないんですね。
 ひょっとしたら、プラントの市民は市民で連日連夜、ナチュラル討つべしとデモをやっているのかもしれない。そうなったら、マリューも前述の台詞を口には出せないだろうし。一面的な情報だけなので、「種運」はポリティカル・ドラマとしては恐ろしく低い点が付いてしまうと思います。

・一方、ミネルバではアスランが「ザラ隊長」と呼ばれていたり、ラクスの婚約者とまだ思われていたり。マハムール基地司令官とのブリーフィングに付き合ったりと、結構、忙しいようです‐シンにも皮肉られるくらいに。このザラの名と、アスランの存在はザフトの高級軍人には複雑なものがあるようです。
 そんなアスランに対し、シンは屈折した思いを隠そうとはしません。ルナマリアの忠告にも素直にはなれず。そんな二人を微笑んで見守るレイは(相変わらず台詞はないですが)歳の離れたお兄さんにも見えます。
 そういう意味ではアスランは優しくも厳しい先輩、という感じでしょうか。ちょっとタイミングが遅いような気もしますが、シンに叱責した理由を告げ、褒めるべき所は褒めてきちんとフォローする辺りはオーブでの二年間の苦労を感じさせずにはいられません。
 前回、アスランがシンを叱責したのはやはり、軍人であることを忘れて私情に走ったことに対するものでした。ここではっきりと区別すべきなのは、アスランは基地を破壊したことや現地民を開放したことを責めているのではない、ということ。
 あくまでもアスランは、軍人としての本分を忘れたことを叱責しているのだ、ということです。これを指して、ユニウスセブン解体作戦時に撤収命令を聞かず、居残って作業していたことを引き合いに出し、アスランにシンを叱責する資格はない、とする向きもありますがそれはちょっと違うと思います。あの時のアスランはアレックス・ディノというオーブの人間であり、ザフトの軍人ではありません。いわば議長の特例で出撃が認められた民間人ですから、FAITHのアスランとは別人格です。よしんば、同じ人格としても今は上官なのですから、どんなに理不尽だとシンが思っても、アスランの指示には従わなくてはならないし、叱責も甘んじて受けねばならないのではないですかね。
 話が逸れましたが、結局の所アスランは以前の自分の姿をシンに見ています。そして力を望み、その力によって一度は親友をその手にかけてしまった過去を持つからこそ、アスランはシンに忠告しているのでしょう。戦士としての自覚も持たず独善に陥り、増上慢になり、過ぎたる力に溺れるなら、愚者に成り下がるのだと。
 その言葉に、夕陽を受けながら無言で立つシンの姿が印象的でした。これが、時代の狂気に飲み込まれてしまっているシンの変化に繋がってくれればいいのですが・・・。

・メイリンは姉に比べて、ウエストが太いのを気にしている様子。細かいけど、まさかそんな些細なことで離反しやしないだろうな、この姉妹。

・そう言えば、ミーアの偽物っぷりもそれなりのようですが、やはり古くからの熱心なファンはそこはかとない違和感を覚えているようです。スタイルや身につけるものの違いなど。正体がばれた時に対する伏線でしょうかね。
 一方のラクスは前作まででは見られない表情のオンパレードで。これもなかなか楽しめました。

・予告ではローエングリンゲートこと、渓谷の要塞に挑むザフト混成部隊の姿が描かれます。連合軍の新型MS‐多分、あれがゲルズゲーなのでしょう。格好いいです‐を見た時、「十面鬼かよ?!」と思ってしまいました(十面鬼は「仮面ライダーアマゾン」第一の敵。画像はリンク先の第2話、及び14話の画像を参照のこと)。どうやら、陽電子リフレクターはビーム・実体弾を問わず防御出来、現時点では最高の楯のようです。
 で、本当に困ったことにミネルバ、空を飛べるようです。ならマハムール基地まで空飛んでけばいいじゃん、と思ったのは自分だけはないでしょう。きっと。
 まあ、何故かミネルバは自分の軍人からも高い評価を得ています。それは単に最新鋭艦というだけではなく、二度の地上での戦いを切り抜けて来た、ということからなのか。それとも、単純にガンダム2機とザク2機を保有し、陽電子攻城砲タンホイザーを装備しているから、ということなのでしょうか。
 まあ、純粋に後者のような気もしますが。

 満足度=☆☆☆/2★★(二個半:ドラマパートと戦闘シーンのバランスが良かったから)
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by shunichiro0083 | 2005-02-12 20:28 | 感想


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