2005年 02月 09日

正体不明なモノたちのこと

・今回の「種運」で正体不明なモノというのはそりゃあ、沢山有りますがその筆頭は「ファントムペイン」でしょう。ネオの正体、というのもまあ判りませんが、今の所それがはっきりしなくてもお話に然したる影響はないのと、前回妄想してみたので今回は除外。
 で、このファントムペインはその正式名称を「第81機動軍」と言い、連合軍の中でも何故か恐れられている存在らしい。
 まあ、宇宙空間ではガーティ・ルーという専用艦を有し、地球上に有っては大型のMS搭載型強襲揚陸艦 J・P・ジョーンズを使用出来る。また、MAエグザスというガンバレル付きの特殊な機体が配備されていたりと、装備の質という点ではかなり恵まれている部隊であると言えましょう。
 その反面、量については些か心許ないのは否定出来ない部分です。事実、ミネルバと随伴艦・ニーラゴンゴを攻撃する際にはインド洋基地から30機のウィンダムを半ば無理矢理、徴発しています。
 そして、それが通常考えられる軍組織の命令系統を無視して行われていることから、このファントムペインという特殊部隊がその任務のみならず、軍内部の立場も特殊なものであることが推測されます。この辺りはユニウスセブンでサトー一派の工作活動の証拠写真をジブリールに直接送っている場面で示唆されているように、多分にブルーコスモスとの結び付きが強い部隊なのでしょう。
 こうしたことから推測されるのは、ファントムペインがブルーコスモスの持つ、唯一の実働部隊ではないか、ということです。以前、PHASE‐09の感想で
>ブルーコスモス自体は独自の軍事力を保有していない
と書きましたが、そうした前回の戦いの反省から、取り敢えず少数精鋭の部隊を保有するという必要性をジブリールは持ったようです。
 無論、それにはアズラエルが編成したブーステッドマン小隊がかなりの戦績を上げたことにも拠るのでしょう。ファントムペインに新しいブーステッドマン(生体CPU)が配備されていることも、その証拠となるのではないでしょうか。
 まあ、それでも私兵を持つだけならば兎も角、それをきちんと使いこなすには既存の組織を使うのが手っ取り早いということで、「第81機動軍」なる部署を連合軍(連邦軍?)内に立ち上げ、表向きは正式な軍隊と言う形を取っているのではないかと推測します。

・で、ここまで書いて来てフッ、と思ったのですが、何故ファントムペインの皆様はアーモリーワンを襲って3機のガンダムを強奪したのでしょう。
 前作「種」ではMS開発を妨害することで、ザフトの連合軍に対する戦略的優位を保つ、というちゃんとした戦略的目的がありました(けど、日付的にはもうヘリオポリス襲撃の時点でストライクダガーの生産は始まっていたと思いますが)。
 しかし、今回のファントムペインによる新型ガンダム強奪には、どういう理由と背景があったのでしょう。別にもうナチュラル側もMS製造技術は保有していますし、現にダガーLやウィンダムという新型も開発・製造されています。普通に考えるなら、危険を冒してまであの時点でガンダムを強奪する理由は限りなく希薄なのではないでしょうか。
 個々の技術、という点で考えても別段あの3機のガンダムに技術的優位があるとは考えられません。確かに圧倒的な性能を誇りはしますが、それはワンオフの機体であるが故と断じるべきであると思います。敢えて言うなら、カオスに搭載されている機動兵装ポッドのドラグーン関連でしょうが、だとしても遣り口が乱暴に過ぎると思うのですがねえ。
 それどころか、今戦争時の連合軍には“陽電子リフレクター”などと言う、最新鋭機たるガンダムにさえザフトは戦艦にさえ搭載出来ていない新機軸が、既にMAレベルの機体に装備出来る所にまで開発されているのです。
 また、量産型に空中飛行用の追加装備を持たせ、汎用性を持たせるという現ザフトには残念ながら見られない、多様性も連合には見られます(公式サイトによれば、この飛行用バックパック・ジェットストライカーはウィンダムとダガーL共通のものだそうです)。
 こうした部分を併せて考えるならば、少なくとも軍事的優位はどちらかというと連合軍にこそ、あるのではないかという気になって来るから不思議です。ザフトが連合軍に対して優位なのはただ一つ、ニュートロン・スタンピーダーの存在があるからでしょう。事実、これがなかったらプラントはこの世から消滅してしまっていたのですから。
 ジブリールも、ガンダム強奪をファントムペインに命じるくらいだったら、この超兵器の秘密を探り出させるべきだったでしょう。「虎」もそうですが‐最新鋭MS・アッシュは知っていてもミーアのことは知らない‐、この世界の諜報活動はどうにもバランスを欠いているような、そんな気がしてなりません。

・で、今日の妄想ですが、ロゴスがブルコスとは上位ではあるが独立した組織であるとしたら、彼らは今後の地球の支配者としてナチュラルとコーディネイター、どちらが相応しいかを決めるべく今回の戦争を引き起こしたのではないでしょうか。
 勿論、これは僕の妄想‐ロゴスとは太古の昔から世界秩序を支配してきた影の政府であり、その時代時代によって自分達の代理人を選び、支配を委任して来た‐が正しければ、の話ですが。
 この僕の説に従えば、コーディネイター製造技術を造り上げた謎の科学者グループもこのロゴスの一部、ということになります。それは新たな支配の道具として、コーディネイターを作り出した、ということですね。
 しかしながら、ナチュラルとコーディネイターの確執が本格化し、膠着状態に陥った事態を憂慮したロゴスは代理人としてのブルーコスモスの資質に疑いを抱き、その変更を視野に入れた代理人の再選考を行っている訳です。
 選考の対象の一方がブルーコスモスなら、有力な対抗馬として選ばれたのがギルバート・デュランダルその人なのでしょう。ここでポイントとなるのは、プラント最高評議会議長ではなく、あくまでギル個人が選ばれたのではないか、という点です。ギルが組織の内外に強いコネの数々と、独自の派閥を持って人材を確保しているのはミーアの件からも明らかです。もし、仮にギルがロゴスから世界支配の代理人に選ばれたなら、そうしたものをシステム化することで世界支配の為の組織を作り上げるのは容易ではないかと想像します。
 こうして再度戦端が開かれた連合とプラントの戦いは単なる殲滅戦争などではなく、次なる世界支配の代理人が誰になるのかを決める戦いではないだろうか、というのが今回の妄想です。
 まあ、これからも情報は小出しにされて行くでしょうから、後半に差し掛かる頃にはもう少し作品世界の輪郭がはっきりして来るでしょう。そうなれば、ここの妄想も否定される可能性が大です。
 その時は笑って許してやってください。懲りずに何か書いているでしょうから。
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by shunichiro0083 | 2005-02-09 15:09 | 設定


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