2012年 04月 09日

#26 地球 それはエデン

・しかし、本当によく分からないですな、ヴェイガンの戦術は。未だに連邦軍はヴェイガンのステルスを見破るだけの技術はなく、それは大きなアドバンテージの筈。
 また、コロニーへの侵入はMSという18m級のメカが内部に忍び込んでも早々感知されない、というのはこれまでも本編で繰り返し描写されて来た訳です。
 そして今回の作戦の目的は重要生産拠点であるスペースコロニー・ノートラムを無傷で手に入れることにあると語られています。
 だったら、目標の随分な手前でステルスを解いて正面から機動部隊を動かして戦いを挑むのではなく、ステルスを使って連邦軍に気取られることなく特殊部隊を乗せた兵員輸送艇と、支援の為のMS部隊をコロニー内に潜入させる。
 潜入した部隊はそのまま司令室や港湾施設など重要施設を同時に急襲、掌握してしまえばいい。それならば、ディーヴァが駆け付けることもなく今回の作戦は損害を殆ど出すことなく、ヴェイガン側の成功に終わっていたでしょうに。
 そりゃあ、マジシャンズ8のリーダーも異議申し立てをするでしょうねえ、こんなザル以前の枠しかないみたいな作戦じゃあ-もしかして大馬鹿なんじゃないか、日野社長イゼルカント様って。



・まあ、そういう次第でリーダーのドール氏の心配も仕方ないという感じ。このシーンをもっと、もっともらしくするならドールが筋道を立てた反論をするのに、ゼハードはそれを「イゼルカント様の御意志」で却下するという流れが必要なのだけれど-まあ、それがないのが「揚」クオリティ。

・そういえば妻がコールドスリープが云々の話だけを考えると、生活が困窮しているとおもっぱらの噂の火星圏ですがコールドスリープさせるよりは普通に生活して貰う方が相対的に考えてエネルギーや物資を節約出来る、ってことになるんですよね。
 その割に、火星から地球まで最短で一週間程度まで言われる距離をコールドスリープしたりしてる。この辺りもなんだからよく分からないというか、詰めが甘いというか。
 重箱の隅をつつくな、と言われるかもしれませんが折角出す小道具ならそうしたディテールをきちんと考えておかないと、こんな風に興醒めになってしまうと思うんですよね。勿論、それにはそもそも火星圏がどんなに酷いことになっているのか、の描写が必要不可欠なんですが。

・ディーヴァは艦隊指揮艦とするには思わず参謀長が不安になってしまう艦なのに、要撃作戦の要はディーヴァの巨砲という矛盾。
 好意的に解釈すれば艦自体は近代化改修をしても老朽化が激しく、艦隊レベルでの通信や指揮系統には不安が残る。しかし、AGEビルダーを動力源とする例の巨砲は解析不可能で、量産化は断念。けど、単純な威力だけ見れば連邦軍随一なのである-こんな感じですかね。
 っていうか、常識的に考えれば別に総司令官がわざわざ旧式艦に居座り続ける理由はないんですけどね。別にディーヴァから直接発射命令を出したからって、砲の威力が上がる訳でもないんですから。
 居座らせた理由は多分、ウルフ死亡の確認がされた後の愁嘆場をあのブリッジで済ませたかったってだけなんでしょうけど。それだって、通信が使える「揚」世界ならモニターを使えばいいだけですからねえ。何が何やら。

・公然猥褻カットの死亡フラグも立っちゃったなあ。けど、ここで「ウルフ隊長死亡により、隊の指揮は俺が執る!」くらいの見せ場がないようでは、案外しれっと生き残るのかもしれない。

・で、ビーム攪乱幕とかを使っても、結局、MSのドンパチが射撃中心なので全く以って意味がないという。そこは「ビームが役に立たない!白兵戦に持ち込め!」or「攪乱幕を避けて進め!」or「流石はダブルバレット。攪乱幕の中でも通用するぜ!」じゃないのかなあ…。

・で、アセムとウルフ、二人がかり(=高性能機×2)でも倒せないデシルをディーヴァの艦橋に座ったまま翻弄させたフリットって一体…主人公補正?

・そして今回も連邦軍内にヴェイガンのスパイがいることを示唆するッポイ台詞がありましたが、どうして完成しているとそのスパイは伝えて来ないのか。不思議ですなあ。
 ってか、あれだけの攻撃力を持ってるっていう情報を入手しているんだから、例のブリッジクルーが本当にスパイだったとしたら無能もいい所。あんな小細工放題でセキュリティがザルのディーヴァに潜り込んでいるだったら、今回の砲撃を邪魔すりゃいいだけのことですから。
 もっと言えば、ディーヴァにスパイが潜入していたんなら、わざわざ戦場でガンダムからAGEシステムのパーツを抜き取るなんてしなくても良かったでしょうなあ。
 百歩譲ってMSに関する知識がなくて出来ない、って言うんであればゼハードがステルス使ってディーヴァ内に侵入するのを手引きすりゃ良い訳ですし。嗚呼、なんか後付けで気の効いたことを言おうとして、却ってボロが出てしまっているでござるよ。

・敵要塞のバリヤーが展開されたことに対し驚くブリッジの面々。何を驚いているんだろう、とも思いましたがここはそれだけの強力な対抗手段をほんの数分で立ち上げるヴェイガンの技術力に驚いているのでしょう。
 間違っても、そんなバリヤーを敵が持っているとは思わなかった、ということではないと思いたいです。

・デシルは味方の機体を操っていたけど、一体、どういう原理なのかなあ。ミューセルもMSの機体そのものには関係ない、パイロットのドーピングだったし。
 裏設定でXラウンダー専用機にはサイコフレームみたいなパイロットの思考をダイレクトに受けて反応する、特殊なシステムが使われている、とかでもいいんだけど。ユリンのビットもどきも含めても「揚」ではオールレンジ攻撃が殆どないから、突飛な描写にしか見えないんだよなあ。

・実を言うとウルフ死亡はうっかりTwitterで見てしまったから事前に知っていたのだけれど、あれでは別に知らなかったからと言っても大した差はないよなあ、とか強がって見る。
 その後のアセム覚醒も前の回で言われてた通り、アセムはゼハードには敵わなくてもマジシャンズ8は軽々と倒していたので、別にここでの活躍が意外でも何でもないということも関係しているのかもしれない。
 まあ、華々しくはないけれど、軽い口調の割に人情味のあったウルフの死に様としては良かったんではないかなあ、と。個人的には以前からの部下だったという、公然猥褻カットにも一言残してやって欲しかった。

・そして、来週には気持ちを切り替えてウルフのことなど綺麗さっぱり忘れて、ユリンへの思い出だけで戦場を駆け抜けるフリットがいるのだろうなあ。
[PR]

by shunichiro0083 | 2012-04-09 20:10 | AGE「感想」


<< #27 赤い夕陽を見た      #25 恐怖のミューセル >>