2005年 01月 22日

PHASE‐15 戦場への帰還

・冒頭、何も知らない(知らされない?)アスランはセイバーでオーブへ向かうも、ムラサメ2機での迎撃に合います。増援として送られる先のミネルバがオーブにいると思っての行動な訳ですが、情報収集もそこそこに向かっているのかと思うと頭が痛くなります‐それとも、カガリ恋しさでしょうか。
 これは前回はあえて触れなかった話題なのですが、オーブを中心とする地球上の時間の流れと、アスランを主軸にしたプラントのそれはどういう風にリンクしているのでしょうね。8話の最後で一旦分離したストーリーは、その後殆ど接点なく進んで行ったように思えます。この辺りの時間描写がはっきりしていないから、アスランの言動が視聴者からはおかしく見えてしまうのではないですかね。
 まあ、プラント本国と連絡を取ったであろうアスランはようやくミネルバの所在を突き止め、カーペンタリアに移動します。っていうか、本編の流れを素直に受け止めるならアスランがプラントを出国する時にはもう、ミネルバがオーブを出たことをザフト本部は知っていたのではないですかね? 
 どうにもこの辺りの描写はよく判りません。やっぱり、地球に着いた時にアスランが驚くだろうと議長が仕掛けた悪戯なんでしょうか。そうでもないと、危険な前線に赴くアスランがああも精確な情報を与えられなかった意味が理解出来ませんから。
 微笑ましかったのは、カガリがキラとともにいると無条件に安心しているアスランの独白くらいでした。

・ミネルバクルーの皆を驚かせつつも、セイバーはミネルバに着艦。そりゃあ、クルーも驚くでしょう。カガリ付きの武官・アレックスがアスランとして‐しかも、ザフトのトップエリートとしてやって来たのですから。
 それにしても、シンのお行儀の悪さは特筆ものです。幾ら階級が存在しないザフトとはいえ、隊長クラスをはるかに凌ぐ権限を持つ“フェイス”のメンバーにまともに敬礼しないばかりか、食って掛ろうとするのですから。その後もシンのアスランを見る目には、厳しいものがあります‐その辺りはアスランも同様ですが。
 この辺りのシンの心理としては、一度プラントを裏切った人間が出戻るのを由と出来ない少年の潔癖さ。そして、自分の家族を死に追いやったオーブを裏切ってたやって来た、という部分が錯綜しているのではないかと想像します。
 そんなシンもアスランの実力は認めている訳で、今後のユーラシアとの戦いの中でこの二人の心の交流も進んで行くのでしょう。そうでないと、「種運」の主人公として、シンが惨めに過ぎます。まあ、アスランがミネルバと合流したことで物語の視点も絞られて来るでしょうから、今までよりは出番も増えること間違いなしです。

・で、前回保留にしたカガリの問題ですが、キラらが問題の本質を深く考えずに先走ってしいまったことがここに来て露呈してしまいました。
 ウズミの考えを尊重するのなら、今はまだああいう形での実力行使に及ぶべきではなかった筈。政治改革や外交努力をあっさり放棄し、国家元首を誘拐して国外へ脱出しまってはオーブという国に対する責任もへったくれもありゃしません。
 「選ぶ道を間違えたら、行きたい所へは行けない」とキラは言いますが、それも適切な判断があってこそ。カガリを連れ出し、地下ならぬ海中に潜っても何にもなりゃしません。キラが本気でオーブと世界を何とかする気だったら、無血クーデターを敢行してセイラン一派を放逐してカガリの親政が可能なようにすべきでしたね。そうすることによって初めて、オーブはこの世界の流れに否と唱えることが出来た筈なのに。
 今後、ストーリーがどのようになるかは判りませんが、唯一救いなのはカガリ誘拐の事実が公式には否定されているということでしょう。アングラには国家元首誘拐の事実が流布しているとは言え、 行政府が認めない以上アークエンジェルは犯罪者にはなりません。罪がないのなら、捕まえることも出来ないのです。
 多分、カガリはこのことを錦の御旗にして、国政に復帰するのでしょうね。

・しかし、ミネルバはオーストラリア大陸のカーペンタリア基地からスエズを目指すのでしょうが、それにしてもなんで随伴艦が必要なんでしょう。ひょっとしたらミネルバの飛行能力は恒常的なものではなく、ある意味“火事場の馬鹿力”みたいなものなんでしょうか。
 何故、そんなことを気にするのかというと、通常艦船がオーストラリア‐スエズ間を航行した場合、5週間程かかるからです。まあ、これは民間の船の場合ですから軍艦であるミネルバらにそのまま適用出来る訳ではないでしょう。それでも倍の速度ということもないでしょうから、やはり一ヶ月は優にかかると思います。
 迅速な作戦行動を取るつもりが議長にないのだ、と言ってしまえばそれまでですが、それにしてもあんまりな作戦行動ではないかと思います。スエス地区ならジブラルタル基地が近いのですから、どうしても随行艦が必要ならそこから出して貰えばいい筈。もっとも、それを言い出したらそもそもカーペンタリアのミネルバがわざわざ出向くこともない。アーサーの不平も尤もなんですよね。
 漏れ伝わって来る情報では、どうやらここで連合のMA・ゲルズゲーとやらが出張って来る様子。と、なると、議長はわざわざ戦闘が勃発するであろう場所にミネルバを追いやることになります。まあ、ユーラシアの反政府運動が活発な地区に行けという命令なのですから、当たり前と言えば当たり前ですが。こうなるともう、積極的自衛権の行使、と言う言葉が虚しく響きますなあ。

・そうそう、ちらっとですがファントム・ペインの皆さんの出番もありました。ネオもその席を空母に移し、ミネルバを追うようです。しかしまあ、宇宙用のエグザスは地上では使えませんから、一説によるとローエングリンと陽電子リフレクターを兼ね備えたMA・ゲルズゲーをも超える、更に傾いたMAに乗ってくれることでしょう。いやあ、楽しみです。

・カーペンタリア基地の描写を見る限り物資も豊富で、食料などにも苦労はしていないようです。酒場にはご丁寧にピアノまで置いてありました。それを爪弾くレイ‐見た目通り、多芸のようです。
 ミネルバのクルーに関して言えば、ホーク姉妹の違いが鮮明になって来ました。何時買えなくなるかもしれないからと、化粧品を籠一杯に買うメイリン。そしてそれを冷ややかな目で見るルナマリア。その一方で、二人ともアスランに興味を示すシーンは、OPの背中合わせに離れて行く二人と関連があるとも思えます。
 まあ、今回はインターミッション。スエズに赴くミネルバはそこに何を見るのでしょうね。そう言えば、タリアが任務についてアスランに説明している際の映像少々えぐくて、どうかと思いました。まあ、それを独り見つめる議長、という方が重要なのかもしれませんが。

・で、来週は特別編‐EDITEDです。内容は総復習ということのようですが、どんなものになるのでしょう。期待半分、不安半分ってところですかね。

 満足度=☆☆/2★★★(一個半)
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by shunichiro0083 | 2005-01-22 23:36 | 感想


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