shunichiro0083のアイのダメヲタ日記-感想と推測と妄想の終わらない円舞曲

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2004年 11月 26日

「種運」のテーマとは?

・監督が最初にぶち上げたテーマは「どうして戦争は起きるのか?」であるという。
 しかしながら、反論を承知で言うと今「種運」で描いている内容は普遍的な意味でのそれではない。今、描かれているのは陰謀論者が実在することを前提にしたものであろう。
 無論、僕は如何にして戦争が起こされるのか、そのプロセスを刻銘に知っている訳ではない。だが、ごく少数のテロリストによって大惨事が引き起こされ、それが引き金となって攻撃を受けた側の主戦論者によって戦争が起こされる‐というのはあの「9・11」から始まり、今も続いている戦争をより面白おかしく描いているだけではないのだろうか。
 確かに、これからどんな風にストーリーが展開するかは分からない。現実とは異なり、一方的に宣戦布告されるであろうプラントには十分な軍備がある。そして、挙国体制ではあっても独裁者が支配している訳でもない。一方的に地球連合=ブルーコスモスが勝利し、コーディネイターの虐殺を行うことは出来ない筈だ。
 この先の展開で一番現実的なのは地球連合がユニウス条約をとうに破棄しており、プラント目掛けてNジャマーキャンセラー付き長距離核ミサイルを撃ち込むことだろう。しかしながら、そうはなるまい。それではインパルスガンダムを始めとする、各種MSの出番がないからだ。これにはスポンサーである(そしてサンライズの親会社でもある)バンダイが首を縦に降るまい。
 しかしながら、本来の政治と言うのはそういうものだろう。条約の為にザクが開発されたという設定にはなっているが、その条約の履行を定期的に検査し、査察する公的機関が組織されているとは聞いたこともない。普通に考えたなら、ユニウス条約など絵に描いた餅以外の何物でもないのだ。少なくとも、僕がデュランダルの立場ならいつでもNジャマーキャンセラーを積めるようにした状態の核ミサイルを地球に向けて配備するだろう。
 まあ、「種運」放送開始前にラジオ番組に出席した監督の弁では「種」を否定する、若しくはアンチテーゼとなる裏テーマが掲げられているらしいので、番組後半に突入すればインタビューなどで語られることもあるのかもしれない。
 監督によれば「種」のテーマは「非戦」だったらしいのであるが、困ったことにこの「非戦」という言葉は国語辞典には載っていないのである。まあ、「非戦論」といえば戦争に反対する意見・主張ということになるので、この場合は「戦争に反対する」くらいの意味で捉えてみる。その上で「種運」のテーマを考えるなら、戦争に反対しない、ということになるのだろう。それは物事の決着を付けるのに、実力を行使することを躊躇わない、ということに他ならない。
 そうなると、今度は「種運」の主人公であるシン・アスカが職業軍人であることが重みを持つ。そう、事態に実力を以って対抗する国家の暴力‐軍隊に所属するシンが主人公であるということは即ち、「種運」の真のテーマが「戦争の肯定」であることを示唆しているのではないだろうか。
 個人的には「種」のテーマが「戦争反対」であったとは欠片も思わないが、だからといってそれを否定する物語もどうかとは思う。確かにそれは究極の現状肯定であるが、そこには何の希望も未来もない。人とはより良い明日を目指してここまで来て、そしてこれからも目指そうとしていると信じたい。にも拘らず、子どもに見せるとスタッフが広言して憚らない「種運」の真のテーマがこれだとするなら、呆れるまでの現行不一致であろう。

・しかしまあ、未だ見えて来ないものに対してこれ以上憤っても仕方がない。しかしながら、未確認情報ではオーブは正義がないと知りつつもナチュラル側に付き、主人公達とは心ならずも敵対する道を採るという。
 頼むから今後、連合軍がプラントに侵攻、占領し、その駐留軍として正義も大義もないと知りつつもオーブ軍が派遣され、コーディネイターのレジスタンスに会う、などという現実社会の焼き直しでしかない、独創性の欠片もなく、かつ、展開だけは勘弁して欲しいものである。
 いや、本気で。
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by shunichiro0083 | 2004-11-26 23:40 | 設定


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