2004年 11月 20日

PHASE ‐06 世界の終わる時

・いやあ、前から思っていたのだけれど、「種運」のアバンタイトル長いなあ。ビデオのカウンター見たら三分も回ってましたよ。そんなに長くしなくても、ナレーションを使って短くまとめればいいのにねえ。その分、本編作り込めっていう感じ。っていうか、本末転倒?(アンゴル・モア嬢風)

・で、今日は落下しようとするユニウスセブンを破壊しようとするザフトと、それを阻止しようとするテロリスト・サトーの攻防。そしてここに訳も分からず首を突っ込むガンダムズ、という三つ巴の戦い。
 で、のっけからやってくれます、スタッフ。アビスの肩装甲、PS装甲の筈にも拘らずビーム攻撃ちゃっかり弾いてます。はい、これにてC.E.73年における最強のモビルスーツけってーい・・・って、莫迦か。第1話でしっかり、ディアクティブモードから色が付く描写をやっとるだろうに。これじゃあ「種」から言い続けた「PS装甲はビームには効力を発揮しない」っていう約束事がぱあ、ですよ。全く‐まあ、ローエングリンを防いだムウ機でちゃらになってると言えばそれまでなんですが。
 これまでだって、ビームが機体をかすめれば装甲表面が焼ける、っていう描写をして来ていたのに。まあ、なかったことにするんでしょうけどね、あのスタッフは。あと、アビスとカオスが小破していたけれど、その修理はどうするんだろう。「種」のG強奪の時には予備パーツと消耗部材はその他大勢の皆さんがちゃんと持ってきてくれていたけれど、今回はそんな描写は一切なし。これで次回、あっさり元通りになっていたら、呆れるを通り越して爆笑しちゃうんですけどね‐けど、やるだろうなあ。
 
・サトーさん絡みですが、そう言えばこの人最後まで名前が出て来なかったような気が・・・。それに、イザーク隊ではアンノウンだったジンハイマニューバー2型が、ミネルバでは即座に照会出来ているのも気にかかります。ザフトって、一体どういう情報管理体制になっているんだ?
 そう言えば雑誌媒体では「ザラ派残党」という書き方をよくされていたサトー一派ですが、本編の描写だけで判断するならザラ派というよりも、タカ派という一般的な括りでも別に構わないのではないかと。「種」の時代、ザフトのタカ派と言えばパトリック・ザラでしたからね。「残党」とまで言うのなら、もうちょっと描写の欲しい所ではないかと。
 しかしまあ、前回の感想でも書きましたが単なるテロリストにしてはこのサトー一派は装備が豪華すぎでしたね。これ程の武装集団が当局の監視を逃れて地下に潜伏していたことにこそ、デュランダルの意見が欲しかったです。

・で、そのデュランダルですが、例の強奪部隊について言ってることはまあ、まともです。って言うか、まだ何の情報も手に入れていない現状では連合軍の仕業と断定出来る筈がないんですよね。少なくとも、まともな政治家ならば。
 加えて、あのタイミングでサトーらがユニウスセブンに対して工作を始めている以上、こっちとの関連こそ疑われて然るべきなのではないかな、と。時間的にも、位置的にも、ね。そうなるとそれに関しては推理しない(或いは、気が付いていても口には出さない)デュランダルの思惑は果たして何処にあるのか、という気もします。ミスディレクション、という可能性も捨て切れないのではないですかね。

・で、まあ、そんな議長の思惑とは別の所で見事な舌戦とコンビネーションを見せる旧クルーゼ隊の三人は強い。それこそ主人公が霞んで見える程です(実際、呆然としてしまうし)。ここいら辺は「キラやアスランとは違う」方向へと進む(筈の)新主人公・シンの個性と関係してくるのでしょう。
 ただ、実戦経験がないことがシンの当初のキャラ立ての一要素だとしても、それに起因する戦闘に対する実感の描写がないのなら、それはやはり片手落ちなのかな、という気もします。少なくとも今のシンは殆どのザフト側のパイロットの中では弱い部類に入ってしまうのだから、その自分の弱さにどう反応するのか‐悩むのか、落ち込むのか、自信を喪失して任務を放棄するのか。それとも、誰かに八つ当たりするのか‐そういう内面を描かないのなら、あまり意味のないものではないかと思います。少なくとも、インパルスガンダムが目立たないと言う現実と引き換えにする程のものではないと思いますがね。

・そのシンがアスランに対しては何やら、屈折した憧れに近い想いを抱いている様子。
 ものの記事によるとあの前戦争を兎にも角にも「停戦」状態にまで持って行った立役者として、三艦連合の面々は半ば伝説となっているのだと言う(だからこそ、一度は寝返ったディアッカも降格はしてもザフトに居残っていられるのだろう。新たな功績によって古い罪状を赦されたという訳だ)。だからこそ、二年前は避難民でしかなかった筈のシンもアスランの存在と活躍を知っており、憧れていたと言うことになるのである。
 しかし、だとすると、シンのフリーダムに対する感情はもっと複雑だろう。フリーダムとは彼の家族を奪った災厄であると同時に、あの忌まわしき戦争を終結させた力の最も大きな欠片の一つであるから‐アスランのことを知っているのなら、フリーダムとそのパイロットのことも知っていて然るべきであろう。
 サトーの言葉によって思い出したくない過去を喚起させられたアスランとシンだったけれど、アスランはそれを既に乗り越え、シンはまだそれに囚われている。言い換えればアスランの眼差しは明日を向いているけれど、シンは未だ俯いて昨日へと虚ろな瞳を漂わせている。出来ることなら「種運」という物語が、シンが傷付きながらも進むべき道を見つけ出す‐そういうものであって欲しい。

・今回、マルキオ導師の所に身を寄せているキラとラクスが登場したが、キラは差し当たっては何もせず(喋りもしない)。ただ、ユニウスセブンが降る夕闇の空を呆然と見上げているだけ。てっきり、隠しておいたフリーダムで出撃し、オーロックシステムの斉射でユニウスセブンの無数の欠片を撃ち落したりするのかと思ったけど、流石にそれはなかった。ちと残念。

・しかし、ユニウスセブンが落ちて地上は大惨事になるようだけれど、これから地球はどうなるのかねえ。前回でロゴスとやらの一人が言っていたけれど、あんなんでもう一度戦争をするだけの国力が果たして残るのだろうか? まあ、ブルーコスモスの連中はシェルターに隠れられるから全員無事なんだろうけれど。予告を見る限り、彼らの手足になって働く兵隊さん達の生存は、か・な・り・怪しいと思わざるを得ない。何せ、一般市民に逃げ場はないのだから。
 実際の話、ここまで話の規模がでかくなってしまうと、単なる陰謀論では風呂敷は畳めない。畳んでもいいけど、説得力はない。まあ、「種」もそういう意味ではかなり強引な展開だった。あれをクルーゼの怨念とアズラエルの復讐にパトリック・ザラの妄執と、個人に帰して片付けたのは今でも大問題だと思っているし。
 今の所、デュランダルが前作から通じての真の黒幕である、という説がネットでは有力ですがそれはあまりにも歴史というものを舐めすぎているとしか思えません。事実、今回のユニウスセブンの落下工作にしても、既に不確定要素としてミネルバとファントムペインが関わっている訳ですし。これらの参戦を正確に読んでいたというのなら、それはもうナチュラルとかコーディネイターとかではない。何か別の存在でしょう。
 なんで、僕個人としてはデュランダル黒幕説は保留するとしても、彼に全ての責任を負わすというのは頷けませんね。

・で、次回からは地上編。ミネルバはまたも融除剤ジェルを噴出し続けるのであろうか?

 満足度=☆☆/2★★★(1個半)
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by shunichiro0083 | 2004-11-20 20:23 | 感想


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