2008年 12月 23日

#12 宇宙で待ってる

・なんか、結局、あの不思議時空というかポドリアルスペースというか。兎に角、なんだかよく分からない空間はアバンタイトルで消えてしまったかに見えましたが、刹那がイノベイターの思考を聞いてたりした所を見ると効果は残っていたようですね。
 そうして考えると前回のタイトルも「ダブルオーの声」というよりは「~耳」の方が良かったんじゃないのかなあ、とも思います-いや、それでも今回のタイトルよりはしっくり来ますが。

・しかし、今回初お目見えの00ライザーのあの能力。「スパロボ」に出たら凄く重宝しそうですなあ-はぁっ、よもやそれを狙っているのではないだろうな、脚本氏?!



・折角、リターナーだかイアン嫁だかが装備してくれた新システムでしたが、二代目もティエリアも使わず仕舞。それとも、あれですか、具体的な使用方法を教わっていなかった、とかいうことなんでしょうか。

・で、アロウズ側の質、量ともに勝る布陣の前に圧倒されるティエリアはこんな状態では…とトランザムを躊躇っているのがなんとも。お仲間の刹那は既に先週、発動させちゃってるんですけどねえ。
 これは偶然、イノベイター専用機を両方、刹那が撃墜した結果、マネキンさんが退却命令を出した、ということなんでしょうね。さもなくば、活動不能になった00ライザーはいい的になっていたでしょうから。
 上手く行ったからそれでいいでは結果論でしかない訳で。やはり、戦術を打破するのは規格外の新兵器しかない、というのがこの作品の主張なんでしょうね。

・で、その新兵器ですが、更なる機能として機体の量子化(?)というのが出て来ましたね。はあ、凄いなあ。個人的には「THE STAR」の第3巻の時点で“鷹山流鷹命波”を長瀬優也が使っちゃうくらいのびっくりな展開だと思いますが。
 で、このびっくりどっきり現象が何なのかはこのことを知っているのが当事者(と、それを覗いていたリボンズ)以外にはいないみたいなので、当然のように説明も解明もないのでしょうね。説明を拒むような現象でもありますし。
 大体「F91」の時だって唐突に分身とかしていましたからね。きっと、そういうものなんでしょう。せめて、ムックやら、グレメカやら、プラモのインストやらで疑似科学な説明がされること祈るばかりです。

・で、まあ、そういう流れだから、ということなのかもしれませんが格闘戦用のガラッゾは銃撃で敗北し。射撃に特化しているらしいガデッサの方が刹那相手に白兵戦で頑張って、前述の特殊能力を引き出した、っていうこのアンバランスさがなんとも言えません。

・コーラサワーも小隊長として、マネキンさんへの愛の為に奮戦しております。00ライザーの大活躍さえなければ、二代目はあそこでこの世とおさらばだったくらいに。
 いや、ほんとマジでコーラサワーにガデッサ系統。もしくはMr.武士道専用機のプロトタイプでも回してやればいい結果を出すんではないでしょうかねえ。

・しかし、王留美のあの在り様は哀れ以外の何物でもありませんでしたな。これが彼女の転落人生のはじまりになってくれればいいんですが。

・ルイスはルイスであんまりと言えばあんまりな勘違い。ここだけ見ていれば自然な流れ、と言えなくもないですが、実際にはそこに至るまでの御膳立てというか、舞台配置とでも言うべきものがあんまりな出来なので、手放しでは誉められないというのが正直な所です。
 こと、こうなると沙慈とルイスが和解するシーンもそれそのものはそこそこ感動的なんでしょうが、そうなるまでの過程の描かれ方がどうなるのかを考えると、ちょっと暗澹たる気持ちになってしまいそうですよ、カテジナさん。
 しかし、こういう結果になっているというこは、あの不思議時空はその時々で思っていることを垂れ流させるだけで、お互いの口に出して言えない心情を理解させる、ということではないんでしょうね。
 あくまでも、ニュータイプのそれとは違う、と。

・刹那と沙慈のやり取りはどうにも上手く行きませんな。まあ、あれは二代目が評した『不器用』ではなく、刹那の語彙不足に加えて、ルイス奪還の為の具体的な展望や計画を持っていないからではないかと思いますが。

・まあ、不器用と言えば小熊も十分、不器用だとは思いますが。ルイスがこの時、小熊の手を振りほどくのに左手を使っている、ということは例の義手にはそれなりの出力がある、ということなんでしょうね。
 そう言えば、小熊の例の空間の中で声なき声を聞いていたということは、あの瞬間は誰でもやりとりが出来た、ということなんでしょうね。ただ、その効果範囲は非常に限定的ということで。

・で、そうこうしている間に今度はリチエラ共和国とかいう国の軍事基地と、それに隣接する百万人規模の難民キャンプがメメント・モリの攻撃を受けたそうですよ-まあ、このキャンプが軍事基地のすぐ近くにあったということは人間の盾に使われていたのでしょうが。
 しかし、この難民って何処から発生したんでしょうね。これって、そんな大人数の難民を発生させてしまうような大国が中東にあり、そこが戦争若しくは政治的混乱に陥ったということなんだと思うんですが。まさか、アフリカから流れて来た、ってことはないでしょうし。
 そういう部分の描写がないと、視聴者に対する本質的な説得力を持たせることは出来ないんじゃないかと思うんですよね。中東の大国が政情不安から内乱に突入し、その結果百万規模の難民が発生している。そこに武力介入するCB-おお、第1期みたいだ-を描くことで、第2期のもう一つの舞台となっている中東のあり様を丹念に描いて行く。そういうものがあって初めて、今回の描写は重みを持つんではないでしょうか。
 勿論、制作側としてはアロウズの非道さを表現する為にやっているんでしょうが、どうにもピントがずれているにしか思えない、というのが正直な所ですね。

・緘口令に情報統制。加えて大統領の特命、ですか。いやはや、本当にこの第2期の世界には第四の権力としてのメディアは存在していないようです。加えて、そうした政府当局や権力者の思惑を超えて活動する、NGOというのも。リアルだなあ。
 熊さんもアロウズとかかわって以来、ホント、いいとこないっすね。同情します。

・地上の人々がそうした様々な行為で情報から遮断されているということが語られる一方、宇宙空間のトレミーではあっさりとメメント・モリの第二射を掴んでいます。どうやってかは…分かりません。
 それこそ、カタロンの海賊放送とかでもいいと思うけどなあ。っていうか、まだ攻撃を開始してなかったんだ、カタロン宇宙部隊って。もう、とっくにやってたとばかり思ってました。

・上の方で刹那は具体的な方策も計画もない、と書きましたがその辺りは沙慈も似たり寄ったりのようです。っていうか、あんなにあっさりエネルギー切れをおこす機体で逃げよう、とか考える辺りでてんで駄目、という感じもしますが。
 ここまで考えのない、情けない。おまけに甲斐性もない男として描写されると、ああやってルイスに愛想尽かされるというのも至極納得が行きますな。
 ついでに野暮を承知で突っ込むと、トレミートランザムが発動されているのに何のGもかからないんですね。

・しかし、メメント・モリはとことん便利兵器になって行きますな。普通、考えればレールが邪魔するから宇宙側には撃てないと思いきや、なにをどうやってかは分かりませんが砲身は縦横無尽に動くようです。
 確かにこれなら、あからさまに低軌道リングの周辺から侵入してくるカタロンの宇宙艦隊に対して防衛部隊を展開する、なんてこともしなくていいでしょうねえ。
 この分なら、この間問題になった軌道EVに邪魔されて動けない、なんて問題もあっさりとクリアしてしまいそうですよ。当然、エネルギーチャージによるタイムラグなんてありきたりな欠点もなし-ここまで来ちゃったら、かえってその方が嘘っぽいですよね。
 どうせ00ライザーがあれば、一瞬で蹴散らしてしまえるでしょうし。これで苦戦しちゃうようなら、それこそ大問題なんではないでしょうか。

・ラストシーンでこの攻撃を刹那が批難してましたが、これがまたどうにも的外れにしか聞こえません。何せ、カタロンは無差別テロで一般市民を巻き添えにしている、っていうのを先週やっちゃったばかりですから(ご丁寧に今週またリピートしてましたし)。
 そういうテロリストに対して徹底抗戦を行う、っていうのは別段、批難されることではないと思います。沙慈や姫さんが強制連行されているってこととはまた別次元の問題でしょう。
 これらをごちゃまぜにして、だからイノベイターは悪い、というのは本当に頭の悪い見せ方なんじゃないですかね。それとも、最後通告なんかしてからアレを撃ったなら、刹那は納得していたんでしょうか。

・最後にあの現象を自分なりに解釈するなら、あれは00ライザーのツインドライブトランザムによって機体が一時的に蛞蝓化したものであり、それによって蛞蝓の持つ特殊能力・瞬間移動が可能になったということなんですよ-とか言ったら熱心なファンからは呪われるな、多分。
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by shunichiro0083 | 2008-12-23 12:08 | 感想「00」


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